告別式・葬儀での服装について
遺族マナー

作成日:2018年12月04日  更新日:2020年09月08日

告別式・葬儀での服装について

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通夜と葬儀・告別式は同じ服装でかまいません。喪服は葬儀業者でレンタルすることもできるので、マナーに従ったきちんとしたものを用意するようにしましょう。

告別式での服装を選ぶ上で大切なのは、故人に哀悼の意を表し、失礼のない格好をすることです。「喪服を用意していれば不幸事は起こらない」という言い伝えもありますので、社会人としてはいざというときのために、一着用意しておくとよいかもしれません。

【もくじ】
喪主の服装
喪主以外の親族の服装
参列者の服装
小物や身だしなみ
数珠も葬儀のマナーの一つと考えよう
身だしなみを整えたら作法を確認しよう
葬儀の服装をレンタルする際のポイント
葬儀の服装を用意する際の注意点
まとめ

喪主の服装

喪主は、遺族の代表であり、葬儀・告別式において最も責任ある立場になりますので、正式礼装を着用するのがマナーです。

以前は、喪主は男性女性ともに和装の正式礼装をすることが一般的でした。

男性は、黒羽二重染め抜き五つ紋付き羽織と着物に、仙台平の袴です。女性は実家の女紋か婚家の家紋が入った黒無地染め抜き着物に、黒無地の丸帯を締めます。男性の足袋は白か黒かが地域によって異なるので、分からない場合は事前に葬儀業者や年配の方に確認しておきましょう。

近年でも地方では、喪主は和装という慣例が残っているところがありますが、都市部ではほとんど見られなくなり、喪主でも洋装をすることが増えています。

洋装の場合は、男性は黒のモーニング、女性は黒を基調としたワンピースやアンサンブルが正式になります。

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喪主以外の親族の服装

最近は、喪主や遺族でも略礼装で告別式に臨むことが多いですが、本来は、故人から三親等以内の遺族は、正式礼装をするのがマナーといえます。

葬儀の規模や参列者の顔ぶれを見て、状況に合わせればよいですが、略礼装でも男性はブラックスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイ、女性は黒無地のワンピースやアンサンブルで、スカート丈はひざが隠れる程度のものにしましょう。

参列者の服装

お葬式に参列する場合も、一般的には喪服を着用して訪問しますが、最近では平服でも問題ないというケースが増えています。ただし、平服といってももちろんお葬式にそぐわない服装ではいけません。

ポイントを押さえて「場違いな格好」にならないよう気を付けましょう。

男性の服装

男性は、ブラックスーツが基本ですが、ダークグレーでも許容範囲でしょう。特に、通夜に参列する場合は、喪服でなくても、濃いグレーや紺色のスーツでも問題ないでしょう。

勤務先から向かう場合は、ネクタイと靴下を黒に替えることを忘れないようにしましょう。

女性の服装

女性は、参列者も黒のワンピースやスーツ、アンサンブルなどを着用します。袖やスカートの丈は長めを意識し、肌を露出させないよう気を付けましょう。

平服の場合は、喪服よりもやや流行を取り入れたようなデザインでもかまいません。ストッキングの色は、葬儀に参列する場合は黒が好ましいでしょう。

子どもの服装

高校生までの子どもは、学校の制服がある場合は制服を着用します。制服がない場合は、男女とも白のシャツかブラウスに、黒・紺色・グレーなどの地味な色のボトムスを合わせるようにしましょう。

冬は黒や紺色、グレーなど、地味な色のセーターやジャケットを羽織います。

装飾のついたものは避け、学校の式典などに臨むような服装と考えて選ぶとよいでしょう。

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小物や身だしなみ

お葬式に参列するときは、服装だけでなく、小物やメイク、髪型を含めた身だしなみ全体を、華美にならないよう気を付ける必要があります。

靴・鞄・アクセサリー

女性は鞄を持ったり、アクセサリーを付けたりすると思いますが、小物類も基本的には黒で統一しましょう。鞄については布製で光沢のないものを使用するのが正式です。ワニ革や爬虫類を使用したものはタブーですので注意しましょう。

ネックレスはパールが基本です。その他、オニキスや黒曜石以外の宝石類はマナー違反です。指輪も結婚指輪以外はしないようにしましょう。

靴は男女とも黒で光沢のないものを履くようにしましょう。

傘を持って行かなければならない場合は、派手な色のものを使用しないよう注意が必要です。

髪型・メイク・ネイル

髪型はすっきりと清潔にまとめます。長い場合はまとめるのが望ましいでしょう。髪飾りは付けないか、付ける場合も黒で光沢のないものを選ぶようにしましょう。

女性のメイクも、濃いと印象がよくありません。ネイルや香水も控えるようにしましょう。

数珠も葬儀のマナーの一つと考えよう

お通夜や告別式に欠かせないのが数珠です。最近では、数珠は一種のアクセサリーとして捉えられることもあるようですが、本来は宗教的な意味合いの強い葬儀に欠かせないアイテムです。数珠のマナーを理解した上で、お通夜・告別式に相応しい数珠を持って参列するようにしましょう。

宗派に合わせた数珠を選ぶ

数珠を選ぶ際に気を付けなくてはならないのが、宗派に適した数珠か否かということです。自分の家族、及び親族の宗派というのは予め分かっているものなので、その宗派に合わせた数珠を選ぶというのは決して難しいことではないでしょう。しかし、友人や知人の宗派まで全て把握しているのはまれです。

急によく知らない宗派のお通夜や告別式に参列しなくてはいけないということもあるでしょう。そんな時に一つ用意しておくと便利なのが、どの宗教にも使える「略式数珠」です。ただし略式数珠のなかにも、日蓮宗には不適格なものもあるのでその点はよく確認してから購入するようにしましょう。

男性用と女性用の数珠がある

数珠の種類でもう一点気を付けなくてはいけないのが、数珠には男性用と女性用があるという点です。男性用と女性用の数珠の見分けは決して難しいものではありません。略式数珠の場合、男性の数珠の玉は女性の数珠の玉の大きさよりも大きく、色味も地味なものが多いことが特徴です。

大抵のお店では「男性用の数珠」と「女性用の数珠」をしっかり区別して置いているので間違えることはないでしょう。

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身だしなみを整えたら作法を確認しよう

葬儀において、身だしなみとともに欠かせないのが正しい作法です。あらかじめ正しい作法を知っていれば、急な葬儀でも焦らずに参列できます。お通夜、葬儀での焼香の作法や告別式のマナー、数珠の扱い方などを詳しく解説するので、覚えておきましょう。社葬でのマナーについてもご紹介するので、あわせて覚えておくのがおすすめです。

焼香の正しいやり方

焼香には形式が3つあり、作法は以下のとおりです。

「立礼焼香」
・焼香台の手前で僧侶と遺族に一礼する
・遺影に合掌し、焼香・合掌する
・後ろに下がって遺族に一礼する
・案内に従って席へ戻る

「座礼焼香」
・次の人に軽く一礼し、低い姿勢で祭壇へ移動する
・両手をついて僧侶と遺族、祭壇に一礼する
・膝立ちで香炉の前へ移動し、焼香・合掌する
・膝立ちで後ろに下がり、遺族と僧侶に一礼する
・再度低い姿勢で席へ戻る

「回し焼香」・隣の人から盆を受け取り、軽く一礼する
・盆は膝の前に静かに置き、遺影に合掌する
・焼香し、合掌を終えたら盆を次の人に回す

焼香の抹香をかかげる回数は宗派によって異なります。また、参列者、弔問客の人数によっても回数が変わることに注意しましょう。

数珠のかけ方

数珠には、シーンによって正しい扱い方があります。使用しないときは、左手の親指と人差指の間にかけて持ち、房は下にたらしておきましょう。葬儀中などに移動するときは、房の反対側を左手で掴んで持ち歩きます。

焼香するときは数珠を左手にかけた状態のまま、体の前(焼香前の合掌時の状態)にキープします。焼香は右手のみで行ってかまいません。

合掌するときは、数珠を両手の親指と人差し指の間にかけて行います。房は手前側にたらしておきましょう。数珠には宗派ごとの扱い方があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

告別式のマナー

告別式にも、しっかりと配慮すべきマナーがあります。告別式は葬儀と一緒に行われることが多いですが、それほど親しい間柄でない場合は告別式のみ参列することも可能です。どちらの場合も時間には最大限の注意を払い、開始10分前には到着するように調整しましょう。

親しい間柄でなければ、遺族への挨拶も控えるのがマナーです。告別式の時間は限られているので、お悔やみを述べる場合も手短に伝えます。さらに、私語や遺族への配慮を欠いた発言もご法度です。葬儀に関係のない発言は控えて静かにし、故人とのお別れに集中しましょう。

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会社関係者の葬儀はビジネスマナーも問われる

会社で関係をもっていた故人の葬儀に参列する際はビジネスマナーも必要です。受付で名刺を渡すので、右上の端部分に「弔」と記入するか、左下の端を少し内側に折り込んでおきましょう。代理弔問の場合は預かった名刺の右上に「弔」を記入しておき、同様に「代」を記入した自分の名刺と緒に渡すのがマナーです。

香典の渡し方にも作法があり、個人の香典はお通夜で、会社からの香典は告別式で渡します。社葬の場合は会社として葬儀を行うので、参列者を取り決めるのも会社です。参列する際は、葬儀の場で名刺交換や仕事の話をしないよう配慮しましょう。

葬儀の服装をレンタルする際のポイント

訃報は予期しない時に訪れることが多いので、急なお葬式やお通夜の用意もままならないまま葬儀に参列することになることもあります。

特に喪服に関しては、今のシーズンに着られるものがない、たまたまクリーニングに出していて手元にないなど、準備不足に悩まされるケースも少なくありません。そうした場合には葬儀服をレンタルすることもできます。

スーツやワンピースの色

葬儀用の服をレンタルする場合は、さまざまなセレモニー服をレンタルしているところよりも、喪服のレンタルに特化したところを選んだほうがよいでしょう。喪服の色は、黒や濃紺、グレーなどが望ましいとされていますが、レンタル喪服の場合はが一般的です。

デザインにはさまざまな種類がありますが、色味は黒で統一されているところが多く、遺族の方でも安心してレンタルできるようになっています。逆に近親者ではないのでそこまで格式ばった喪服で参列したくない、という場合はズボンやスカートだけレンタルして、トップスを地味な平服で合わせるということもできます。

ニーズに合わせてレンタル喪服を上手に活用すると良いでしょう。

葬儀の服装をレンタルする際にかかる費用

レンタル喪服にかかる費用は、大体5,000円から10,000円ほどです。レンタル服と一言で言っても最近ではセット商品も出ており、ジャケットとワンピースのアンサンブルという喪服だけではなく、喪服用のアクセサリー、バッグ、靴、ストッキングまで貸し出してくれるところもあります。

この5点セットで価格は大体6,000円前後となっています。喪服はあっても、喪服用の靴、かばん、アクセサリーがないという場合は、思い切ってこのセット商品をレンタルしてしまった方が出費を抑えられます。

礼服のサイズ

最近ではセレモニー服のレンタルが広く普及してきているため、サイズや種類も数年前より豊富になりました。急なレンタルをお願いする場合、当然試着している時間はないので、お店のサイズ表を頼りに自分の身体に合う服を選びます。

サイズはS、M、L表記ではなく、女性の場合は号数で、男性の場合はより詳しいサイズ表が提示されていることがほとんどですので、自分の胸周りやウエスト周りを採寸した上で、自分の身体に最も適したサイズのものをレンタルするようにしましょう。

配送方法

多くの喪服レンタル店では急な葬儀に対応するため、当日16時までの注文で当日発送、翌日配達してくれるシステムが確立しています。急な訃報を受け、明日までに喪服が必要という時でも16時までに連絡すれば翌日に受け取ることができるケースが多くなっています。

更に急を要する場合は当日注文でも、当日店頭で商品を受け取ることができるシステムを導入しているお店もあるので、急を要する場合は店頭受け取りも検討してみるとよいでしょう。

返却方法

喪服レンタル店では、ほとんどの場合レンタル期間を「3泊4日」としており、お通夜や告別式全てに余裕をもって対応できるようにしています。返却方法もとても簡単で、一緒に梱包されている着払い票を用い、近くのコンビニ、または郵便局でレンタル品一式を送るだけです。

面倒なクリーニングも一切必要ないので、使用後も気楽に返却することができます。

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葬儀の服装を用意する際の注意点

レンタル喪服を頼むよりも、自分の持っている服でなんとかしたいという場合もあるでしょう。しかし年齢にそぐわないもの、派手に見えてしまうものは喪服として不適切です。ここでは、葬儀用の服装選びの注意点をご紹介しますので参考にしてください。

30代・40代と年齢に合わせた葬儀の服装を用意する

働き盛りの30代は、オフィスファッションとも取れるような喪服が良いでしょう。アンサンブルタイプでもワンピースタイプでもよいですが、リボンや花が付いた華美なものではなく、ビシッと決まるタイプの物を選ぶようにしましょう。40代は、シンプルでありながらクオリティーの高い喪服を用意しておくとよいでしょう。

ワンランク上のパールを合わせても不格好にならないグレードの喪服を選び、上品さと落ち着きを醸し出せるようにしましょう。

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葬儀の服装は保存状態に気を付ける

お葬式やお通夜といったものは、そうそう頻繁にあるものではありません。そのため、一度着てから次に着るまでに何年もあいてしまうこともあります。久しぶりに喪服に手を通すという場合は、予め喪服の保存状態を確認しておきましょう。

虫食いはないか、色褪せはないか、焼けはないか、シワはひどくないかを確認し、当日までに汚れやシワはできる限り取るようにしておきましょう。

私服やグレーの服を着る場合はデザインや素材に気を付ける

私服は地味であっても、いわゆる喪服と比べるとカジュアル感がどうしても出てしまいます。遺族の方に失礼な印象を与えないためにも、私服で葬儀に参列する際は、極力カジュアル感を出さないようにすることが大切です。

そのためにも派手な飾りのついた私服、レースの付いたグレーのワンピースなどは避け、出来る限りシンプルなものを選ぶようにしましょう。

まとめ

喪服はあるに越したことはありませんが、その年齢、そのときの体型に応じた相応しい喪服姿が求められるため、一度購入した喪服が30年、40年と着られるとは限りません。その点を十分に考慮した上で喪服を選ぶようにするとよいでしょう。

もし急な葬儀に参列しなくてはならない時に喪服がない場合、思い切ってレンタル喪服を頼んでみるのもおすすめです。遺族、及び故人に対して失礼にならない、マナーを守った喪服選びを心掛けましょう。

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