男性が葬式に参列するときに、喪服を着用した後で髪型について悩んでしまうことがあるかもしれません。髪にワックスをつけてもよいのか、どのような髪型がふさわしいのか、長髪の場合はどうすればよいのかなどについて、迷う方もいるのではないでしょうか。
葬式の際の髪型のマナーについて確かな知識を持っていれば、不安を持たずに安心して葬式に参列できるでしょう。そこでこの記事では、葬式における男性の髪型のマナーについて詳しく解説します。ワックス・髪の色・前髪・パーマ・長髪の場合の注意点などについても解説するので、ぜひご活用ください。
<この記事の要点>
・葬式に参列する際のヘアワックスは、適量なら使ってもよい
・参列するときの髪型は、清潔感があることが基本的なマナー
・葬式に参列する際、前髪が目にかかっているのはマナー違反
こんな人におすすめ
葬儀に参列予定の男性
葬式での髪型に悩んでいる人
普段からワックスで髪型を整えている人
葬式に参列する際は喪服などの準備をしますが、髪型についても気を遣っているでしょうか。あまり気にせず、いつも通りの髪型で参列してしまう方もいるかもしれません。
しかし、葬式における髪型にはマナーがあります。遺族や他の参列者に不快感を与えないために、きちんとマナーを守りましょう。
ワックスをつけてもよいのか、髪の色を染めている場合にはそのままでもよいのかなど、まずは葬式に参列する際に配慮すべきポイントを解説します。
葬式に参列するときに髪につけるワックスは、適量ならば使っても構いません。ただし、つけすぎには注意しましょう。髪にツヤが出て光ってしまうのはマナー違反です。持ち物やアクセサリーについても同様ですが、葬式に参列するときは、華やかさ、きらびやかさを出さないように気をつけましょう。
ポイントは、おしゃれにならないように控えめに使うことです。あくまでも、はねたり膨らんだりボサボサになってしまったりした髪を整える程度に、ワックスの使用量をとどめておきましょう。毛先を立たせたりすると、派手な印象を与えてしまうので、避けたほうが無難です。
また、ワックスの香りにも配慮しましょう。強い香りのするものは避け、できれば無香料のものを選びましょう。自分が思っている以上に、周囲の人は香りを感じていることがあります。また、よい香りだと思っていても、人によっては不快に感じることもありますので、香りのないものがおすすめです。
もともと髪を染めている方が葬式に参列する場合には、派手な色かどうかを気にしなければなりません。ダークブラウンなど、黒に近い茶色程度であれば、そのままでもよいでしょう。
ただし、明るい茶色や金色、赤や緑や紫などの派手な色の場合は、美容院に行って染め直してもらうか、スプレーなどを使用して一時的にでも落ち着いた黒に近い色にしておきましょう。あくまでも、派手にならないようにすることが髪の色のマナーです。
髪型は人によって様々ですが、葬式に参列する場合の髪型には、どなたにも共通する基本的なマナーがあります。もちろん、参列する前に、美容院や理髪店に行き、ふさわしい髪型に整えられればよいのですが、自分で準備をする際にも、押さえておきたいポイントがあります。
どのようなことに気を付ければよいのか、具体的にどうすれば葬式にふさわしい髪型になるのかについて解説します。
葬式は、故人に弔意を示す場です。自分の身だしなみをアピールする場ではありません。参列するときの髪型のマナーの基本は、清潔感があることです。礼儀を大切にして、遺族や他の参列者を不快な気持ちにさせないようにしましょう。
具体的には、きちんと手入れがされて整っていること、まとまっていること、ラフでないことが必要です。きれいに洗髪をして、寝癖などがついていない状態にします。
また、ひげについても同様です。無精ひげであれば綺麗に剃っておくべきですし、普段から生やしているのであれば、きれいに整えておきましょう。
ただし、おしゃれを意識しすぎていると思われることもマナー違反となりますので、手をかけすぎないようにしたほうがよいでしょう。
急に葬式に参列することになってもあわてなくて済むように、日頃から身だしなみに気を配って、清潔感を保っておけば安心です。
葬式の服装や身だしなみの基本マナーとして、おしゃれをしない、派手にしないということに注意しましょう。
葬式は、自分が主人公になって、おしゃれをして目立つ場ではありません。自分の好みを中心に考えるのではなく、あくまでも故人に弔意を示し、遺族を思いやることを大切にしましょう。
髪型は派手にせず、シックにまとめ、地味すぎるかなと思うくらいがちょうどよいでしょう。もちろん、派手かどうかは人によって判断基準が異なるので、葬式に参列する前には一度周りの人に見てもらい、派手ではないかどうかを確認しておけば安心です。もしも派手だと言われた場合には、謙虚に忠告を受け入れて、地味になるように整えましょう。
もともとの髪の長さや髪型によって、葬式の髪型のマナーは異なります。ここでは、短髪の場合に、前髪やパーマをどうすればよいのかについて解説します。
また、葬式にふさわしい短髪の髪型の例も紹介します。葬式の前に散髪に行く場合には参考にしてみてください。
前髪は、人と目線を合わせたときに、第一印象を大きく左右するポイントです。葬式に参列する際に、前髪が目にかかっているのはマナー違反です。前髪が目にかかったまま遺族に挨拶をするのは失礼にあたるからです。また、周囲の人に不快感を与えてしまうかもしれません。
そこで、前髪は短く切り揃えるか、もしも切りたくない場合にはワックスかジェルを使って前髪を横に流し、おでこの一部や眉毛が見えるようにします。ただしその場合にも、ワックスをつけすぎて髪が光りすぎないように気をつけてください。
パーマをかけている方もいるかもしれませんが、葬式の場ではどうしても華やかな印象を与えてしまうものです。短髪のパーマの人は束ねるのが難しいので、ワックスやジェルなどを適量使用して、ストレートヘアーに近く見えるように工夫しましょう。
自分で整えるのが難しければ、美容院へ行き、葬式に参列することを伝え、派手に見えないようにセットしてもらうとよいでしょう。
葬式にふさわしい短髪の髪型の例を紹介します。
七三分け |
最も一般的で清潔感のある髪型です。髪の長さによってはきちんと七三分けにならないかもしれませんが、それでも七三分けを意識して髪型を整えようとすれば、好印象を与える礼儀正しい髪型になります。 |
スポーティーな髪型 |
スポーティーな短髪は、もともとすっきりとしていて清潔感のある髪型ですので、葬式にもふさわしいと言えます。ただし、短髪なので、整髪料のつけすぎには注意が必要です。適量にしなければ、周囲の人にかえって不快感を与えてしまいます。 |
オールバック |
前髪が長い人は、ワックスなどを適量で使ってオールバックにまとめると、すっきりとした印象になります。また、横髪の長い人にもおすすめの髪型です。 |
葬式に参列することになったからといって、長髪の方が、急遽、短髪にしなければならないというものでもありません。そこで、長髪のままで葬式に参列する場合のマナーについて解説します。
長髪の場合は、短髪の場合とは葬式の髪型のマナーが異なります。ここからは、長髪の方に向けて、葬式にふさわしいヘアセットの方法を紹介します。前髪のマナーや、長髪のパーマはどうするのか、髪を束ねるためのヘアゴムはどのようなものがふさわしいのかなどに焦点をあてて解説します。
長髪の方が葬式に参列する場合、短く切ってしまうのも一つの方法です。また、長い前髪のまま参列するのであれば、前髪が目にかからないようにしましょう。まず、ワックスやジェルを適量使用して、オールバックにします。後ろ髪はヘアゴムを使って、うなじのあたりでひとまとめにすれば、すっきりとした印象になります。
また、セミロングよりも長い場合には、ひとまとめにした後に髪をねじってお団子にし、小さくまとめるとよいでしょう。派手にならないように気をつけましょう。
また男性のロングヘアは、よりおしゃれな印象が強調されてしまいがちなので、できるだけ簡素に地味にまとめることが重要です。
横髪がヘアゴムで束ねられない長さの場合は、耳に後ろでピン留めすることがおすすめです。それだけでも、きちんとした印象になります。特に、お辞儀をするたびに横髪が顔にかかるのは、相手によい印象を与えないので、注意しましょう。
長髪でパーマをかけている場合は、いっそう華やかな印象になってしまいがちです。派手さをなくすために、やはり、ヘアゴムを使って後ろでひとまとめにしましょう。その際に、ワックスを適量使うと、よりすっきりとまとめられます。
また、ヘアゴムは華美にならないように黒色で装飾の付いていないものを選びましょう。
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この記事では、葬式における男性の髪型のマナーについて解説しました。短髪であっても長髪であっても、清潔感のある派手ではない髪型で葬式に参列し、弔意と誠意を示して失礼のないようにしましょう。
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