葬式や法事に適したパンプスとは?喪服の身だしなみマナーを足元から徹底解説

葬式や法事に適したパンプスとは?喪服の身だしなみマナーを足元から徹底解説

葬式や法事には、マナーを守った身だしなみで参列する必要があります。喪服だけではなく、喪服に合うパンプスや靴も必要です。

この記事では、葬式や法事に適しているパンプスや靴を紹介します。ストッキングや靴下の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

<この記事の要点>
・喪服には光沢のない本革や合成皮革が適している
つま先の形はプレーントゥかアーモンドトゥを選ぶ。ヒールの高さは3cm~5cmが適切
ストッキングは黒色の30デニール程度のものを選ぶ

こんな人におすすめ

葬儀や法事に履いていく靴についてお悩みの方

葬儀や法事における子どもの服装について知りたい方

和装で葬儀や法事に参列する際の履物について知りたい方

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葬式・法事にファッション性は不要

葬式や法事は故人を偲ぶ厳かな場です。そのため、身だしなみにおいてはファッション性よりもマナーを守った装いが求められます。ただし、故人との関係性や法事の種類によって服装の格式を低くすることはあります。

葬式に参列する際は「準喪服」を着用するのが一般的です。遺族や親族、参列者など、どの立場であっても準喪服を着用して問題ありません。通夜に限り、「急な悲報で準備をする時間がなかった」ことを示すために、参列者は略喪服を着用しても問題ありません。

遺族や親族は、四十九日から三回忌までの法事では準喪服を着ることが多いですが、参列者は略喪服を着用してもよいでしょう。三回忌以降の年忌法要では、親族や参列者ともに略喪服を着る傾向にあります。

法事の案内状に「平服でお越しください」と記載がある場合は、略喪服を着用します。平服とは普段着のことではない点に注意が必要です。

葬式や法事で着る喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類の格式があり、それぞれの喪服に合った靴を選ぶ必要があります。

葬式・法事にふさわしい靴の素材・色|NG例もご紹介

葬式や法事にはタブーとされている素材や色があるため、靴を選ぶ際は素材と色を確認しましょう。ここからは、弔事に適した靴の素材と色を紹介します。

葬式・法事に履いて行く靴の色は黒

葬式や法事にふさわしい靴の色は、無地の黒です。明るい色や柄の入ったデザインなど、ファッション性の高い靴は、弔事の場には不適切です。黒に近い、茶・グレー・紺といった色もふさわしくありません。マナーを重んじる葬式や法事では、老若男女問わず「黒無地のシンプルな靴」が適しています。

弔事はおしゃれをする場ではなく、故人を偲んだり遺族を慰めたりする場であることを心に留めておきましょう。

靴の素材は本革・合成皮革・布が望ましい

葬式や法事に適した靴の素材は、本革・合成皮革・布など光沢感がない素材です。エナメルなど光沢感のある素材は派手な印象を与えるため、葬式や法事ではマナー違反とされています。

本革であっても、スエード素材や動物の皮を使ったパイソン柄やクロコ柄は、殺生を連想させるため避ける必要があります。

中敷きの色も控えめに

葬式に履いていく靴を選ぶ際は、中敷きにも気を配りましょう。葬式や法事では、靴を脱ぐ場面もあります。靴の中があまりにも派手だと、他の人からひんしゅくを買う恐れがおります。

どうしても中敷きが派手な靴しかない場合は、100円ショップなどで中敷きを購入して隠しましょう。

【女性編】葬式・法事に適したパンプス

女性の場合、葬式や法事で和服を着ることもありますが、一般的にはブラックフォーマルなどの洋装で参列することが多いでしょう。

洋装には、黒のシンプルなパンプスを合わせます。ここからは、弔事用の靴選びで気をつけたい点や、ストッキングの選び方を紹介します。

黒のパンプスが最適

女性が葬式・法事で履く靴は、黒のシンプルなデザインのパンプスが最適です。たとえ黒色であっても、スニーカーやサンダルなどは葬式や法事の場には適していません。ローファーを履く方もいますが、マナー違反にあたるのでパンプスを用意するようにしましょう。

つま先の形

黒色であればどのパンプスでもよいというわけではありません。弔事には、つま先部分が丸く仕上げられている「プレーントゥ(ラウンドトゥ)」や「アーモンドトゥ」が適しています。

角張ったデザインの「スクエアトゥ」は許容範囲内ですが、つま先が尖っている「ポインテッドトゥ」やつま先が見える「オープントゥ」は弔事にはふさわしくありません。

ヒールの太さや高さ・歩く時の音にも注意

近年は、葬儀会館などで葬式を営む形式が主流となっています。会館の床がフローリングや大理石仕様だと、歩く際にヒールの音が響いてしまうこともあります。

ファッション性が高くヒールの音が出やすいピンヒールを弔事で着用することは避けましょう。ヒールは太すぎても細すぎてもマナー違反になります。安定感を重視した比較的太めのヒールがおすすめです。

また、足のサイズに合っていないパンプスは、ヒールの音が響き悪目立ちします。自分の足に合ったサイズを選びましょう。

ヒールの高さは、3センチメートル~5センチメートルのミドルヒールが最適です。3センチメートルよりも低いとカジュアルな印象になり、5センチメートルよりも高いものだと華やかで派手な印象になります。

【女性編】葬式・法事にふさわしくないパンプス

ここからは、葬式・法事に不向きなパンプスを紹介します。色・ヒール・装飾・つま先の形についてそれぞれ紹介するので、弔事に参列する際の参考にしてください。

色・ヒール・装飾

黒以外のパンプスは、葬式・法事にはふさわしくありません。手持ちのもので間に合わせようと考えて、黒以外のものを履くのはやめましょう。

ヒールについては、厚底でカジュアルに見える「ウェッジソール」、細くて派手な印象を与える「ピンヒール」、積み重ねた木の板や革でデザインされた「スタックヒール」などはマナー違反です。

また、リボン・スパンコール・フリル・金属製の留め具などの装飾がついているものも避けましょう。

ストラップ付きのパンプスも避けたほうが賢明です。特に、バックストラップタイプのパンプスは派手な印象を与えるため履かないようにしましょう。

つま先の形

パンプスのつま先のデザインで避けたほうがよいのは、肌の露出が多い「オープントゥ」とつま先が尖っている「ポインテッドトゥ」です。

ポインテッドトゥについては、ヒールの高さが適切でデザイン性が高いものでなければよいとする意見もありますが、どうしても用意できない場合を除き着用は避けましょう。

【女性編】葬式・法事における足元のマナー

女性が葬式や法事に参列する際は、パンプス以外にも注意すべき足元の身だしなみがあります。ここからは、ストッキングとペディキュアについてのマナーを紹介します。

ストッキングも黒色を選ぶ

葬式・法事では黒色のストッキングを履きます。喪服の格式にかかわらず、黒色のものを着用しましょう。

厚さは「肌が少し透ける程度」が適切です。あまりにも厚いストッキングはマナー違反とされているので、30デニールのストッキングを基準に選ぶとよいでしょう。

葬式や法事の場では、どれだけ暑くても素肌を見せるのはマナー違反です。どうしても我慢できない場合は、冷感タイプを着用しましょう。

ペディキュアをしている人は要注意

葬式や法事の場では、原則として肌が少し透ける程度のストッキングの着用が求められます。そのため、ペディキュアをしていると、ストッキングからネイルアートが透けて見えてしまうかもしれません。

ペディキュアを落とす時間がないのであれば、タイツで隠すという方法があります。本来葬式や法事にふさわしいのは30デニール以下のストッキングですが、タイツでも60デニール以下であれば、足の透け感もあり許容範囲といえます。

ただし、タイツを着用すること自体がマナー違反と考える方も多いので、できれば除光液を購入し、ペディキュアを落としておきましょう。最近ではコンビニでも売られているので、葬式に参列する前に購入しておくことをおすすめします。

【男性編】葬式・法事にふさわしい靴と靴下

弔事の場における男性の服装は、ブラックスーツが基本です。ブラックスーツに合わせる靴は、黒の無地内羽根のストレートチップのデザインが最適です。

ここからは、男性の弔事用の靴選びでは気をつけたいことや、葬式や法事に適した靴下の選び方を紹介します。

デザインは内羽根のストレートチップが最適

男性の弔事用の靴は、内羽根のストレートチップが適しています。ストレートチップとは、つま先部分に1本の直線が真横に入っているデザインのことです。革靴のつま先部分に何も装飾のないプレーントゥでも問題はありません。

内羽根における「羽根」とは、甲にある靴ひもを通すパーツのことです。内羽根は、ひもを通す部分が甲の革に入れ込められていたり、甲の革と一体化していたりします。内羽根の特徴は、甲部分のスッキリとしたデザインです。

内羽根のストレートチップ(あるいはプレーントゥ)は、葬式や法事をはじめとした冠婚葬祭で重宝します。

男性の弔事用の靴で避けたいデザイン

男性用の革靴のつま先部分には、いくつかのデザインがあります。W字型で鳥の翼のような飾り革をつなぎ合わせた「ウイングチップ」や、U字型の飾り革をつなぎ合わせた「Uチップ」は、ファッション性の高い靴に使用されているデザインです。

黒無地でひもがある革靴だとしても、ウイングチップやUチップの靴は弔事にはふさわしくありません。

また、ひもを通すパーツが甲を覆うように取り付けられている外羽根もカジュアルなデザインなので、避けたほうが賢明です。

つま先の形状が鋭いポインテッドトゥや、ひもがないタイプの革靴(ローファーやスリッポンなど)、金具が付いたデザインの靴(モンクストラップなど)も弔事用の靴としては適していません。

靴下は黒無地

葬式や法事で、男性は黒無地の靴下を着用します。靴と同様に、紺やグレーなどの色は避けましょう。靴を脱いだ時や椅子に座る時などに素肌が見えないよう、ミドル丈(ふくらはぎ~ひざ下)の靴下が適しています。

くるぶし丈や柄物の靴下は葬式には不適切です。控えめなワンポイント刺しゅう程度であればマナーの許容範囲内ですが、基本的には無地のものを選びましょう。

体調や年齢に応じて歩きやすいものを選ぶのはOK

葬式や法事に参列する際に、体調が優れないこともあるでしょう。妊娠中であれば体調を崩しやすく、足の不自由な方や年配の方など、一般的なマナーとされているパンプスを履いて歩くのが難しいこともあるでしょう。この場合は、自分が歩きやすい靴を履いても問題ありません。

【子ども・学生編】葬式・法事に適した靴と靴下

子どもや学生にも弔事用の靴はありますが、大人ほどマナーを厳守する必要はありません。

ここからは、弔事に参列する子どもや学生の靴・靴下のマナーを紹介します。

子ども・学生はスニーカーやローファーでもOK

子どもや学生の場合は、大人ほど葬式や法事で履く靴にこだわる必要はありません。幼児~小学生で制服がない場合は、黒に近い色味のスニーカーやローファーを履いても問題ありません。制服がある学生は、普段から制服に合わせている靴を履いてもよいでしょう。

幼児~小学生の子ども用の靴の中には、フォーマルな場にふさわしい黒色・無地の靴が販売されています。1足持っておくと重宝するアイテムです。

派手な色やデザインの靴は避ける

大人ほど靴に関するマナーは厳しくありませんが、弔事に参列する子どもに派手な柄や色、デザインの靴は履かせないようにしましょう。キャラクターがあしらわれたスニーカーや、ローラーシューズ、歩くと光る・音が鳴るスニーカーなどは避けましょう。

子ども・学生は着用できる靴下の種類が多い

子どもや学生は、黒無地だけでなく白無地の靴下も着用できます。学生で制服を着て行くときには、校則指定の靴下も着用できます。ただし、くるぶし丈の靴下やルーズソックス、派手な柄や色の靴下は弔事にはふさわしくありません。

幼児~小学生であれば、タイツも着用できます。タイツを履かせる場合は、黒や紺色を選びましょう。

葬式・法事の後は靴の手入れを忘れずに

葬式や法事が終わったあとは、靴の手入れも忘れないようにしましょう。靴にカビが生えないように、湿度が低く風通しのよい場所で保管するのがおすすめです。全体の手入れを終えたら、防水スプレーをしておくと靴が長持ちするでしょう。

また、防水スプレーは水だけでなく、汚れを防ぐ効果もあります。葬式や法事に履いて行く際は、天気にかかわらず防水スプレーをかけることが大切です。

和装の際は喪履き草履を着用する

葬式や法事で、和服を着ることがあるかもしれません。着物の場合は、じゅばん・半襟・足袋を除き、帯締め・帯揚げ・バッグなど人目につくものはすべて黒色で統一するきまりがあります。

和装の喪服を着用する際は、「喪履き草履」と呼ばれる草履を履きます。台や鼻緒などもすべて黒色で統一されているので、事前に準備しておくと安心です。なお、男性の葬式・法事で着る服は、和装よりも洋装が主流になりつつあります。

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まとめ

ファッション性の高い靴は、弔事の場には不適切です。茶・グレー・紺といった色もふさわしくありません。マナーを重んじる葬式や法事では、老若男女問わず「黒無地のシンプルな靴」が適しています。

男性の場合は、黒の無地で内羽根のストレートチップの革靴を着用しましょう。

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監修
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葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
現在 「小さなお葬式のコラム」では、合計2,000記事以上を管理しています。
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よくある質問

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  • 葬式に履いていくパンプスはどのようなものがいいの?

  • 葬式にふさわしくないパンプスとは?

  • パンプス選びの注意点はあるの?

  • 妊娠中でもパンプスを履かなければいけないの?

  • 和服のときは何を履けばいいの?

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