墓石に花のイラストをつける手順とおすすめの花の種類や掘り方

墓石に花のイラストをつける手順とおすすめの花の種類や掘り方

墓石に文字だけでなく、イラストを彫り込むのが墓石の新しい形として増えてきています。その中でも花のイラストは人気が高く、故人の趣味趣向を表現し、お墓に安らぎのイメージを与えることができます。

しかし、墓石に花のイラストを入れたいと考えても、手順や依頼する場所について悩んでいる方もいるかもしれません。この記事では、墓石に花のイラストを入れる際に役立つ情報を細かく解説します。墓石に花のイラストを入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

墓石に花のイラストを入れられるお墓の種類を知りたい方

墓石のイラストで人気がある花の種類を知りたい方

墓石のイラストの加工方法を知りたい方

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墓石に花のイラストを入れられるお墓とは

墓地の種類・墓石の形状には、さまざまな種類があります。花のイラストを入れたい場合には、完成までの流れや法的な規制など、知っておいたほうがよいことがあるのでここで確認しておきましょう。

墓石の完成までの流れ

墓石のデザインが完成するまでの流れは以下の通りです。

1.家族でお墓の考え方、イメージをまとめる
2.石材店を見つけて、イメージや希望を伝える
3.完成予想図を確認する
4.打ち合わせを重ねて、デザインをまとめていく

お寺や霊園によってデザインや形の規制がないか

墓石の形や色について法的なきまりはありません。墓石の形にきまりはなくても、区画によってサイズ制限があることもあります。

また、多くの宗派では墓石の形にきまりはありません。ただし霊園によって、石塔のスケールや高さが決められていることもあるので、気になる場合は確認をしておくことがおすすめです。

おすすめの墓石の形

墓石の種類には以下のものがあります。

・和型墓石 日本で一番多くなじみのある棹石が縦長直方体の墓石
・洋型墓石 都市部の霊園で増えてきた、棹石が横に長い墓石
・オリジナルデザイン墓石 画一的な形がなく、個性的なデザインの墓石

この中で花のイラストを入れるのであれば、洋型墓石とオリジナルデザイン墓石がおすすめです。一方で、和型墓石はあまりおすすめできません。理由としては、和型墓石の形は縦長で、中心部分に家名が入るため、イラストを入れられる余白の確保が難しいからです。全体のバランスを考えながら、石材店の担当者と相談してみましょう。

石材店の選び方

墓石の石材を入手するには、まず石材店を探します。民営霊園の場合は、霊園ごとに販売担当の石材店があり、希望のデザインについて相談することが可能です。

公営霊園の場合は、自分で石材店を探す必要があります。自分で探す場合には、以下の点に注意しておくと安心でしょう。

・実績が多いか
・ディレクターの資格を保有しているか
・事前に完成予想図を見せてもらえるか
・見積もり料金が明確か
・アフターサービスを受けられるか
・担当者が親切で、信頼できそうか

信頼できる石材店を見つけたら、希望のデザインを伝えて、対応可能か相談してみましょう。

石材の種類や特徴

墓石の石材にはさまざまな種類があり、デザイン全体の印象にも影響を与えます。石材を決める際は、以下の要素を元に考えましょう。

白、黒、青、緑などさまざまな入りの種類があり、イメージがかなり変わってきます。

産地

石材は重量物なので、近場で採れる石が使われていましたが、近年では輸入品が増えてきました。産地が増えたことで石材の選択の幅が広がり、デザインに合わせた色や石質を選ぶことができるようになりました。

価格

希少な石材・有名な石材は非常に高価なものがありますが、安価な輸入石材でも、品質がよいものはあります。

イラストで人気がある花の種類

最近では、霊園やお寺の墓地を回ると、さまざまな種類の花のイラストが入った墓石を見ることができます。その中でも人気の花の種類を紹介します。

薔薇の花

薔薇の花の彫刻は、洋型墓石・オリジナルデザイン墓石に施されることが多く、特にガーデニング式の霊園の雰囲気によく合うでしょう。薔薇の花をお墓にデザインすると、全体の雰囲気を華やかに明るく演出します。薔薇の花自体は、お墓に供える花として推奨されていませんが、故人の趣味で選ぶ方は多くいます。

百合の花

百合の花は、お供えの花にもよく使われる花で、キリスト教・仏教ともに追悼儀式で見られます。大きな百合の花の彫刻は、お墓全体に洗練された高級感を与えます。特に清潔感のある白い百合の花は、洋型墓石に入れても和の雰囲気が感じられ、どのような墓地にも合うため人気です。

レンゲの花

レンゲの花は仏教のシンボルであり、墓石に神秘的で厳かな雰囲気を与えます。レンゲ台でお釈迦様が瞑想している姿を彫刻にすることが多く、仏様になった故人を偲ぶために選ぶ方が多い傾向があります。

桜の花

桜の花は特に日本人の多くの方が思い入れのある花なので、人気のある彫刻のひとつです。桜の持つやわらかで優しいイメージは、お墓全体のイメージを優しく包み込みます。墓石の色をうすいピンクや赤色を選ぶと、女性らしい華やかな印象を持たれやすくなります。

菊の花

法要でお供えする定番の菊の花は、墓石に彫刻する花としてもく使われます。彫刻する際は、墓石の他に花立にも彫刻をする方が多いでしょう。1輪のデザインよりも、たくさんの花を合わせてボリュームがあるデザインにするのが人気です。

水仙の花

水仙の花には毒性があるので、お供えにはおすすめされていません。しかし仏教では、水仙はお釈迦様のそばにあることから神秘的なイメージのある花です。そのため、彫刻のイラストに選ばれることは多々あります。

その他の花

石材店が対応できるデザインであれば、花の種類には制限がありません。例えば、もみじ、すみれ、牡丹、藤の花、ひまわり、菖蒲などです。自分が望むデザインに石材店が対応可能か、問い合わせしてみるとよいでしょう。

イラストに向かない花は?

彫刻してはいけない花は特にありませんが、彫刻自体が難しい花はあります。特に小さな花だと、細かい線がつぶれてイラストが見えづらくなってしまう可能性があります。藤の花のような細かいイラストでは、サイズを大きくするか、直接プリントする方法がおすすめです。

イラストを刻むおすすめの場所

墓石のメインは竿石ですが、それ以外の場所に花をイラストを刻むのも、華やかで優しい雰囲気をつくれるのでおすすめです。ここでは、実際にイラストを刻むことができる部分を紹介します。

竿石

メインの石材で、一番人の目につきやすく、お墓の印象を決める部分です。花のイラストを目立たせて華やかに彩りたい場合は、竿石に彫り込むのがよいでしょう。

実際には、以下の方法で使われています。

・メインの文字に重ならないように、花の彫り込みを脇にワンポイントで入れる
・絵をメインにして、その下方に家名と入れる

花立

和型墓石では竿石の前に、花立が設置されています。花の彫刻を、花立の前面に施す方法もあります。竿石は文字を主体にして、花立に花のイラストを刻むのもおしゃれでしょう。家紋を入れる方が多々いますが、家紋にこだわらない場合はおすすめの場所です。

地上カロートの蓋

地上カロートとは、地上に設置された納骨室のことです。洋型墓石によく見られます。地上カロートの前面は大きな彫刻を入れるのに適した場所です。地上カロートの蓋に墓誌を彫刻する際には、花のイラストを端の方にワンポイントで刻むと邪魔になりません。

イラストの加工方法

墓石に、花のイラストを施す場合はさまざまな方法があります。自分の希望するイメージや花の種類などに応じて使い分けましょう。

浮かし彫り

サンドブラストという加工法で、イラストの周囲やスジの部分を彫る方法です。花が浮き上がるような表現ができます。イラストとなる花の周辺を掘るため、彫刻の範囲が広く必要となります。

白色に近い御影石だと、花のイラストが際立たなくなります。基本的に色が濃い石ほど色の差がしっかりとわかりやすくなるのは、どんな彫り方でも共通の特徴です。

線彫り(スジ彫り)

花のイラスト線を、墓石に彫り込む方法です。そのままだと目立ちにくいので、線に白ペンキを入れてくっきりと目立たせることが多いです。

彫り込み

浮かし彫りは、周囲を彫り込んで花を浮き上がらせる手法でしたが、彫り込みはその逆です。花びらや茎、葉っぱといった部分を彫り込む方法です。

彫り込む面積が減ってコストを下げることが可能なので、ひとつの部分でもできるだけ目立たせたい場合には、この掘り込みを選ぶとよいでしょう。

立体彫り

立体彫りは、花びらを立体的に彫り込んで本物のように見せる技法です。見た目にもインパクトがあり、女性に人気があります。職人の手間がかかるため、値段は通常より高価になるので注意が必要です。

梨地彫り

梨地とは、花びらや茎、葉っぱの部分をサンドブラストで彫った後、さらにノミで荒らす方法です。梨の皮のようにザラザラした表面に仕上げる彫り込み方法になります。

レーザー彫刻

これまで紹介した彫刻は、サンドブラストを使った掘り込みでした。レーザー彫刻は、写真の内容をレーザーで石の表面に彫る方法です。花のイラストでも使われますが、多くの場合は人物やペットに使われています。

複雑なイメージを正確に掘ることができるため、想像通りの仕上がりが期待できます。その反面、彫り込みは浅くなるので注意が必要です。

イラストを入れるその他の方法

彫る以外の方法でも、イラストを入れることは可能です。

陶磁板をはめ込む

イラストをつけたカラフルな陶磁器のプレートを墓石にはめ込む方法です。彫る方法に比べてさまざまな色を表現できるため、印象を強く与えられます。

象嵌(ぞうがん)

象嵌とは、元の墓石に別の石をはめ込む方法です。異なる色の石をはめ込むことで、カラフルな絵を描いたような仕上がりにすることができます。

石本来の色をそのまま使うので、色落ちすることがなく経年劣化しません。高い技術力が必要になり、職人が手作業で行うことが基本のため、コストは高くなります

ステンドグラスをはめ込む

きらびやかな洋風のステンドグラスを、墓石に埋め込む方法です。従来のお墓のイメージをガラッと変える方法でもあります。そのためガラスを使用できる墓所であるか、事前に確認をしてから取り入れましょう。

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まとめ

現在では、全国の霊園やお寺の墓地で、さまざまなデザインの墓石を見ることができるようになりました。花のイラストが彫られたお墓は、全体の印象を明るくすることができて、供養に訪れる方々にも暗いイメージを与えなくなるでしょう。

墓石に彫刻できる花の種類はさまざまで、故人の好きな花を入れて特別なデザインにすることも可能です。彫り込む方法によって費用は異なりますが、まずは自分が望むデザインを固めてみることをおすすめします。

墓石のイラスト以外にも、葬儀関連ではさまざまな悩みごとやわからないことがあるかもしれません。その際には、小さなお葬式にご相談ください。専門的な知識と豊富な経験を持ったスタッフが適切なアドバイスをいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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