香典返しの時期はいつ頃がよい?宗教別の違いやマナーについても解説

香典返しの時期はいつ頃がよい?宗教別の違いやマナーについても解説

葬儀の際には、参列者の方から香典を受け取ります。そして、香典を受け取ったら香典返しを行うことが通例です。しかし、「香典返しはどの時期に行えばよいのか」「マナーや宗教によって香典返しの時期は違うのか」など、疑問を持つこともあるでしょう。

そこで本記事では、香典返しを行う時期についてご紹介します。宗教による時期の違いやマナーについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

香典返しとは何かを知りたい方

香典返しの時期はいつ頃が一般的かを知りたい方

香典返しを行う際のマナーを知りたい方

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香典返しとは

葬儀の参列者からいただく香典は、故人への供養の気持ちを表したものです。また、故人の遺族を支え励ますという意味も込められています。

そして、香典をいただいた参列者の方々に対し、感謝の気持ちと無事に法要が終わったことを伝えるために、香典返しを行います。香典返しの金額は、「半返し」という習慣に基づいて、いただいた香典の3分の1~半分の額がひとつの目安となっています。

香典返しの時期はいつ頃が一般的か

では、実際に香典返しを行うのはいつ頃が一般的なのでしょうか。香典返しを行う時期は葬儀当日以降、もしくは後日の「忌明けから1か月以内」の間が一般的です。ここからは、香典返しの時期をパターンごとに解説します。

即日返し

即日返しとは、葬儀の当日に香典返しを行うことです。葬儀当日に香典返しが完了するため、葬儀後もなにかと多忙になる喪主の負担を減らすことができます。いただいた香典の金額にかかわらず、一律の香典返しを準備することができるため、参列者それぞれに合わせた香典返しを準備する必要がありません。また、香典返しを郵送する必要がないため、送料がかからないこともメリットです。

最近では、香典返しを即日に行うパターンが増えています。その背景として、葬儀が簡素化されていることが考えられるでしょう。最近では、家族葬やごく少数の知人のみで行う小規模な葬儀も少なくありません。宗教別のしきたりも薄れてきているため、葬儀のマナーも簡素化されている傾向にあります。

このような時代背景から、香典返しも手配の負担を減らそうという風潮になっているのでしょう。

即日返しを行ったうえ、後日追加で渡す

即日返しは喪主の負担は少ないですが、いただいた香典の金額に差があったとしても、すべての参列者に同じものをお返しすることになります。そこで、いただいた香典の金額が多かった参列者に対しては、後日追加でお礼をするという方法もあります。

後日香典返しを行う

後日香典返しを行う場合は、いただいた金額に応じた香典返しを行うという通例に沿って、忌明けの時期に行います。後日香典返しを行うことで、参列者一人ひとりにお礼の気持ちを伝えられることがメリットです。

しかし、後日の香典返しは、喪主にとって負担が大きくなることが考えられるでしょう。後日香典返しを行う場合は、いただいた金額をそれぞれ把握し、それに応じた品物や金額の選定を行う必要があります。小規模の葬儀の際にはよい方法ですが、大規模の葬儀の場合は香典返しの準備に時間が取られてしまうでしょう。

また、すべての参列者に手渡しをすることは難しいため、後日香典返しをする場合は郵送で渡すのが主な手段となります。郵送となると、住所を書いたり送料がかかったりするなど、手間が増えてしまうことがデメリットになると考えられます。後日香典返しを行う際には、初七日から忌明け法要までの期間に準備をしておくとスムーズでしょう。

香典を数か月後や1年後などにいただいた場合の香典返し

香典返しは、香典のお礼を伝えるものです。そのため、数か月後や1年後などの遅い時期に香典をいただいたとしても、きちんとお礼をするようにしましょう。忌明けであれば、いつ香典返しを行ったとしても問題ありません。

遅れて香典をいただいた場合のお礼状

遅れて香典をいただいた場合には、いただいた時期に合わせてお礼状の文面を変えるように注意が必要です。葬儀に出席されていない方に、葬儀に出席された方向けのお礼状を使い回すといった失礼がないように気を付けましょう。

このときのお礼状には、香典をいただいたことへの感謝の気持ちを記載します。喪中でなければ、季節の挨拶を添えてもよいでしょう。

宗教による忌明け時期の違い

後日香典返しを行う場合は、忌明けから1か月以内に行うのが通例です。忌明けの時期は宗教によって異なるため、事前に確認しておきましょう。ここからは、宗教による忌明け時期の違いについてご紹介します。

仏式

仏式の忌明けは「四十九日」です。そのため、仏式の香典返しは四十九日を迎えてから1か月以内が目安となります。

しかし、浄土真宗の場合は、四十九日を待つ必要はありません。なぜなら、浄土真宗の考え方では、「故人は亡くなってすぐに極楽浄土に向かっている」と考えられているからです。そのため、四十九日を待たずとも忌明けとみなして問題ありません。

神式

神式の忌明けは「50日」です。神式の忌明けの際には「五十日祭」を行います。このときに香典返しを行うのが通例です。

キリスト教

キリスト教にはプロテスタントとカトリックがあります。プロテスタントの場合は、命日から1か月以内記念集会を行うため、その際に香典返しを渡すことが多いでしょう。カトリックの場合は、命日から30日目ミサが行われるため、このタイミングで香典返しを行います。

香典返しを行う際のマナー

香典返しを行う際には、マナーについても注意が必要です。地域や宗派によって多少の違いがありますが、事前に確認しておくと安心できるでしょう。

お礼状の書き方

香典返しは、香典をいただいたお礼の気持ちを伝えるものとされています。そのため、手渡しをしてお礼を伝えるとよいでしょう。しかし、参列者全員に手渡しをすることは難しいため、郵送をすることもあります。香典返しを郵送する場合は、お礼状を添えておくのが一般的なマナーです。

お礼状には、「故人の名前」「お礼の気持ち」「略儀であること」「差出人の名前」を記載する必要があります。また、「次々」「重ね重ね」などの繰り返すような言葉は、不幸を連続させるイメージを与えてしまうため、使わないように気を付けましょう。

のしの付け方

香典返しを送る際には、のしを付けるのがマナーです。祝い事ではないため、化粧箱にのし紙をかけて、包装の中にすることで外側から見えない「内のし」を付けましょう。のしの書き方は仏式や教式、キリスト教式といった宗派や地域によって異なります。そのため、適切なのしを準備することが大切です。

品物の選び方

香典返しで品物を送る際には消えてなくなるものがよいとされています。お菓子やお茶、海苔などの、軽くて保存の効くものが選ばれることが多いです。食べ物のほかにも、洗剤や石鹸といった消耗品も好まれます。

地域によっては、商品券やカタログギフトなどが選ばれることも増えているでしょう。カタログギフトは相手が欲しいものを選べ、価格帯に合わせて用意することができるため、香典返しを一つひとつ準備する手間が省けることがメリットです。

香典返しをしない場合

最近では、葬儀の際に香典をお断りするという選択肢も増えています。香典を受け取らない場合には、香典返しの必要はありません。また、香典返しは、絶対に行わなければならないというものではありませんが、理由があって香典返しをしない場合でも、挨拶状は渡すようにしましょう。

香典返しの時期が遅くなった場合

葬儀が終わった後も、遺族は手続きや遺産相続の関係でなにかと忙しいものです。忌明けから1か月以内という香典返しの時期の目安はあるものの、対応が遅くなってしまうというケースもあるでしょう。

あまりに香典返しが遅れてしまうと、香典をいただいた方に心配をかけてしまうことも考えられます。そのため、事情があって香典返しが遅くなっても、香典返しを行うことがおすすめです。香典返しを受け取ることで、「無事に法要が終わったのだな」と参列者の方々が安心できるでしょう。

香典返しの時期が遅くなってしまった場合は、挨拶状に一言添えると丁寧です。明確な理由まで記載する必要はありませんが、遅れてしまったことへのお詫びは記載しましょう。

香典返しの時期が正月と被ってしまう場合

葬儀が秋ごろの場合、香典返しの時期が年末年始になってしまうこともあります。元旦から1月7日ごろまでの期間は、正月のおめでたい時期です。この時期に香典返しを送ることは、避けた方が無難でしょう。年始に香典返しを渡す際には、1月半ば以降に届くように手配することがおすすめです。

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まとめ

香典返しの時期は、即日返しにする場合と後日に渡す場合で異なります。宗派によって忌明けの時期はそれぞれです。また、香典返しの際に押さえておきたいマナーも複数あります。香典返しは、葬儀に参列してくださった方々へのお礼の気持ちを伝えるものです。相手のことを十分に考えて準備することをおすすめします。

個々の状況や事情によって香典返しに悩むというケースは少なくありません。その際は、小さなお葬式にぜひご相談ください。葬儀に関する知識と経験が豊富なスタッフがご対応させていただきます。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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