霊柩車の値段は費用に含まれる?基礎知識を紹介

霊柩車の値段は費用に含まれる?基礎知識を紹介

大切な家族が亡くなった場合、出棺の儀と呼ばれる儀式で故人を霊柩車等の車に乗せて送り出すことが多くあります。霊柩車の存在は知っていても、どの程度の費用がかかるのか分からず利用に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、霊柩車の種類や搭載されている設備、利用した場合にかかる値段やオプションについて解説します。霊柩車について基本的な情報を知っておくことで、突然の葬儀でも対応することができるでしょう。

<この記事の要点>
霊柩車の費用は葬儀費用に含まれることが多いが、別途料金が発生する場合もある
寝台車は遺体を病院から自宅などに送る際に、霊柩車は火葬場への移動の際に利用される
霊柩車はワゴンタイプが一般的で、故人を火葬場まで運ぶ役割に適した仕様になっている

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霊柩車にまつわる基礎知識

葬儀の途中で「出棺」という儀式が行われるのを経験したことのある方もいるでしょう。出棺では、故人を荘厳な装飾が施された車に乗せ、火葬場まで送ります。故人を車で火葬場に連れて行くことは、昔の文化が現代の変化によって移り変わってきた、野辺送りに由来しているといわれています。

現代では徒歩だった移動手段が車になったことで、さまざまなことが簡略化されるようになってきました。それに伴い、登場したのが霊柩車です。寝台車と呼ばれる車も登場しましたが、霊柩車とは別物なので混同しないよう注意しましょう。

霊柩車の値段はどのくらいか

値段については、葬儀社などによって異なる点もあるので一概にはいえませんが、霊柩車や寝台車といった、特殊な車を手配する場合は、一度葬儀社を介すことが一般的です。利用代もプランや料金設定の中に組み込まれていることがほとんどのため、よく確認しておきましょう。

場合によっては、費用を別途請求される可能性もあります。待機時間に応じて発生する費用や走行時間帯による追加費用、利用する季節による追加費用が発生することがあります。霊柩車利用の際にかかる費用については、可能な限り想定走行距離などをあらかじめ調べたうえで、葬儀社と打ち合わせをするようにしましょう。

霊柩車の利用に必要な値段設定に関しては、国土交通省の認可のもと決定されています。適正価格であると認められた値段で、葬儀社はプランを組んだり、値段を提示したりしています。また、無料での搬送は法律違反になります。故人を運ぶ大切な車ですので、適切な値段と納得のうえで葬儀社へ依頼しましょう。

火葬場まで運ぶ役割

霊柩車は、普通免許を持っている人であれば誰でも運転することができますが、遺体を運ぶという役割のため許可が必要になります。運転免許証を持っていても、自家用車で故人を運ぶことは法律違反にあたるため気をつけましょう。

霊柩車は、病院などから故人を運ぶ手段では使わないようです。主に、葬儀の出棺の際に火葬場に移動させるために利用されることが一般的です。これは、古くから伝統的に行われてきた野辺送りが、現代になるにつれて変化したと考えられています。

特殊なナンバープレートで走る霊柩車は、特別な許可を得ていることから神聖かつ特別な車として活用されています。霊柩車は、死者を丁重に運ぶ役割があるとともに、誰もが遺体を運ぶことができないように法令で定められています。

以上の霊柩車の役割やきまりを知らずに、勝手に遺体を運んでしまうと大変なことになりかねません。霊柩車について知識を深めておくことも、葬儀を執り行ううえで大切といえます。

病院から自宅などへの故人の移動手段は寝台車

葬儀の際に使用される専用の車の一つに、寝台車があります。寝台車は、故人を病院で看取った場合に、自宅や斎場に故人を送り届ける際に利用される車です。つまり、安置場所への移動を行う役割があります。霊柩車とは利用方法が異なるので、間違わないように注意しましょう。

また、寝台車は国から貨物を輸送する役割を担っていると指定されている車です。そのため、国土交通大臣から許可を得た車か、あるいは会社の車でなければ輸送することができません。法令、法律で禁止されていることなので、万が一、自宅などに故人を自家用車を使って運ぼうとした場合、法律違反にあたる可能性があるので注意しましょう。

ナンバーも特殊な番号に設定されているので、特別な免許を取得しなければなりません。寝台車は一般のドライバーでは運転できないので注意が必要です。

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車の形態

寝台車や霊柩車といった、葬儀の際に活用することが多い車はどのような形をしているのでしょうか。二つの車の形は大きく異なります。

ワゴンタイプが一般的

遺体を運ぶための車は、故人が横になる大きさに対応できるよう大きめの車が使われる傾向にあります。そのため、ミニバンやワゴン車のような、比較的大きめで、後ろから搬入できる使い勝手のよい車が使われることが多いようです。

一般的な自家用車の形が使われる場合もあるようですが、その場合でも、一般車両との区別をつけるために後方部分が長く加工されていることが多いでしょう。

霊柩車等の中に故人を運び込む際は、遺体を寝かせた状態で運び込む必要があります。そのため、大振りの棺桶をしっかりと搬入できる縦長の車が使われています。

また、病院の寝台車でも縦長の車が活用されています。患者はストレッチャーと呼ばれる移動手段で移動することが多いので、そのまま運び出せて手軽に移動できるよう縦に長い車を選定しているのでしょう。加えて、故人の家族を病院から自宅に送り届ける機会もあります。家族も一緒に移動する場合があるため、想定よりも広く設定してあるのでしょう。

つまり寝台車の大きな役割は、病院から安置場所への遺体の搬送に加え、時に故人の家族を家まで送り届けることです。ほかにも、病気やケガをした生きている人を医療機関へと運ぶことを役割とした寝台車もあります。生きている方の搬送と、故人の搬送で使用する寝台車はきっちり区別されているようです。

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豪華な設備が備えられている

一般的な霊柩車は、黒い車体に豪華な金色の装飾がされている車だと認識している人が多いでしょう。見た目が華やかですが、機能性も十分です。霊柩車の設備は、故人を火葬場まで運ぶ役割に適した仕様になっています。

例えば、運んだ遺体をそのままレール式で火葬場に移動させ、火葬をすぐに執り行えるように設計されているものもあり、ほかにもさまざまな工夫がされています。

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故人を丁重に運ぶための装飾と迷信

日本で普及している霊柩車のモチーフの語源はイギリスにあるといわれています。神輿を思わせるような豪華なあしらいがされているものは、イギリスで使われていた、故人を運ぶ馬車を参考にしているようです。装飾には故人の最後を華やかに見守れるようにと願いが込められているそうです。

霊柩車は、出棺のために釘で蓋をされた棺桶に入った故人だけが乗ると思われる方もいるでしょう。しかし実際は、運転手の隣に喪主が位牌などを持って同乗します。遺族はそれを見送った後、別途バスなどを活用して火葬場に向かうのが習わしになっています。

さまざまな迷信

霊柩車は故人を乗せるための専用車です。そのため、死をつかさどっているという観点から忌避されることも多くあったようです。霊柩車が通り過ぎた時は親指を隠したほうがよいとか、夢などで見た場合は縁起が悪いなどの迷信が数多く残されています。

一方で、夢で見た場合は逆夢として捉えられることも多く、縁起がよいのではないかという考えもあるようです。黒を基調としている分、あまりよいイメージを持たれることが少なかった霊柩車ですが、現代ではさまざまなカラーバリエーションが展開されています。

故人の意向に沿ったキャラクターものや、カラーバリエーションに富んだ霊柩車が人気を集めている傾向にあります。近年の多様化の波に乗り、霊柩車もアップデートされているのでしょう。

ほかにも、地方によっては、公道を走っている霊柩車を追い越すと縁起が悪いという迷信が伝えられている地域もあるようです。死者と同じ方向に向かっているという考えが根づいていることが理由でしょう。

とはいえ、現代では霊柩車を見たら追い越しをすることなく、なるべく後続で走行するのが一般的によいとされています。走行中に見かけたら注意しましょう。

事故に遭遇した場合
可能性としてゼロではないのが、故人の搬送中に事故にあうパターンです。事故にあった場合、長時間拘束される可能性があるため、霊柩車は指定時刻に故人を搬送できなくなる可能性があります。

依頼した霊柩車が事故にあったという報告を受けた場合は、必要な手配は葬儀社が行ってくれます。火葬に遅れることがあってはならないため、代わりの車を手配して問題なく搬送してくれるでしょう。事故をはじめとしたトラブルの際に、相応の対応をしてくれる葬儀社を選択することが大切です。
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まとめ

葬儀社に依頼することで、故人を運ぶ車を手配してもらうことができます。霊柩車や寝台車と呼ばれる、故人を運ぶことに特化した車は、走行距離や葬儀社によって値段が変動する傾向があります。

まずは一度、依頼する葬儀社で見積もりを取ることをおすすめします。また、霊柩車等の料金やプランが気になる場合は、一度小さなお葬式までご相談ください。

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監修
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メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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