お盆の迎え火・送り火はいつやるの?手順や初盆の迎え方もご紹介
法事・法要

作成日:2022年07月01日  更新日:2022年08月18日

お盆の迎え火・送り火はいつやるの?手順や初盆の迎え方もご紹介

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「年に1度先祖が帰ってくる期間」であるお盆では、迎え火や送り火を焚いて故人や先祖をお迎えしたり送り出したりします。迎え火・送り火は伝統的なお盆の風習の1つですが、近年は安全面を考慮して行われないことも多いため馴染みがないという方も少なくありません。

この記事では、迎え火・送り火の意味をはじめ、必要な準備や焚き方について解説します。初盆や浄土真宗の迎え火・送り火の方法についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。

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【もくじ】
お盆の迎え火・送り火とは?
お盆の迎え火・送り火はいつやるの?
お盆の迎え火・送り火のやり方
お盆の迎え火を焚くまでにやっておくべきこと
初盆の迎え火・送り火
浄土真宗の迎え火・送り火
まとめ

お盆の迎え火・送り火とは?

8月半ばに「お盆休み」を設けている企業も多くありますが、そもそもお盆とはどういう時期なのでしょうか。迎え火・送り火の意味とともに解説します。

お盆とは?

お盆は、1年に1回夏に先祖を供養する期間のことです。仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という行事と、夏の供養が時代の変化とともに1つになったものが、現在のお盆だといえます。
盂蘭盆会は、サンスクリット語で「逆さ吊り」を意味する「ウラバンナ」が語源といわれていて「地獄で逆さ吊りにされて苦しむ先祖の魂を救う法要」という意味があります。

お寺によってはお盆の法要とあわせて「施餓鬼(せがき)」という行事が実施されることもあります。
施餓鬼とは、生前の悪行により「餓鬼」という鬼になって飢えに苦しむ死者に、食べ物などの施しを与える法要です。

お盆の時期は?

明治政府によって改暦が行われる前までは、お盆といえば旧暦の7月13日から7月16日でした。改暦に伴い日本の各行事は30日遅れになったため、全国の多くの地域では旧暦から1ヶ月ずらした8月15日前後をお盆の時期としています。

しかしながら、現在も旧暦を採用して7月15日前後にお盆の行事を実施する地域もあり、お盆の時期には地域差があるといえるでしょう。

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お盆の迎え火・送り火とは?

お盆には先祖が自宅に帰ってくるといわれており、その目印となるのが迎え火です。玄関や庭など屋外で火を焚き、先祖が迷わず自宅に戻ってこられるようにします。送り火は、お盆明けに先祖をお見送りするために焚くものです。

お盆の迎え火・送り火はいつやるの?

先祖の道しるべとなる迎え火、お見送りのための送り火はそれぞれお盆の始めと終わりに行います。迎え火は8月13日、送り火は8月16日の夕方に行うのが一般的です。旧暦の場合は、7月13日と7月16日に行います。

庭がない場合や防火上の観点から火を焚けない場合は、電池式の盆提灯を灯して迎え火・送り火の代わりにすることもあるようです。

お盆の迎え火・送り火のやり方

ここからは、迎え火・送り火の焚き方を解説します。準備するものや流れを把握して、先祖を気持ちよく迎えられるようにしましょう。

迎え火・送り火に準備するもの

迎え火・送り火をするために準備するものは、以下の通りです。

・おがら
・焙烙(ほうろく)
・点火のためのマッチやライター
・新聞紙
・消火用の水
・盆提灯

おがらは、迎え火・送り火で燃やす木のことです。おがらのみでは燃えない場合もあるので、新聞紙などを下に置いて燃えるような工夫をするとよいでしょう。焙烙(ほうろく)は素焼きの平たいお皿のようなもので、おがらを燃やす際の土台になります。迎え火・送り火は焙烙の上で行うのが一般的です。

点火用のマッチやライター、迎え火・送り火が終わった際に確実に消火するための水も忘れずに準備しましょう。

迎え火・送り火は何時ごろ焚くの?

迎え火・送り火はお盆初日と最終日の夕方に焚きます。夏場は日が長い傾向ですが、あまりにも暗くなってから火を焚くのは危険です。明るすぎる時間帯でも火は見えにくいので、やや暗くなり始めてから日が沈むまでのあいだ、17時から19時くらいに焚くとよいでしょう。

迎え火のやり方・流れ

先祖の帰り道を示す迎え火の流れは、以下の通りです。

1. 盆始めの夕方、玄関先や庭に焙烙を置く
2. 新聞紙などを置き、その上におがらをのせる
3. 新聞紙に点火し、おがらに火がついたか確認して先祖を迎える
4. 火が消えるのを待ち、水をかけて消火する
5. 完全に消火したら仏壇にお供え物を並べてお参りをする

迎え火を焚く前には、周囲に燃えやすいものがないか確認して安全を確保しながら行いましょう。

送り火のやり方・流れ

続いて、送り火の手順を確認しましょう。

1. 盆終わりの夕方、玄関先や庭に焙烙を置く
2. 新聞紙などを置き、その上におがらをのせる
3. 新聞紙に点火し、おがらに火がついたか確認して先祖を送り出す
4. 火が消えるのを待ち、水をかけて完全に消火する
5. 灰になったおがらや新聞紙を処分する

基本的な流れは、迎え火と同じです。火が消えるまではその場を離れないこと、燃えて灰になったおがらや新聞紙を処分することも忘れないようにしましょう。

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お盆の迎え火を焚くまでにやっておくべきこと

お盆は迎え火をして先祖の帰りを待つだけの行事ではありません。迎え火のほかに、次のような準備を進めておきましょう。

お墓や仏壇の掃除

先祖が気持ちよく自宅へ帰れるようにお墓や仏壇の掃除をします。お盆に入ってからお墓参りに行くという方も少なくありませんが、遠方などでかなわない場合を除き事前に済ませておくとよいでしょう。

遅くとも8月12日、旧暦の場合は7月12日頃までにはお墓や仏壇の掃除を終わらせておくことをおすすめします。

盆提灯を準備する

迎え火の代わりにもなる盆提灯は、先祖の道しるべとなる重要な仏具です。お供え物とともに、仏壇周辺に飾ります。盆提灯の数にきまりはないので、1つでもお供え物としていただいたものすべてを飾っても問題ありません。

盆提灯は町の仏具店や、インターネットショップでも購入できます。大きさや柄を確認したうえで購入しましょう。

精霊馬・精霊牛を用意する

お盆には仏壇にさまざまなお供えをしますが、精霊馬(しょうりょううま)や精霊牛(しょうりょううし)もその1つです。なすやきゅうりに手足をつけたもので、先祖があの世から現世に来るための乗り物だといわれています。

精霊馬・精霊牛は生野菜に割り箸や細い木を刺して簡単に自作できます。最近は、毎年使える木製やちりめん製、クリスタルでてきたかわいらしい精霊馬・精霊牛も販売されていますので、好みに合わせて購入するのもおすすめです。

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盆棚を準備する

お盆はお供え物が多いので、仏壇の前に盆棚を用意して位牌や花、お供え物を飾ります。盆棚は自宅にある机や台でも代用可能です。お供えの仕方は、盆棚の上にござを敷き、位牌、花立て、燭台、香炉など仏壇に納められているものを並べて、精霊馬や精霊牛、季節の果物や野菜などをお供えします。

盆棚を一から用意するのが難しい場合は、組み立てが簡単な「盆棚セット」を利用するとよいでしょう。祭壇や盆提灯、迎え火・送り火を焚くための仏具も含まれているセットもあるので、自宅にあるものを確認しながら最適なものを選びましょう。

盆飾りセット

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初盆の迎え火・送り火

故人が亡くなって初めて迎える「初盆」の迎え火・送り火は、通常のお盆と手順が異なります。ここからは、初盆の迎え火・送り火について解説します。

初盆とは

初盆(はつぼん・ういぼん)は、故人が亡くなってから初めて迎えお盆のことで「新盆(にいぼん・あらぼん)」とも呼ばれます。四十九日が過ぎてから迎えるお盆を指すので、四十九日よりも前にお盆を迎えた場合は、翌年のお盆が初盆になります。

初盆では迎え火・送り火をはじめ、お墓参りや法要もお盆期間中に行って故人の供養をします。初盆の場合は、法要後の会食も省略せずに行うことが多いでしょう。

初盆の迎え火・送り火のやり方

初盆の迎え火・送り火の基本的な流れは、通常のお盆に行うものと同様です。ただし、初盆に限り提灯は白提灯を用意します。白提灯とは名前の通り真っ白な提灯で「初めて自宅に戻る故人の魂が道に迷わないように」という願いを込めて飾ります。仏壇の前や玄関、窓際などにつるして故人の道しるべにしましょう。

初盆で使用した白提灯は、お盆が終わったら送り火として燃やしたりお寺でお焚き上げをしたりして処分します。地域によっては川に流すこともあるようです。初盆の白提灯は故人1人につき1つなので、使いまわしはしないようにしましょう。

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浄土真宗の迎え火・送り火

浄土真宗では故人は「死後仏様になり、常に私たちの近くにいらっしゃる」と考えられているため、お盆に先祖が帰るという概念がありません。そのため、浄土真宗では迎え火や送り火は行いません。

盆提灯を飾ることはマナー違反にはなりませんので、家族や親族に相談して飾ってもよいでしょう

まとめ

迎え火・送り火は、お盆に先祖があの世から自宅に戻るための道しるべとして重要な役割を果たします。安全面を考慮して火を使った迎え火・送り火を行わない場合は、電池式の盆提灯で代用することもできます。

小さなお葬式では、葬儀に関するお悩みだけでなく、お盆や初盆にかかわる疑問についてもお答えます。お困りの際はお気軽にご相談ください。

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