
作成日:2022年08月01日 更新日:2022年11月02日
仏壇の向きで正しいのは?宗派による違いや注意点を解説!
仏壇を準備したものの「どの向きに置くのが正しいのだろう」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。仏壇を置く方角にはさまざまな説があり、宗派によって適切とされる方角がことなります。
この記事では、仏壇の向きや仏壇を置く際の注意点について解説します。また、仏壇の置くのに適した部屋や場所についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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【もくじ】
・仏壇の向きはどの方角が正しい?
・仏壇を置く場所の注意点
・仏壇を置く場所はどこがよい?
・法事・法要の費用をおさえる「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
・まとめ
仏壇の向きはどの方角が正しい?
仏壇を家に置く際、仏様に対して失礼のないように「きまりに従って仏壇を置く向きを決めたい」と考える方も多いでしょう。
ここからは、仏壇の向きと置き方に関するきまりについて解説します。
方角に厳格なきまりはない
仏様はある特定の方角にいるわけではないので、仏壇の向きに関する明確なきまりはないと考えられています。
ただし、仏教の宗派や地方ごとのしきたりなどがある場合には、きまりが設けられていることもあります。自分の宗派や地域の風習について、事前に確認しておくと安心です。
【南面北座説】南向き
「南面北座説(なんめんほくざせつ)」では、仏壇の正面を南に向けて背面は北向きに置きます。この説は「位の高い人は南向きに座る」という中国の慣習が起源といわれています。南面北座説に沿って仏壇を置く宗派は、曹洞宗と臨済宗です。
また、仏壇の正面を南向きに配置することで、仏壇に直射日光があたることを避けられ風通しもよくなるというメリットもあります。
【本山中心説】本山の延長線上の向き
「本山中心説(ほんざんちゅうしんせつ)」では、仏壇に対面して拝んだ方角に信仰する宗派の総本山が来るように置きます。信仰する宗派や住む地域によって仏壇の向きが変わるのがこの説の特徴です。
宗派の総本山が東京にある場合は、関西地方に暮らしている方は東向き、北海道に暮らしている方は南向きに仏壇を置きます。真言宗は本山中心説に沿って仏壇を置きます。
【西方浄土説】西向き
「西方浄土説(さいほうじょうどせつ)」では、仏壇の正面を東に向けて背面は西向きに置きます。仏教の教えでは「極楽浄土は西にある」とされているので、この向きに置くことで極楽浄土に向かって仏壇を拝めます。
また、西方浄土説は、「日が昇る東の方角は出世の象徴で、主人が座るべき方角」というインドの慣習に由来するという考え方もあります。

仏壇を置く場所の注意点
仏壇の置き場所によっては、仏壇の劣化を早めてしまったり火災などのトラブルが起こったりする可能性があります。
ここからは、仏壇を置く際の注意点について紹介します。
寸法や高さを確認する
寸法を確認せずに仏壇を準備してしまうと、置きたい場所に置くことができない可能性があります。仏壇を置く予定の場所に収まる大きさであるかどうか事前に確認するようにしましょう。
また、地震などの災害時に仏壇が壊れないように、仏壇の周りには大きく重量のある家具は置かないようにしましょう。

直射日光が当たらない場所に置く
仏壇は木製のものが多いため、長時間直射日光があたる環境に置いてしまうと変色や退色を引き起こすことがあります。仏壇は、直射日光や冷暖房の風が直接あたらないところに置くことをおすすめします。
日光があたる場所に仏壇を置かざるをえない場合は、遮光カーテンやブラインドを設置して直射日光を遮る工夫をするとよいでしょう。
湿気が多くない場所に置く
仏壇は湿気のある環境でも劣化してしまうことがあります。仏壇と壁との距離が狭すぎると、湿気が発生します。また、エアコンの水分でもカビが生えてしまうことがあるので、エアコンの近くに仏壇を置かないようにしましょう。
電化製品の近くには置かない
仏壇の安置場所の周囲に、電子レンジや冷蔵庫、オーディオ機器などがないか確認することも大切です。電子機器が発する熱や振動の影響で、仏壇が劣化してしまうリスクがあるためです。
神棚との位置関係に気をつける
仏壇を置く際は、神棚との位置関係についても注意が必要です。以下の2点に注意して安置しましょう。
1. 仏壇と神棚を上下に安置しない
仏壇と神棚は上下に安置しないようにしましょう。神棚の下に仏壇を安置すると神様が仏様を踏むことになり、反対に仏壇の下に神棚を置くと、上位とされている神様を仏様の下に安置することになります。神棚が1階にあり、その真上の階に仏壇を置くことも神様に対して失礼になるので注意しましょう。
置き場所に困る場合は、同じ壁面に仏壇と神棚を並べて安置して、神棚は仏壇よりも部屋の中心に近い場所に置きましょう。さらに、神棚は「陰陽」の「陽」の位置に置く必要があるので、向かって左側に神棚、右側が仏壇となるように安置します。
2. 仏壇と神棚を向かい合わせに安置しない
仏壇と神棚を向かい合わせに置くことも避けましょう。これは、どちらかに手を合わせる際に、もう一方に対して背を向けることが失礼な行為とされているからです。
仏壇を置く場所はどこがよい?
仏壇を置く部屋はどこがよいのか悩む方も多いでしょう。
ここからは、仏壇の安置に適した部屋やそれぞれの部屋に仏壇を置く際の注意点について解説します。
和室に置く
和室には「仏間」や「床の間」が設けられていることが多いため、仏壇を安置するのに非常に適した場所といえます。仏間は、仏壇や仏像、位牌を安置するために作られたスペースです。床の間は畳のある場所から一段高くなっていて格式の高い場所とされているので、仏間がない場合に仏壇を置くことができます。
リビングに置く
住宅事情により、仏壇をリビングに置く方も増えています。リビングは家族が集まる部屋なので、故人をより近くに感じることができるでしょう。
子どもがいたりペットを飼っていたりする場合は、仏壇に乗ったり触れたりできないように高さがある場所に仏壇を置くとよいでしょう。リビング向けの仏壇も増えつつあるので、住宅環境や家族構成に合わせた仏壇を選ぶのもおすすめです。
住宅メーカーの「アキュラホーム」が2017年に発表した調査によると、6畳以上の広さの和室が設けられた住宅は減少しています。和室がない住宅の場合は、家族の憩いの場であるリビングが仏壇の置き場所になることも多い傾向です。
寝室に置く
寝室は、1日を振り返りながら静かな時間を過ごす場所です。心を落ち着かせて手を合わせることができるので、仏壇の置き場所として適しています。
ただし、足が向く方向に仏壇を置かないようにする必要があります。枕を置く方向に仏壇を置いて、仏壇に足を向けて寝ないように注意しましょう。

法事・法要の費用をおさえる
「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
法要・法事にはお布施以外にも読経、お車代、御膳料などさまざまな費用がかかります。合計すると、平均して10万円以上はかかるでしょう。
また、寺院や地域によっても異なるため、いくら準備しておけばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。

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まとめ
仏壇の向きにはきまりがなく、宗派によってもさまざまな説があります。宗派や地域ごとの慣習やしきたりに従って置き場所をきめるとよいでしょう。
仏壇を置く部屋にもきまりはありませんが、置き場所の選び方にはポイントがあります。仏壇は直射日光や湿気に弱いので、劣化を招いてしまうような環境は避けて安置しましょう。
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