遺骨はお墓に納骨するのが一般的でしたが、時代の変化とともにさまざまな供養方法が登場しています。
故人や遺族の希望により、四十九日を終えた後も遺骨を自宅で管理する「手元供養」を選ぶ方も珍しくありません。では、手元供養を選択した方は具体的にどのような方法で遺骨を保管しているのでしょうか。
この記事では、手元供養をする際の遺骨の入れ物の種類と選び方、保管時の注意点について解説します。遺骨の保管方法にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・遺骨を自宅保管する場合の容器の種類は、家具調仏壇やミニ骨壺、人形などがある
・遺骨を持ち歩く場合の入れ物の種類は、アクセサリーやキーホルダー、お守りなどがある
・手元供養の際は湿気や直射日光を避け、温度変化が少ない場所に設置する
こんな人におすすめ
手元供養を検討している人
遺骨を保管する入れ物の種類を知りたい人
遺骨を保管する入れ物の選び方にお悩みの人
昔は仏壇の側に骨壷を置いて手元供養することが一般的でしたが、現在はさまざまな方法で遺骨を手元に保管することができます。
ここからは、遺骨を自宅に保管する際によく使われる仏具やアイテムを紹介します。
自宅に仏壇を置くことを検討している方は、遺骨が収納できる家具調仏壇もおすすめです。
「モダン仏壇」とも呼ばれるデザイン性のある家具調仏壇は、仏壇の下部や後部に遺骨を収納できる引き出しがついているものがあり、サイズも豊富です。家の中の小さなお寺としての役割と、遺骨の入れ物としての役割を果たしてくれます。
遺骨を連想させる骨壷を自宅安置することに抵抗を感じたり、その大きさから置く場所に悩む方もいるでしょう。
そのような方に、限られたスペースにも安置できる「ミニ骨壺」の人気が高まっています。ミニ骨壷はインテリアに馴染みやすいおしゃれなデザインが多く、サイズや素材、機能性などもさまざまなので、安置場所の広さや雰囲気に合ったものを選べます。
遺骨の入れ物としての機能を持つもののひとつに、フォトフレームがあります。大切な故人の写真と共にミニサイズの骨壷がひっそりと収納できるタイプのものがあり、故人をより一層身近に感じながら手元供養ができます。
フォトフレームであれば、人目をさほど気にする必要がないため安置する場所に頭を悩ませることもないでしょう。
見た目が可愛らしくて前向きな気持ちになれることから人気を集めているのが、遺骨の入れ物にもなる人形です。
遺骨収納型の人形には、ぬいぐるみをはじめとして故人を模倣したフィギュアなど様々なタイプがあります。一見して遺骨の入れ物であることが分からないため、来客の目を気にすることもありません。
自宅安置を望んでいるけれど、大切な人の死を近くで感じることが辛いという思いがある方は、ひとつの案として参考にしてみてください。
手元供養する際の遺骨の入れ物としては、自宅に置くタイプの他に、持ち運べるタイプのものがあります。火葬場から持ち帰った遺骨の一部をあえてお墓には納骨せず、より身近な場所での供養を望む方は珍しくありません。
こちらでは、いつでも故人を身近に感じられる「遺骨を持ち歩くタイプの入れ物」についてご紹介します。
いつでもどこでも身につけられる遺骨の入れ物として、ペンダントやブレスレット、指輪などのアクセサリーが挙げられます。
一見すると遺骨の入れ物であることが分からないアクセサリーを身につけることで、さりげなく日常にとり入れられるため、いつも故人が側で見守ってくれているような心強さを感じられるでしょう。
素材やデザインが豊富な遺骨収納型のアクセサリーの他には、遺骨そのものを加工したアクセサリーもあります。
いつでもどこでも携帯可能な遺骨の入れ物としては、アクセサリーの他にキーホルダーやお守りがあります。キーホルダー内に粉骨を納めた専用の入れ物をセットする、カプセル型のキーホルダーが定番です。
故人の名前やイニシャル、好きな絵文字などが刻印でき、バッグや財布などのよく使用する持ち物にさりげなくつけられます。また、普段からお守りを持ち歩く習慣のある方には、遺骨の入れ物となるお守りタイプもおすすめです。
これまでに遺骨の入れ物となるさまざまなアイテムをご紹介してきましたが、選択肢が多いだけに遺骨をどの入れ物に納めるべきか迷う方も多いでしょう。
ここからは、遺骨を納める入れ物を選ぶにあたってのポイントをケース別にご紹介します。故人や遺族の意向や生活環境にふさわしい入れ物選びの参考にしてみてください。
遺骨を持ち歩くことで、いつも故人を身近に感じていたい方は、それが遺骨であることが自分にしか分からないアイテムを探してみるとよいでしょう。
せっかく身につけるのであれば、周りの目を気にすることなく持ち歩きやすい、デザイン性にも優れたアクセサリーや、普段の持ち物に馴染みやすい小ぶりなキーホルダーなどがおすすめです。
自宅に仏壇がある場合、台を設置して仏壇の側に骨壷を置くことが一般的です。しかし、本来仏壇は本尊を祀るために設置するものであり、遺骨の置き場所ではありません。
骨壷選びの際は、できるだけ仏壇に馴染みやすいデザインやサイズ感のものを選びましょう。分骨した遺骨の一部を仏壇の側に置く場合には、ミニ骨壷を検討してみてはいかがでしょうか。
遺骨の置き場所が限られており、リビングなどの人目に触れる場所で手元供養したい場合には、生活空間に違和感がない入れ物を選ぶのがおすすめです。
生活空間に置く遺骨の入れ物としては、骨壷やフォトフレーム、人形などが挙げられます。インテリアや家具に馴染みやすいものや、華美でないものを選ぶとよいでしょう。
日本では「遺骨はお墓に納めるもの」というイメージが強く、人によっては手元供養に抵抗を持つ方もいます。例えば、来客があった場合の人目が気になるのであれば、空間に合った入れ物を選ぶことで解決できるのではないでしょうか。
遺骨を骨壷などの入れ物に納めて手元供養する場合には、わずかな隙間から外気が入り込み、湿気によりカビが発生する恐れがあります。
湿度の高い場所や直射日光が当たる場所は避け、吸湿剤を用いて寒暖差による結露の発生を予防しましょう。
遺骨の具体的な保管場所や方法はもちろん、保管期間や先々の行方についても、家族・親族間でよく話し合ったうえで手元供養することが重要です。
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遺骨を手元供養するための入れ物には、自宅に置くタイプの骨壷・フォトフレーム・人形や、持ち歩き可能なタイプのアクセサリー・キーホルダー・お守りなど、数多くのアイテムがあります。
故人や遺族が望む遺骨との距離感を軸とし、保管場所に適したデザインやサイズの入れ物を選びましょう。また、湿気を避けるなど保管環境への配慮も忘れないようにすることが大切です。
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