浄土真宗の一派・真宗高田派とは?歴史・本山・葬儀・位牌などについて解説

浄土真宗の一派・真宗高田派とは?歴史・本山・葬儀・位牌などについて解説

真宗高田派は浄土真宗の宗派です。浄土真宗はいくつもの派があり、それぞれ共通点と相違点を持っています。どのような教えを持つ宗派なのか正しい知識を身に付けておけば、葬儀に参列する際にも安心です。

この記事では、真宗高田派の歴史、特徴、葬儀、仏壇などについて詳しく解説します。

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真宗高田派の成り立ち

真宗高田派は、鎌倉時代に親鸞が開いた浄土真宗の宗派ですが、どのようにしてできたのでしょうか。歴史を振り返り、成り立ちを見てみましょう。

真宗高田派は浄土真宗の一宗派

浄土真宗は、鎌倉時代に親鸞が開いた宗派です。阿弥陀如来の救いに全てを委ねれば、亡くなった人はすぐに極楽浄土に往生すると説かれています。阿弥陀如来に感謝するために「南無阿弥陀仏」と唱えることを重要視するのが特徴です。

浄土真宗は、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派など「真宗十派」といわれる派などの諸派に分かれています。そのうちの1つが真宗高田派です。

真宗高田派の歴史

鎌倉時代に布教活動をしていた親鸞は、栃木県真岡市高田に、専修寺を建立しました。親鸞はここを拠点として、浄土真宗を広めていきます。これが真宗高田派の始まりです。

親鸞が京都に帰った後は、弟子の真仏が専修寺を受け継ぎました。15世紀には真慧が三重県津市に、新たに無量寿院を建立します。16世紀に高田の専修寺が焼失すると、無量寿院が「本山専修寺」と呼ばれるようになりました。

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真宗高田派とは

真宗高田派がどのような宗派なのか把握するために、主な寺院、本尊・経典、勤行について解説します。特に、他の浄土真宗の派と異なる点に注目しましょう。

真宗高田派の主な寺院

三重県津市の本山専修寺、栃木県真岡市高田の本寺専修寺の他にも、専修寺には別院として以下のような寺があります。

北海道別院、福井別院、関東別院、関東別院千葉分院、関東別院つくば分院、横浜別院、京都別院、名古屋別院、神戸別院。

真宗高田派の本尊・経典

本尊は阿弥陀如来です。本寺専修寺には、親鸞が善光寺から迎えた「善光寺式阿弥陀三尊」があり、本山専修寺には円仁が彫ったといわれている阿弥陀如来像が安置されています。

主な経典は、浄土三部経と呼ばれる「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経 」です。

親鸞の弟子である唯円が親鸞のことばを記録した「歎異抄」を聖典としない点が特徴といえます。他の浄土真宗の諸派では重要視されているものです。

真宗高田派の勤行

真宗高田派では朝の勤行として、親鸞が著した「正信偈」を読経し、夕方の勤行では、同じく親鸞が書いた「文類偈」を読みます。「文類偈」を日常的に用いるのは、大きな特徴です。

また、勤行の最後には「御書」を読みます。これは、親鸞をはじめとした歴代の法主が書いた手紙のことです。

真宗高田派の葬儀

葬儀の特徴や作法について理解しておけば、参列した際にも安心です。全体の流れを押さえた上で、焼香・数珠の作法についても確認しておきましょう。

葬儀の特徴

真宗高田派の葬儀では、文類偈を読経する点が大きな特徴です。本山では、供花としては「高田の一本松」といわれ、松を供える習慣がありますが、一般的な決まりはありません。

他の浄土真宗と同様に、亡くなった人はすぐに極楽浄土に往生すると説かれているため、香典の表書きは「御霊前」とはせず、「御仏前」と書きましょう。

焼香・数珠の作法

焼香の作法は、他の浄土真宗の派とは異なるため注意が必要です。まず、合掌はせずに一礼します。お香をつまんで、額に押しいただかずに香炉に入れることを3回繰り返しましょう。

合掌して礼拝をしてから、一礼します。数珠は左手で持ち、合掌をする際は、親玉を上にして房を左側に垂らします。

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真宗高田派の仏壇

真宗高田派の仏壇には特徴があるため、理解しておきましょう。仏壇の特徴、飾り方について解説します。また、位牌については特別な考え方があるため注意が必要です。

仏壇の特徴

真宗高田派においても、他の浄土真宗諸派と同様に、極楽浄土を模した金色の仏壇が大切にされています。ただし、特別な決まりはないので、金色でなくても問題はありません。

唐戸という扉が付いており、中柱に龍の彫刻が施されるのが特徴です。どのようなものがよいのか、仏壇店に確認してみましょう。

本尊・脇侍の飾り方

中央に本尊である阿弥陀如来の掛け軸か仏像、向かって右側に親鸞聖人が正面を向いている掛け軸、左側に「九字十字名号」と呼ばれる掛け軸を安置するのが一般的です。

九字十字名号とは、「南無不可思議光如来」という九字名号と、「帰命尽十方無碍光如来」という十字名号の両方が書かれたものです。

真宗高田派における位牌

浄土真宗においては、亡くなった人はすぐに極楽浄土に往生するという教えのために、故人の魂が宿る「位牌」を作ることはありません。ただし、真宗高田派では、位牌を安置してもよいと考えられています。この点は他の派と異なるため注意が必要です。

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まとめ

真宗高田派は、鎌倉時代に親鸞が開いた浄土真宗の宗派です。真宗高田派では、特に位牌の扱いが特徴的なので注意しましょう。浄土真宗であっても、宗派によって葬儀や仏壇の形式は異なるため、事前に確認しておくと安心です。

浄土真宗の一派・真宗高田派について知りたい方や、葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
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