新盆は故人が亡くなって四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆のことです。新盆では僧侶を招いて法要を行う場合があり、法事に招待された方は香典やお供え物を用意するのがマナーとされています。
とはいえ、新盆の法要でどのような贈り物を選べばよいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新盆の贈り物には何がふさわしいか解説します。金額の目安や渡し方のマナーについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・新盆の贈り物は、五供(香・花・灯明・水・飲食)や日持ちするお菓子、トゲのない白い花が適している
・贈り物の金額の目安は5,000円~1万円程度だが、故人との関係性が深い場合は1万円~3万円程度が目安
・新盆のお供え物は8月15日前後に渡す
こんな人におすすめ
新盆(初盆)の贈り物に悩んでいる人
新盆(初盆)の贈り物の金額目安について知りたい人
新盆(初盆)の贈り物を渡す際のマナーについて知りたい人
新盆で贈る物(お供え物)には、何が適しているのでしょうか。新盆は通常のお盆とは異なり、故人を初めて迎えるお盆のため、遺族にとっては特別です。ここでは贈り物の選び方を紹介します。
お供え物としてふさわしいとされているのは「五供(ごくう)」です。五供とは一般的に「香(線香)」「花」「灯明(ロウソク)」「水(浄水)」「飲食(仏飯)」の5つを指します。お供え物はこれらを基本に考えるとよいでしょう。
日持ちのするお菓子は贈り物の定番です。常温保存ができるクッキーやおせんべい、ゼリーなど缶入りのものを選ぶとよいでしょう。個包装されているものは、法要後に参列者に配りやすいので喜ばれるでしょう。
お供えできるお花を贈るのもおすすめです。お花を選ぶ際は、棘のある花や香りの強い花、毒性のある花は避けましょう。新盆では白を基調にしたシンプルなお花が適しています。
地域や宗派によっては、新盆用提灯(白紋天)を贈る場合もあります。ただ、住宅の広さによっては置き場所に困ることもあるかもしれません。提灯を贈る場合は、事前に遺族に確認しておきましょう。
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一般的に新盆では避けたほうがよいとされる贈り物があります。贈り物にふさわしくないものを把握し、マナー違反にならないよう注意しましょう。
肉や魚介類などの生物は殺生を連想させるため適さないとされています。また夏の暑い時期に傷みやすい食べ物を贈るのは、「配慮に欠けている」と思われる可能性があるため避けたほうがよいでしょう。
故人が好きだった食べ物や愛用していた日用品なども避けたほうがよいでしょう。亡くなってから月日もそれほど経っていない時期に、故人を連想させるようなものは遺族につらい思いをさせてしまうかもしれません。遺族の気持ちに配慮した贈り物を選びましょう。
新盆の贈り物はどのくらいの金額がふさわしいのでしょうか。常識的な金額よりも多すぎても少なすぎても相手に失礼にあたる可能性があります。
ここでは新盆の贈り物に適切な金額の目安を紹介します。地域や宗派、故人との関係性によっても異なるため、注意が必要です。
新盆の贈り物は一般的に5,000円~1万円程度が目安とされています。ただし、故人との関係性が深い場合は、1万円~3万円程度が目安となります。香典や提灯代も渡す場合は、3,000円~1万円を目安に選びましょう。
本来、香典や贈り物は遺族への弔意を表す方法のひとつとして渡すものです。香典や贈り物があまりにも高額になってしまうと、遺族が困惑するかもしれませんので、金額設定は慎重にしましょう。
新盆の贈り物を渡す際にもマナーがあります。相手に失礼にならぬよう、マナーを押さえておきましょう。
新盆は故人を迎える初めてのお盆とされており、8月13日から8月16日頃が一般的な期間とされています。地域や宗派によって異なる場合がありますが、8月15日前後に渡すようにしましょう。訪問して渡す際は、事前に連絡を入れることが大切です。
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新盆の贈り物には熨斗(のし)をつけるのがマナーです。贈り物を購入したお店で熨斗をつけてもらうよう依頼すれば対応してくれます。自分で手配する場合は白か黄色の熨斗を用意し、熨斗の上段に「御供物」、下段には贈り主の名前を記載します。
名前は苗字のみ・フルネームのどちらでも構いません。水引の色は黒白、結びは「結び切り」か「あわじ切り」のデザインで、外熨斗でつけてもらうのが一般的です。ただし、地域や宗派によって異なる場合がありますので確認しておきましょう。
仏壇で焼香を済ませてからお供え物を渡しましょう。新盆は故人が帰ってくる日のため、まずは故人に挨拶してから渡すのがマナーです。
都合がつかず新盆の法要に参列できない場合は、別の日に訪問するか、香典や贈り物を郵送するとよいでしょう。ここでは贈り物を郵送する場合の注意点を解説します。
新盆に参列できない場合は事前に連絡しておくことが大切です。贈り物を郵送する際にも、連絡せずに贈ると相手が不在の場合に受け取ってもらえなくなります。事前に伝える際に、いつ頃在宅か確認しておきましょう。
新盆を迎える時期は準備でバタバタとしている可能性があるため、贈り物は新盆の1週間前を目安に届けるとよいでしょう。遅くても法要の前日には届くよう手配しましょう。
贈り物を郵送する際は、新盆で訪問できなかったお詫びの手紙を添えると丁寧な印象になります。新盆の法要に欠席する理由と、遺族の気持ちに寄り添った思いやりのある言葉も添えて手紙を作成しましょう。
新盆では自宅に僧侶を招いて法要を行うのが一般的です。法要に参列する際は、お供え物だけでなく香典を持参するのがマナーです。ここでは、香典の金額の目安や渡し方について解説します。
香典で包む金額は3,000円~1万円が目安です。ただし、故人との関係性や地域、宗派によって異なる場合があります。法要後に会食がある場合は、お膳代としてひとり3,000円~1万円をプラスしましょう。子どもがいる場合はその半額程度をお膳代としても問題ありません。
一般的に香典袋の表書きは「御仏前」「御佛前」を用いますが、宗派によっては異なる場合もあります。仏教以外の宗教でも使用できるのは「御供物料」です。水引の下には自分の名前をフルネームで記載します。
香典は袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参しましょう。渡す際には「心ばかりですが仏前にお供えください」と一言添え、袱紗の上に乗せて渡します。
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新盆の贈り物はお菓子の詰め合わせやお花、線香が定番です。避けたほうがよいとされている贈り物は、肉や魚介類などの生物、故人の愛用品やゆかりのあるものです。遺族の気持ちを考慮しつつ、慎重に選びましょう。
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