核家族化が進む昨今、大型連休には遠方の祖父母や親族の家に遊びに行く家庭も多いでしょう。その際、お小遣いをもらう子どももいるのではないでしょうか。お年玉やこどもの日、誕生日など、親戚が子どもにお小遣いをあげる機会は何回かありますが、近年では「お盆玉」と呼ばれるものもあるようです。
この記事では「お盆玉」とは何か、由来や金額の目安について解説します。「夏のお年玉」ともいわれるお盆玉をどれくらいの人があげているのかなどの豆知識もまとめていますので、お盆玉について知り、渡すかどうかを検討する材料にしてください。
<この記事の要点>
・お盆玉とは、お盆の時期に子どもに渡すお小遣いのこと
・お盆玉の金額は年齢によって異なり、中学生までは500円~5,000円が相場
・現金以外にも、本や文房具、おもちゃ、ゲームなどをあげることもある
こんな人におすすめ
お盆玉について知りたい人
お盆玉を渡す予定がある人
お盆玉は一般的に浸透しているわけではなく、「お盆玉」を知らないという方もいるでしょう。聞いたことはあっても、具体的にどういったものか知らない方もいるかもしれません。はじめに、お盆玉の意味や始まりとなった風習について解説します。
お盆玉は、お盆の時期に子どもに渡すお小遣いのことです。お盆には多くの家族が帰省しますが、その際、子どもにお小遣いをあげることも少なくありません。「お盆玉」と呼ばれるのは最近になってからですが、もともとある風習を指しています。
お盆玉の始まりは、江戸時代の風習だといわれています。特に山形県の一部地域ではお盆になると、商家では奉公人に下駄・衣類などの「お盆小遣い」をあげる風習があったそうです。
もともとは「物」を渡していたお盆小遣いは、昭和時代に入った頃に現金を渡すように変化します。そこから徐々に全国にこの風習が広まり、現代の「お盆のお小遣い」が浸透したというのがお盆玉の由来です。
もともと「お盆に帰省した子どもにお小遣いをあげる」という風習はあったものの、「お盆玉」という名称で注目されるようになったのは近年のことです。2010年頃に文具メーカーが「盆玉」と書かれたポチ袋を販売したのをきっかけに、「お盆玉」という言葉が広まりました。
子どもにお盆玉を上げる場合、どれくらいの子どもがお盆玉をもらっているのか気になる、いくらくらい包めばよいのか分からないというケースも少なくありません。
お盆玉はお年玉と同様、子どもの年齢によって金額を決めるのが一般的です。中には現金以外のものをあげる方もいます。お盆玉をもらっている子どもの割合も含め、金額の目安などを見ていきましょう。
夏休みの帰省でお盆玉をもらう子どもの割合は、およそ3割です。お年玉ほど割合が多くないのは、お盆玉がまだまだ浸透していないことも理由のひとつです。また、お盆の帰省でもらうものなので両親からもらうケースが少ないこと、お盆の帰省をしない家庭もあることも理由に挙げられるでしょう。
お盆玉の金額をいくらにするかは迷いどころです。お年玉ほどメジャーではないため、金額設定が難しいと感じる方も多いかもしれません。お盆玉の金額は、年齢によって決めるのがおすすめです。
金額の目安は以下を参考にしてみてください。
子どもの年齢 | お盆玉の金額目安 |
未就学児 | 500円~1,000円 |
小学生 | 2,000円~3,000円 |
中学生 | 5,000円程度 |
高校生 | 5,000円~1万円、もしくは渡さない |
大学生以上 | 1万円程度 もしくは渡さない |
現金以外のものをお盆玉として渡すケースも、少なくありません。子どもが必要とするものを「お盆玉」とする場合には、次のようなものが多く選ばれます。
・おもちゃ、ゲーム
・本
・お菓子
・文房具 など
お盆玉を現金で渡す場合は、お年玉のようにポチ袋に入れるのが一般的です。夏になると「お盆玉」「盆玉」などと書かれた専用のポチ袋も販売されますが、通年販売されている表書きのないポチ袋を使用しても問題ありません。お盆玉を包むポチ袋は、どこで購入できるのでしょうか。
お盆玉専用のポチ袋が欲しい場合、ほぼ確実に手に入るのは郵便局です。郵便局は季節に合わせた文具類を取りそろえていることが多く、7月に入るとお盆玉専用のポチ袋が販売されます。店頭にない場合もあるので、詳しくは最寄りの郵便局に確認しましょう。
大型スーパーも、季節ごとのアイテムを数多く取りそろえています。お盆玉専用ポチ袋は取り扱いが少ないため、見つからない場合は店舗に確認してみましょう。
店舗でお盆玉専用のポチ袋が見つからない場合は、ネットショップでの購入をおすすめします。ネットショップは時期を選ばず、いつでも購入が可能です。ネットショップを利用する場合は、送料などを含めると店頭で購入するより高くなることもありますので、注目しましょう。
100円ショップにお盆玉専用のポチ袋が販売されるケースは、あまり多いとはいえません。しかし100円ショップにはバラエティ豊富なポチ袋が並んでいるので、子どもが喜びそうなものやあげる人の好みに合ったものを選べます。
お盆の時期に帰省する子どもたちにお盆玉をあげたい場合、お盆玉の認知度や受け取る側の心情などを理解することも重要です。最後に、お盆玉について覚えておきたい豆知識をまとめました。
お盆にお小遣いなどをあげる風習は古くからあるものの、「お盆玉」という言葉自体の認知度はまだまだ高いとはいえません。年々認知度は上がっているものの、多くの方は「お盆玉って何?」と疑問に思うでしょう。お盆玉を渡したい場合、相手がお盆玉とは何かを理解しているかどうかも配慮しましょう。
地域や年齢にもよりますが、お盆に久しぶりに会った子どもたちを喜ばせるためにお小遣いをあげたいと思う方は多い傾向です。その気持ちがある場合は「お盆玉」を用意して問題ないでしょう。
「お盆玉」という言葉に抵抗がある人も一定数存在するようです。「お返しやお礼をしなければいけないのでは」と感じてしまう方にとっては、せっかくの好意も「有難迷惑」になってしまう場合があります。
お盆玉をあげるときには、あえて「お盆玉」の言葉を使うことが裏目に出ることも覚えておきましょう。「お盆玉」という言葉を使わずに子どもへのお小遣いやプレゼントを渡すのも、保護者への配慮のひとつかもしれません。
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「お盆玉」はお盆期間中に帰省した子どもに、祖父母や親戚があげるお小遣いを指す言葉です。お盆にお小遣いをあげる風習はもともとあったものの、近年徐々に広まってきた「お盆玉」という言葉にはさまざまな意見があります。お盆玉について正しく理解し、子どもはもちろんその保護者にも喜んでもらえるような贈り方を考えましょう。
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