終活やエンディングノートに興味があっても、ノートを買って書き始めることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。「もっと手軽に始められたら」と思う方におすすめなのが、エンディングノートのアプリです。
スマホやパソコンひとつあれば、入力するだけでエンディングノートを書きあげられます。そこでこの記事では、エンディングノートアプリの基本知識やメリット、デメリットをご紹介します。
<この記事の要点>
・エンディングノートには延命治療や介護、葬儀、お墓に関する希望を記しておく
・アプリのメリットは、費用がかからず手軽に始められて、編集が簡単にでき、画像や音声を残せること
・アプリのデメリットは、データの消失リスクや年代によっては使いづらい点
こんな人におすすめ
終活のエンディングノートを知りたい方
エンディングノートをアプリで書くメリット・デメリットを知りたい方
おすすめのエンディングノートアプリを知りたい方
「終活」や「エンディングノート」という単語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
死に関することと何となくは想像できても、具体的にどういったことを「終活」と呼び、どういったことをまとめるのが「エンディングノート」なのか分からないこともあるかもしれません。そこでエンディングノートに関する基本的な知識をご紹介します。
誰にとっても「死」は突然訪れる可能性のあるものです。病気になったり事故にあったり、思いがけず早く来ることもあるでしょう。もしものときに、自分の意思を家族など残される人に伝える役割が、エンディングノートにはあります。
意思を伝えるものを何も用意していなければ、治療や介護、葬儀やお墓といった大事なことに関する自分の希望を家族に知らせることはできません。
たとえば延命治療をしてほしいかどうか、要介護になったら自宅介護と施設での介護のどちらがよいか、葬儀やお墓にはどういった希望があるか、といったことを前もって記しておくことが大切です。
遺言書は、もしものときに遺産を渡す相手や不動産の管理を誰に依頼するかといったことの意思表示を書面に表したものです。相続に関する法律の規定よりも遺言書の内容が優先されることがあるのが特徴です。トラブルの原因になりがちな遺産相続をスムーズに行うために作成されます。
遺言書には、書いてある内容の実行を強制する法的効力があります。一方エンディングノートに法的効力はなく、自分の希望を伝えてお願いをする形になります。
死に際する内容をエンディングノートに書いていても保管場所を知っている人がいなければ、自分の意思を残された人が知ることはできません。元気なうちに、保管場所を家族と共有しておくことをおすすめします。
保管場所には、盗難される可能性が低い場所や、どこに保管したか忘れずに済むような比較的分かりやすい場所を選びます。口座番号やカード番号、暗証番号などを書いている場合は特に気を付けるようにしましょう。
エンディングノートと聞くと、ノートのような紙媒体のものを想像する方が多いかもしれません。しかしノートだけではなく、Wordなどパソコン用のソフトやスマホアプリといったさまざまな種類があります。手書きが書きやすいという方にはノート、編集したり画像を使ったりしたい方にはアプリやソフトがおすすめです。
それぞれメリットやデメリットがあるので、自分が続けやすい媒体を選んで始めてみるとよいでしょう。
エンディングノートにはさまざまな種類があることが分かりました。それでは電子版エンディングノートともいえる、アプリで書く4つのメリットとは何でしょうか。
エンディングノートをアプリで書くメリットとしてひとつ目にあげられるのが、初期費用がかからないことです。紙媒体のノートであれば、数百~1,000円以上するものもあります。どうしても紙媒体がよいという方もいるかもしれませんが、「続けられるか分からない」方は初期費用のかからないアプリで始めてみるのはいかがでしょうか。
またノートを購入して書き始めることは、敷居が高く感じられることも考えられます。そういったときにもアプリの手軽さはおすすめです。まずはアプリで始めてみて、続けられそうだと思ったらノートを購入してみるのもよいかもしれません。
紙媒体のノートと違って、アプリで書いた内容は手軽に編集や削除が可能です。ペンでノートに書いて間違えてしまった場合、二重線や修正ペンで消すと見た目が汚くなってしまいます。死後に家族に見られるノートが汚いのは嫌だと思う方もいるはずです。その点アプリであれば、見た目が汚くなることなく編集や削除ができます。
何回も書き直したり間違えた情報は削除したりできるのは、とても便利です。エンディングノートは定期的に見直すことも大切なので、編集できることは理にかなっているといえるでしょう。
3つ目のメリットは、画像や音声を残せる点です。現代では、写真や動画とともに思い出を重ねている方も多いでしょう。特に若い方にとって、思い出を記したいときに写真や音声を残せることはアプリでエンディングノートを書く最大のメリットといえるかもしれません。
また大切な人へのメッセージを、動画に撮っておくこともできます。普段はなかなか言えないような感謝の気持ちを動画に収めておくと、素敵なエンディングノートになるでしょう。
紙媒体のノートを使っていると、紙の日焼けや劣化などで傷んでしまうことがあります。時間とともにインクが薄くなって、文字が読めなくなってしまう可能性も考えられます。エンディングノートは、書かれてから何年後、何十年後に見られるか分からないという特性をもちます。経年劣化が少ないというのはアプリのメリットのひとつです。
せっかく時間をかけて丁寧に書いたとしても、読むことが困難になってしまうのはもったいないことです。家族に伝えるためのエンディングノートは、情報がしっかりと保存できる媒体で残しておきましょう。
エンディングノートをアプリで書くメリットには、初期費用がかからないことや手軽に始められること、編集や削除が簡単であること、画像や音声を残せること、経年劣化が少ないことがあると分かりました。しかしデメリットもあるため、どちらも頭に入れておきましょう。
スマホの水没やパソコンの故障でデータが消えてしまった経験のある方もいるのではないでしょうか。アプリでエンディングノートを書いている場合のデメリットとして、端末の故障によってデータが消える可能性があることがあげられます。
紙の経年劣化により読めなくなってしまっては困るということをご紹介しましたが、同じようにアプリで書いていてもデータが消えてしまっては見ることができなくなります。アプリでエンディングノートを書く場合は、バックアップをしっかり取っておくようにしましょう。
エンディングノートアプリのサービスが終了してしまったり、運営する会社が潰れてしまったりということも考えられます。端末の故障と同じように、アプリが終了したことで書いた内容を見られなくなる可能性があるというのはデメリットといえるでしょう。
自分が見られないだけであれば、ほかのアプリにあらためて入力し直すこともできます。しかし死後に家族が見ようとしてからサービスの終了を知った場合、対応に困ってしまう可能性もあります。アプリのサービス終了に備えて複数のアプリに登録しておいたり、最低限の内容だけでも紙媒体にメモしておいたりする対策が必要です。
アプリには無料と有料のものがあります。ダウンロードや基本操作は無料であっても、一部の機能を利用するには課金が必要なアプリも存在します。
無料で作成できると思って書き始めても、途中で「ここから先は有料です」という案内が出てきてしまうと、課金やほかのアプリへの移行を強いられます。ダウンロードする前に、内容や料金体系について確認するようにしましょう。
普段から持ち歩いているスマホにエンディングノートの入力をできるのはとても便利です。まずはiPhoneで利用できるおすすめアプリをご紹介します。
エンディングノート:デジタル遺品整理‐家族へ終活の記録のアプリは、無料ですべての項目を利用できます。拡張オプションとして、データの追加や変更、削除が可能です。通信機能をもたないアプリなので、外部に情報が送られることもありません。
また画面の表示や文字のサイズが大きいため、高齢の方でも見やすく操作しやすいことも特徴です。
終活ノートでは、自分のことや大切な人、ペット、預金や財産、介護、葬儀といった項目について登録できます。視覚的に分かりやすいシンプルなデザインなので、スマホになれていない方や高齢の方でも簡単に入力できるでしょう。
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終活の一環として、エンディングノートを書こうと思っている方もいることでしょう。エンディングノートは、財産や葬儀といった大事な事柄に関して自分の意思を表示する役割を果たしますが、法的効力がないことや保管場所を家族と共有しておく必要があることに注意しておきましょう。
紙媒体のノートは敷居が高く感じられるという方もいるかもしれません。そこで初期費用が少なく手軽に始められるエンディングノートとして、アプリのご紹介をしてきました。
アプリでエンディングノートを作成するには、メリットもデメリットも存在します。どちらも理解したうえで、エンディングノートをアプリで書くかどうかを決めるとよいでしょう。
小さなお葬式では、葬儀やエンディングノートについてのご相談もお受けしています。お気軽にお問い合わせください。
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東京や一部の地域では7月、ほかの地域では8月にお盆を迎えることが多いようです。ホゥ。