生活保護の葬儀で香典は受け取れる?葬祭扶助のお金のルール
葬儀の準備

作成日:2019年12月17日  更新日:2021年07月13日

生活保護の葬儀で香典は受け取れる?葬祭扶助のお金のルール

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金銭的に余裕がない遺族や親族は、葬祭扶助によって葬儀費用に充てることができます。制度にはいくつかの規定がありますが、「参列者から香典を受け取ってもよいのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、葬祭扶助制度と香典において定められているルールについてご紹介します。香典の相場に加え、扶助の具体的な対象を知ることが可能です。葬祭扶助のルールに関して寄せられる質問・回答もあわせてご紹介します。

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【もくじ】
生活保護葬(葬祭扶助)で香典は受け取っても問題ないのか
生活保護葬の香典の相場
葬祭扶助制度の扶助の対象は?
よくある質問
まとめ

生活保護葬(葬祭扶助)で香典は受け取っても問題ないのか

資金を受給して行う葬儀では、香典のやり取りに関与しないのがルールです。「お金を受け取ってはいけない」と考える方もいるかもしれませんが、一般的な葬儀と同様に受け取っても問題ありません。

香典として包まれたお金は、金額がいくらであっても収入として扱わない決まりがあります。生活保護を受けている場合でも、「香典を受け取った」という報告は不要です。参列者の気持ちとしてありがたく受け取りましょう

いただいた香典にはお返しをするのが一般的なマナーですが、香典返しを用意するお金も扶助の対象外です。多数の香典によってお返しの予算が高額な場合でも、自己負担となる点に注意しましょう。香典返しのお金が用意できない場合は、あらかじめ香典を辞退しておくと安心です。

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生活保護葬の香典の相場

葬儀に参列する予定の方は、大まかな香典の相場をおさえておきましょう。

・家族:3万円~5万円
・親族:3万円前後
・その他の参列者:5,000円~3万円

家族の場合は10万円ほどの香典を包む方も見られますが、一般的には3万円前後でも失礼にはあたりません。20歳代であれば、相場よりも5,000円~1万円減額した数字を相場としてもよいでしょう。

このように、香典の相場は「一般葬だから高額になる」といったものではありません。形式を問わず参考にできるため、ある程度の金額を理解しておくと安心です。

現在生活保護を受けている方は、扶助を利用しても香典に充てられない点に注意しましょう。葬儀を行う場所が遠方であった場合は、移動費用を申請できるケースもあります。故人との関係性によって判断が異なるため、ケースワーカーや福祉事務所にあらかじめ相談することが大切です。

葬祭扶助制度の扶助の対象は?

葬儀に必要な費用を支給する制度では、以下の項目が支給対象となっています。

・死亡診断書・検案書
・遺体の搬送代
・火葬代
・骨壺代
・納骨代

受給されるお金でまかなえるのは、死亡を確認してから遺体を安置し、火葬・納骨を終えるまでの費用です。お通夜や告別式を行うための費用や祭壇、読経料といったものは適用されません。豪華に行うのではなく、「故人を火葬するまでの最低限必要な段階を経ること」を目的とした制度であるためです。

仏教への信仰が強い方は、戒名を望むケースも多いでしょう。しかし、現在の制度においては戒名料も対象に含まれない点を理解しなければなりません。戒名に必要な費用やお布施は自己負担です。一度に数万円を要するため、僧侶にもあらかじめ相談して適切な戒名をつけてもらう必要があります。

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よくある質問

Q:生活保護葬に参列してもよいの?

A:葬儀が扶助で行われたから」という理由で、遺族以外が参列できないルールはありません。マナー違反ととらえる方もほとんどいないため、安心して参列しましょう。香典を渡すことも可能ですが、遺族側が辞退しているのであれば渡さないのが礼儀です。

葬儀を行う前に「一般会葬者をお断りします」といった意思が明確な場合は、参列を控えたほうがよいでしょう。


Q:葬祭扶助で市区町村から香典は出る?

A:香典は渡す側・受け取る側どちらの場合でも扶助の対象外です。しがたって、市区町村から香典を渡されることはありません。親族や親しい友人の葬儀へ参列するケースでは、タクシー代や公共交通機関の利用料が支給される可能性もあります。あくまで参列するための費用であり、香典とは別のものになることを理解しておきましょう。


Q:受け取った香典はどのように使えばよい?

A:参列者から受け取った香典は、その後の使い道に決まりはありません。受け取った方の望むかたちで活用できるため、別のものに費やしたり貯金したりさまざまな方法を選べます。

通例としては、香典返しを用意するための費用に充てるケースが多いでしょう。葬儀代をすべてまかなえない場合は、不足分を充てるために使うのもひとつの方法です。


Q:生活保護受給者が参列する場合も香典代は用意すべき?

A:葬儀に参列する際には、香典としてお金を包むのが一般的なマナーとなっています。「貯金がないから生活保護でもらったお金を使いたい」と考える方もいますが、受給したお金を香典に充てることはできません

どうしても用意できない場合は、「香典は渡せないが参列してもよいか」と遺族に相談してみるとよいでしょう。


Q:お通夜や告別式はできるの?

A:支給されたお金で行われる葬儀は、原則的に火葬(直葬)です。可能であればお通夜や告別式も実施したいものですが、制度の性質上希望を叶えられる可能性はほとんどありません。「お通夜の費用を支払えるのであれば、葬儀の扶助も不要ではないか」という印象を与えるためです。

たとえ香典を受け取ったことで資金に余裕ができても、葬儀のみで故人を送り出すと考えたほうがよいでしょう。


Q:故人が生活保護受給者の場合は香典を没収される?

A:市区町村に香典を没収されることはありません。香典は参列者から受け取る気持ちであり、生活保護の制度が関与する部分ではないためです。「いくら受け取ったか」といった報告も不要なため、扶助制度と香典は切り離して考えるべきでしょう。


まとめ

葬家の資金で葬儀が行えない場合は、市区町村の福祉事務所に相談することが大切です。火葬と納骨までに必要な費用を全額支給してもらえるケースもあります。香典に関しては制度と別のものとして考えるとわかりやすいでしょう。

参列者から受け取った場合は所得として扱われません。香典返しも自費で用意する必要がある点を理解しておくと安心です。扶助制度を申請して葬儀を申し込みたいと考えている方や、香典の扱いに不安がある方は「小さなお葬式」までご相談ください。

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