禅宗の葬儀のお布施の相場やマナーを解説|曹洞宗・臨済宗で金額が違う
法事・法要

作成日:2020年03月18日  更新日:2022年11月01日

禅宗の葬儀のお布施の相場やマナーを解説|曹洞宗・臨済宗で金額が違う

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仏教には数多くの宗派があります。宗派によって教義が異なるため、葬儀を行う寺院の宗派に作法を合わせることが大切です。禅宗の寺院で葬儀を行う際の、お布施の相場やマナーなどが分からないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、禅宗の「曹洞宗」「臨済宗」に分けて、葬儀のお布施の相場やマナーについて詳しく解説します。これから葬儀の準備が必要な方や、参列する予定のある方などは、ぜひ事前にチェックしておきましょう。

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【もくじ】
禅宗の代表的な宗派は「曹洞宗」と「臨済宗」に分かれる
【禅宗の葬儀のお布施】曹洞宗の相場は20万~60万円
【禅宗の葬儀のお布施】臨済宗の相場は15万~50万円
禅宗の葬儀のお布施のマナー
法事・法要の費用をおさえる「お坊さん手配」をかしこく活用しよう
まとめ

禅宗の代表的な宗派は「曹洞宗」と「臨済宗」に分かれる

禅宗は、仏教のなかでも座禅を用いて修行を行う宗派の総称です。禅の教えは6世紀にインドから中国へと渡り、日本には鎌倉時代に伝えられました。

禅宗の中でも代表的な宗派が「曹洞宗」と「臨済宗」です。曹洞宗では壁に面して座る中国式の座禅を行いますが、臨済宗では対面形式の座禅を行うといった違いがあります。曹洞宗と臨済宗の宗派でほかにどのような特徴があるか、詳しくご紹介します。

曹洞宗の特徴

曹洞宗の寺院は全国に1万4,000箇寺ほどあり、日本で最も多い寺院数を誇ります。曹洞宗は、鎌倉時代に道元によって中国から伝わった宗派で、禅宗の名のとおり座禅が修行の中心です。「只管打坐(しかんたざ)」というただひたすらに座禅をすることこそが重要で、座禅を組む姿こそが修行であり、悟りでもあるとされています。

座禅によって得られたことが、日々の生活に役立つという「禅戒一如(ぜんかいいちにょ)」の考えが基本であり、座禅の状態で日常を生きることを説いているのが特徴です。曹洞宗の葬儀で唱えられるお経は、一般的には般若心経や修証義(しゅしょうぎ)、大悲心陀羅尼となります。

現在では座禅を用いての修行は、檀家だけではなく一般の方も参加可能です。「座禅会」として、誰でも座禅を組める催しを行う寺院が多く存在します。

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臨済宗の特徴

臨済宗は、鎌倉時代に明庵栄西によって伝わった禅宗です。幕府とつながりのあった鎌倉時代から室町時代にかけては、隆盛を極めました。全国に臨済宗の寺院が建立されているため、比較的多くの檀家がいる宗派です。

禅を修行の中心にとしているのは曹洞宗と同じですが、座禅に対しての心構えが異なります。壁に向かってひたすらに座禅を行う「只管打座」という曹洞宗に対し、臨済宗は対面式で公案の思索と工夫の「公案禅」を行うのが特徴です。

臨済宗においての座禅は、念仏を唱えて悟りを得るのではありません。悟りに達成するために座禅を組み、自力で悟りを得る手段と考えています。全身全霊もって座禅を組み、もって「身」「息」「心」の調和によって悟りが開かれることが、臨済宗の教えです。

【禅宗の葬儀のお布施】曹洞宗の相場は20万~60万円

同じ禅宗であっても、曹洞宗と臨済宗でお布施の相場は異なります。曹洞宗のお布施の相場は、20万円~60万円です。地域や葬儀の規模などによっても変動するので、参考の金額として考えておきましょう。

お布施は、「読経料」や「御車料」「御膳料」など、僧侶への謝意を込めてお渡しするものです。これとは別に「戒名料」がかかるイメージとなります。それぞれの相場について詳しく解説しますので、チェックしてみましょう。

曹洞宗の戒名料の相場

曹洞宗の戒名料の相場は、ランクによって金額が大きく異なるため、相場の幅も広がります。曹洞宗の戒名は、下のランクから順に「信士・信女」「居士・大姉」「院信士・院信女」「院居士・院大姉」となります。戒名ごとの戒名料の相場は以下の通りです。

・信士・信女:30万円~
・居士・大姉:50万円~70万円
・院信士・院信女:100万円~
・院居士・院大姉:100万円~

同じ曹洞宗であっても、寺院ごとに戒名料の設定額は異なります。事前に確認をしておきましょう。

曹洞宗の読経料の相場

読経料は、通夜や葬儀などの際に読経してもらったことの謝礼の意味で渡します。決まった額がないため、「お気持ちで」といわれるケースが多いのが特徴です。読経料は、通夜や葬儀、年回忌法要などで金額が異なります。シーンごとの読経料の相場は以下の通りです。

・葬儀:20万円~60万円
・初七日(葬儀と別で行う場合):3万円前後
・四十九日:3万円~5万円
・初盆や初彼岸:3,000円~1万円

大きな儀式ほど、読経料の金額も高くなります。不安な場合は、事前に寺院や身内に相談をしておきましょう。

曹洞宗の御車料の相場

御車料の相場は、5,000円~1万円です。御車料は、僧侶の交通費用として渡します。タクシーなどの高額な移動手段で来てもらうこと想定して渡しましょう。僧侶が葬儀会場などに自力で移動する場合は、宗派を問わず御車料を渡すのがマナーです。

県外の葬儀会場に向かうなど、遠方からの移動が必要な場合は、相場の金額にプラスアルファをして渡します。なお、施主側が自分たちで送迎をする、あるいはタクシーなどを手配した場合や、寺院で葬儀をする場合は、御車料を渡す必要はありません。

曹洞宗の御膳料の相場

御膳料の相場は、5,000円~2万円です。一般的に通夜や葬儀後には会食を用意しますが、その席に僧侶が参加できない場合に御膳料を渡します。また、会食自体をを行わない場合でも、御膳料を僧侶に渡すのがマナーです。

金額は、会食を行う場所によって変わります。高級な料亭やホテルのレストランでは、相場以上の金額になることもあるので注意しましょう。事前に一人あたりの価格を聞いておくと、スムーズに御膳料を計算できます。

【禅宗の葬儀のお布施】臨済宗の相場は15万~50万円

臨済宗の場合、お布施の相場は15万円~50万円です。曹洞宗と同様に、「読経料」や「御車料」「御膳料」など、僧侶への謝礼としてお渡しするもので、別に「戒名料」がかかります。ただし、こちらも寺院や地域によって金額は異なるため、参考価格として考えておきましょう。臨済宗の葬儀について不安などがある場合は、事前に寺院に相談するのもおすすめです。

臨済宗の戒名料の相場

ほかの宗派と同様に、臨済宗においても戒名のランクがあります。戒名のランクが高いほど、金額も高額です。戒名のランクは、寺院と故人との関係性の深さによっても決まります。寺院と檀家が親密なほど、戒名料として渡す金額も高くなるのが特徴です。

臨済宗の戒名は、下のランクから順に「信士・信女」「居士・大姉」「院居士・院大姉」の3つがあります。戒名ごとの相場は以下の通りです。

・信士・信女:30万円~50万円
・居士・大姉:50万円~80万円
・院居士・院大姉:100万円~

臨済宗の読経料の相場

臨済宗の読経料の相場は、葬儀が15万円~50万円四十九日が3万円~5万円程度となります。ただし、地域や寺院によって金額が異なるため、不安であれば親族や寺院へ相談して決めましょう。

臨済宗は10以上の宗派に分かれているため、宗派によっても相場は変わります。ほかの宗派と比較して、臨済宗は相場が分かりにくい宗派といえるかもしれません。

臨済宗の御車料の相場

臨済宗の御車料の相場は、曹洞宗と同じで5,000円~1万円です。ほかの宗派と同じくらいの相場であり、ごく一般的な金額といえるでしょう。

御車料は、お布施と同様に金額が明確に設定されているわけではありません。地域によっては、相場よりも安くてよいケースもあれば、相場を超える額を支払う可能性もあります。少なくともタクシーの往復代分ほどを用意しておくのがおすすめです。

臨済宗の御膳料の相場

御膳料についても、ほかの宗派と同様に5,000円~2万円を用意しておきます。金額を抑えたいという場合は、高級な料亭やホテルのレストランなどは避けるとよいでしょう。高級な店で会食をするほど、御膳料も高くなります。リーズナブルな料亭もあるので、事前に探しておくのもおすすめです。

御膳料は、白い封筒に入れて渡します。切手盆や袱紗などにのせて僧侶に渡しましょう。渡すタイミングは、法要が終わって僧侶が退席するときがベストです。

禅宗の葬儀のお布施のマナー

ここからは曹洞宗や臨済宗を含めて、禅宗の葬儀のお布施のマナーを解説します。お布施に関係する主なマナーは、「書き方」「包み方」「渡し方」の3つです。誤った方法で僧侶に渡した場合はマナー違反となるだけではなく、僧侶に対して失礼にあたることもあります。しっかりと把握して、スムーズにお布施を渡しましょう。

お布施の書き方

お布施は、表書きに「御布施」や「お布施」と書きます。書く際は、濃い墨を使いましょう。香典は薄墨で書くのが一般的でですが、お布施は謝礼として渡すものであるため、濃い墨で書くのがマナーとされています。薄墨で記入するとマナー違反なので注意しましょう。

表書きには「お布施」や「御布施」と書き、その下に氏名を記入します。曹洞宗では不祝儀袋に何も記載しないでお布施を渡しても、特に問題はないケースもあるため、慣例を確認してみるとよいでしょう。

お布施の包み方

お布施は、郵便番号欄が印刷されていない白い無地の封筒か、奉書紙に包みます。コンビニエンスストアや百円ショップ、文房具店などで販売しているもので構いません。

禅宗に限らずほかの宗派でも同じですが、読経をしてくれた僧侶への感謝を伝えるために渡すのがお布施です。そのため、煌びやかであったり派手な装飾だったりする袋は必要ありません。

一般的には、水引も不要です。お布施は寺院に納めるものなので、不幸が生じたわけではありません。また、渡す前は袱紗に包んでおきましょう。

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お布施の渡し方

お布施は葬儀や法要が始まる前に渡します。始まる前に渡すタイミングがなかった場合は、終了後にすみやかに渡しましょう。寺院で葬儀や法要が行われる場合は、受付で渡せるケースもあります。

お布施を渡すときは、まず袱紗を開き、袱紗の上にお布施をのせた状態で僧侶へ渡しましょう。ほかにも、切手盆を使用して渡す方法もあります。

切手盆とは、漆で黒く塗られた小さめなお盆のことです。切手盆の上にお布施をのせて、その上から掛袱紗をかけたり、手袱紗で包んだりして渡します。お布施を裸のまま持って渡すのはマナー違反となるので注意しましょう。

法事・法要の費用をおさえる
「お坊さん手配」をかしこく活用しよう

法要・法事にはお布施以外にも読経、お車代、御膳料などさまざまな費用がかかります。合計すると、平均して10万円以上はかかるでしょう。

また、寺院や地域によっても異なるため、いくら準備しておけばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。

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法事・法要の事前準備に是非ご検討ください。

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まとめ

禅宗の葬儀マナーなどについて解説しましたが、宗派が違っていてもお布施の相場には、大きな差はありません。宗派によって作法や教義が異なるため、分からないことや不安な点があれば、葬儀のプロに相談するのがおすすめです。

小さなお葬式では、日本全国葬儀受注件数を5年連続で1位※を獲得しており、豊富な実績や知識を有しています。禅宗についての知識やノウハウも十分にあり、お客様を強力にサポートすることが可能です。禅宗についてのご相談は、ぜひ小さなお葬式にお任せください。

【※2021年における葬儀受注件数に関する調査(2022年2月 TPCマーケティングリサーチ調べ)】

 監修 
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