葬式における「合掌」の意味や方法を詳しく解説します!
雑学

作成日:2020年06月17日  更新日:2020年09月01日

葬式における「合掌」の意味や方法を詳しく解説します!

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日本の葬儀では主に仏教形式で行う家庭が高い確率で占めています。そのため、基本的な作法は仏教形式から来ているのですが、葬儀の経験が少ない方は、葬儀マナーをあまり知らないこともあります。

そこでここではまず「合掌」について詳しく解説します。合掌の意味を知ると葬儀に向かう心構えができるようになるでしょう。この記事で宗派や宗教における合掌を理解し、仏様への敬意を表す知識を増やしたいと思います。

【もくじ】
合掌の方法とその意味は?
なぜ葬儀で合掌を行うのか?
仏教以外での合掌
葬儀での合掌は誰に向けてなのか?
宗派における合掌と礼拝
まとめ

合掌の方法とその意味は?

合掌は手を合わせてお祈りをすることですが、日本では宗教に関わらず多くの人が感謝やあいさつを合掌の仕草で表現します。しかし合掌のひとつひとつの動作に意味が込められていることを知っている人は少ないでしょう。

合掌は、仏教の宗派によって細かな意味があり作法も少しずつ異なりますが、ここでは基本的な方法を紹介していきます。

そもそも合掌とは?

両手の指を伸ばして胸の前で手のひらをあわせ祈りの仕草をする「合掌」は、インドから伝わった仏教の作法です。

仏教では、右手は仏の世界や清らかなものを、左手は命ある者や不浄なものを表すとされています。二つの世界をあわせ一緒にすることで仏と一体になり、静寂を祈り、仏を敬い、成仏を願う気持ちを表現しています。

また、世界の調和や礼節、敬けんな気持ちの意味も含み、日本の伝統や文化を表し習慣化されています。

合掌の方法

手の指と指を離さず伸ばし、両手の手のひらを合わせて胸の前へ持っていき目を閉じて祈ります。胸に付けず少し離した位置で手をあわせましょう。頭は軽く会釈をするように傾け、両手をあわせたまま指先も少し前へ傾けます。

数珠の持ち方は宗派により異なりますが、左手、もしくは両手の人差し指と親指の間に数珠の輪をかけ、房を下にして手をあわせます。合掌が終わったら左手で房を下にしたまま持ち歩くのが一般的です。

合掌の際のポイント

肩やひじを張らずに脇を締め、背筋を伸ばし体全体の余分な力を抜くイメージで立ち、あごを引く感じで会釈するときれいなシルエットになります。心を穏やかにリラックスして仏様と故人に対面しましょう。

宗派によって合掌の意味が異なりますが、まずは静かに丁寧な所作を心がけてください。不安になったら前の人の作法を真似しましょう。大切なことは、合掌とは挨拶と敬意を表していることを心に留めておくことです。

なぜ葬儀で合掌を行うのか?

インドからアジアへ広がった仏教では、相手に敬意と敵意がないことを示すために合掌します。アジア諸国において日常生活の中で合掌するようになったのは、仏教の教えが伝わったことが大きな理由のひとつです。

日本でも日常と葬儀で合掌することは作法になっています。しかし2つの場面での合掌は、それぞれ意味や目的が異なりますので詳しくここで再確認してみましょう。

日常での合掌

合掌のポーズは、お辞儀のように日本人の生活習慣に根付いた行為なので、深く意味を知ることなく合掌している人も多いと思います。「ごめんね」などの謝罪を表すときや「いただきます」といった食事のとき、「ありがとう」の感謝を伝えるときなど、特に意識せず合掌しているのではないでしょうか。

インドなどの南アジアや東南アジアの仏教の影響が強い地域でも、日常のあいさつでは合掌を頻繁に行います。日本と同様、習慣行動として相手を敬い、物事に感謝する意味で使われている行為です。

葬儀での合掌

葬儀での合掌は、仏教の儀式なので宗教的な意味をもちます。すでに述べたように、右手は仏様、左手は生きている世界の俗世を表します。両方の手のひらをあわせることで仏様と一体になり自分の身を清め、故人の極楽浄土への道を祈願できるのです。

上記の意味を知ったうえで葬儀の場で合掌すると、故人に対しての向き合い方が明白になり心構えができます。故人に対し生前の感謝を示し、お別れのあいさつができる行為が葬儀での合掌です。

仏教以外での合掌

仏教以外でも手をあわせる宗教はあります。まず仏教と並んで日本人になじみの深い宗教の神道です。もうひとつはキリスト教で、結婚式を教会で行った人は多くいると思います。日本人にとって身近なこのふたつの宗教の「合掌」を確認してみます。

神道

神社での参拝の基本作法は「二礼二拍手一礼」です。始めにお賽銭を入れ、鐘を鳴らし二礼します。鐘を鳴らす理由は、穢れを祓い清め、神様にお参りしていることを知らせるためだといわれています。お辞儀は90度くらい深く行ってください。

その後2回拍手をしてから手をあわせてお祈りをします。拍手は神様に対する敬意を表しています。右手を下へ少しずらして打つのですが、これも神様に対する一歩引いた人の立ち位置を意味します。最後に一例して終わりです。

キリスト教

キリスト教における祈りのときの手は、仏教や神道と異なり、両手の指を交互にして握りしめます。祈りの目的は、現世での救いを求め、許しを請うことにあります。両手を握りしめる前に、十字を描くことを知っている人もいると思いますが、宗派で行う・行わないが分かれます。

祈りは神様との対話なので、仏教や神道より時間は長めの傾向です。心の中で、もしくは小さい声で神様と会話をするのです。

葬儀での合掌は誰に向けてなのか?

葬儀中に合掌する機会があるのはお焼香のときです。故人に対して、生前お世話になったお礼と最後の別れのあいさつをする人が多いと思いますが、実際は故人の安らかな成仏を仏様にお願いするのが正しい作法となります。

もちろん故人へのお別れをしても問題ありません。故人への言葉とあわせて「仏様、故人をどうぞよろしくお願いします」と心の中で簡単にあいさつしましょう。

宗教に触れる機会が少ないと作法が分からないものです。しかし、合掌などの基本的な作法や儀式の意味を知るだけで、焦ることなく葬儀に参列でき説法も深く理解できるでしょう。

宗派における合掌と礼拝

仏教式の葬儀は主に、仏教の基礎的作法である合掌礼拝を行います。全体的に似ていますが、宗派によってひとつひとつの意味や動作、数珠の扱い方も異なります。

葬儀に出席する際に役立つように、ここでは、日本の代表的な5つの宗派についてまとめて解説していきます。合掌礼拝の前にうがいと手洗いをし、身を清めることは共通しています。

浄土真宗

数珠を両手にかけ親指で軽く押さえ胸の前で合掌します。ご本尊を仰ぎ「南無阿弥陀仏」ととなえ、合掌したまま上半身を約45度前へ傾けお辞儀をします。礼拝が終了し上体をおこしてから合掌を解きます。

数珠は男性用と女性用があり、数珠の玉数も、男性用が20個前後のものが数種類あり一連のもの、女性用数珠は玉数が108個と多く二連になっているのが特徴です。しかし厳密な決まりはないので帰依している寺の形式に習うようにしてください。

真言宗

数珠を両手の中指にとおし数珠を3回軽くこすりあわせてから、三礼して読経をとなえます。読経中は数珠を長いまま左手にかけておくのが作法です。読経が終わったら再び数珠を3回こすりあわせます。数珠を持つときは房をまとめるように左手で握り、持ち歩きます。

玉の数が108個ある長い一連の数珠は、男女共ほぼ同じ形で輪を小さくして二連としても使います。略式用の一連のものもあります。

浄土宗

二つの輪がつながった二連の数珠の念仏時の持ち方は少々複雑です。副玉が入っていない輪を左手の親指と人差し指の間にかけ、副玉つきの輪は、左手の人差し指と中指の間にかけます。副玉が入っていないほうの輪の玉を手前にひと玉ずつ動かします。

合掌するときは、指を閉じ手のひらをあわせ房が手前に垂れるように両手にかけ、胸の前で指先を前方へ45度傾けるようにします。男性用、女性用の数珠がありますが、2つの輪がつながって二連になっている形は同じです。

天台宗

経をとなえるときは経本を胸の前にして左手に数珠をもち、合掌するときには両手に数珠をかけます。人差し指と中指の間にかけましょう。房を下にしてそのまま手をあわせ胸の前で自然な形をとるのが天台宗の合掌です。鈴は経の始まる前に2回、経が終わるたびに1回、最後に3回鳴らすことが特徴です。数珠を持ち運ぶときは房を外側に垂らします。

男性用、女性用の数珠には玉の大きさに違いがあること、同じ形の平玉であることが大きな特徴です。

曹洞宗・臨済宗

曹洞宗・臨済宗は禅宗で、座禅を組み自己を見つめ直すことに重きをおいています。合掌するときは、左手のみの親指と人差し指に二連にした数珠をはさみ、右手に数珠はかけません。あわせた手の中指が鼻の先にくるようにし少し肘を外側に張り出した状態にします。この時の指先は真上を向いています。

一連の数珠を使い、合掌したまま立つ立拝もしくは座ったまま合掌する座拝が礼拝の作法になっています。

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まとめ

仏教形式で行う葬儀では、お焼香など合掌する場面が多々あります。合掌は仏様や故人に向けた感謝と敬意を表し、一連の所作にはひとつひとつ仏教の意味をもちます。たとえ特別な宗教をもたなくても日本にいると仏教の葬儀を経験することが多くなるので、基本的な知識をもってのぞむと深く故人を忍ぶことができるでしょう。

小さなお葬式では、ホームページに合掌の他にも葬儀マナーを多数掲載しています。他にも葬儀やしきたりなどで不安なことがあれば、お気軽にお問い合わせください。


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最後に

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