訃報とはどういうもの?意味や使い方を徹底解説!

訃報とはどういうもの?意味や使い方を徹底解説!

人が亡くなったとき、関係者から周囲に向けて「訃報」が通知されます。メディアで耳にする機会も多い言葉ですが、具体的な意味や実際の使い方について理解しておきたい方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、訃報に関する基礎知識から内容まで徹底的に解説します。通知するタイミングや連絡手段も網羅しているので、訃報を届ける立場になった際も役立つでしょう。記事の後半では、実際に活用しやすい例文をご紹介します。

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訃報とは何かを知りたい方

訃報の際に知らせる内容が知りたい方

ケース別の訃報の例文が知りたい方

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訃報とは一体?

訃報は、人が亡くなったとき親族にとって重要な意味を持つ事柄です。人生経験が増えるだけ用いる機会も多くなるため、まずは基本的な知識をしっかり蓄えておきましょう。似た意味を表す言葉や、対義語を知ると理解も深まります。

訃報の内容を考える立場になったときに備えて、不自然な文章にならないよう、具体的な例文を押さえておくと安心です。4つの項目に分けて、意味や類義語などを解説します。

訃報の意味や読み方

身内が亡くなったとき、周囲の関係者に事実を知らせる過程で用いるのが「訃報(ふほう)」です。単語を構成する2つの漢字には、それぞれ以下のような意味があります。

訃(ふ):人の死に関する知らせ
報(ほう):なんらかの事実を知らせること

「訃」「報」どちらも死そのものを表す言葉ではありません。「訃報」は、亡くなったことではなく、「亡くなった知らせを報じる」という意味合いの言葉です。

訃報の類義語

訃報と似た意味を持つ言葉のひとつに「悲報(ひほう)」があります。類義語として認識されるケースもありますが、厳密には異なる単語として理解しておきましょう。悲報の場合、告げる内容は亡くなったことに限定されません。

当事者や関係者にとって悲しい出来事があった場合、これを周囲に知らせるために「悲報」を用います。混同すると相手に不快感を与える可能性もあるため、2つの違いを明確にしておけると安心です。他に類義語としては、「死亡通知」も挙げられます。

訃報の対義語

多くの言葉には反対の意味を持つ「対義語」がありますが、訃報においては明確な単語がありません。対義語として挙げられやすい言葉には、以下のものがあります。

朗報(ろうほう):うれしい出来事に関する知らせ。「悲報」の対義語
吉報(きっぽう):めでたくよろこばしい出来事に関する知らせ。「凶報」の対義語

いずれも対義語のように思えますが、厳密には異なることを認識しておきましょう。決定的な言葉が挙げられないのは、「人の誕生を告げる」という意味だけを持つはっきりした言葉が存在しないためです。

訃報の使い方

亡くなった事実を知らせる側と知らされる側によって、言葉の使い方も異なります。以下の用例を参考に、具体的な使い方を押さえておきましょう。

・母の訃報を会社関係者に流す
・友人の訃報は突然だった
・知人夫婦の訃報に接した

訃報そのものが「死を知らせる」ことを示しているため、「訃報で亡くなったことを知らせる」といった表現は適切といえません。自ら発する機会は少ないものの、本来の意味を知ると正しい文法で用いやすくなるでしょう。

訃報の際に知らせるべき内容とは?

特定の人物に対して訃報を流す場合は、状況に応じて必要な情報を盛り込みます。通夜や葬儀を行う前の段階であれば、参列してもらいやすいよう正確な情報を記載しましょう。宗派・連絡先・死因といった要素も重要なポイントです。訃報の際に知らせる内容について、4つの観点から解説します。

通夜・葬儀の日時について

訃報に記載する内容の中でも重要な情報が、通夜と葬儀に関するスケジュールです。儀式が営まれる日時に加え、正確な時間も記載しましょう。近年では別途メールなどで連絡を取るケースもありますが、場合によっては「場所が分からず参列できなかった」といった事態を招くかもしれません。

相手が理解しやすいよう、詳細な情報までしっかり記載できると安心です。明確な予定が決まっていない段階であれば、訃報とは別に後日知らせる旨を明記しておくとよいでしょう。

宗派について

通夜や葬儀といった一連の儀式は、宗教・宗派が大きく影響するシーンでもあります。参列者の事前準備が必要な場合もあるため、特定の宗派がある方は訃報の内容にも含めておきましょう。形式が決まっていない場合は、記載しなくても問題ありません。

細かい規定がある宗派の場合、参列者を戸惑わせてしまう可能性があります。相談しやすい関係性であれば別途連絡できますが、宗派名のみでは伝わりづらいと考えられる場合は、儀式の形態・形式・注意点も明記しましょう。

喪主の名前や連絡先について

訃報以外の場面で連絡を取る機会がなくとも、喪主の連絡先は必要不可欠な情報です。参列時に挨拶を行うために前もって知っておきたいことでもあるため、喪主本人の名前を記載しておきましょう。

訃報に明記された連絡先は、弔電や香典を送る側にとって重要な情報源となります。訃報に接した人が参列できない場合、訃報の内容を基に弔電の内容を考えたり香典を用意したりするためです。連絡先が複数ある場合は、時間を問わず対応しやすい情報を記載しておくとよいでしょう。

死因について

亡くなった原因や経緯など詳細な情報は、無理に記載する必要はありません。喪主や遺族それぞれの意向を明確にした上で、記載の可否や具体的な内容を決めましょう。

記載できない理由がないのであれば、参列者のためにもおおまかに知らせたほうが賢明といえます。弔電や参列時の挨拶では、死因や経緯によって内容を考慮しなくてはならない可能性があるためです。訃報に反映する内容は、遺族だけでなく相手に対する配慮として必要な事柄だと考えましょう。

訃報を伝える人は?

一般的に、訃報を伝える優先順位は以下のように考えられています。全てのケースに該当するものではありませんが、リストを参考に伝える必要のある相手とその時期を判断しましょう。

・親族
・故人と深い関係を持つ友人
・故人の勤務先または学校関係者
・町内会や自治会の関係者
・遺族の関係者

遺族関係者の他、宗教関連でお世話になった方に対して伝えるケースもあります。原則的には、関係性が深い方を優先にするとよいでしょう。特に、親族へは早い段階で伝えます。「親戚よりも友人に伝わるほうが早かった」といった結果にはならないよう注意が必要です。

故人との親密性が薄いと思われる場合でも、関係者であれば伝えるのが賢明といえます。近隣との結びつきが強い地域であれば、こちらもなるべく早く伝えたほうがよいでしょう。

訃報を流すタイミングは?

訃報を流すタイミングとしては、故人を送り出す儀式の日程など、詳細を決めてから訃報を知らせる流れが一般的です。友人や仕事関係者であれば日程と同時に伝えられるこのタイミングが適切ですが、親族には可能な限り早く伝える必要があります。葬儀を含む一連の予定を主な親族が参列しやすいように組んだり、葬儀の形式を親族の意向で決めたりするためです。

遠い親戚へは、死亡直後の訃報とともに、一連の儀式の日程が決まり次第連絡する旨を伝えておくと安心してもらえるでしょう。

勤め先や自治会の関係者には、明確なスケジュールが決定した後でも問題ありません。ただし、葬儀の直前や当日に伝えることのないよう注意しましょう。相手の居住地も考慮した上で、訃報を流すタイミングを判断する必要があります。

訃報の際に使う連絡手段

かつてははがきでの訃報が一般的でしたが、現代においては電話やメールの利用も増えてきました。電話やメールは瞬時にコミュニケーションが取れ、配達日数や紛失などを心配する必要もないので、訃報にふさわしい手段だともいえます。

しかし、適切な手段は送り主や相手によって異なるため、状況に応じた方法を選びましょう。主な3つの方法について、ポイントや注意点を解説します。

電話

効率的で正確な報告を重視する場合は、電話での連絡が賢明です。メールには誤送信や相手が未読のままというリスクがあり、郵便も未達や紛失といったリスクがあります。しかし、電話ならその心配はありません。伝えたいタイミングで認識してもらえる点が電話のメリットといえるでしょう。

一度に複数人へ伝えようとすると、優先順位が分からず混乱するかもしれません。まずは優先的に報告する相手を決め、1人ずつ漏れがないようリスト化してから架電する作業が大切です。葬儀に関する詳細情報を伝える場合は、相手がきちんと書き残せるようメモの準備を促してから、ゆっくりと伝えましょう。

メール

普段から連絡している相手なら、いつも使用しているメール機能やメッセージアプリから訃報を伝えるという選択肢もあります。「マナーに反する」というほどのことではありませんが、親密な関係でない方や目上の方に対しては避けたほうが無難でしょう。相手の考え方によっては、不快感を与える可能性があるためです。

メールの場合、はがきのように形式を整えた文面でないケースも多く見られます。基本的にはマナーに沿った内容が重要ですが、相手との関係性も考慮しながら作成できると良いでしょう。

手紙やはがき

手紙やはがきで訃報を伝える場合、参列してほしい相手なら、受け手の準備期間も配慮して手続きを進めましょう。送付した書面は再度確認できないため、情報の漏れや誤記にも注意が必要です。引っ越しや郵便事故などで届かない可能性を考えると、別途電話でも伝えておいたほうが確実でしょう。

また、知らせる相手が個人宛ではない場合、「訃報通知」と呼ばれる書類を利用するのもひとつの手段です。葬儀会社に依頼すると、必要な書類をそろえてくれるケースもあります。会社や自治会といった組織宛に伝える方法として活用しましょう。

ケース別の訃報の例文

万が一の事態も適切に対応するためには、「どのように訃報を記載するのか」を理解しておくことが大切です。連絡手段によってふさわしい文章が変わるものもあるため、なるべく多くのパターンを押さえておきましょう。電話やメールなど3つのシーンを想定し、活用しやすい例文をご紹介します。

電話で伝える場合の例文

文章を考える時間が少ない電話では、情報を正確に伝える意識が重要です。必要な情報をあらかじめメモしておき、伝え漏れや言い間違いがないようひとつずつはっきり伝えましょう。

亡くなった直後、親族や友人に伝える際の例文
(故人の名前)の長女、(自分の名前)です。本日早朝、父が(死因)により亡くなりました。遺体は、通夜・葬儀まで父の自宅に安置します。通夜は(予定日)、(場所)にて行う予定です。詳細が決まり次第ご報告いたしますので、何かあれば(連絡先)までご連絡ください。
会社の関係者に訃報を伝える際の例文
お世話になっております。(故人の所属名と名前)の長男(自分の名前)です。かねてから闘病中であった父が、本日早朝に亡くなりました。葬儀は親族のみで執り行う予定です。失礼ながら、ご厚意は辞退いたします。ご迷惑をおかけしますが、ご配慮のほどよろしくお願い申し上げます。

メールで伝える場合の例文

メールの場合は、読みやすさにも配慮して情報を記載する必要があります。葬儀の予定や喪主の名前は、箇条書きで並べると分かりやすくなるでしょう。また、本文を読む前に訃報だと認識し必ず読んでもらえるよう、件名に「訃報」「急逝のお知らせ」といったフレーズを入れる方法が一般的です。

友人や関係者に伝える際の例文
タイトル:急逝のお知らせ
(相手の名前)様
(亡くなった年月日)、父(故人の名前)が病気により逝去しました。生前のご厚誼に感謝し、謹んで通知申し上げます。

通夜・葬儀は下記の通り、仏式にて執り行う予定です。
(詳細の予定や連絡先)
会社関係者から従業員に対して伝える際の例文
タイトル:訃報
(故人の名前や所属名)殿が、(亡くなった年月日)
ご病気により永眠されました。

ここにご冥福をお祈りし、通夜のお知らせを申し上げます。

(通夜の場所・日時・喪主名)
(会社の名前や住所・連絡先)

手紙やはがきで伝える場合の例文

書面に記載して送付する場合、他の方法とは異なるマナーがあります。句点と読点を除いた書き方をするということです。原則的には縦書きで記載し、句読点のない内容に仕上げましょう。葬儀が終わった後に伝える場合は、亡くなった日付だけでなく葬儀の日程も記入します。

葬儀後に訃報を伝える際の例文
父(故人の名前)は(亡くなった年月日) 永眠いたしました
皆さまに謹んでお知らせ申し上げます

なお 葬儀は(行った日付)に滞りなく相済ませました
ここに 生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます

(記載した年月日)
(住所と名前)

葬儀から数日以上経過したタイミングであれば、通知が遅れたことに対するお詫びも記載したほうがよいでしょう。

訃報を受け取った場合の対応方法

自ら訃報を送るだけでなく、受け取る側になるケースも想定する必要があります。送り主との関係性によって、適切な対応が異なるためです。訃報に対して返す言葉に困ることもあるでしょう。避けたい言葉や、マナーに反する表現も知っておくと安心です。家族、家族以外の2パターンに分け、対応方法やお悔やみの例文をご紹介します。

家族や病院から訃報が来た場合の対応

身内の死を知らされた直後は、思うように行動できず混乱する可能性が高いといえるでしょう。近親者として実行する過程が複数あるため、通夜や葬儀の決定まで準備が滞らないよう慎重に進められると安心です。

儀式までの期間、遺体を安置する場所も決める必要があります。輸送方法や依頼先、葬儀の手配も同時進行となるでしょう。きょうだいや子どもといった他の家族にも協力を求めながら進めることが大切です。

故人や他の家族と住んでいる地域が離れている場合は、通夜や葬儀に参列できるよう予定を調整しましょう。対応できる日程を家族と共有しておくと、今後のスケジュールを立てやすくなります。

家族以外の人から訃報が来た場合の対応

直後の対応が必要な、電話での訃報を想定して注意点を押さえておきましょう。特に注意したいのは、「忌み言葉」と言われる単語の使用です。以下の言葉を含めた文章はマナー違反とされているため、しっかりと把握する必要があります。

・「再び」「追って」など再来をイメージさせる言葉
・「死亡」「急死」など死を含んだ言葉
・「たびたび」「しばしば」などの重ね言葉
・「うれしい」「楽しい」など状況に不適切な言葉

電話の場合気を付けにくい部分ではあるものの、相手への配慮も大切です。例文としては、以下のような返答が挙げられます。

心からお悔やみ申し上げます。生前はお世話になりました。故人とお別れをしたいのですが、ご迷惑でなければ今後の日程などお知らせいただけますでしょうか。何かお手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください。

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まとめ

「訃報」は、故人の死に向き合うために重要な意味を持つ言葉です。基本的な意味と使い方を理解した上で、実際に用いられる内容を把握しておきましょう。相手と共有する情報だけでなく、伝えるタイミングも大切です。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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