喪中期間に神棚はどうするの?神棚封じや祀り方を紹介!
葬儀後

作成日:2020年10月22日  更新日:2020年10月22日

喪中期間に神棚はどうするの?神棚封じや祀り方を紹介!

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我が家は神道だが、喪中期間にどのように神棚を取り扱えば良いのか分からない、もしくは、急に家族が亡くなって神棚の扱い方に戸惑った経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、神道の世界では喪中期間の神棚へ取り扱い方がいつもとは異なり、守るべきルールがいくつかあります。

喪中の際には神棚の神様へのまつり方はどのようすれば良いのか、神封じにはどのような意味、いわれがあるのか、他にも神様への配慮の仕方など気を付けなければならないポイントについてまとめました。押さえるべきルールや作法は簡単なものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

【もくじ】
喪中に行う神封じとは?
神棚封じの手順と方法
喪中の神棚への作法
喪中と忌中は何が違う?
まとめ

喪中に行う神封じとは?

神道を信仰している方にはなじみ深い神棚、この神棚を封じることがあることをご存知でしょうか。神棚を封じることを「神棚封じ」と呼ばれ、喪中期間に行われます。

ここでは、神棚封じの基礎知識や行うべきタイミング、方法について紹介していきますので一つずつ確認していきましょう。

神棚封じとは何?

昔から神道の世界では「死」を穢れ(けがれ)として捉えられてきました。家族の中けがれがあると神様は力を失ってしまうので、神棚封じを行い、神様の力を守るという意味が込められています。

この神棚封じは神様を封印することを指しますが、神道の世界では死や出産をけがれととらえられていて、亡くなった人には喪屋を作り、子どもを産む際には産屋を作って隔てるようにしていました。

なかにはけがれは不浄、何か汚いものを連想する方もいらっしゃるかと思いますが、ほかに以下のような意味も持ち合わせています。

人はつらいことや悲しいことが起きると、気力が失われ元気な状態ではいられません。特にご家族などの大切な方が亡くなると気持ちが沈み、悲しみであふれることになるでしょう。

このように、気力や気持ちなどの内面的な気が枯れてやる気のない状態を気枯れ(けがれ)ている、つまり「穢れ(けがれ)ている」と呼ぶようになりました。自宅にある神棚は、その家を守る小さな神社と同じ存在です。神様に死のけがれが及ぶことを避けるために、ご家族で神棚にまつっている神様を守ることが大切だとされています。

神棚封じのタイミング

では、神棚封じを行うタイミングはいつが良いのかと言うと、故人が家に帰り、枕飾りなどをした後や葬儀の後に行います。

例えば、病院で亡くなった場合、医師より死亡報告を受けます。その後、葬儀を執り行う業者へ連絡をし、故人を車にお乗せして業者が自宅までお連れする形になるでしょう。しかし、自宅へお連れした後は宗派によって故人を安置する方法が変わってきますので、その宗派や慣習に従って行うことをおすすめします。

神道の考えでは「上座は北である」とされているので、北枕にして故人を寝かせるようにします。そして、枕飾りは八足机や三方(水、洗米、塩、お神酒)、花瓶、故人の好物などを供える必要があります。枕飾りなどの一連の流れは全て業者が行ってくれますので、親族側で準備をする必要はありません。

もし準備が必要だとすると、故人が使用していた布団などでしょう。その際は業者から申し伝えがあるので確認しておくと良いです。

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神棚封じは誰がやる?

神棚封じを行う人物として、故人と関係が深いご家族は、死と密接に関わっているため相応しくないと昔から考えられてきました。また、悲しみや辛さが残って気が動転していることも考えられますので、第三者の立場の方にお願いした方が良いです。

こういった理由から、神棚封じをお願いする方はご家族以外の親類、友人などが理想的と言えますが、枕飾りを行った葬儀業者の人にお願いしても良いでしょう。

最近の傾向としては、葬儀自体が簡略化されている為神棚封じを行う作法やマナーもそこまで厳密なものではなくなってきました。万が一神棚封じをお願いできる方がいらっしゃらない場合は、ご家族の方が執り行っても差し支えはありません。

神棚封じの手順と方法

神棚封じにはルールやマナーがあることはお伝えしてきましたが、手順はどのようなものになるかご存知でしょうか。ここでは神封じの手順と方法、封印している期間についても紹介していますので、あわせて確認しておきましょう。

神棚封じの手順

本来、神棚封じを行う期間は50日までと決められていました。古くは江戸時代の生類憐れみ(あわれみ)の令から始まり、年月を経て明治7年の服忌令(ぶっきりょう)まで踏襲された経緯があります。

この服忌とは、喪に服することとけがれを忌むことを意味しており、ご家族や親族が亡くなった際に喪に服する日数と、悲しみや苦しみがなくなる(=けがれがなくなる)忌の日数を決めたものです。

神道は死そのものを避ける風習がありますので、例え神道以外の方が亡くなった場合でも、家に神棚をまつっているのは神棚封じを行った方が良い、と言い伝えられてきました。以下の手順に沿って神棚封じは行われますが、葬儀終了後など、なるべく早い時期から行うようにしましょう。

1.神棚の神様へ挨拶をする
2.榊(さかき)やお供物などを下げる
3.神棚の扉を閉め、真ん中に白い半紙を貼る

また神棚封じの際は、仏壇も閉じた方が良いのではないかと考える方もいらっしゃるかと思いますが、仏壇はそのままにしておき、封印する必要はありません

そもそも神道の考え方の中に「死はけがれ」というものがあり、これは仏教にはない考え方です。少し紛らわしいかもしれませんが、仏壇は封印する(閉じる)必要はないことを覚えておきましょう。

神棚の神様への挨拶

まずは、神棚の神様へ軽くお辞儀をして簡単な挨拶をします。挨拶を済ませたら、神様へご家族の中で誰が亡くなったかを伝えてください。誰が亡くなったかを報告することによって、神様が故人を神の世界へ案内できるようになります。

神道の考えでは亡くなった人は神の世界へ行き、自分たちの家、そしてご家族を守ってくれると言い伝えられているため、挨拶と亡くなった方の報告をきちんとすることが大切なのです。

榊やお供物を下げる

神様へ亡くなった人を報告した後は、神棚にある榊やお供物を下げます。すべて下げてしまって良いのか、神様に対して失礼なのではないかと迷うかもしれませんが、特に問題ありません。

神棚を封印している期間中は、お供物をする必要もありませんし、何もしないで神棚を封印しておきましょう。

その理由は、古くからけがれから神棚を遠ざけるために、50日間を過ぎるまでは触ることすら控えた方が良いとされているからです。神棚封じを行っている際は整理や礼拝も行わず、50日を過ぎたら新しいお供物や礼拝をするようにしましょう。

扉を閉め白い半紙を貼る

榊やお供物など一式を下げたら、扉を閉めて中央に白い半紙を貼り封印をしてください。半紙を使う理由としては、神棚という聖域を犯さないようにするためです。

書道で使う白い半紙をそのまま神棚に貼るだけですので、封印の仕方はいたって簡単です。神棚の大きさや幅によっては半紙が小さく感じることもありますが、半紙の大きさより、神棚の中心に貼ることを意識しましょう。

ただし、神棚に半紙を貼る際は画びょうやピンなど穴があくようなものは使わないようにします。神様へ穴を開ける行為は失礼にあたりますので、セロハンテープで半紙を貼るということを忘れないようにしてください。

しめ縄がある場合

神棚にしめ縄がある場合は、縄の上から白い半紙を貼り付けて構いません。その際も半紙同様に画びょうやピンなどの穴があく物は使わずに、セロハンテープで貼るようにしましょう。

通年であれば、年末に神棚の掃除を行い新しいしめ縄と交換しているかと思いますが、喪中の期間に新年を迎える際は、喪が明けてからしめ縄の交換を行うことをおすすめします。お正月の期間でなければしめ縄が手に入らない場合は、準備だけ済ませておいて、喪が明けてから取り換えると良いでしょう。

神棚封じの解き方

神棚封じの解き方は五十日祭を終えてから行うと良いとされていて、神棚の正面に貼り付けた白い半紙を丁寧にはがし、神棚の扉を開けて元の状態へと戻します。この流れが神棚の封印を解くという儀式の流れです。

神棚封じが終わり次第、以前と同じようにお供物を用意しておくことをおすすめします。神棚封じを行う際はご家族以外の第三者にお願いしていましたが、神棚封じを解く場合も誰かに頼むべきなのか悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。

神棚封じの解き方にはそこまで厳密な決まりはありませんので、お願いする相手がいない場合はご家族の方が半紙を撤去してもかまいません。

喪中の神棚への作法

喪中の際に神棚封じを行うことは説明しましたが、その他にも掃除や礼拝と言った取り扱い方や作法は、いつもと異なる動きをとる必要があります。また、喪中期間に新年を迎える場合は、どのようなマナーを覚えておいた方が良いのか確認しておきましょう。

掃除や礼拝

毎日掃除や礼拝を神棚へ欠かさずに行なっていると、いつも通りに行った方が良いのか、迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。しかし、この期間は掃除や礼拝は控えることが重要です。

神様をけがれから守り、50日の封印を解くまではそっとしておくようにします。万が一、一定の期間が過ぎるまでに誤って神棚封じを解いてしまった場合は、自身を塩で浄めた後に再度半紙を貼り付けると良いとされています。

忌中までに神封じを行わなければならないことを、分からない方もいらっしゃるかもしれませんが、上記の手順を行うことで神棚封じは続いていることと言えますので、あまり気にしないようにしましょう。

喪中に新年を迎える場合

喪中に新年を迎える場合、正月飾りは控えるようにします。また神道の習慣で門松や鏡餅、しめ縄を忌明けに飾っても問題はないと考えている方もいらっしゃいますが、基本的に飾らない方が良いでしょう。

正月飾りは新年を祝い、歳神様を迎え入れ、旧年を無事に過ごせたことへ感謝の意をあらわすものなので、旧年中に不幸があった場合は正月飾りを行うことは好ましくないとされています。

また、お正月の料理としておせちがありますが、こちらも祝いの料理とされているので、喪中の際は控えたほうが無難と言えます。おせち料理の中には、お祝いの席では欠かせない鯛や縁起を担ぐかまぼこなどがありますが、めでたいことを意味する料理は避けることをおすすめします。

反対に、黒豆やだて巻などの料理は、無病息災や家族円満を意味しているので食べても差し支えありません。しかし、おせちの重箱にもめでたさを重ねるという意味があるので、日常的な食事で迎えることをおすすめします。

お札の交換

お札はしめ縄同様年末年始に交換しますが、喪中の期間はお札の交換はしなくても問題ありません。通常、年末に古いお札を神社で納めるか、年始に初詣で神社の納札箱に入れることが可能です。喪中と重なった場合は喪中明けに神社へ直接お札を納めて、新しいお札に交換するようにしましょう。

お札を交換するタイミングは、年末年始と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、神棚のお札はつけ始めた時期、つまり一年後に交換すれば問題ありません。交換せずに何年も同じお札をつけ続けるのは失礼ですが、年末年始に必ずしもお札を交換する必要はないということ念頭に置いておくと、多少なりとも気持ちが楽になるのではないでしょうか。

喪中と忌中は何が違う?

喪中と忌中の違いをご存知でしょうか。古くから、故人をなくした際には自身が持つ悲しみや辛さを乗り越えるために一定の期間を設けます。この期間のことを服忌(ぶっき)と言い、忌中は故人に祈りをささげる期間、喪中は追悼の期間とされてきました。ここでは、忌中と喪中に分けて喪に服す期間や、習慣について紹介します。

忌中は故人に祈りを捧げる期間

忌中は故人に祈りをささげる期間として、神事や結婚式など派手な行事は控え、慎んだ生活を送るようにします。その期間は亡くなられた方によって変わってくるのですが、同居家族や父母、配偶者の場合は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹と子どもは20日が目安とされています。

忌服期間は、親、配偶者、祖父母の順に長いことがわかりますが、直系尊属の尊重と男性優位の立場から考えられているのが特徴的です。

この期間は、故人を偲ぶことが大切ですので、神棚へ半紙をかけてお参りは控えます。また、新年を迎える場合は初詣にも行かず、神棚の御札は忌明け後に受け取るようにしましょう。忌中が過ぎると、これまで通り神社や神棚へお参りを行なっても問題はありません。

同居していない親族に不幸があった場合は喪に服しますが、家自体は忌中ではありませんので、神棚はいつも通り祀っていただいてかまいません。また、忌中の場合でも近親者以外は正月行事を行っても良いとされています。

喪中は故人への追悼の期間

喪中は故人をしのび、悲しみの中から日常の生活に戻っていくための期間のことを言います。忌中を含んだ長い期間のことを言いますが、この追悼の期間は故人を神様、御先祖様へと敬う気持ちをもってお参りしていくためだと考えて良いでしょう。

一般的に喪中の期間は約1年間とされていますが、故人との関わり方によっても左右することは言うまでもありません。

忌中や忌明け直後は結婚式や派手な行事は控えた方が良いと説明しましたが、忌中を過ぎると日常生活を少しずつ歩むべく、神棚のお参りや神社への参拝など普段通りの生活を行うことが良いとされています。

まとめ

喪中期間の神棚の取り扱い方、神棚封じや解き方について解説しました。神棚の作法や神棚封じを執り行う人は地域によっても異なってきます。  また神社や特別な慣習がある場合も考えられますので、不明点やお困りごとがある際は、小さなお葬式へご相談ください。 

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最後に

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