- 中陰(ちゅういん)
- 中有ともいい、死んだ後、次の生を受けるまでの間の状態を言う。この間死者の魂は、三界、六道をさ迷うといわれますが、喪家では物忌みの期間として忌の生活を営みます。一般に中陰の終わる日(満中陰)は四十九日です。「宙に迷う」とは、中有の間、死者の霊がさ迷っているという信仰によるもの。「具舎論」によると、人間には四有あり、生を得る刹那が「生有」、生の世界が「本有」、命を終える刹那が「死有」で、死の世界から次の生までを「中有」とよんでいます。
- 弔辞(ちょうじ)
- 死者を弔うことば。弔詞。内容は①故人への追悼、②故人の生前業績を讃える、③残されたものの決意を述べる、という構成です。弔辞は会社関係の中で、故人と親睦のあつかった人に依頼します。奉書か巻紙に毛筆で書き、末尾から短冊形に折りたたみます。上包みをして「弔辞」の表書きをつけます。葬儀委員長の読む弔辞を式文とも言います。
- 弔電(ちょうでん)
- 弔問や葬儀に参列できない場合に打つ、お悔やみの電報。電報は局番なしの115でかけ、宛名は普通喪主にします。電文の例文は、「謹んで哀悼の意を表します」「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」「ご尊父様のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます」「ご逝去の報に接しお悔やみ申し上げますとともに心からご冥福を御祈り申し上げます」など。弔電が多いときは、弔電奉読は主なものだけにします。
- 弔問(ちょうもん)
- 遺族を訪問して、くやみを述べること。遺族は、弔問客の挨拶を受けますが、通夜または葬儀当日に弔問客を玄関に迎えたり、見送ったりしなくても失礼にあたりません。特に喪主は遺体のかたわらについて、弔問の挨拶を受けます。一方、初めての弔問の場合「このたびはご愁傷様でございます」「さぞ御力落としのことでございましょう」などと挨拶します。すでに弔問に出向いていたなら黙礼だけでかまいません。たてこんでいなければ、故人の思い出を語ったり、遺族をいたわり、力づける言葉をかけたりすることも良いとされています。
- 直葬(ちょくそう)
- 通夜・告別式などの儀式的なことを行わず、ご逝去後、24時間以上経過したのち火葬を行う葬儀・葬式です。
- 直系血族(ちょっけいけつぞく)
- 血族関係のある子や孫などを直系卑族、父や母、あるいは祖父母を直系尊属といいます。相続の場合、民法は相続人を2つに大別しています。1つは被相続人と血縁があることで相続が認められる人で、これを血族相続人といいます。もう1つは血のつながりはないが、配偶関係にあったことにより相続人となることができる人であり、これを配偶相続人といいます。