- 木魚(もくぎょ)
- 読経のときにたたいて鳴らす木製の仏具。丸くて中空で、表に魚鱗(ぎょりん)を彫刻してある。布などで先端を包んだ棒で打つ。木魚の名は、魚は昼夜目を開けていることから、怠惰を戒めたものだといわれています。
- 沐浴(もくよく)
- 儀式に先立って、湯や水を浴びて身体を清めること。神式葬の場合、遺体を清めることを言います。白布二本、湯桶、洗い桶、柄杓と沐浴後の浴衣を用意します。悪霊を払い除くみそぎの一種です。仏式の湯灌にあたります。沐浴は、頭からはじめ、胸、腹、脚と順に洗い、次にうつむけにして背中を洗います。
- 喪主(もしゅ)
- 遺族の中で、故人の遺志を引き継ぎ、葬儀後も故人の供養を中心になって行う人。かつては長男など、あととりが喪主になるしきたりでしたが、今日では配偶者がなる場合も多く見られます。
- 喪章(もしょう)
- 人の死をいたんでつける黒色のしるし。黒色のリボンや腕章など。
- 喪中(もちゅう)
- 喪に服している期間。ふつう死後一年以内を「喪中」といい、喪中の家族は、結婚式などの慶事への出席、神社への参拝を慎みます。また喪中に年を越す場合、しめ縄、門松などの飾り、おせち料理、年始など、正月の行事を控えます。
- 喪中はがき(もちゅうはがき)
- 喪中に新年を迎える場合、例年年賀状を出していた相手に前もって年賀欠礼の知らせをすること。喪中はがきを出す人は、喪家の全員と、直系二親等までの遺族。なお結婚して姓がかわった人は必要ないと思われます。また喪中のための年賀欠礼の挨拶状を出さなかった人から賀状をいただいた場合は、松の内を過ぎてから「喪中でしたので、ご挨拶を遠慮させていただきました」というはがきを出すと丁寧です。
- 喪服(もふく)
- 葬儀・葬式、法事・法要のときに着用する服をさします。喪服には正式喪服と略式とがあり、立場によって使い分けられます。一般葬の場合、お葬式の当日に遺族および親族は正式な喪服を着用し、一般の会葬者は略式も服にするのが決まりですが、現実には喪主も略式で行っているようです。男性の正式洋装喪服はモーニングです。略礼服はブラックスーツです。和服の喪服は黒羽二重の染め抜き五つ紋付に、羽織、袴です。略礼装は、羽織だけは黒羽二重の三つ紋付で、無地や縞の着物に袴をつけます。女性の正式喪服は、黒羽二重かちりめんの染め抜き五つ紋付です。和装の略式喪服は、無地、または地味な小紋の着物に黒の帯、黒の羽織の取り合わせです。正式洋装の喪服は、黒のアフタヌーンドレスですが、黒のアンサンブル、スーツでも差し支えなく、一般によく用いられています。