- 斎主(さいしゅ)
- 神式葬儀にあたって、神をまつる人。神事をつかさどる人。神主。仏教の導師、カトリックでの神父、プロテスタントでの牧師にあたります。
- 斎場(さいじょう)
- 神仏を祭るために、特別に設けられた清浄な場所。斎場所。いつきのにわ。葬儀・葬式を行う場所・会場。自宅以外での葬儀、社葬は、斎場や寺院を借りて行うようです。祭壇のほか、駐車場、会食の設備が完備されています。
- 祭壇(さいだん)
- 祭りを行うために設けられた壇。神仏・精霊・死霊などに供え物や祭器・祭具を置く。形態的には常設の祭壇と、仮説の祭壇があります。常設のものは寺院仏堂内の仏像を安置する須弥壇や家庭用の仏壇があります。仮説のものとしては、葬儀用祭壇、四十九日までの中陰壇、また盆に使う精霊棚があります。
- 賽の河原(さいのかわら)
- 冥土にあるとされる河原。中世に出た「賽の河原の地蔵和讃」によれば、母親の生みの恩に報いないで死んだ子供は、その罪で賽の河原に行き、刑罰を受けるといいます。子供たちは、河原の石を積み重ねて塔を作ろうとするが、地獄の番人がやってきて、鉄の棒でそれを突き崩します。このとき現れ子供を救うのが地蔵菩薩といわれています。
- 榊(さかき)
- つばき科の常緑高木。枝葉はしばしば依代(よりしろ)として神式葬祭に用いられます。玉串もその一つです。
- 逆さごと(さかさごと)
- 葬儀は非日常時にいとまなれる行事なので、普段とは前後、天地など逆なことを行い、日常と区別するもの。さかさまにする風習は一つには魔除けのため、一つには死後の世界が生の世界の裏返しになっているという配慮からといわれています。
<逆さ着物>経帷子や浴衣などを遺体に着せ、その上に故人の生前好んでいた衣服を、遺体に被せたり、棺に被せるさい、逆さまにする慣わしを言います。
<逆さ屏風>死者の枕元に屏風を逆さまにして立てること。他に逆さ水など。
- 散骨(さんこつ)
- 遺骨を埋葬せず、こまかく砕いて故人の思い出の地や海・野山などに撒くこと。
- 三途の川(さんずのかわ)
- 死後7日目に渡るという、冥途にある川。三つの瀬があり、生前の業(ごう)によって、善人は橋を、軽い罪人は浅瀬を、重い罪人は流れの速い深みを渡るという。三つ瀬川。渡り川。葬頭河(そうずか)。人が死んであの世に行く途中、初七日に渡るという川。葬頭河(しょうずか)とも三つ瀬河とも言います。人が死ねばこの河を越さなければならないが、川の瀬に緩急の異なる三途があって、生前の罪の軽重によってこの三途のうちの一つを渡るといいます。
- 参拝(さんぱい)
- 社寺、特に神社にお参りしておがむこと。神棚に参拝するときは、まず手を清め、口をすすぎ、お供えします。そして二礼(二度深くお辞儀をする)二拍手一礼します。
- 三方(さんぽう)
- 前と左右の三方に刳形(くりかた)の穴をあけた台を方形の折敷(おしき)につけたもの。ヒノキの白木製を普通とし、神仏や貴人に物を供したり、儀式のときに物をのせたりするのに用いる。三宝。