火葬で棺に入れるものとは?入れていいもの・いけないものを詳しく解説
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2021年02月08日  更新日:2021年02月08日

火葬で棺に入れるものとは?入れていいもの・いけないものを詳しく解説

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故人を温かく送り出すために、好きだったものを棺に入れてあげたいと考える遺族もいるのではないでしょうか。しかし、火葬の安全性を配慮する観点から一部入れられないものもあります。前もって詳しく把握しておけば、葬儀の準備で忙しい中でも、落ち着いて副葬品を準備できるでしょう。

そこでこの記事では、火葬で棺に入れていいものといけないものを解説します。併せて、本物を入れてあげられないときの対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【もくじ】
棺に入れるものは副葬品と呼ばれる
火葬で入れていい副葬品は?
火葬で入れてはいけない副葬品は?
どうしても入れてあげたい副葬品がある場合の対処法
葬儀社や火葬場に確認する必要があるケース
出棺・火葬のときのマナーと注意点
まとめ

棺に入れるものは副葬品と呼ばれる

副葬品とは、棺に入れるもののことをいいます。日本では古代から現代に至るまで、時代と共に形を変えながら続いている風習のひとつです。古代は現代のような埋葬方法ではなく、土葬がメインでした。故人が死後の世界で過ごす上で必要なものを基準として、棺に入れるものを選んでいました。

現代では、遺族が棺に生前の思い出の品を選んで入れます。生前に故人から入れてほしいと頼まれている場合は、希望を尊重しながら副葬品を選びましょう。

火葬で入れていい副葬品は?

故人から頼まれている副葬品がない場合は、何を選べば良いか分からないと悩む方もいるのではないでしょうか。故人の好きな物や楽しい思い出と一緒に、副葬品を入れて温かく送り出すためにも入れていいものをしっかり把握しておきましょう。

1. 花

故人が花好きだった場合、副葬品に花を選ぶのはいかがでしょうか。葬儀で棺に遺族や参列者が供花を入れることを知っている方は、花は副葬品としてふさわしくないのではと心配するかもしれません。

ただし、供花と副葬品は全くの別ものです。この場合の花は「別れ花」として考えます。故人が大好きだった花があれば、花束にして棺に入れてあげると故人も喜ぶでしょう。

故人が好きな花が亡くなった時期に咲いていない場合、スマートフォンやパソコンに写真を保存していないか確認してみてはいかがでしょうか。大好きな花であれば、大切に保存している可能性が高いでしょう。

2. 食べ物・お菓子

故人が好きだった食べ物やお菓子はポケットサイズ程度であれば、棺に入れて問題ありません。ただし、水気が多い果物などを丸ごと入れるのは避けた方がよいでしょう。どうしても果物を入れたい場合は、カットして少しだけ入れます。

他にも、お酒やたばこといった嗜好品を入れても問題ありません。お酒は缶や瓶ではなく、紙パックのものを選びます。

3. 手紙・寄せ書き

故人に想いを伝えたい場合は、手紙や寄せ書きを副葬品に選ぶのがおすすめです。日ごろ思っていたことを手紙にして棺の中に入れれば、故人にもきっと届くことでしょう。

また故人と親交があった人同士で寄せ書きを書いて、故人へのメッセージとして棺に入れるのもオリジナリティ溢れる副葬品になるのではないでしょうか。仲間の想いが知れて、故人もあの世で喜んでくれるかもしれません。

4. 洋服

洋服は燃えにくい素材が入っていないものであれば、棺に入れてあげましょう。故人がお気に入りでよく着ていた服があれば、数枚だけ選んで入れます。また制服を着て仕事をしていて、手元に残っている場合は制服を入れてもよいでしょう。

他にも小物類でお気に入りだったものがあれば、入れることもできます。ただし、燃えにくいポリエステル素材などを含むものは避けましょう。絹・綿・麻などの素材は燃えやすいため、服や小物で候補になるものがあれば入れます。

5. 人形・ぬいぐるみ

人形やぬいぐるみも副葬品として入れて問題ありません。形見として遺しても問題ないのですが、見るとやりきれない気持ちになる場合は副葬品として入れることも考えるとよいでしょう。故人が眠るときに一緒に抱いて寝ていたものや、常に持ち歩いていたものは強い思い入れがあったものの可能性もあるので、できる限り入れることをおすすめします。

素材にもよりますが、基本的にはおもちゃを副葬品として入れるのは問題ありません。候補に挙がっているおもちゃがプラスチック製の場合は燃えにくい傾向にあるため、葬儀社に一度相談してみましょう。

6. 写真

副葬品として写真を入れる遺族も多くいます。故人が写っている写真や故人が好きだった景色など、できるだけ故人の個性が輝く写真を選びましょう。ただし、生きている方が写っている写真は入れられません。また遺影と全く同じ写真は選ばないようにしましょう。

なかなか決められない場合は、楽しい思い出と共に故人があの世に行けるように候補をいくつか絞り、葬儀社に相談してみることをおすすめします。

7. 入れてほしいと頼まれたもの

故人から入れてほしいと頼まれたものは素材に問題があったり、火葬の安全性が損なわれたりしない限りはできるだけ入れてあげましょう。

終活していたかどうかは個人によります。遺品整理する中で、エンディングノートが出てくることもあるかもしれません。葬儀や火葬のときまでに見つけた場合は内容を確認し、副葬品として希望しているものがないか確認しましょう。希望しているものはできるだけ棺に入れることをおすすめします。

誰しもが急に亡くなってしまう可能性があるため、もしものことを考えてエンディングノートなどに残しておくのもひとつの手です。

火葬で入れてはいけない副葬品は?

副葬品によっては、さまざまな理由で入れられないこともあります。中には遺骨を傷める可能性があったり、法律違反になったりするものもあるため注意が必要です。ここでは、棺に入れてはいけない副葬品を確認しましょう

1. メガネは燃えない?

メガネは副葬品として入れられません。メガネを棺の中に入れて火葬するとレンズが熱で溶けるのですが、その際に火葬場の炉と遺骨に溶けたレンズの一部が付いてしまいます

遺骨に溶けたレンズの一部が付いたままだと遺骨が傷んでしまうことも考えられるため、メガネは副葬品として入れられません。ジュースやお酒など、飲み物が入っている瓶も同じです。故人がいつもメガネをかけていて、どうしても入れてあげたい場合は写真を撮影して入れるとよいでしょう。

2. お金は法律違反になる

土葬で埋葬していた時代は、お金が副葬品として入れられることもありました。しかし、現代では法を犯すことになりますので、入れないようにしましょう。

現代でも地域によっては、硬貨を棺に入れたいと考えている方もいます。その場合は写真を撮影して棺に入れたり、現物を骨壺に入れたりするのもひとつの方法です。

法律違反というリスクを背負ってまで、お金を棺に入れようとしても故人はきっと喜ばないでしょう。それよりも、故人が好きだったものを思い浮かべて喜びそうなものを選んで入れることをおすすめします。

3. 厚い本は燃えにくい?

厚い本やアルバムは燃えにくいため、副葬品として入れるにはふさわしくありません。全く燃えないわけではないのですが、ページ数が多いため燃え残りが発生する可能性もあります。火葬後は、燃え残ったページや燃え尽きた後の灰がたくさん残ってしまうでしょう。

故人が気に入っていた本を入れたいのであれば、一部のページを切り取って入れるのがおすすめです。小説や図鑑、写真集など、故人の遺品の中からお気に入りだった本を選んであげるとよいでしょう。

4. ゴルフクラブ・釣り竿が入れられない理由

故人の趣味に関する副葬品を入れてあげたいと考える遺族も多くいます。残念ながら、ゴルフクラブや釣り竿は火葬時に危険が伴うため入れられません。これらのものを火葬すると、火葬炉の故障や不具合に繋がる可能性が高くなります。

どうしても入れたい場合は、木製のものを用意するとよいでしょう。ただし、どちらもサイズが大きいため棺に入れにくいデメリットがあります。

5. 革製品は禁止されている

革製品は副葬品として入れられません。燃やすことでダイオキシンなどの有毒物質が出る可能性が高く、多くの火葬場で禁止されていることが多いでしょう。また革製品は燃えにくく、火葬炉で燃えると溶けて遺骨に付着することがあります。仮に革製品を禁止していない火葬場を選んで火葬しても、遺骨が傷んでしまう可能性は高いでしょう。

環境に優しい火葬を心掛けるためにも、革製品は棺にいれずに済む方法を考えてみてはいかがでしょうか。

6. ライター・整髪料スプレーは爆発の危険性

遺骨を傷める可能性があるため、ライターや整髪料スプレーは棺に入れられません。遺族としては故人がたばこ好きであればライターを入れてあげたくなったり、おしゃれが好きであれば整髪料スプレーを入れてあげたくなったりするでしょう。しかしながら、これらは火葬炉で燃やすと爆発する危険性が高いことから、入れることはできません。

故人から入れてほしいと頼まれていたとしても棺に入れられないため、諦めて他の副葬品を探してみるとよいでしょう。

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どうしても入れてあげたい副葬品がある場合の対処法

副葬品として入れることはできないものの、諦めきれない場合はどのように対処するべきなのでしょうか。ここでは棺には入れられないものの、故人や遺族の希望を叶えられる対処法をいくつか紹介します。副葬品で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

祭壇に供える

さまざまな理由で棺に入れることはできない副葬品は、祭壇や仏壇に供えることができます。事前に祭壇のサイズを確認し、供えられそうな副葬品を選ぶとよいでしょう。

ただし、遺族以外が祭壇に副葬品を供える場合は遺族の許可を得る必要があります。仮に許可を得ずに祭壇に供えた場合は、トラブルに発展するかもしれません。葬儀の際にお互いに嫌な思いをしないためにも、遺族の許可を取るようにしましょう。

撮影した写真を入れる

サイズが大きかったり、危険性が高かったりと何らかの理由で棺の中に副葬品を入れられない場合もあります。その場合、入れてあげたかったものの写真を撮影して棺に入れるのがおすすめです。

例えば、故人が釣り好きだった場合はお気に入りだった釣り竿を撮影し、現像して棺の中に入れます。他にもお気に入りの景色など、無形のものを写真にして入れるのもよいでしょう。そうすれば、故人に遺族の気持ちもしっかり届けられます。

木製の副葬品を入れる

故人の好きだったものが入れられない場合は、木製の副葬品を代わりに入れるのはいかがでしょうか。例えばゴルフが趣味だった故人にゴルフクラブを入れてあげたくても、カーボンを使用しているため入れることはできません。木製のゴルフクラブであれば、入れることは可能です。

最近は、故人の趣味だったものを入れたいと考える遺族も増えてきました。それに伴い、木製のゴルフクラブや釣り竿を販売する業者も出てきています。

葬儀社や火葬場に確認する必要があるケース

遺族は火葬に関するトラブルを防止するために、故人が身に着けているものでトラブルになる可能性があるものを見つけたら、葬儀社や火葬場へ確認する必要があります。また、既製品の棺ではなく手作りの棺で火葬を希望する場合も同様です。ここでは、具体的な例を挙げて詳しく解説します。

故人がペースメーカーを入れていた

火葬する際に遺体にペースメーカーが入っていると、火葬の最中に爆発する可能性があるため注意が必要です。そのため、故人が生前にペースメーカーを入れていた事実が分かっている場合は、事前に葬儀社や火葬場にその旨を伝えましょう。ただし危険性が高いからといって、火葬場でペースメーカーを取り外すことはしません。

火葬場の担当者の安全を確保するためにも、伝える必要はないだろうと自己判断せずにしっかり事実を伝えましょう

故人が入れ歯を入れていた

故人が生前に入れ歯を入れていたことが分かっている場合は、葬儀社や火葬場に確認が必要です。入れ歯は金属でできているため燃えにくく、火葬炉で燃やしても燃え残る可能性が高いでしょう。そのため、できる限り火葬する前に取り外します。インプラントや差し歯を入れていた場合は、すぐに取り外せないためそのまま火葬するのが一般的です。

手作りの棺で火葬をしたい

故人を手作りの棺に入れて送り出したい、という遺族もいます。火葬場にもよるのですが古い場合は火葬炉のサイズが小さく、一生懸命作ったとしても手作りの棺が入らない可能性があることを知っておきましょう。

また火葬のしやすさで考えると、温かみは感じられないのですが既製品のほうがスムーズに火葬できる造りになっています。遺族が気持ちを込めて作った棺は形式的には素晴らしいのですが、火葬のしにくさがネックです。それでも手作りの棺で火葬を希望するかどうかは、遺族で話し合いましょう。

出棺・火葬のときのマナーと注意点

故人とのお別れは悲しいものですが、故人はこれからあの世に行く準備を始めると考えれば遺族や参列者も少しは安心できるのではないでしょうか。出棺や火葬の際はマナーをしっかり守り、故人と別れることが大切です。ここでは、出棺時の参列者のマナーと火葬時に必要になるものについて解説します。

出棺時の参列者のマナー

葬儀が終われば納棺し、その後出棺の流れが一般的です。棺を霊柩車に乗せたら、喪主が参列者に向けて挨拶します。

その後は遺族や親戚は火葬場に移動するのですが、参列者は同行せずに斎場の外で見送る流れが多いでしょう。その際は寒い時期であってもコートを脱ぎ、喪服姿で見送るのがマナーです。棺を乗せた霊柩車が動き出したら一礼して合掌します。

遺族は火葬許可証を持参

葬儀後は火葬場で故人の遺体を火葬するのが一般的です。その際は「火葬許可証」が必要です。これを持参していなければ火葬できないため、十分注意しましょう。火葬許可証は死亡届を自治体へ提出した際に受け取れます

遺族にとって故人が亡くなった直後は葬儀の準備で忙しいときなので、書類管理もおろそかになる可能性が高いでしょう。紛失してしまわないために、葬儀関係の書類を入れるファイルを作っておくことをおすすめします。

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まとめ

火葬の時に棺に入れる副葬品には、入れていいものと入れてはいけないものがあります。故人から入れてほしいと頼まれていたものでも、場合によっては入れられないこともあるでしょう。その場合は遺族の許可を得て祭壇に供えたり、写真を撮影して棺の中に入れたりするのがおすすめです。

小さなお葬式では、故人や遺族の意思を尊重した通夜や葬儀ができるように、さまざまなプランを用意しています。費用を抑えながらもクオリティの高い葬儀を求める場合は、小さなお葬式へ一度ご相談ください。

葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。


最後に

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