一周忌に列席していただいた方へのお礼として、引き出物(お返し)を準備することが一般的です。ただし、引き出物(お返し)にもマナーがあり、控えた方がよい品物もあります。
また、引き出物(お返し)には「のし」をつけますが、この書き方にも作法があります。この記事では、一周忌の引き出物(お返し)の選び方とのしの書き方を紹介します。
<この記事の要点>
・一周忌の引き出物はのりやお茶、砂糖などの食品や菓子折りがおすすめ
・一周忌以降の法要の場合、濃い墨や筆ペンでのしの表書きを書くのがマナー
・一周忌のお返しの表書きには「志」や「粗供養」と書くことが一般的
こんな人におすすめ
引き出物(お返し)とは何かを知りたい方
一周忌の引き出物(お返し)の選び方を知りたい方
一周忌の引き出物の「のし」の書き方を知りたい方
一周忌のお返しとして用意する引き出物は、参列者を交えて行う場合には欠かせません。一周忌では、法要後の会食で渡すのが一般的です。引き出物は法要を執り行う遺族が事前に手配しておく必要があるため、しっかりと準備を行いましょう。
一周忌の引き出物(お返し)は、法要に参列していただいた方に対する感謝の気持ちを表す品物です。ではどのような品物が、一周忌の引き出物(お返し)にふさわしいのでしょうか。
法要の参列者に対する感謝の気持ちは、直接言葉で表すのが大切です。ただし、縁起が悪い物として受け取られるケースがあるため、引き出物(お返し)は何でもよいというわけではありません。引き出物(お返し)をもらう側の身になって、貰って嬉しい品物・ギフトを選びましょう。
ここでは一回忌の引き出物(お返し)としておすすめのものを紹介します。参列者に喜んでもらえるよう、最適なものを選ぶ参考にしてください。
のりやお茶、砂糖、調理油などの食品や菓子折りが引き出物としておすすめです。
法要はお祝いではありません。そのため、いつまでも不幸が残らないように「残るもの」は避けることが一般的です。
また、菓子折りは持ち運びに便利な引き出物です。洋菓子、和菓子問わず選んで構いません。故人を偲ぶという意味で、故人にちなんだお菓子がふさわしいかもしれません。遠方の方がいれば、地元の銘菓を贈ると手土産としても喜ばれるでしょう。
キッチンで使う洗剤、洗濯洗剤やせっけん、入浴剤、タオルなどの生活関連用品も引き出物(お返し)としておすすめです。特に洗剤やせっけんは「洗い流す」というイメージがあり、不幸を洗い流すという意味を込めて贈ることがあります。
ただし、生活関連の引き出物は重量があるものが多く、荷物が増えることになるため、遠方の方にとっては好ましくありません。重いものは郵送にするといった配慮ができるとよいでしょう。
引き出物を用意する遺族の負担と、引き出物を贈られる参列者双方の負担を軽減できるのがカタログギフトです。準備で忙しい遺族にとって、買い出しの手間も省けるため、負担を減らすことができます。
贈られる側としては、必要なときに好きなものを選び、好きなタイミングで利用することができます。生もの、レジャーや旅行関連のアイテムも選べるので、選択の幅が広いのもカタログギフトのよいところです。
一周忌のお返しにつけるのし紙ですが、のしの選び方、つけ方、書き方にそれぞれ作法があります。
弔事(葬儀・法要)の「のし紙」を整理しておきましょう。
葬儀/通夜
表書き:御供/御仏前/御霊前
水引:黒白結び切り
のしあわびはつけない
葬儀お返し
表書き:志/粗供養
水引:黒白結び切り
どの宗教にも通用
法要
表書き:御供/御仏前/御霊前
水引:黒白結び切りもしくは黄白の結び切り
のしあわびはつけない
法要お返し
表書き:志/粗品/粗供養
水引:黒白結び切りもしくは黄白の結び切り
通夜・葬儀・告別式などでいただいたご香典(ご霊前)を忌明けとなる「四十九日(又は三十五日)」後に、 お返しするのが香典返しです。
この香典返しには通例のし紙をつけます。のし紙のおもて書きは、「志」が一般的ですが、地域、宗教により変わります。西日本の多くの地域で四十九日後の香典返しは「満中陰志」、神式では「偲び草」などが使われる場合があります。
のし紙の種類は告別式前後の御霊前や御供に「黒白結び切り」、関西地方では「黄白結び切り」があります。場面によって相応しい「のし」を選ぶようにしましょう。
「外のし」とは、引き出物を包装してから、「のし紙」をつける形です。 のし紙は包装の上となるため、これを「外のし」と呼びます。 お返しは法要に出席された方への、感謝の気持ちとして渡します。多くの場合、手渡しが多いことから表書きが見えるよう「外のし」が一般的です。
「内のし」は品物を包装する前に、「のし紙」をつけて、それから包装します。 のし紙は包装された内側にくるため、これを「内のし」といいます。
香典返しは、故人が亡くなった際にいただいたお返しとなり、一般的に、控えめな気持ちを表す「内のし」とされます。
遠方の方は葬儀のために来ることが多く、香典返しの場合は法事のお返しと異なり、相手方に宅配便などで直接送るケースが多くなります。輸送中に表書きが汚れないようにする意味も含め、内のしにする場合もあるようです。
薄墨を使用するのは四十九日までです。それ以降は濃い黒を使います。なぜ薄い黒を使うかというと、四十九日のような忌日法要では、「亡くなってしまい悲嘆に暮れ流す涙で墨が薄くなった」という意味が込められるからです。
そのため一周忌以降年忌法要の場合は、そうした意味合いを込めずに通常の濃い墨や筆ペンでのしのおもて書きを書くのがマナーです。
表書きには「志」や「粗供養」と書くことが一般的です。「志」の意味は「気持ち」という意味になり、「心ばかりのものですが、どうぞお受け取りください」という意味が込められています。
のしには表書きの下に名前を記載します。通常は苗字のみ、もしくは○○家とします。施主名は名字だけでなくフルネームで記載します。
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一周忌のお返しの品の選び方や「のし」のつけ方・書き方について紹介しました。引き出物の選び方や「のし」のつけ方にはマナーがあり、場合によっては失礼にあたる場合もあるため注意が必要です。
引き出物(お返し)はかさばらない消えものを選ぶようにしましょう。のしは地域や宗派によって選び方や書き方が変わるため、事前に確認できるとよいでしょう。
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