三回忌は故人が亡くなってから2年後の命日、一周忌の翌年に執り行われます。親族や身近な方も招いて大きな規模で行うのが一般的であり、重要な法要のひとつです。三回忌に参列する場合、故人や遺族への気持ちを込めてお花を贈りたいと考える方もいるでしょう。
三回忌には、どのようなお花を選ぶとよいのでしょうか。こちらの記事では、三回忌に贈るお花の選び方やおすすめのお花を紹介します。マナーを守って、三回忌にぴったりのお花を選べるようになる内容です。
<この記事の要点>
・三回忌に贈るお花の色は、白以外の明るい色合いでもよい
・菊やトルコキキョウなどが適しており、とげや毒がある草花は避ける
・三回忌にお花を贈る際は、法要の前日までに届くように手配する
こんな人におすすめ
三回忌に贈るお花で悩んでいる人
三回忌に贈るお花の選び方のポイントが知りたい人
お花の予算について目安が知りたい人
三回忌は、一周忌についで重要な法要とされています。親族や身近な方にとっても故人の供養をするひとつの区切りとなるでしょう。葬儀や一周忌では弔いの色である白を基調としたお花を選びますが、三回忌は故人が亡くなってから時間が経過していることもあり、お花の選び方も変化します。
三回忌以降は、故人を偲ぶ気持ちを込めてお花を贈ります。お花を受け取る側の遺族も、故人との思い出を胸に、前を向いて歩き出している頃でしょう。この頃から、弔いを表す白だけでなく、明るい色合いのお花を使ってもよいとされています。
故人が好きだったお花や色を選ぶのもおすすめです。迷った際には故人のイメージから選ぶのもよいでしょう。例えば、故人が女性の場合、淡いピンク系を交えると女性の優しさが表現できます。男性の場合は、紫色のお花を添えることで上品で落ち着いた印象になるでしょう。
三回忌では、贈れるお花の選択肢が広がりますが、仏花としてタブーとなるものを選ぶのは避けましょう。法事・法要の際に、とげや毒がある草花を贈るのはマナー違反です。
上品なイメージがあるバラも、とげがあるため三回忌では避けた方がよいでしょう。また、毒があるアジサイや彼岸花などは、仏花にはふさわしくありません。ツルを持つ草花も「現世に絡みつく」という印象を与えるため、タブーとされています。
もし、故人の好きなお花が、一般的にタブーとされるものだった場合、事前に遺族へ確認をしてから贈るようにしましょう。
三回忌のお花をお花屋さんに任せるのもひとつの方法です。しかし、せっかくなら故人のことを考えながら、気持ちを込めて選んでみてはいかがでしょうか。次は、三回忌にふさわしいお花やおすすめのお花を具体的に紹介します。
三回忌に限らず、菊は仏事に贈る定番のお花です。一口に菊といっても、和菊から洋菊までたくさんの品種があり、どれを選ぶかによってアレンジメント全体の印象が変わります。
菊は色のバリエーションも豊富なため、ベースとなる白や黄色だけではなく差し色としても活躍するでしょう。長持ちして花びらが散りにくいのも、仏花として選ばれやすい理由です。
百合は日持ちが良く、仏花としても人気があるお花です。しかし、香りが強すぎると、快く思わない方もいるでしょう。百合は香りの強い品種・弱い品種があるので、慎重に選ぶことをおすすめします。
また、百合の花粉は服や家具につくと取れにくい性質があるため、できるだけ花粉を落としてから贈るようにしましょう。百合は仏花としてメジャーになっていますが、地域や家庭によって配慮が必要です。
カーネーションは花びらが幾重にも集まっており、柔らかな色合いが多いお花です。アレンジメントに使うと、可憐で優しい印象を与えます。また、ピンクのカーネーションの花言葉は「感謝」であることから、お花と一緒に故人への想いをそっと添えられるでしょう。
菊と同じく、三回忌によく使われるお花のひとつがトルコキキョウです。気温が高い時期でも長持ちしやすく、夏の仏花としても重宝されています。白い花びらのみのものから、花弁の先に紫が入ったバイカラーのものまでカラーバリエーションも豊富です。
また、紫のトルコキキョウには「希望」という意味もあり、これから故人の思い出を胸に進んでいく遺族の方にとって、ふさわしいお花といえるでしょう。
最近では、三回忌に贈るお花としてプリザーブドフラワーを選ぶケースも増えています。プリザーブドフラワーとは、生花のうちに色素だけを取り除き、特殊な加工をして色を添えたものです。
ドライフラワーよりも見た目が生花に近く、長持ちします。水やりなどの手入れも不要なため、遺族の方への負担も軽減できるでしょう。
気温が高い夏は、生花を贈ってもすぐに枯れたり傷んだりしてしまうため、ブリザードフラワーを贈るのもおすすめです。
三回忌に贈るお花の一般的な予算の目安は、7,000円~20,000円程度といわれています。選ぶお花の種類やサイズによって金額は変動するでしょう。
あまり高価なお花を選ぶと、遺族の方に気を遣わせてしまうため注意が必要です。持ち運びがしやすいように、大きすぎないアレンジメントを選びましょう。
当日は、遺族の方も準備や対応に追われているでしょう。そのため、三回忌法要にお花を贈る際は、できるだけ前日までに宅配を利用して送るのがおすすめです。宅配する場合は、道路状況による遅延も考慮し、早めに準備をしましょう。
三回忌法要を自宅以外で行う場合は、事前に受け取った案内状に書かれた会場へ宅配してもらいます。お寺に送る場合は、お花を贈る旨をお寺に連絡しておくと受け取りがスムーズになるでしょう。
葬儀会館に送る場合は、他の方も法要を行っていることがあるため、受取人を忘れずに明記します。
三回忌のお花を自宅へ郵送する場合も、前日までに到着するように手配します。受取人欄には故人の名前ではなく、施主の名前を書く点に注意しましょう。当日持参する場合は、お花を渡す時間・飾ってもらう時間を考慮し、開始時間に余裕を持って到着するよう心がけます。
葬儀などでは、お花に名前の書いた立て札をするケースが多いでしょう。三回忌では、立て札は必須ではないため、メッセージカードを使って一言添えるのがおすすめです。
お花に添える言葉は、長々した文章ではなくすっきりとまとめましょう。三回忌のお花に添えるメッセージ文例を紹介します。
〇〇様の三回忌法要にあたり 改めて故人のお悔やみを申し上げます 故人の在りし日のお姿を偲び 心よりご冥福を申し上げます 皆様におかれましても どうかお体ご自愛くださいませ
近年では、法要の負担を減らしたい、少人数で故人と向き合いたいなどの理由から、家族のみで三回忌をする方も増えています。家族のみで三回忌をする場合、祭壇や墓前に飾るお花を用意するのもよいでしょう。
白・黄・ピンク・赤・紫のお花を飾るのが基本です。左右にひとつずつ飾るため、同じ花束を2つ用意し、本数は奇数に揃えましょう。三周忌などの法要では、普段よりもお花のボリュームを増やし華やかにすることで、特別感を演出できます。
三回忌には、お花以外にもふさわしいお供えがあります。お供えもお花と同様に、品物だけではなく手紙を添えるとよいでしょう。消費できないものには苦しみが続くという意味があるため、消え物を選ぶのが一般的です。
三回忌だけではなく、法要における定番のお供えとなるのがろうそくや線香です。線香の煙には身を清める意味があり、ろうそくの灯りには故人のいる場所を照らすといった意味があります。最近は、ろうそくや線香のバリエーションも豊富ですが、香りが強すぎるものは避けたほうがよいでしょう。
生前の思い出とともに故人を偲ぶ意味でも、お酒やお菓子など故人が好きだったものをお供えするのがおすすめですが、殺生をイメージさせる肉や魚はタブーです。ハムやベーコンなど加工されている商品も避けた方がよいでしょう。
お菓子を選ぶ場合は、賞味期限が長く日持ちのする乾物やクッキーなどが無難です。参列者に分けることもあるため、個包装されたものも喜ばれます。
物品だけではなく、供物料(香典)として現金を用意することもあります。表書きには「御仏前」や「御供物料」、「御香典」と記入しましょう。三回忌に参列できない場合は、現金書留を利用して香典を送ることもできます。香典とお詫びの手紙を添えて、現金書留用の封筒に同封しましょう。
三回忌のお供えは、持ち運び用の袋に入れて持参し、挨拶をして家の中に入る前に手渡しましょう。物品を渡す際は紙袋から出し、掛け紙の正面を施主側に向けます。
お供えものを勝手に仏壇に置くのはマナー違反です。施主の手が空いたときに「この度は、丁寧なご案内をいただきありがとうございます。ささやかではありますが、御仏前にお供えください」など一声かけて渡し、お供えしてもらいましょう。
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三回忌にお花を贈ることで、故人を偲ぶ気持ちや遺族への気遣いを伝えられるでしょう。気持ちよくお花を受け取ってもらうためにも、マナーを守ったお花選びが大切です。法要後も飾ることを考えて、花束やアレンジメントの形には気を配りましょう。在りし日の故人を思いながら、丁寧にお花を選べば、遺族の方も喜んでくれるはずです。
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