忌引きを取得しても葬式に行かないことは可能なのか?

忌引きを取得しても葬式に行かないことは可能なのか?

「忌引き」という言葉を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。生活をしている中で頻繁に聞く言葉ではないため、耳馴染みのない方が多いかもしれません。忌引きとは、身内や親しかった人に不幸があった際に、会社や学校を休むことです。

しかし、コロナウイルスの流行後は、葬式を含んだ冠婚葬祭へ行くことに抵抗がある方もいます。ほかにも、体調不良や不慮の事故といったことで葬式に行かない選択をする方もいるでしょう。

忌引きを取得することが可能でも、さまざまな理由があり葬式に行かないこともあるでしょう。その際は、周囲への対応に困る方も少なからずいるのではないでしょうか。この記事では、葬式に行かない場合に注意すべきことや、忌引きに関することについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

身内が亡くなり、忌引き休暇を取得したい人

忌引き休暇をとったものの、葬式に参列できそうにない人

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忌引きとは

忌引きとはどういうことを指すのでしょうか。言葉の意味をしっかりと理解している人は少ないかもしれません。冒頭でも少し説明しましたが、忌引きとは、親しかった人や身内が亡くなった際、葬式へ行くために会社や学校を休むことを指します。「忌引き休暇」と呼ぶこともありますが、意味はほとんど変わりません。

ここでは、忌引きに関することを解説します。言葉の由来や意味といった忌引きに関することをよく知ることで、忌引きに対しての考え方や捉え方が変わるかもしれません。

言葉の由来と言葉の意味

まずは、忌引きの言葉の由来や意味について説明します。言葉の由来は、神道の考え方からきていると言われています。神道では「死は穢れ」とされており、穢れが他の人へとうつらないように、周囲と関わることを控え、故人の冥福を祈るようにしていたことが由来とされています。

言葉の意味としては、身内が亡くなってからの寂しさと悲しみに身を置き、故人へ謹みのある生活を送ることです。忌引きというと葬式に行くために休むことと理解している人が多いですが、実際にはこのように休む以外にも意味や由来があります。

忌中や喪に服することについて

忌引きという言葉を耳にするのと同時に、「忌中」や「喪に服する」という言葉も耳にすることがあるでしょう。それぞれの言葉について解説していきます。

忌中
「忌中」とは、故人の冥福を祈り、身を慎む期間のことです。本来は、四十九日の法要が終わるまでの期間とされていますが、それぞれの地域や宗教によって違いがあります。したがって、忌引きは故人の冥福を祈り、寂しさや悲しみに身を置くため会社や学校を休むことを指しますが、忌引きが明けても忌中であるということになります。
喪に服する
「喪」とは、故人に対して忌み慎んでいることを指し、昔は忌中の期間は喪服を着て過ごす慣習がありました。喪に服するという言葉は、故人の死に弔意を表し身を慎むことを指します。喪服を着て過ごす以外にもお酒やお肉を食さないようにし、謹みのある生活をすることが昔では主流だったそうです。

しかし、現在ではそういった慣習はほとんど消え、故人を思い謹んで生活するという慣習だけが強く残っている地域が多いです。

このように、それぞれの言葉について説明しましたが、忌引きも含めどの言葉にも共通するのは「故人を思う気持ち」が根底にあることです。そのことは覚えておきましょう。

忌引き休暇の取得方法

実際に、忌引き休暇の取得方法はどのようにすることが一般的なのでしょうか。葬式に行くにしろ行かないにしろ、身内や親しかった人に不幸があった際には一報を入れることが多いです。しかし忌引き休暇は、公休とは違い法律で定められていることではないので、決まった日数を休めるわけではありません。

忌引きで休める日数は、通っている学校や勤めている会社によって違ってきます。どのくらい休めるかは、誰が亡くなったかによっても変わりますが、会社や学校に確認しておくとよいでしょう。ここでは、一般的とされる忌引き休暇の取得方法や取得する際の注意点について解説します。

口頭や電話で伝え、忌引き休暇を取得する

忌引きで会社や学校を休みたい場合は、口頭か電話で伝えるようにしましょう。基本的に、身内や親しかった方が亡くなったことを伝えると休みを得ることができます。学校の場合は担任の先生、会社の場合は直属の上司や同僚に伝えることがほとんどです。

どうしても口頭や電話が難しい場合は、メールやメッセージアプリといったSNSでも構いません。ただし、大事なことなのでできるだけ避けるほうがよいでしょう。

必要書類の確認

忌引きで会社や学校を休む場合、必要になる書類があるかもしれません。葬儀を執り行ったことを証明する書類や欠席届といった書類の用意が必要かどうかは、事前に確認しておくとよいでしょう。

葬式に行く場合・行かない場合に注意すべきこと

自身の都合によって、葬式に行くか行かないかは変わってくるでしょう。また、最近ではコロナウイルスの影響で、さまざまな行事に行かないようにしている方が多い傾向が見られます。葬式も人が密集するので、行くか行かないか悩んでいる方も少なくありません。

忌引きで休みを得ようと考える際に、コロナウイルスの影響を考える方もいるでしょう。ここでは、葬式に行く場合にはどうするべきか、行かない場合の周囲への対応の仕方について解説します。

葬式に行く場合

葬式に行くことにした場合は、忌引き休暇を取得します。コロナウイルスの影響が気になるのであれば、葬儀会場の感染対策について調べ、葬式が執り行われる地域の感染者情報を確認しておくとよいでしょう。自身でも、マスクの着用や手洗いうがいといった、できる限りの感染対策は忘れないようにすることをおすすめします。

葬式に行かない場合

自身の都合やコロナの影響を考えた結果、葬式に行かないことにした場合は、会社や学校には伝えなくても構いません。伝える場合は、忌引きによる休みが不要なことをしっかりと伝えましょう。

しかし、親しかった人や身内が亡くなることは、自身に精神的影響が少なからずあるでしょう。忌引きは、葬式に行くために休みをもらうという認識が強いですが、事情を話せば葬式に行かない場合も忌引きとして休めることがあるかもしれません。精神的に辛い場合には、会社や学校に相談することをおすすめします。

また、会社や学校には伝えなくてもよいですが、葬式に行く身内や喪主には行かないことをきちんと伝えなければいけません。伝える際は、なるべく口頭か電話で伝えるようにしましょう。自身の都合もありますが、行かないと決めたらなるべく早く伝えることを覚えておきましょう。

故人や自身の気持ちを尊重して考える

葬式に行くにしろ行かないにしろ、大切にすべきなのは故人や自身の気持ちです。やむをえない状況で葬式に行けない場合でも、弔電を送ることや香典を用意するといった、故人を思うからこその行動はできます。

また葬式には行かなくても、後日に故人の自宅を訪問し、線香をあげることも可能です。人それぞれにさまざまな考えや状況がありますが、故人の冥福を祈り、故人を悼むことは忘れたくありません。

忌引き明けの注意点

忌引きにより休みを得た後は、学校には登校し、会社には出勤するでしょう。そのことを「忌引き明け」と呼びます。葬式に行く場合も行かない場合も、忌引き明けには周囲への対応でいくつか注意点があります。

相手に不快な思いを抱かせないためにも、最低限のマナーを理解しておくと困ることが減るでしょう。ここでは、忌引き明けに円滑なコミュニケーションを取るために気をつけておきたいことを解説します。

感謝の気持ちを伝える

忌引き明けには、学校の担任の先生、会社の上司や同僚に感謝の気持ちを伝えましょう。葬式に行った場合は、滞りなく葬式が執り行えたことも加えて挨拶するのが賢明です。

会社や学校であっても、自身が休むことで周囲に何かしらの影響はあるでしょう。その際に対応してくれた学校の担任の先生、会社の上司や同僚には感謝の気持ちを持つことが大切です。

香典返しやお礼の品物

会社や学校関係の方から香典をいただくことがありますが、その際には香典返しをすることがほとんどです。個人で香典返しをすることは最近では少なくなってきているので、家族や喪主に確認しましょう。

また、忌引きで休みを得たことに対する感謝の気持ちを、お菓子といった品物で形に表すことも少なくありません。人それぞれに感謝の表し方があるので、自身が一番伝えやすい感謝の伝え方を選びましょう。

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まとめ

結論を言うと、忌引きで会社や学校を休んでも、葬式に行かないことは可能です。コロナウイルスの影響やさまざまな都合で、葬式に行くことを悩んでいる方も多いでしょう。必ずしも葬式に行かなければならないわけではないので、自身の判断で状況に応じた行動をとることをおすすめします。

大切なのは、故人と遺族、そして自身の気持ちです。外を好きに出歩くのが厳しい状況だからこそ、できることもあります。

しかし、葬式に行くかどうかをはじめ、不安なことや悩むこともあるでしょう。忌引きについての対応方法や注意点などについてお悩みのことがあれば、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。葬儀のプロとしての知識と豊富な経験を持つスタッフが、お困りごとの解決に尽力いたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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