少子高齢化が加速する昨今、葬儀の形も変化を遂げてきました。かつては、盛大に葬儀をするケースも多く見られましたが、現在は家族葬や直葬といった規模を小さくした葬儀も一般的になりました。
また、喪主や受付を業者に依頼する葬儀代行サービスを活用する人も増えています。新しいサービスであるため、抵抗がある方も少なくありませんが、賢く活用すると多くのメリットを得られるでしょう。
この記事では話題の葬儀代行サービスについて解説し、サービス内容や利用方法に加えて、どんな人におすすめなのかを紐解いていきます。
<この記事の要点>
・葬儀代行サービスでは香典の受け取りにおいてトラブルが起こりにくいのがメリット
・葬儀代行のサービス内容は「受付代行」「喪主代行」「参列代行」など多岐にわたる
・喪主代行サービスは生前に本人が手続きを行い、搬送から遺品整理までの代行を依頼できる
こんな人におすすめ
葬儀代行サービスのメリットについて知りたい方
葬儀代行サービスの内容について知りたい方
葬儀代行サービスが向いている場合を知りたい方
葬儀代行サービスに注目が集まっている理由は、少子高齢化がもたらす現状にマッチしていることに加えて、多くのメリットがあるためです。どのようなメリットがあるかを把握しておくと、葬儀代行サービスを抵抗なく依頼できるでしょう。
一般的な葬儀を執り行うにあたって、喪主や遺族は対応に追われるため、故人とゆっくりお別れをする時間がありません。故人が亡くなってから葬儀、火葬、四十九日と目まぐるしく日々が過ぎ行く中で、すべてが終わった後にぽっかりと心に穴が空いたような感覚を覚える方もいるでしょう。
誰よりも故人との別れを大切にしたいのは身内です。葬儀代行サービスを活用すると、かけがえのない最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。
葬儀代行サービスの中でも、主流といえるのが受付サービスです。一般的に、受付は親族や近所の方が担当しますが、お金を扱う重要な任務ということもあり頼みづらいこともあるかもしれません。また、香典の金額を他人に把握されることに対して抵抗がある方も見られます。
そこで、葬儀代行サービスに受付を依頼すれば、後々のトラブルも回避することが可能です。また、親族や近所の方も受付の仕事に追われることなく、落ち着いて故人との別れの時間を取ることができます。
葬儀を親族や近隣で助け合うのは、日本の素晴らしい文化でもあります。こうした文化を大切にしている地域や親族も少なくありません。しかし、すべての役割を身内でまかなうのは、喪主だけではなく依頼された側にとっても気を遣うことでしょう。
その際は、会計や記録だけを代行サービスに依頼するというのも一つの手段です。葬儀代行サービスを活用することで、喪主をはじめとするすべての関係者の負担を軽減でき、誰もがストレスを抱えることなく故人とお別れをすることができるでしょう。
葬儀代行のサービスは、実に多岐に渡ります。主流となる受付代行や喪主代行に加えて、代わりに参列するサービスまであるほどです。コロナウイルスの影響もあり、葬儀代行サービスは今後ますます注目されるサービスといえます。
葬儀の受付代行では、「受付」「会計」「記録書作成」のサービスを受けられるのが一般的です。まず受付サービスでは、会葬者から香典を受け取り、引き出物を渡す業務を行います。受付で受け取った香典を集計するのは会計サービスの仕事です。その後、記録書作成において、香典袋の表書きや芳名録をベースにしたデータ整理を行います。
会葬者名を50音順もしくは香典の金額順にまとめるのが通例です。記録が終わったデータは、CDやファイルで喪主に渡されます。葬儀後の返礼品や喪中ハガキを送る際にも大変役立ちます。
また、コロナウイルスの蔓延により、不特定多数が触れた現金に触れることに抵抗がある方もいるでしょう。こうした不安を回避するためにも、受付代行を依頼することはおすすめです。
葬儀代行には、喪主の代わりを務めるサービスも見られます。例えば、一人暮らしの高齢者が終活をする上で、自身の葬儀は気になるところでしょう。特に身寄りがない方の場合、適当な手段すら見つからないこともあります。
喪主代行サービスを活用すると、病院や施設における遺体の引き取りから納骨までをサポートしてもらうことが可能です。生前に予約手続きをして、代金を支払っておけば、死後に必要な作業を葬儀代行業者が行います。
また、永代供養や海洋散骨をセットにしているケースもあり、死後の不安を取り除くことができるでしょう。
一般的に、喪主代行サービスの多くは火葬のみを行う直葬であり、僧侶の読経がありません。しかし、オプションで僧侶を呼ぶこともできるので、事前に自分らしいシンプルな葬儀を作り上げることができるのも特徴の一つです。
葬儀代行は、喪主側の代行だけではありません。参列者のための参列代行といったサービスを手がけている業者もあります。例えば、突然の訃報で葬儀にどうしてもいけない場合に活用することができます。
懇意にしていた方が亡くなった場合、参列代行サービスを活用することで、生前の感謝をしっかりと伝えることができるでしょう。また、コロナウイルスの影響を考慮し、葬儀に出たくても出られない方も少なくありません。こうした例でも、代わりに専門スタッフが参列して、お花やメッセージを手向けてくれます。
葬儀の前に必要な訃報連絡についても、葬儀代行サービスの一環として手がけている業者があります。生前に伝えたかった想いをまとめて、故人の代わりに伝えるサービスです。
事前に訃報連絡先リストやメッセージ、遺品などを預けておくことで順次連絡をしてもらえます。面と向かっては恥ずかしくて伝えられなかった想いを伝えるために活用するケースが多いようです。
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便利な葬儀代行サービスですが、個人情報やお金が関わっていることから、セキュリティ面が気になる方も多いでしょう。また、香典袋に記載されている金額と実際の現金が合わなかったというケースも少なくありません。
こうした不安を解消するために、葬儀の受付代行を手がける業者はセキュリティ対策を万全にしています。
一般的に、葬儀の受付代行では、専任の会計スタッフが専門用紙やデータ管理表等を活用して現金を正確に管理していきます。香典袋から取り出して、金種ごとに整理するため、葬儀後のチェックもしやすくなります。
また、すべての香典を喪主に手渡すため、会葬者に対して香典の額が明らかになることもありません。
葬儀の受付では、会葬者に芳名帳を記入していただくのが通例です。香典返しを考える際にも、芳名帳があることでスムーズに金額設定ができます。しかし、芳名帳は個人情報でもあるため、管理問題が気になるところでしょう。
こうした不安を解消するため、葬儀の受付代行では、ネット回線に繋がっていないパソコンを活用してすぐに情報を入力します。すべての情報がまとまったら、CDに焼き喪主へと受け渡すのが通例です。
受け渡し完了後はデータを削除するため、個人情報が流出するリスクを回避できます。
数ある葬儀代行サービスは、どんな人に向いているのでしょうか。うまく活用することで、喪主にかかる負担を大きく軽減することができます。続いては、葬儀代行に向いているケースについて見ていきます。
家族葬や一日葬といった、小規模の葬儀を執り行う場合には、特に受付代行がおすすめです。
家族葬を執り行うメリットは、予算面のこともありますが、故人と親族のかけがえのない時間を確保できる点にあります。しかし、受付を遺族が行うと、家族葬を行うメリットも半減してしまうでしょう。そこで、葬儀の受付代行を依頼すれば、香典の管理や葬儀記録について気にすることなく、ゆっくりと別れの時間を過ごすことができます。
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一般葬の中でも、規模が大きい葬儀で役立つのが葬儀記録書の代行です。次々訪れる会葬者への対応はもちろん、香典の金額と会葬者を照らし合わせるための葬儀記録を正確に管理してもらえる点は、大きなメリットといえます。
「子供達に迷惑をかけたくない」という思いを持っている方へは、喪主代行サービスがおすすめです。
生前の段階で本人が葬儀代行サービスに手続きを行い、遺体の搬送から遺品整理までの代行を依頼するのが通例です。自分の葬儀はシンプルに行い、葬儀によってかかる負担を子供達にかけないようにする親心を叶えることができます。
喪主の立場に当たる方が高齢の場合や、病気で動けないといったケースでも、喪主代行サービスは役立ちます。そのほか、故人にとって最も近い血縁者が幼い場合にも最適です。
ただし、喪主に当たる方が健在でありながら喪主代行を依頼する場合は、喪主を務められない理由が必要となります。
独り身で暮らしていて、家族や身寄りがいない方も少なくありません。生前は、一人暮らしを満喫していたとしても、将来のことを考えると不安になるケースもあるでしょう。そうした方にとっても葬儀の喪主代行は非常に役立つサービスです。
元気なうちに喪主代行を依頼しておくと、万が一の時に遺体の搬送から火葬、遺品整理までを手がけてくれるため、死後の心配が軽減します。
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葬儀の代行サービスは、時代の流れに見合った新しいサービスです。利用の仕方次第では、喪主の負担が大きく軽減する利用価値の高いサービスであるといえます。ただし、葬儀に関してはしきたりを重んじる方も多いため、代行サービスを使う場合は、親族や故人の意思を尊重することが大切です。
自分自身の死後のことを考えて、元気なうちから喪主代行や葬儀代行の説明を聞いておくのも終活の一つといえるでしょう。小さなお葬式では、喪主や遺族の皆様が抱える不安や負担を少しでも軽減できるように、細やかなサポートをいたします。
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