訃報のお知らせを徹底解説!連絡手段や書き方とは

訃報のお知らせを徹底解説!連絡手段や書き方とは

人が亡くなったとき、親族や親しい友人に知らせるため「訃報」として通知します。お知らせをする相手は人によって異なりますが、具体的な連絡手段や書き方が分からず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、訃報の基本概要や具体的な文例まで幅広い観点から解説します。親族に万が一のことがあったとき、焦らず適切な順序で進めるためにも役立つでしょう。後半では、相手から受け取ったケースを想定した対応例もご紹介します。

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訃報の連絡手段が知りたい方

訃報の連絡をする時のマナーが知りたい方

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訃報のお知らせとは

特定の人物が亡くなったとき、死亡の事実を知らせることを「訃報(ふほう)」といいます。お知らせを受け取る媒体はさまざまですが、これまでにこうした経験に触れたことがある方もいるでしょう。訃報をお知らせする側になる可能性を考慮し、通知に適したタイミングを理解することも大切です。基本的な概要もあわせて解説します。

訃報とは

訃報は、「人の死を告げる(知らせる)」という意味を持つ言葉です。かつては、電話やはがきでお知らせするケースがほとんどでした。インターネットが普及する昨今、メールやSNSを通じてお知らせするケースも増えています。

個人間での報告だけでなく、テレビやインターネットニュースからの情報も訃報の1種です。通知する内容は「死亡した」という事実に限定されているため、悲しい出来事を告げる「悲報」とは意味が異なります。

訃報のお知らせをするタイミング

実際に訃報をお知らせする前におさえておきたいのは、適切なタイミングです。親族や故人と深い関係にある方など、優先順位が高い相手には早めに連絡したほうがよいでしょう。遺体を安置している時点でのお知らせが適切といえます。

葬儀や通夜など、具体的な予定が決まっていない状態で通知しても問題ありません。まずは認知してもらうことを重視し、詳細は別途連絡することを伝えます。勤務先の上司や自治会員といった関係性であれば、具体的なスケジュールが決まってから通知する流れが一般的です。

訃報のお知らせをすべき相手とは

亡くなった事実を知らない親族がいる場合は、優先的に連絡する必要があります。故人の友人関係が明確であれば、可能な限り全員にお知らせした方がよいでしょう。故人に関係する方だけでなく、菩提寺や葬儀会社への連絡も重要です。3つの項目に分けて、訃報をお知らせする相手について解説します。

親族や故人の交友関係

第一優先としておさえておきたいのは、故人の親族です。両親や子ども、きょうだいが遠方に住んでいる可能性も考えられます。葬儀の日程調整にも関わるため、なるべく早く連絡できると安心です。

親族に周知した後は、交友関係にある方勤め先の関係者にも連絡しましょう。故人の交友関係が不明確な場合は、親族にも協力を求める必要があります。連絡時に予定が決まっているのであれば、葬儀の場所や日程も併せて伝えましょう。

お寺や葬儀会社

通夜や葬儀を行うためには、葬儀会社への連絡も必要です。儀式の宗派から規模まで、あらかじめ決めておく内容が複数あります。具体的に決定していない場合は、担当者と相談しながら希望を固めていってもよいでしょう。

菩提寺がある方は、読経などを依頼するために事前連絡を行います。「予定を明確にしてから訃報をお知らせしたい」と考えるのであれば、お寺や葬儀会社との打ち合わせを優先して進めるとよいでしょう。

自分の職場

葬儀を滞りなく終えるためには、自分自身の環境を整える過程も重要です。まずは身内が亡くなったことを伝え、通夜や葬儀による忌引き休暇の手続きを進めましょう。仕事への影響を考慮すると、なるべく早い連絡が賢明といえます。

亡くなってから葬儀終了まで出勤できない可能性もあるため、電話など口頭で伝えると安心です。特に、直属の上司には早急な連絡が必要でしょう。なんらかの理由で連絡できない場合は、取り急ぎの手段としてメールやSNSを活用する方法もあります。

訃報のお知らせをする連絡手段

亡くなった事実を伝えるための手段は、電話・メール・手紙などさまざまです。相手によっては不快にさせる可能性もあるため、正式な手段と簡易的な方法の違いを理解しておきましょう。通知したい相手が大人数になる場合は、新聞広告の利用も可能です。訃報の連絡手段として有効な選択肢を5つご紹介します。

親族にはまず「電話」

連絡時の時間差がなく、瞬時に伝えられる方法が電話です。亡くなった直後、親族に知らせる場合は電話がよいでしょう。メールなどの手段では、適切に伝わらなかったり長時間確認できなかったりといったリスクがあります。可能であれば直接伝えたいものですが、困難な場合は電話を活用しましょう。

正式な連絡手段「手紙」

訃報をお知らせする正式な手段は、手紙の郵送です。連絡手段が少ない時代から伝わるマナーともいえます。時間に余裕があるのであれば、故人の名前や今後の予定などを記載して送付しましょう。

手紙は葬儀に関する情報を伝える目的が主となるため、参列してほしい方に対して送るのが適切です。葬儀後にお知らせする場合は、無事に完了した旨も記載します。

手紙よりも早い「FAX」

「口頭ではうまく伝えられない」「相手と電話がつながらない」といった場合は、FAXでのお知らせも視野に入れておきましょう。手紙に比べると時間差が少ないため、葬儀まで日数が限られる場合も伝えやすくなります。自治体や町内会のような規模に対しての場合、FAXから近隣住民へ通知してもらうケースもあります

略式で行う「メール」

正式な手紙に対し、簡易的な手段として選択できるのがメールです。一般的に、親しい関係性にある友人や同僚に対して利用します。

マナーとして不適切なものではありませんが、目上の相手には別の方法を選ぶとよいでしょう。考え方によっては不快にさせる可能性があるためです。電話がつながらない場合や、深夜・休日の連絡になる場合はメールが適切といえます。

交際範囲が広い場合は「新聞」

企業の社長や地域での交流が盛んだった方の訃報など、通知する範囲が広い場合は新聞への掲載も可能です。以下の2パターンがあるため、掲載料の違いも含めて理解しておきましょう。

死亡広告:遺族の希望によって有料で掲載できる
死亡記事(お悔やみ欄):新聞社の判断で無料掲載

死亡広告は有料ですが、掲載する新聞社や内容なども自由です。故人が生前に掲載を希望していた場合は、意思を尊重して手続きを行いましょう。

賛否のある連絡手段には注意が必要

連絡手段を安易に決定すると、相手に対して「マナーがなっていない」という印象を与えるかもしれません。略式のメールや、LINEをはじめとするSNSにも注意が必要です。近年では略式を実践するケースも多く見られますが、別途電話や手紙も用意したほうがよいでしょう。

また、広い範囲に通知される機能の利用はおすすめできません。葬儀関係の情報を公開すると、危険な結果を招くリスクがあるためです。

訃報のお知らせの書き方

訃報の内容には、故人の名前だけでなく喪主の連絡先なども記載する必要があります。送付したお知らせのみを頼りに参列するケースもあるため、情報の漏れがないようしっかり確認しておきましょう。不吉な印象を抱かせる言葉にも注意が必要です。訃報の記載内容について、2つの観点からポイントを解説します。

訃報のお知らせに入れるべき内容

あらかじめおさえておきたいのは、亡くなった方の名前や葬儀関係の予定といった記載必要事項です。以下の項目を参考に、明確になっているものは盛り込むよう意識しましょう。

・故人の名前
・亡くなった日時
・死因(未記載でも可)
・葬儀の場所と日時
・葬儀の形式(宗派)
・喪主の名前と連絡先

葬儀の場所が認識しづらい場合は、簡単な地図を記入するのもおすすめです。最寄り駅の名前や位置関係を明記しておくと、参列者も迷うことなく到着できるでしょう。

使ってはいけない言葉

日本には、人が亡くなったときに使わないほうがよい言葉があります。「忌み言葉」に含まれるものもありますが、以下の例を確認しておきましょう。

死を連想させる言葉 死亡、死ぬ、生きた
重ね言葉 たびたび、いよいよ、ますます、わざわざ
苦しみを連想させる言葉 苦労、苦しむ
重ね言葉 たびたび、いよいよ、わざわざ、ますます
不吉とされる言葉 とんでもない、迷う、4(死)・9(苦)を含む言葉

これらの言葉を含む文章は、相手に不快感や不安感を与える可能性があります。宗派によってこれらの他にもタブーになる言葉もあるため、状況に応じて適切な内容を考えましょう。

訃報のお知らせの文例

訃報は日常的に接するものではないため、作成時に悩むこともあるかもしれません。媒体によって記載方法も異なります。特に手紙は明確なマナーがあるため、失礼にならないようポイントをおさえておきましょう。ここからは、手紙、メール、電話と3つのパターンに分けて文例をご紹介します。

手紙で伝える場合

手紙で訃報をお知らせする場合、句読点の記載に注意が必要です。以下文例のように、句点(。)、読点(、)を省略して全体を構成します。

父(故人の名前)は(亡くなった年月日) 永眠いたしました
皆さまに 生前中のご厚誼に深く感謝申し上げます

なお 葬儀は(予定日) 仏式にて執り行う予定です

(葬儀の場所や日時)

(記載した年月日)
(住所と喪主の名前)

文体や表現方法などは、関係性によって変更する必要はありません。簡潔な内容を心がけ、忌み言葉にも配慮しながら作成しましょう。

メールで伝える場合

メールでの訃報は、句読点を記載しても問題ありません。読みやすさにも影響する要素ですが、不安な場合は手紙と同様に文字のみで作成するとよいでしょう。以下は、上司への連絡を想定した文例です。

件名:訃報のお知らせ
(相手の部署名や名前)

(亡くなった年月日)、父(故人の名前)が逝去しましたため謹んで通知申し上げます。

通夜・葬儀は親族のみで執り行う予定です。
失礼ながらご厚志は辞退いたします。

なお、(休暇希望の日付)慶弔休暇を申請させていただきます。

(名前や連絡先)  

親族や友人などに送る場合は、葬儀の場所や死因などを記載するケースもあります。家族葬で参列を断る予定の方は、送りの意思が伝わるよう明記しておきましょう。

電話で伝える場合

メールのように検討する時間が少ない電話の場合、簡潔かつ分かりやすい言葉を選ぶ必要があります。「誰が亡くなったのか」「葬儀の予定は決まっているのか」の共有を重視し、以下を参考に伝えましょう。

(故人の名前)の長男、(自分の名前)です。本日深夜、父が(死因)により亡くなりました。遺体は、通夜・葬儀まで自宅にて安置します。葬儀の日程は未定です。詳細が決まり次第ご報告いたしますので、何かあれば(連絡先)までご連絡ください

勤務先に電話連絡する場合は、休暇申請もあわせて伝えられると安心です。具体的な日付が決まっていないのであれば、可能な範囲でスケジュールを共有しましょう。

訃報のお知らせを受け取ったとき

親族や友人から訃報を受け取った際は、相手の心情に配慮した上で対応する必要があります。精神的に負担をかけるような言動は避け、最低限必要な情報の共有に留めましょう。焦らず対応するためには、お悔やみの言葉に関する知識も大切です。自分が訃報を受け取ったとき、マナーとしておさえておきたいポイントを2つご紹介します

訃報のお知らせを受け取ったときのマナー

突然の訃報であっても、「なぜ亡くなったのか」を尋ねるのは賢明といえません。驚いて回答を求めたくなるかもしれませんが、デリケートな問題には踏み込まないよう注意しましょう。まず伝えるのは、お悔やみの言葉です。

電話でお知らせを受け取った場合は、伝えられた情報をメモに残しておきましょう。後日連絡する可能性を考慮し、相手の電話番号も尋ねておくと安心です。手紙やメールに「返信不要」の旨が記載されている場合でも、内容を確認したことを知らせるために返信したほうがよいでしょう。

かけるべき「お悔やみの言葉」とは

電話やメールなど連絡手段を問わず、お悔やみを告げる際も忌み言葉に注意が必要です。以下の一文を参考に、自分の感情に近い内容を発言・記載しましょう。

・ご愁傷様です
・お悔やみ申し上げます
・ご冥福をお祈りいたします
・安らかな眠りをお祈り申し上げます
・突然の出来事で、お悔やみの申し上げようもございません

宗派によっては、「お悔やみ」「供養」といった言葉をタブーとするケースがあります。相手の宗派が不明確な場合は、これらの言葉を避けてお悔やみの気持ちを伝えましょう。

訃報のお知らせを受け取ったときの対応例

突然の訃報でも適切に対応できるよう、具体的な文例を知っておくのもおすすめです。自分の心情に合わせて言葉を選びましょう。相手との関係性によって異なるポイントにも注意が必要です。電話とメールの2パターンを想定し、活用しやすい対応例をご紹介します。

電話の場合

電話で訃報のお知らせを受けた場合は、焦らず相手が話し終えるのを待ちましょう。その後、以下のような言葉で心情を伝えます。

(相手の発言が終わった後)
突然のことで驚いております。お父様の安らかな眠りをお祈り申し上げます。ご迷惑でなければ、葬儀の日程などお知らせいただけますでしょうか。私に何かできることがあれば、遠慮なくご連絡ください。

部下から電話連絡を受けた場合は、休暇に関する希望も尋ねたほうがよいでしょう。質問は必要な情報に留め、簡潔に終わらせる心がけも大切です。

メールの場合

メールの訃報に対して返信する場合、件名にお悔みの言葉を添えるケースもあります。相手の環境によっては適切でない可能性もあるため、以下を参考に状況も配慮しながら内容を考えましょう。

件名:(自分の名前)
ご父上様がお亡くなりになったと知り、突然のことで驚いております。

慌ただしいとは思いますが、お疲れにならないよう
何かできることがあればご遠慮なくご連絡ください。

ご父上様の安らかな眠りをお祈り申し上げます。

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まとめ

「訃報」は、個人的な連絡だけでなくメディアを通じて接する機会も多い言葉です。いざ対処が必要になったときのために、一般的に適切とされるマナーはおさえておきましょう。相手からお知らせを受けたときでも、伝え方や言葉選びにも配慮できると安心です。

通夜や訃報など、葬儀関係の不安を抱えている方は「小さなお葬式」のスタッフまでご相談ください。故人と遺族が気持ちよく葬儀を終えられるよう、希望に沿ったサービスのご提案に取り組んでいます。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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