参拝や法要の際には、必ずといってよいほどお花をお供えするでしょう。そのときに必要になるのが花立てです。
そんな花立てですが、いざお花をお供えしようとしたとき、ヒビが入っていたり損傷したりして使えなくなっていたという経験をされた方もいるでしょう。中には、お墓に備え付けてある部品を損傷してしまったことで、焦りを覚えたことがある方も少なくありません。
そこでこの記事では、花立てが損傷したときの対処法や、花立てを手に入れられる場所について解説します。現在、花立てについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・花立てとは、お墓にお花を立てておくための道具のことを指す
・花立ての価格は素材によって異なり、1,000円~1万円程度が一般的
・花立てをできるだけ長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要
こんな人におすすめ
花立てについて知りたい方
花立てが損傷してしまった方
花立てが買える場所を知りたい方
花立てとは、お墓にお花を供えるときに、お花を立てておくための道具のことを指します。お墓にお花を供える理由は、厳しい環境で育ったお花が仏教の教えと重なっているからとされています。
中には「花を立てるだけだったら花瓶でもよいのでは」と考える方もいるでしょう。花瓶はお墓に据え付けられていないため、強風や雨によって転倒してしまう可能性があります。花瓶は転倒の衝撃で割れてしまう可能性もあるので、置かないほうが賢明です。
花立ては、左右に分けて置かれている様子をイメージする方もいるでしょう。そのため、計2つが必要になるのではないかと、疑問を抱いている方もいるかもしれません。しかし、花立ては必ず2つ用意しないといけないというわけではありません。
中でも、洋式のお墓やデザイン墓は花立てが1つであることが一般的です。
花立てには、取り付け方ごとに複数のタイプがあります。
ネジ式タイプの花立ては、墓石と一体化しているスタンドにネジで据え付けられています。
落とし込み式の花立ては、墓石自体に穴が開いており、その穴に花立てをはめ込んで使用します。
見る機会は少ないですが、墓石に接合剤などで直接くっつける接着式タイプの花立てもあります。
このように、一概に花立てといっても、いろいろな役割や形状が存在します。
花立ての素材にはさまざまなものがあります。その中でも一般的な素材は次の通りです。
今の時代、最も使われている原料がステンレスです。ステンレス製の花立てはおおよそ3,000円で手に入れられ、錆などにも強いためコストパフォーマンスに優れています。
アルミ合金製の花立ては、ステンレス製に比べて丈夫で重量があるところが特徴です。また、色はグレーなどの暗い色が一般的です。2,000円程度で手に入れられるため、アルミ合金製の花立てもコストパフォーマンスがよい商品だといえるでしょう。
合成樹脂製の花立ては白色をしていることが一般的です。値段はおおよそ1,000円程度と、他の素材と比べて安く買えることが特徴です。しかし、安価な素材なので、耐久性が低いことがデメリットです。
銅製の花立ては、光沢がかった赤い褐色をしています。銅で作られているため、値段は1万円程度と高くなるでしょう。しかし、水に影響を及ぼさないためお花を長持ちさせることが可能です。
陶器の花立ては転倒すると損傷してしまうため、お墓自体に据え付けられることが一般的です。しかし、今では陶器の花立てを見る機会は減っています。そのため、ステンレス製の花立てが設置されているお墓は比較的新しく、陶器の花立てが設置されているお墓は古いものである傾向があります。
花立てはいろいろな場所で手に入れることが可能です。代表的な例を、以下に挙げます。
・大規模雑貨店
・インターネット
・石材店
1つずつ解説します。
花立ては、大規模雑貨店のお墓に関する商品のコーナーで販売されています。急遽花立てを用意する場合や、そこまでがっしりとした花立てでなくてもよい場合は、大規模雑貨店で手に入れるとよいでしょう。
実際に手に入れるときはきちんと大きさを測って、規格違いがないように注意が必要です。
インターネットショップは大規模雑貨店よりも品揃えがよいため、自身の要望に合った花立てや、お墓の見た目に合った花立てを手に入れることが可能です。しかし、インターネットショップだと花立てに詳しい方に相談できなかったり、商品がすぐに届かなかったりすることがあるので注意しましょう。
インターネットショップで花立てを購入するときは、日にちに余裕を持って手に入れたり、店舗にメールなどで質問したりして不安点を解消しましょう。
自分のお墓に合う花立ての大きさがわからなかったり、花立てに関して詳しい情報を聞いたりしたい場合は、石材店に足を運ぶとよいでしょう。その際は、元々設置してあった花立てを持っていくことで、自分の希望する素材で同じ大きさの花立てを作ってもらえます。
また、実際にお墓に出向いて花立ての設置までしてもらえるサービスを実施している石材店もあります。花立てについて知識が浅い方は、石材店にすべて依頼することをおすすめします。
花立ての設置後、参拝をするたびにボロボロになっているという経験をされたことがあるでしょう。
花立てがボロボロになるのには、以下のような理由があります。
・老朽化
・水気
・氷結
花立てが損傷する原因を認識することで、ボロボロになるのを防いだり遅らせたりすることが可能です。ここからは1つずつ解説します。
合成樹脂製の花立ては、日光や炎天下に長い時間晒され続けると老朽化します。老朽化した花立ては亀裂が入り、端からボロボロに砕けていきます。
破片が花立ての底に溜まるとお花を早く枯らしてしまったり、周辺に散らばると景観を損なわせたりするので注意しましょう。
金属製の花立てに水気が付着して長い時間が経つと、その部分から徐々に錆が発生したり、カビが繁殖したりします。花立ては水を入れて使用するものなので、「水気をなくす」ということはできません。
仮に、水を必要としない造花をお供えしている場合でも、結露や雨が溜まり錆やカビの発生につながります。錆やカビをそのまま放置していると、その部分からひび割れ水が漏れ出ます。
漏れ出た水は墓石に流れるため、今度は墓石にカビが繁殖してしまいます。このように、錆やカビを放置していると被害がどんどん拡大するので注意しましょう。
老朽化や錆などに強い陶器の花立てですが、氷結には弱いという弱点が存在します。お墓が寒い地域や山間部にある場合は、水が入っている花立ては凍ってしまう可能性が高いでしょう。
水は凍ると体積が増えるため、花立ての内側から膨張すると、陶器の花立ては割れやすいため壊れてしまう恐れがあります。なお、氷結による花立ての損傷は陶器のものでなくても起こり得るので注意が必要です。
花立てが損傷しているのを発見しても、どのように処置したらよいのかわからない方がほとんどでしょう。しかし、損傷を直さない限り永久的に水漏れしてしまいます。
水漏れのする花立てではお花を新鮮な状態を保つことが不可能なため、早急に直したいところでしょう。ここからは花立てが損傷したときの対処法を解説します。
ネジ式の花立てが損傷している場合は、スタンドが付いているのでスタンドごと交換しましょう。その際、スタンドはそのまま残して花立てのみを交換することはおすすめできません。違うタイプの花立てを設置すると、ネジ山がうまく噛み合わず結果的に損傷につながってしまう可能性があります。
一方で、スタンドごと交換すれば、違う素材の花立てに変更することが可能です。元の素材とは異なる素材の花立てに変更したい場合は、費用や手間を惜しまずスタンドごと交換するようにしましょう。
落とし込み式の花立てを交換する場合は、大きさが同じものを手に入れましょう。異なる大きさの花立てを使用すると、お墓に空いている穴にきちんとはまらなかったり、逆にスカスカになってすぐに取れてしまったりするので注意しましょう。
落とし込み式の花立ての直径は6cmが一般的です。大きさがわからないときに参考にするとよいでしょう。
花立ての大きさが6cmではない場合は、石材店や大規模雑貨店では取り扱っていない可能性があります。その場合は、専門の業者に特注で作ってもらう必要があります。特注となると余計に費用がかかってしまうので、その点は意に留めておきましょう。
花立てをより長く使用していくためには、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスには手間暇がかかりますが、長い目で見ると費用も節約できるので、欠かさずに行いましょう。メンテナンスの具体的な方法は次の通りです。
落とし込み式の花立ては、穴から取り外して掃除することが可能です。底の方に付着している汚れはこの段階できれいに取り除いておきましょう。
大規模雑貨店などで売っている柄の長いブラシで内側を隅々まで掃除しましょう。このときに汚れが残っていると、水を入れたときに変質し、お花に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
錆は1度付着してしまうと2度と取れないと思ってしまいがちですが、決してそんなことはありません。錆び取り剤を使うことで、金属製の花立てに発生した錆をきれいに取り除くことが可能です。
上記のように、花立てをメンテナンスする方法は数多く存在します。頻繁に買い変えずに済むように、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。
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お供えのお花を立てるための花立てですが、その素材は合成樹脂製のものから陶器でできているものまで幅広く存在します。
花立ては老朽化などの影響で損傷することがあるでしょう。そんなときは、大規模雑貨店やネットショップなどで新たに手に入れることができます。とはいえ、頻繁に買い換えるわけにはいかないので、取り外して掃除するなど、定期的なメンテナンスは欠かさずに行いましょう。
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