洋風のお墓のメリットとデメリットとは?注意点もあわせて紹介します

洋風のお墓のメリットとデメリットとは?注意点もあわせて紹介します

お墓をイメージするとき、多くの方は和風のお墓をイメージするでしょう。しかし、昨今の日本では洋風のお墓も頻繁に目にする機会があります。とはいえ、洋風のお墓を建立するときの注意点やコストを詳しく知らないという方も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、洋風のお墓を建てる理由やメリット、デメリットについて解説します。今現在、洋風墓のことでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

洋風のお墓とは何かを知りたい方

洋風のお墓にするメリット・デメリットを知りたい方

お墓を洋風にするときの注意点を知りたい方

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洋風のお墓とは?

人間の身長より高い和型のお墓に対して、膝ほどの高さしかないお墓を洋型と呼びます。見た目の印象としては、和風は威圧感があり威厳が感じられるのに対し、洋風はコンパクトに収まっていて華やかな明るい印象があります。

洋風というだけあって、元々は海外から広まってきたお墓です。日本でも現在は洋風のお墓を建てる家庭が増えていたり、霊園なども洋風を推奨したりするところも増えています。

洋風が増えている理由

洋風のお墓が増えていることには理由があります。一昔前までは、洋風のお墓に対して抵抗があった人も、現在では抵抗がなくなったというケースが増えているのも事実です。

ここからは、洋風のお墓が増えている理由を解説します。

芝生の墓地等が増えている

現在は、土地一面に芝生が生い茂っていて自然に囲まれている霊園等が増えています。そのため、その景観に合う洋風のお墓が増えてきています。

また、そのような霊園は、墓と墓の間に柵が設けられていないケースが多く存在します。その場合、横長の洋風墓が開放的に感じられ、見栄えするようです。

刻む文字の自由度が高い

洋風のお墓は和風のお墓と比べて、彫刻する文字に自由度が高い傾向にあります。和風では「〇〇家之墓」といったように、彫刻する文字にある程度のきまりや慣習がありますが、洋風ではあまり決まりごとが存在しません。彫刻する文字の自由度が高いと、故人の意見や遺族のメッセージ等を反映しやすいでしょう。

このように、洋風だとさまざまな場合に対応できるため、洋風のお墓が選ばれることが増えています。

転倒の心配が少ない

洋風は和風に比べて高さが低いため、転倒の心配がありません。特に山間部に建立したお墓は雨風が直に当たるので、その分転倒する可能性も高くなるでしょう。

また、日本は海外に比べて頻繁に地震が起きるため、揺れによるお墓の転倒も多いです。災害のことを視野に入れ、洋風のお墓を建てるという選択を取ることは賢明であるかもしれません。

洋風のお墓を建てるコスト

洋風のお墓を建てるコストは、墓石本体や工事費用も含めて約100万円~約250万円とされています。しかし、あくまでも目安なので、上記のコストよりも上下することはあるでしょう。

参考として、墓石本体のみの値段は、価格帯の低いもので約70万円、高いもので約200万円といわれています。こちらも目安であり、石材店や材質によって変動するので、建立予定の地域の価格帯をよく調べておくとよいでしょう。

また、洋風のお墓はデザイン等に融通が利きやすいため、追加注文をしていくとその分コストも多くなるので注意が必要です。想定外の費用を請求される可能性があるので、見積もりは必ず出してもらいましょう。

場所ごとでの建立条件

洋風のお墓は場所ごとに建立条件があります。お墓を建てるときは条件を満たしているか、事前に確認しておきましょう。

公営霊園

公営霊園はお墓の形状に制限がないので、洋風のお墓でも建立することが可能です。また、石材店などの業者にも規制がないので、比較的自由に建てられます。しかし、一区画の面積が大きく、その分費用も増すので注意しましょう。

民営霊園

民営霊園はお墓自体の大きさや刻む文字のデザインなど、建立にいくつかの制限が設けられている可能性が高いです。

また、石材店も指定されていることが多く、自身の好みに合ったお墓を建立できない可能性があるので注意しましょう。

いくら洋風のお墓が増えているとはいえ、和風のお墓を建てる前提で話を進められる可能性があります。いざ、建立の当日に「本当は洋風が建てたかった」と伝えても遅いので、必ず事前に伝えるようにしましょう。

寺院墓地

寺院によっては洋風を禁止しているところもあります。そのきまりは住職や僧侶の考え方に依存していることが多いです。仮に洋風が許可されたとしても、既にその寺院に建立しているお墓が和風中心である場合、周りの雰囲気と調和させたいのであれば洋風はふさわしくないでしょう。

寺院は、宗教の考え方が特に反映されやすいので、個人の主張を無理に通すことはあまりおすすめできません。

洋風のお墓の種類

洋風のお墓は、以下のように、いくつかの形状に分類することが可能です。

・洋一段ストレート型
・洋二段ストレート型
・洋一段オルガン型
・洋二段オルガン型

1つずつ解説します。

洋一段ストレート型

ストレート型は土台となる横長の石の上に、垂直に竿石が建っているものを指します。その中でも洋一段ストレート型は、石と石の間に中台がない形状のものを指す言葉です。

洋二段ストレート型

洋二段ストレート型は、土台となる横長の石の上に、中台を入れてその上に垂直に棹石を建てている形状のお墓です。

洋一段オルガン型

オルガン型はその名の通り、棹石が斜めにカットされておりオルガンのようになっているのが特徴です。洋一段オルガン型は土台となる石と棹石の間に中台がないものを指します。

洋二段オルガン型

洋二段オルガン型は、土台となる石と棹石との間に中台が挟んである形状のものを指します。

墓石の加工

墓石を建立する場合、組み立てる前の石に「水垂加工」「亀腹加工」と呼ばれる加工を施します。

水垂加工とは、墓石の台を斜めに加工して水捌けをよくするための加工です。水捌けが良くなる分、水気によるシミや汚れが付着しにくくなったり、カビや苔が生えにくくなったりします。

また、亀腹加工とは、亀のお腹のように石を丸く加工することを指す言葉です。この加工は水捌けをよくするとともに、角張っている部分を削ぐ加工でもあるので、硬いものがぶつかったときなどのひび割れ等を防ぐ効果もあります。

洋二段オルガン型には洋二段ストレート型と同じように、水垂加工や亀腹加工がされているタイプがあります。また、洋二段オルガン型は洋一段オルガン型と違い、水垂加工や亀腹加工を施しているものと施していないものが存在するため、自身の好みに合ったものを選びましょう。

洋風のお墓に刻む文字

洋風のお墓に刻むことができる文字には一体どういったものがあるのでしょうか。彫刻する文字の自由度が高いとはいえ、その範囲にも限度があります。

ここからは洋風のお墓の刻む文字について解説します。

家名

和風と同様「〇〇家」や「〇〇家之墓」といった文字が刻まれることがあります。洋風の場合は、上記に限らず下の名前や愛称なども刻まれているようです。また、両家墓であるならば双方の家名も刻めます。

家名1つを取りあげても、和風より自由度が高いのも洋風の特徴の1つです。

単語・熟語

故人に対してや親族間で共有したい言葉を刻むことも可能です。例として「感謝」「悠久」「永遠」「希望」「一期一会」などが挙げられます。この単語や熟語に関しても特にきまりはなく、雰囲気に合った言葉を選ぶようにしましょう。

漢字1文字

故人とのつながりを感じるような漢字1文字を刻むケースもあります。例として「絆」「誉」「心」「愛」「恵」などが挙げられます。漢字1文字の場合、竿石の真ん中に堂々と刻まれるためとても目立ちます。雰囲気を乱さないような漢字1文字を選ぶようにしましょう。

英単語

洋風のお墓のため、英単語を刻んでも違和感はありません。例として「Thank you」「Love」「〇〇Family」「Forever」などが挙げられます。こちらも故人とゆかりのある言葉が多く選ばれており、お墓に独自性を出すことが可能です。

その他

上記以外にも「南無阿弥陀仏」や「浄土宗」「真言宗」などの宗教的な言葉を刻む場合があります。

洋風のお墓にするメリット

和風ではなく洋風を建てるメリットは以下の通りです。

・刻む文字の自由度が高い
・掃除がしやすい

1つずつ解説します。

刻む文字の自由度が高い

洋風の最も大きな特徴として、刻む文字の自由度が高いというものが挙げられます。和風のお墓が「〇〇家」などを縦書きするのに対して、洋風はふさわしい言葉であれば縦書きでも横書きでも問題ありません。このように、刻む文字の自由度が高いのも洋風のメリットの1つです。

掃除がしやすい

洋風のお墓は高さが低いため、掃除がとてもしやすくなっています。お墓の管理者が高齢になってくると、高い部分の落ち葉をとるだけでも一苦労です。自身がこの先ずっとお墓を管理することを考えると、掃除のしやすさも1つのメリットになるでしょう。

洋風のお墓にするデメリット

洋風のお墓にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

・受け入れていないところがある
・石材店で取り扱っていない場合がある

こちらも1つずつ解説します。

受け入れていないところがある

墓地などによっては、洋風のお墓を受け入れていないところもあります。特に住職や僧侶などが管理している場所ではそのような傾向があるので注意しましょう。

石材店で取り扱っていない場合がある

石材店によっては、洋風墓の石材を扱っていないところもあれば、洋風墓そのものを扱っていないところもあります。そのため、石材店探しに時間がかかることがあるので注意しましょう。

お墓を洋風にするときの注意点

洋風のお墓を建てるときには、以下のように注意点が存在します。

・親族間でよく話し合う
・石の種類に制限がある

1つずつ解説します。

親族間でよく話し合う

洋風のお墓にするときは親族間で話し合いましょう。洋風に違和感がない時代とはいえ、日本人のお墓のイメージは和風であることが多いです。そのため、何の相談もせずに建てたお墓が洋風であったら驚く関係者もいるでしょう。お墓を建立する前には親族間での話し合いを欠かさず行うことが大切です。

石の種類に制限がある

日本の石材店では洋風墓の石が浸透していない可能性があるので、石の種類に制限がある場合もあります。その場合は、限られた石材の中でお墓を建立しないといけないので注意しましょう。

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まとめ

日本人のお墓のイメージの多くは和風ですが、昨今の日本では洋風のお墓も頻繁に目にする機会があります。しかし、洋風のお墓について深い知識を持っている方は多くありません。

洋風のお墓が増えた理由は、芝生の生えた霊園などが増えた影響だとされています。とはいえ、洋風のお墓を建立するときには注意点が存在するのも事実です。

お墓に関するさまざまな疑問は、小さなお葬式にご相談ください。専門の知識を持ったスタッフがお客様のお悩みに寄り添いアドバイスいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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