他界した方の棺桶に副葬品を入れることがあります。逝去した方が生前にお酒を好んでいた場合、棺桶にお酒を入れても問題がないか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
お酒に限らず副葬品としてふさわしいものを知っておくと、いざ品物を用意する際に迷いません。この記事では、棺桶に入れる品物について解説します。
<この記事の要点>
・棺桶にお酒を入れても問題ないが、紙コップのような燃えやすい容器に移しかえる
・お酒以外の副葬品は、故人の写真や手紙、好んでいた食べ物などがよい
・副葬品として、金属やガラスなどの焼却しきれないものや有毒ガスを放つものは禁止されている
こんな人におすすめ
副葬品について知りたい方
棺桶に入れてもよいものを知りたい方
棺桶に入れてはダメなものを知りたい方
副葬品とは、他界した方の遺体とともに棺桶に納めるものです。本来は埋葬する際に遺体とともに地面に埋めるものを指していました。
副葬品は昔から世界中で用いられており、日本でも古墳や遺跡からいくつもの副葬品が発掘されています。他界した方のあの世での幸福を祈ったり復活を祈ったりする他、あの世での生活に困らないように祈るといった目的で使われていました。
目的の一部は引き継がれているものの、時代とともに考え方は変化し、現在は他界した方への餞別の品という意味合いがほとんどを占めます。
結論としては、生前にお酒を嗜んでいた方の棺桶にお酒を入れても問題ありません。昔からの言い伝えによると、米を原料とした酒には死を遠ざけるという意味があります。そのため、現代でも米が主食である日本では、「米が生命力の源」と考えられています。
ただし、瓶や缶に入っているお酒は、紙コップのような燃えやすい容器に移しかえるようにしましょう。焼却しやすい紙パックの容器に入っているお酒を選ぶのもひとつの方法です。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
棺桶に入れても支障がないものは限られています。他界した方のあの世での幸せを願うとさまざまなものを入れたくなりますが、何を入れてもよいわけではありません。ここでは、お酒以外に棺桶に入れてもよい品物を紹介します。
他界した方の写真を入れても問題ありません。あの世へと笑顔で旅立てるように、笑っている写真を選ぶとよいでしょう。よく用いられるのは、趣味を楽しんでいる写真です。趣味の最中は笑顔であることが多いため、どの写真を選ぶか悩んでいる方は参考にしてみてください。
生前、死後関係なく、他界した方に宛てて書いた手紙を入れても問題ありません。ただし、燃えにくい素材に書かれていると、火葬の際に断られる恐れがあるため注意しましょう。
生前に入院や闘病していた際にもらった千羽鶴は、棺桶に入れても構いません。ただし、折り紙のような紙でできているものに限ります。また、あまりに大きいと棺桶に納まりきらなかったり、焼却しきれなかったりするため注意が必要です。
生前に栽培していた花や観葉植物を棺桶に入れることも可能です。他界した方に向けて、参列者が用意した花でも構いません。ただし、鉢や土は燃え残る恐れがあるため、事前に取り除いておきましょう。
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他界した方が身に着けていた服や被り物も棺桶に入れることができます。あの世への道中で衣服に困らないことを祈って入れる方も少なくありません。ただし、金属製のファスナーやボタン、ビニール素材の装飾品が付いているものは入れることができないため注意しましょう。可能であれば、その部分だけ取り除くことで入れることができるでしょう。
他界した方が好んでいた食べ物を入れても構いませんが、大きすぎると焼却できない場合があります。特に、スイカやメロンは火葬中に爆発して遺骨を汚す恐れがあるため、火葬場に事前に相談が必要です。入れることができる場合は、小さく切り分けて入れるとよいでしょう。
神社やお寺では御朱印がいただけます。御朱印を記すための御朱印帳を持っていた場合、宗教や宗派を問わず、棺桶に入れても問題ありません。
棺桶に入れても問題ないものがある一方で、入れることが禁止されているものもあります。他界した方のために副葬品を用意する際は、入れてはダメなものを知っておくと役立ちます。
ここでは、棺桶に入れることが禁止されているものを紹介します。なお、地域や火葬場によって異なるため、目安として参考にしてみてください。
焼却しきれない金属やガラスが含まれているものは入れることができません。他界した方が身に着けていた時計やアクセサリー、メガネを入れたいと考える方もいるかもしれませんが、火葬の際に溶けて遺骨や棺桶を汚してしまうため、基本的には許可されないでしょう。
ビニールやプラスチック、ゴムでできているものは、燃やすと有害なガスや煙を放つため、禁止されている場合がほとんどです。こういった素材を含む玩具や衣服を入れたいと考えている方は、その部分を取り外すといった工夫が必要になります。
硬貨や紙幣も棺桶に入れることはできません。あの世への道中でお金に困らないように入れたいと考える方もいるかもしれませんが、お金を故意に破損させることは違法です。
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釣竿やテニス・バドミントンのラケットを棺桶に入れるのは、禁止されているケースがほとんどです。これらの素材であるカーボンは非常に燃えにくい上に軽いため、燃え残りが換気扇に挟まり、炉を破損する恐れがあります。
焼却すると爆発する恐れがあるペースメーカーや電子機器は、誤って入れないように注意が必要です。特に、体内に取り付けたペースメーカーは、入棺前に必ず取り外しましょう。ペースメーカーが付いたままの場合、葬儀社のスタッフに申し出て対処することが必要です。
棺桶に納まりきらないほど大きすぎるものは入れることはできません。楽器やぬいぐるみ、大きなバッグなど、入れてもよいか判断できない場合は控えたほうがよいでしょう。
副葬品として禁止されているものは、絵に描いたり写真を撮ったりすることで棺桶に入れることが可能です。ただし、いずれの方法も時間を要するため、斎場で準備を始めると周りの方に迷惑がかかります。そのため、絵や写真にして棺桶に入れる場合は事前に準備しておきましょう。
そもそも、副葬品としてふさわしくないと判断される理由は、焼却することに問題ががあるためです。したがって、棺桶に入れること自体は問題ないことが多いので、火葬直前まで棺桶に入れておくことで副葬品としての役割を果たすことができます。その際は、火葬前に取り出すことを忘れないようにしましょう。
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小さなお葬式で葬儀場をさがす
副葬品は他界した方の冥福を祈るために入れるため、故人に喜んでもらえるものを選びたいと考える方も多いでしょう。しかし、いざ選ぼうとすると、どの品物がよいか迷うことも少なくありません。ここでは、副葬品の選び方について解説します。
他界した方への想いが伝わるような物を選ぶとよいでしょう。具体的な例として、手紙や寄せ書きが挙げられます。
他界した方が好んでいたものを選ぶのもおすすめです。食べ物や、お酒のような飲み物に限らず、タバコのような嗜好品も入れることが可能です。
他界した方の愛用品のような「目にするたびに思い出してつらい」と感じるものを選ぶ方もいます。副葬品としてふさわしいものであれば、棺桶に入れてもよいでしょう。
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他界した方を見送る際は、棺桶にお酒を入れても構いません。他にも、燃えやすく有害な物質が発生しないものであれば入れることができるでしょう。ただし、大量に入れると燃え残りが生じて遺骨を汚してしまう恐れがあるため、あまり多く入れすぎないようにしましょう。
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