初盆は亡くなった方を偲び、供養するために行う日本の伝統的な行事のひとつです。初盆の時期が近づき、提灯(ちょうちん)の選び方や飾り方が分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、初盆の提灯を飾るタイミングや選ぶ方法を解説します。片付けのタイミングについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・盆提灯はお盆が訪れる月の1日~10日までに飾るのが一般的
・初盆には、絵柄が入った提灯以外に初盆用の白提灯を選んで飾る
・吊るすタイプの盆提灯は玄関や軒先へ、置き型タイプの提灯は仏壇のそばへ飾る
こんな人におすすめ
盆提灯について知りたい方
盆提灯の種類を知りたい方
今年初盆を迎える方
盆提灯はお盆が訪れる月の1日~10日までに飾るのが一般的です。13日のお盆初日までに飾れば問題ないと考えられていますが、新盆と旧盆では飾る時期が1か月ずれます。そのため、お住まいの地域のお盆期間を確認しておきましょう。
参考:『お盆期間はいつから?いつまでになにを準備するべきか』
旧盆を採用している地域では8月14日がお盆中日であるため、以下のタイミングが飾る目安になります。
・8月1日~8月10日ごろ
・遅くとも8月13日までに飾る
88月の旧盆は、お盆の期間として全国的に広く浸透しています。飾るタイミングに迷う場合は、事前に親族に確認しておくと安心でしょう。
新盆は関東地方を中心とした一部地域で採用されています。新盆の場合は7月14日がお盆中日です。以下のタイミングが盆提灯を飾る目安です。
・7月1日~7月10日ごろ
・遅くとも7月13日までに飾る
新盆でお盆を迎える場合、地域によっては7月初旬から盆提灯を飾ることもあります。葬儀社や、地域の慣習に詳しい方に提灯を飾るタイミングを確認するのがおすすめです。
故人の四十九日以降に訪れる初めてのお盆が「初盆(はつぼん・ういぼん)」です。お住まいの地域が旧盆か新盆かによって初盆の時期は異なります。四十九日の前にお盆を迎える場合は、翌年のお盆が初盆にあたる点に注意が必要です。
参考:『初盆・新盆ではいつ何をしたらいい?故人が初盆を迎える時期と親族のスケジュール』
初盆には、特別な提灯を飾る慣習があります。故人が初めて家族のもとに帰ってくる日を穏やかに迎えられるように、滞りなく準備を進めましょう。
さまざまな色や柄、大きさの提灯がありますが、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆では、絵柄が入った提灯のほかに、初盆用の白提灯を飾るのが一般的です。
故人の霊が迷わず自宅に戻れるように、玄関や窓などに吊るしたり仏壇の横に置いたりして飾ります。白提灯は初盆のときだけ飾り、お盆の最終日に処分するのが通例です。
絵柄が入った提灯は毎年飾るものなので、家族の好みや故人の好きだった色・柄、遺影に合わせて選ぶとよいでしょう。
盆提灯には、上から吊るすタイプと下に置くタイプがあります。形や大きさは飾る場所を考慮して選びましょう。
選んだ盆提灯によって、飾り場所も工夫する必要があります。提灯の飾り場所はどこが最適なのかわからない方もいるでしょう。ここからは、盆提灯ふさわしい飾り場所を、提灯のタイプ別に紹介します。
吊るすタイプの盆提灯を使うのであれば、玄関や軒先などに飾りましょう。住宅事情で玄関に飾れない場合は、窓辺やベランダ、仏壇前などに飾っても問題ありません。配置する際は、転倒や落下によるケガにも注意しましょう。
置き型タイプの提灯は、仏壇のそばや仏壇を安置している部屋に置くことが多いでしょう。最近では、現代住宅の家具になじむデザインの提灯や、細身で小型の提灯も販売されています。自宅の大きさや仏壇のサイズなどに合わせて選ぶのがおすすめです。
盆提灯を灯す時間も地域や家庭によって異なります。地域の慣習に沿って行動することが大切です。ここからは、盆提灯を灯す時間や消すタイミングについて解説します。
盆提灯の灯りは、夕方から夜の間に灯して就寝前に消すのが一般的です。しかし、地域によっては日中に点灯する場合もあります。これは、LED電球式の盆提灯の普及に伴い、長時間明かりを維持できるようになったという背景があるためです。
お盆期間中に法要を執り行うという家庭もあるでしょう。法要中は盆提灯の灯りをつけておきましょう。法要中は人の出入りも多くあります。火災防止の観点から、盆提灯の火を管理する方をきめておくと安心です。
電球式の盆提灯を利用する場合は、取り扱いに注意しましょう。電球は熱を持ちやすいため、長時間の点灯は発火の恐れがあります。子どもがいる家庭の場合は、誤って盆提灯に触れないように対策をして、盆提灯のそばから離れる際は灯りを消しましょう。
盆提灯は17日中には片付けましょう。ただし、片付けるタイミングにも地域差があり、16日中に片付けてしまう場合や月末まで飾る地域もあります。一般的な片付けのタイミングは以下のとおりです。
旧盆の場合:8月17日の送り火の後~8月31日
新盆の場合:7月17日の送り火の後~7月31日
初盆の場合:白提灯はお盆の最終日である送り盆の際に処分する
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初盆の提灯は、遅くともお盆の初日までに飾りましょう。片付ける時期は送り火以降であることが一般的です。新盆と旧盆、どちらを採用しているかによってお盆の期間は変わるので、お住まいの地域のお盆期間をあらかじめ調べておくと安心です。
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お彼岸の時期は年に2回で、春分の日、秋分の日の頃だと覚えておくとよいでしょう。ホゥ。