参列マナー

作成日:2014年01月10日  更新日:2020年09月15日

お花代の意味や香典との違いは?相場や包み方を解説

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お花代の意味や香典との違いは?相場や包み方を解説

お葬式や法事など、供花の費用として渡すお金が「お花代」といわれています。宗教・宗派によって封筒の選び方や表書きも異なりますが、詳しく違いがわからない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、お花代の基本的な概念を踏まえた上で詳細を解説します。封筒の選び方からお返しまで幅広くピックアップしているため、実際に必要なときも役立つでしょう。相手との関係性によって、適切なマナーを意識することも大切です。

【もくじ】
お葬式や法事のお花代とは
お花代の封筒の選び方・書き方
お花代の相場やお金のルール
お花代をお渡しするときのマナー
家族葬におけるお花代の考え方
お花代のお返しやお礼について
まとめ

お葬式や法事のお花代とは

お葬式や法事の参列時に失礼な行動を起こさないよう、お花代に関する基礎知識を蓄えておきましょう。「香典」は言葉・目的ともに広く知られていますが、お花代は複数の意味を使い分けるケースもあります。キリスト教における「御花料」との違いも理解しておくことが大切です。3つの項目に分けて、お花代に関する概要を解説します。

お花代の意味

通夜や告別式といった儀式を執り行う遺族に対し、供花(くげ・きょうか)の代金として手渡すのが「お花代」です。基本的にお香典とは別の意味を持ち、あくまでも供花の費用をまかなうことを目的としています。

ただし、中には「香典とお花代をまとめて包む」という考え方もあるでしょう。やむを得ず葬儀に参列できない場合、香典と同じ意味合いでお花代を渡すケースも見られます。境界があいまいで、人によって複数の意味を持つ言葉ともいえるでしょう。

お花代と香典の違い

通夜や告別式の際、遺族に手渡すのが「香典」です。香典袋と呼ばれる袋に包んで手渡します。本来は「お香(線香)に代わって備える」といった意味を持っていますが、現代では「葬式費用をまかなうために」と考える方も多いといえます。

神式やキリスト教式では、名前が異なる点も理解しておきましょう。葬儀にお香を用いないためです。状況によっては、お花代を香典の代わりに受け取ってもらうケースもあります。このとき、金額は香典の相場を目安にするのが適切と考えましょう。

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お花代と御花料の違い

お花代と類似する言葉に「御花料」がありますが、これらの違いを理解することも大切です。香典に似た意味を持つお花代に対し、御花料はキリスト教式の葬儀において用いられます。プロテスタント・カトリックを問わず、故人に花を供える目的で渡されるお金です。

仏式の香典・お花代の特徴を兼ね備えたもの」と考えると分かりやすくなるでしょう。お悔やみの気持ちや葬儀費用をまかなう目的も含まれているため、お花代に比べると相場も高い傾向にあります。

お花代の封筒の選び方・書き方

マナーを守ってお花代を渡せるよう、お金を包む封筒について知識を深めておきましょう。宗教や宗派のマナーに反する封筒を選ぶと、遺族に不愉快な印象を与えるかもしれません。表書きの言葉や連名の書き方など、具体的な方法を押さえておくと安心です。封筒に記載する際の注意点も含めて、4つのポイントを解説します。

お花代の封筒やのし袋の選び方

お花代としてお金を包む際は、香典などでも使われる不祝儀袋を用意しましょう。水引は「結びきり」の物を選びます。不祝儀袋が用意できない場合、一般的に使用されている白色封筒でも問題ありません。線や柄がない無地の封筒が適切です。

蓮の花が描かれた不祝儀袋は、仏教のみで利用されるため注意しましょう。3万円以上包む場合は、白色封筒ではなく双銀の水引を選んだ方が賢明といえます。

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お花代の表書き

お金を渡す目的が明確になるよう、封筒の表側に「お花代」と記載しましょう。水引の有無に関わらず、上部中央にバランス良く連ねるのが適切なかたちです。より丁寧な言葉として「御花代」という漢字を用いるケースもありますが、画数が多いため「お花代」としても失礼にはあたらないでしょう。

差出人の名前の書き方

個人で渡す場合は、下部中央に名前を記載します。名字のみでも問題ありませんが、他の参列者と混同するリスクを避けるためにはフルネームがおすすめです。連名の場合は地位の高い方を右側へ、以降左に連ねます。

会社から渡すのであれば、会社名に「一同」といった言葉を添えると良いでしょう。4人以上の連名は煩雑な印象を与えるため、全員の名前が記載された別紙を同封します。

書くときの注意点

ボールペンや鉛筆など、簡易的な筆記具を用いるのは適切といえません。毛筆が原則的なマナーですが、用意できない場合は筆ペンを使用しましょう。このとき、薄墨で執筆します。

お花代に限らず弔事のマナーとして知られているため、適切な筆記具を備えておくと安心です。印字済みの封筒を使用する場合は、差出人の記名を忘れないよう注意しましょう。

お花代の相場やお金のルール

個人から遺族に対して渡すお花代の相場は、遺族や故人との関係性によって変動します。「香典と別で渡すのか」も重要な基準となるため、状況を把握した上で金額を決めると良いでしょう。気持ち良く受け取ってもらうために、お金の扱いにも意識を向けることが大切です。状況別のお花代相場を踏まえ、基本的なルールとお金の入れ方を解説します。

香典もお花代もお渡しする場合

香典とお花代を別で受け取ってもらう場合は、供花のタイプによって相場金額が異なることを把握しておきましょう。以下が一般的な価格帯です。

・花籠:5,000円~1万5,000円
・生け花:1万5,000円~2万5,000円

生け花では費用が高まりやすいため、2万円前後が相場とされています。葬儀の規模で供花の数も変わるため、小規模な場合は価格を下げても良いでしょう。

香典代わりとしてのお花代

親戚や知人の訃報を後から知って、香典を送りたいと思った場合には、「お花代」という名目で包むことになります。白無地の封筒に「御花代」または「御花料」と表書きした物で包みます。 この場合、葬儀参列時の香典の額を目安に包むと良いでしょう。あくまで参考程度ですが、香典の相場は次の通りです。

▼ 香典の相場

故人との関係性 金額
両親 10万円
祖父母 1万円~3万円
職場関係者 5,000~1万円
友人・知人 5,000~1万円

後日、ご遺族から半返しとして、お花代の半額程度の品物を贈られる場合があります。不要な場合は、その旨を記した手紙を添えると良いでしょう。

たくさん包めば良いというものではない

参列者に金銭的な余裕がある場合、なるべく多くのお花代を渡して金銭的負担を和らげたいものです。ただし、遺族にとっては「高額なほど良い」というものではありません。香典と同様、参列者から受け取ったお花代の返礼品を用意するためです。結果的に負担を増幅させる可能性もあるため、返礼を前提とした上で金額を決めましょう

お札の選び方

未使用の新札を包むと、「不幸を期待していた」といった意味に捉えられることがあります。近年ではマナー違反としない考え方も広がっていますが、なるべく新札は避けた方が良いでしょう。適切なお札が見つからない場合は、新札を数回折り曲げてから包んでも問題ありません。

お花代のお金の入れ方・包み方

不祝儀袋にお花代を入れる場合は、中袋にお札を入れて包みましょう。人物が描かれた表側を封筒の下側になるように入れます。厳密な向きにこだわらない方も多く見られますが、複数枚入れる場合は向きをそろえることが大切です。上包みは、下部・上部の順に中袋へかぶせます。上部・下部は慶事の包み方となるため注意しましょう。

お花代をお渡しするときのマナー

一般的には参列者が用意するお花代ですが、場合によっては喪主や遺族が供えるケースもあります。親族や参列者など、双方の関係性で異なるマナーを理解しておきましょう。親密な間柄であれば安心ですが、相手の考え方によっては不快なイメージを与えるかもしれません。お花代を用意するとき、事前に押さえておきたいマナーを解説します。

喪主や近い家族の場合

葬儀を執り行う際に把握しておきたいのは、「遺族側が供花を手配するケースもある」という点です。子どもや孫が供花を用意できない状況にある場合、喪主が子どもまたは孫の名義で手配する方法が考えられます。

このような目的であれば、通夜や告別式と合わせて葬儀会社に依頼が可能です。他の費用に含まれるため、お花代として別途不祝儀を備える必要はありません。葬儀会社とは別の花屋に依頼したい方は、事前に葬儀会社の承諾を得ておきましょう。

お花代の渡し方:親族の場合

親族から喪主に対して渡す場合、相手との関係性によって渡し方も異なります。知人などの参列者とは異なり、葬儀以外の場面で手渡すケースもあるためです。「葬儀の打ち合わせには同席できないが、お花代の一部を負担したい」といった目的であれば、封筒に包まず直接受け取ってもらっても良いでしょう。

故人や遺族と会う機会が少なく関係性が深くない場合は、他の参列者と同様不祝儀袋で手渡すのが適切といえます。特定の渡し方に決まっているわけではないため、相手の考え方も踏まえた上で検討しましょう。

参列者の場合

知人や同僚などが葬儀に参列したときは、会場の入り口付近で受付担当者に手渡すのが一般的です。お花代の受付場所を限定するケースもあるため、分からない場合は受付担当者や葬儀会社のスタッフに尋ねると良いでしょう。

遺族に直接手渡す場合は、タイミングの見極めも重要です。葬儀中は複数の作業に追われるため、通夜や告別式の前後に渡すのが適切といえます。供花の手配者が遺族以外であれば、お花代であることを伝えた上で受け取ってもらいましょう。

お花代を郵送する際に注意したいこと

なんらかの事情で参列ができない方は、郵送でお花代を受け取ってもらうことも可能です。不祝儀袋の包み方や金額などは、手渡しの場合と変わりません。封筒単体で投函するのではなく、「現金書留専用封筒」を使用しましょう。

近隣の郵便局に足を運び、現金書留の希望を伝えると手続きが進められます。専用封筒の大きさは複数から選べるため、不祝儀袋が無理なく入れられるサイズを購入できると安心です。葬儀を終えてから一週間~一ヶ月の間に到着するよう手配しましょう。

お花代に添える手紙の例文

お花代にメッセージを添える場合は、忌み言葉や重ね言葉といったマナーに注意しながら執筆します。具体的な例文は以下です。

(故人の名前)様の訃報を受け ただ驚いています
ここに謹んでお悔やみ申し上げます

(故人との思い出や、遺族を気遣う言葉などを記載)

同封の物は心ばかりですが 御霊前にお供えいただければと存じます
(故人の名前)のご冥福を心よりお祈り申し上げます


可能であれば、故人との思い出深いエピソードを記載しても良いでしょう。極端に長い文章は避け、端的な内容を意識することも大切です。

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家族葬におけるお花代の考え方

小規模な家族葬を執り行う場合でも、お花代を渡すこと自体はマナー違反ではありません。重要なポイントは、「遺族がお花代を辞退したかどうか」です。家族葬に花を供えるケースも多く見られますが、参列者以外の香典やお花代を不要とすることもあります。

事前に辞退を知らされているのであれば、無理に用意しなくても良いでしょう。返礼品の準備などで負担を増す可能性もあるため、遺族の意思を優先することが大切です。辞退の通知がない場合、参列しない方が用意しても失礼にはあたりません。

お花代のお返しやお礼について

遺族側としてお花代を受け取った場合は、送り主に対して返礼品の準備が必要です。現金ではなく、菓子などの品物を用意するケースもあります。相手によっては返礼を不要とする可能性も考えられるため、感謝の気持ちを伝えられるよう複数パターンを押さえておきましょう。4つのポイントをピックアップし、お花代の返礼について解説します。

お花代にもお返しが必要

基本的には、お花代の送り主にはお返しを用意するのがマナーといえるでしょう。金銭的な意味合いではなく、お花代を受け取ったことに対する感謝の気持ちを表明するためです。別途香典を受け取った場合は、お花代・香典を基準に返礼品の金額を決定します。

厳密なルールが決められているわけではありませんが、受け取った金額の半額程度が目安です。お花代と香典の合計が2万円であれば、1万円前後を相場として準備しましょう。極端に高額な返礼品は、相手に気を遣わせるため注意が必要です。

連名の場合は基本的に不必要

送り主が二名以上の連名である場合、個人的にお返しを渡す必要はないといえます。一人当たりの金額が算出しづらく、適切な返礼品を選びにくいためです。このようなシーンでは、菓子の詰め合わせなど複数人に配れる物を用意しても良いでしょう。

大勢の友人から受け取った場合、返礼品を配るのも困難に感じるかもしれません。送り主に手渡す機会を設けられない状況であれば、伝えられる方にのみお礼を告げるようにしましょう。

返礼不要と伝えられることも

お花代を用意した送り主の中には、手渡す際に「お返しは不要」とするケースもあります。相手が希望するのであれば、無理に受け取ってもらう必要はありません。相手の厚意として受け止めましょう。

このような場合に注意したいのは、言葉でしっかりとお礼を告げることです。お返しが不要な相手でも、電話やメッセージを通して感謝の気持ちを伝えておきましょう。簡易的な連絡手段が不安な方は、お礼状などを手配するのもおすすめです。

お花代のお礼状の書き方

お礼状は、はがきや手紙の他メールを用いても問題ありません。ただし目上の方や、会社関係の方に送る場合は形式的な方法を実践した方が良いでしょう。具体的な例文は以下の通りです。

拝啓 このたびは 祖父(故人の名前)の葬儀に際し
立派なご供花を賜りありがとうございました

謹んでお受けし 飾らせていただきました
祖父も感謝しているかと存じます

本来であれば直接お礼申し上げるところではございますが
略儀ながら書中をもって お礼のごあいさつを申し上げます


まとめ

お花代は、通夜や告別式の際に参列者から受け取る物です。花を供えるために重要な要素であり、香典とは異なる目的がある点を理解しておきましょう。状況によって渡し方が変わるため、相手との関係性を踏まえて実践に移せると安心です。

不祝儀袋や墨の色など、弔事特有のマナーも多数あります。葬儀に関して不安が残っている方は、ぜひ「小さなお葬式」へご相談ください。供花関係のお悩み解決から葬儀プランのご提案まで、幅広いご要望に応えます。


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