どのような仏壇台を選んでよいか迷っている方もいるのではないでしょうか。設置スペースの広さや仏壇のサイズによって、適した仏壇台は異なります。
ここでは、仏壇専用の台と代用の家具を使用する場合について、それぞれの特徴や人気の設置方法をまとめました。仏壇台の設置場所や設置時の注意点にも触れているので、ぜひご覧ください。
<この記事の要点>
・仏壇は重いため、耐久性のある台の上に置く必要がある
・仏壇台には引き出しや膳引き、椅子、経机があると便利
・仏壇台を設置するときは、前方に2つ滑り止めを貼る
こんな人におすすめ
仏壇の専用台を探している人
仏壇台の設置方法について知りたい人
仏壇台を設置する際の注意点について知りたい人
仏壇の大きさはいろいろあるため、専用台に置くか家具の上に置くか悩むかもしれません。ここでは、それぞれの特徴についてまとめました。
仏壇には、床の上に直接置く大きなタイプと、タンスや棚の上にも設置できるコンパクトな「上置き式」があります。大きな仏壇には専用台が付いており、強度や収納面においても安心できるでしょう。
仏壇は軽くないので、耐久性のある台の上に置く必要があります。また専用台の中に、ろうそくや線香、特別な法事で使用する仏具を収納できるのもポイントです。
和室や仏間のない家庭では、リビングに仏壇を置くこともあるでしょう。仏壇専用台の代用として、チェストやサイドボードといった家具を採用する場合も増えています。
家具で代用するメリットは、洋風な部屋の雰囲気に合うことです。シンプルなデザインも多いため、フローリングや壁の色に合わせて選ぶと統一感も増すでしょう。
チェスト | 引き出しタイプの収納家具で、洋風タンスのような風合い |
サイドボード | 食器や小物類を収納する背の低い家具で、テレビ台や飾り棚としても用いられる |
ここでは仏壇+家具の人気スタイルを2つ紹介します。チェストやサイドボードを仏壇台にしようと考えている方は、参考になるでしょう。
モダンな仏壇は、家具のようにデザイン性が高く、チェストやサイドボードの上に設置しても違和感がありません。仏壇自体にも洋風、和モダン、小型のモダン仏壇と豊富な種類があります。
利便性やコンパクトさが人気の理由で、賃貸マンション・アパート住まいで「設置スペースが限られている」という方にも適しています。
専用の台が付いている大きい仏壇に比べて、ミニ仏壇は名称のとおり小さいサイズの仏壇です。一般的なサイズと比較してみましょう。
・大きめの仏壇(高さ130cm~150cm×横幅50cm~60cm×奥行き50cm×60cm)
・ミニ仏壇(高さ40cm~60cm×横幅30cm~45cm×奥行き25cm~35cm)
ミニ仏壇はコンパクトなため、チェストやサイドボード上にも設置できます。ちょうどよいサイズの家具がある場合には、新たに専用の仏壇台を購入しなくても代用できるでしょう。
ここでは仏壇を置く台にあると便利な機能を4つ紹介します。
引き出し付きの仏壇台なら、特別な法事やお盆のときに使用する仏具や飾りを収納できます。また故人の思い出の品や、線香を保管するスペースとしても重宝するでしょう。もし観音扉のように大きく開く収納付きの台なら、納骨スペースとしても使用可能です。
仏壇の上には、花や線香、ろうそく、食べ物を置くため、膳引き(仏具板)があるとスペースに困りません。仏具メーカーの仏壇台には膳引き付きが多いため、購入前にチェックしてみましょう。
年配の方がいる家庭や、座って手を合わせる場合は、腰かけられる椅子付きタイプもおすすめです。使わないときは、椅子を中に収納できるタイプもあるため、限られたスペースでも設置が可能です。
経机(きょうづくえ)は、仏壇前の卓を意味しています。経本を読む際に使用したり、香炉や鈴(りん)を乗せたりする台として利便性が高い機能です。
経机のみを仏壇と別で購入すると、色味やデザインの違いが気になるかもしれません。最初から付いているタイプであれば、外観に統一感が生まれます。
仏壇台の設置場所や向きは、宗派によって考え方が異なります。お手入れのしやすさ、仏壇の傷みにくさといった視点も考慮しながら、設置場所を決めるとよいでしょう。
仏壇台の置き場としては、仏壇を置く専用の「仏間」、神聖な部屋とされる「床の間」、人の集まりやすい「リビングや居間」などが適しています。
ただし「床の間」と向かい合うように設置するのは、好ましくありません。床の間は上座なので、仏壇が下座となってしまいます。加えて直射日光が当たる場所や多湿な空間も、仏壇の劣化を早めるため避けましょう。
仏壇の向きに関しては、諸説あるため解説します。
仏壇台の向き | 宗派による考え方 | |
南面北座説 (なんめんほくざせつ) |
南 | 曹洞宗・臨済宗では、お釈迦様が南向きに座り、説法を説くと信じられている |
西方浄土説 (さいほうじょうどせつ) |
東 | 浄土真宗・浄土宗・天台宗では、信仰する阿弥陀様が西方浄土(西)にいらっしゃると信じられているため、西向きに手を合わせる |
本山中心説 (ほんざんちゅうしんせつ) |
「宗派の本山に手を合わせる」ことができるように設置 | 真言宗では、本山である「高野山金剛峰寺」がある方角に向かって手を合わせる |
またどの方角でもよいとされる「十方浄土説(じっぽうじょうどせつ)」や、東西南北を四季にとらえて設置場所を決める「春夏秋冬説」などもあります。
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ご先祖様や故人を供養するための仏壇は、大切に扱わなければなりません。設置する上での注意点を2つ紹介します。
仏壇は、普段どのように手を合わせるか想定して高さを選ばなければなりません。立って供養する場合は胸よりも少し上の位置、座って供養する場合は目線より少し上が適切な高さです。
また設置スペースの高さ・幅・奥行きを事前に測り、きちんと収まるようにします。特に大きな仏壇を購入する予定の方は、仏壇に付いている扉を開けたときの幅まで考慮しましょう。
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仏壇のサイズはどのように選ぶべき?種類や表記例を紹介
チェストやサイドボードといった家具の上に置くだけの場合、大きな地震や衝撃を受けたときに落下する危険性があります。そのため、仏壇の底には、滑り止めを貼るのがおすすめです。前に滑り落ちるのを防ぐため、四隅ではなく「前方」に2つ貼りましょう。
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「広めのスペースを確保できる」「重厚感と品のある仏壇がいい」「収納も多いと助かる」という方は、専用の台がついている大きい仏壇がおすすめです。
しかし「お手入れのしやすい仏壇がいい」「マンション住まいに適したサイズを探している」といった場合は、ミニ仏壇+家具の代用を検討するとよいでしょう。
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