お供えの「のし」のマナーとは。注意したい書き方と色について解説
法事・法要

作成日:2021年11月24日  更新日:2021年12月01日

お供えの「のし」のマナーとは。注意したい書き方と色について解説

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故人を偲ぶ法要行事にお供え物を持っていくことがあるでしょう。お供え物には「のし」をかけるのがマナーです。ただ、のし紙は正しい種類のものを選ばないと相手に失礼になることもあります。

今回はそんな心配を解消するために、法要でお供えするお供え物の「のし紙」の選び方やマナー、お供え物の選び方を解説します。基本的なことが理解できていれば、心穏やかに当日を迎えることができるでしょう。

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【もくじ】
お供え物の「のし紙」とは
お供えの「のし紙」の選び方とマナー
お供え物の選び方
お供えものを渡すときのマナー
まとめ

お供え物の「のし紙」とは

「のし紙」とは、贈り物にかけるかけ紙に「のし(熨斗)」「水引」「表書」を印刷したものです。祝儀袋の右上に赤と黄色で描かれた台形の絵を見たことがあるのではないでしょうか。その絵に描かれているものを「のし」といいます。元々、乾燥鮑を巻いたものを「熨斗鮑」と呼び、縁起物の象徴とされてきました。右上に書き込まれた絵はこの熨斗鮑を表しています。

この熨斗は祝いごとの象徴のため、仏事のときには使用せず、水引のみが印刷されているものを使用します。水引も「結び切り」といって、一度結んだらほどけないという意味合いがあるため、リアルでもほどけないような結び方のものを使いましょう。「二度と同じことがないように」という意味も込められているため、仏事だけでなく、婚礼やお見舞いでも赤白の結び切りが使用されます。

お供えの「のし紙」の選び方とマナー

故人が亡くなると、四十九日法要、一周忌、初盆法要、三回忌など、定期的に行事がやってきます。香典を包むと同時にお供え物を持参するのが一般的ですが、のし紙に関しては行事によって異なりますので、留意しておくことが必要です。相手に失礼がないように、のし紙の書き方とマナーを確認しておきましょう。

水引の種類と表書きについて

仏事で使うのし紙の種類は、3パターンに分かれます。区切りとなるのは四十九日です。

四十九日前(通夜、葬儀)
水引は結び切りの白黒。表書きは御霊前、御供物、御供のいずれか。
四十九日以降(法事)
水引は結び切りの白黒か黄色、あるいは双銀。表書きは御仏前、御供物、御供のいずれか。
お盆
水引は結び切りの黄白。表書は法事と同様。

故人は四十九日を迎えるまで旅をして、四十九日法要の際に帰ってきて仏になるといわれています。そのため、四十九日前の表書きは「御霊前」、それ以降は「御仏前」となります。

ただし、法事は地域や宗派によってしきたりが異なります。水引の色も三回忌までは黄白は使わないという地域もあるため、お供え物をする時は親族や地域の方々に事前に確認しておきしょう。

内のしと外のし

のし紙の掛け方で、包装紙の内側にのし紙を巻くことを「内のし」、包装紙の外側に巻くことを「外のし」と呼称します。法要当日に参列して、直接お渡しする場合は外のしにするのが一般的です。その所以としては、当日は多くのお供え物が仏前にお供えされるので、名前が書いてあった方が、誰からの贈り物かわかりやすいためです。

逆に、当日参列できず、郵送になる場合や法要のタイミング以外で持参する際は内のしにすることが多いようです。いずれも間違いではありませんので、購入先に聞いたり、葬儀会社に確認したりすれば問題ないでしょう。

のしの名前の書き方

のし紙の下部には送り主の名前をフルネームで記載します。もし連名で贈る場合は、立場や年齢が上の方が右にくるようにするのが一般的です。夫婦の場合は、夫の名前をフルネームで書きその左側に妻の下の名前だけを記載します。どちらとも名字を書いてしまうと、別居しているなど変な誤解を招く可能性もありますので、注意しておきましょう。

連名で記載できるのは通常は3名までです。4名以上は有志一同、社員一同といった形でまとめます。もし名前を記載したい場合は別紙を添えてもよいでしょう。また、肩書きを記載する場合は、中央に書いた名前の右上に名前よりも小さいサイズで社名や肩書きを記載します。

のし紙に書く名前は薄墨の筆文字で書きましょう。薄墨は、「涙で墨が薄まってしまいました」という意味が込められています。最近は、筆ペンでも薄墨と通常の墨色の両方がセットになっているものがあるので、1本持っておくと便利です。

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お供え物の選び方

お供え物にはどのような品物を選べばよいのでしょうか。自分が好きだから、故人が好きだったからという理由では、相手の迷惑になってしまうこともあります。多くの人が集まる法要で、遺族への気遣いが伝わるおすすめのお供え物を紹介します。

お供え物の予算とルール

お供え物の予算は5,000円~15,000円が目安とされています。故人との関係性にもよりますが、あまり高すぎるものでなければよいでしょう。基本的に、生臭物、匂いがきつい物、日持ちがしないものは迷惑となってしまうので避けましょう。「消えもの」といって、消費できる食べ物や消耗品がおすすめです。

また、故人が好きだったからといってお酒を持参する方もいますが、遺族がお酒好きとは限りません。結果的に嗜むのは遺族になる可能性が高いため、よく確認してからにしましょう。また、お盆のお供え物は暑い時期のため、常温保存できないものも避けるのが無難です。水菓子やゼリーは季節柄喜ばれます。

お供え物におすすめの品物4選

季節を問わず一般的に喜ばれるおすすめのお供え物を紹介します。相手の好みにもよりますので、不安がある場合は家族や知人同士で相談しましょう。

季節の果物
パイナップルやメロンなどは、盛り合わせでも単体でも仏壇周りが華やかになることで、喜ばれる品物です。
ジュース(お酒の場合は注意)
お酒は好き嫌いが分かれるため消費するのに苦労することもありますが、ジュースであれば大人も子供も楽しめるので重宝されます。お供えを終えた後にみんなで分け合うこともできてよいでしょう。
小分けのお菓子
個包装のお菓子は少しずつ消費でき、調理の手間もいらないのでおすすめです。お茶菓子としてお客様に出すこともできるので、何かと来客が多い法要前後は助かるでしょう。洋菓子でも和菓子でも、相手の好みに合うものを選べるので、選択肢の幅も広がります。
お花
故人の好きなお花を贈ることもあるでしょう。花瓶がないこともあるので、フラワーアレンジメントで贈るのがおすすめです。また、棘がある花や匂いがきつい花は避けましょう。仏事というと菊が連想されますが、最近はカーネーションやユリなども見かけます。
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現金を渡す場合

お供え物ではなく、金銭を包む際は、「御供」という表書きののしはつけません。「御仏前」や「御霊前」と記載するのが一般的で、薄墨ではなく普通の濃さかさらに濃い墨色で書きます。お供え物ののし紙同様、目的に応じて水引の色と表書きを変えるのがポイントです。

四十九日前(通夜、葬儀)
水引は結び切りの白黒。表書きは「御霊前」「御香典」など。
四十九日以降(法事)
水引は結び切りの白黒か黄白(青白)、あるいは双銀。表書きは「御仏前」「御供物料」など。
お盆
水引は結び切りの黄白(青白)。表書きは「御仏前」「御供物料」など。

最近は、「御供」と印字された不祝儀袋もあり、それに現金を包んで贈ることもあるようです。古くからのしきたりのため、相手がそのような礼儀作法を気にする方の場合は、注意が必要です。また、お供え物と香典を両方お渡しする場合、両方の表書きがかぶらないようにしましょう。

お供え物を渡すときのマナー

せっかく心を込めて準備したお供え物も渡し方が間違っていたら台無しです。法要は多くの人が集まり、段取りよく進めていく必要があります。初めてお供え物を持参する方は特に、スマートにお渡しできるよう事前にイメージしてみるとよいかもしれません。また、当日参列できず、郵送で贈る際のマナーについても紹介します。

お供え物を直接渡すとき

お供え物を持参するときには、そのまま持ち込まず紙袋か風呂敷に包むようにしましょう。相手に渡すときは、袋もしくは風呂敷から出し「お仏壇にお供えくださいませ」と一言添えてお渡しします。

そのまま受け取ってくれることもあれば、「お供えしてあげてください」と促されることもあるでしょう。その場合は、仏前まで行き、仏壇に一礼して仏壇横に並べます。紙袋に入れて持ってきていた場合はお供え物の下に敷きましょう。状況によっては、焼香の際にお供え物を並べることもありますので、他の参列者に合わせましょう。

お供え物を渡すときのマナー

残念ながら法要に参加できず、お供え物を郵送することもあるでしょう。その場合は、法要の前日までに間に合うよう発送するのが一般的です。自宅に送る場合と法要会館やお寺に送る場合があるので事前に必ず確認しましょう。

もし自宅以外に送るのであれば送り状に「誰の法要か」「開催日時」「喪主は誰か」は記載しておきましょう。法要会館やお寺では、常に何組もの行事が行われているので、上記を記載しておくことで間違いが起こるのを防ぐことができます。

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まとめ

お供え物は故人への弔いの気持ちと遺族への心遣いが大切です。ただ仏事はなかなか日頃から触れ合う機会がないため、のし紙の種類やマナーはわからないことが多いことでしょう。品物をデパートなどで購入する場合には売り場のスタッフが相談にのってくれますが、最近はネットショッピングでも購入が可能です。

「のし」について不安に思うことがある場合は、小さなお葬式にお気軽にご相談ください。通夜・葬儀を終えた後の法要にまつわるお悩みに対しても柔軟に対応できるサポートをご用意しています。

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最後に

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