仏壇の並べ方のルール|仏具の種類やお供え物のマナーも確認しよう

仏壇の並べ方のルール|仏具の種類やお供え物のマナーも確認しよう

仏壇を祀る中で、仏具の正しい並べ方がわからないという方もいるのではないでしょうか。仏壇・仏具の並べ方には、宗派ごとの決まりがあります。この記事では、仏壇の並べ方に関するルールだけでなく、仏具の種類やお供え物のマナーといった情報をまとめました。

<この記事の要点>
仏壇の並べ方のルールは宗派によって異なる
「五供」と呼ばれる「花」「水」「灯明」「飲食」「香り」は毎日欠かさず供える
湿気の多い場所や直射日光の当たらない場所に仏壇を安置する

こんな人におすすめ

仏壇の並べ方のルールについて知りたい人

宗派別の仏壇の並べ方について知りたい人

お供え物のマナーについてあわせて知りたい人

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仏壇の基本の並べ方とは

仏壇の並べ方を知っておけば、はじめて配置する際もスムーズな準備ができるでしょう。ここでは仏壇の基本の並べ方を解説します。

一般的な仏壇の並べ方

仏壇をはじめて購入したり掃除で移動したりする際、一般的な並べ方を知っていれば作業がスムーズに進みます。具体的には、次のような並べ方が参考になるでしょう。

・最上段中央に本尊を祀り、左右に宗祖名号の描かれた掛け軸をかける
・位牌は本尊が隠れないよう、左右もしくは一段下に安置する
・次の段には、仏器と茶湯器を置いた仏器膳を中央に置き、左右に高月を並べる
・最下段は、花立て・香炉・燭台・鈴(りん)などを並べる

宗派によって並べ方は異なりますが、並べ方にこだわりを持たない考え方も増えている傾向にあります。

コンパクトサイズの仏壇の並べ方

コンパクトサイズの仏壇では、基本となる仏具を5点~6点並べるのが一般的です。仏壇の最上段真ん中に本尊を配置し、両側に脇侍を並べます。一段下に位牌を並べ、茶湯器や仏飯器、香炉などをそれぞれ並べていくのが特徴です。

従来の大型な仏壇では11点ほどの仏具が必要ですが、コンパクトサイズの仏壇ではスペースの都合上、半分程度の仏具を並べます。

<関連記事>
仏壇の正しい配置は?向き・置き場所・宗派ごとの違いも解説

仏壇の並べ方は宗派やお寺によって異なる

信仰する宗派やお寺によって、仏壇の並べ方のルールは異なるため、注意が必要です。ここでは宗派やお寺ごとの仏壇の並べ方を解説します。

並べ方に迷ったときには事前にお寺に確認しよう

仏壇・仏具の並べ方が分からない場合は、早い段階でお寺に相談しましょう。自分の判断のみで並べてしまうと、宗派の決まりに反する恐れがあります。地域によってルールが異なる場合もあるため、どのような並べ方が最適なのか調べておくとよいでしょう。

宗派別の本尊と脇侍(きょうじ・わきじ)

仏壇に祀る本尊と脇侍は、宗派によってそれぞれ異なります。配置の具体例として、次のようになります。

宗派 本尊 脇侍(左側) 脇侍(右側)
浄土宗 阿弥陀如来 法然上人 善導大師
浄土真宗大谷派 阿弥陀如来 九字名号 十字名号
真言宗 大日如来 不動明王 弘法大師
臨済宗 釈迦如来 普賢菩薩 文殊菩薩

本尊を中心として、両側に脇侍を配置するのが基本の並べ方です。地域によっては脇侍の配置が左右逆になることもあります。

仏壇の並べ方|宗派別の事例

仏壇の並べ方は宗派によって決まりがあります。具体例を押さえておくことで、宗派ごとに合った仏壇の並べ方ができるでしょう。ここでは宗派別の仏壇の並べ方を解説します。

浄土真宗本願寺派

浄土真宗本願寺派では本尊に阿弥陀如来、脇侍に蓮如上人と親鸞聖人を祀ります。並べ方の手順は以下のとおりです。

・最上段の中央に本尊、左側に蓮如上人、右側に親鸞聖人を祀る
・一段下の中央に仏器と湯茶器を並べ、その両脇に高杯を配置する
・次の段には向かって左側に花立て、右側に過去帳と見台を並べる
・一番下の段には、香炉・燭台・線香差し・鈴などを置く

浄土真宗の場合、仏壇に位牌は置きません。段数が少ない仏壇の場合には、場所を手前と奥で分けて同じように並べましょう。

曹洞宗

曹洞宗では本尊に釈迦牟尼仏、脇侍に道元禅師と瑩山禅師を祀ります。並べ方の手順は次のとおりです。

・最上段の中央に本尊、向かって左側に瑩山禅師、右側に道元禅師を祀る
・一段低い場所の本尊が隠れない位置に位牌を並べ、中央に仏器と湯茶器を配置する
・次の段の中央には高杯、向かって左側に花立て、右側に過去帳と見台を並べる
・最下段には、香炉・燭台・線香差し・鈴などを置く

正式には本尊の左右に脇侍を祀りますが、状況に合わせて本尊だけ祀る形式でも差し支えないとされています。

真言宗

真言宗では本尊に大日如来、脇侍に不動明王と弘法大師を祀ります。並べ方の手順は以下のとおりです。

・最上段の中央に本尊、向かって左側に不動明王、右側に弘法大師を祀る
・一段下の本尊が隠れない位置に位牌を並べ、中央に仏器と湯茶器を配置する
・次の段の中央に高杯、向かって左側に花立て、右側に過去帳と見台を並べる
・最下段には、香炉・燭台・線香差し・鈴などを置く

本尊と脇侍の仏様は、仏像でも掛け軸でも構いません。地域によっても並べ方が異なるため、祀る際に情報を集めておきましょう。

仏壇に祀る仏具の種類と役割

仏具にはそれぞれ異なる役割があります。どの宗派でもよく使われる仏具の特徴を押さえておきましょう。

仏具の種類 役割
仏飯機 ご飯をお供えする
茶湯器 水やお茶をお供えする
香炉 お香を焚く際、線香を立てる
花立て 仏壇にお供えする花を入れる
高杯 果物や菓子などの供物を盛る

同じ仏具でも宗派によって役割が異なる場合もありますが、基本的な用途に大きな違いはありません。

覚えておきたいお供え物のマナー

仏壇に供えるお供え物にもマナーがあります。安心して故人を供養するためにも、正しい知識を身につけておきましょう。ここでは覚えておきたいお供え物のマナーを紹介します。

五供(ごくう・ごく)は毎日供える

五供と呼ばれるお供え物は、毎日欠かさず用意しましょう。具体的には「花」「水」「灯明」「飲食」「香り」の5つです。故人に気持ちよく受け取ってもらうためにも、毎日お供えしましょう。

菓子や果物は懐紙(かいし)や半紙の上に置く

菓子や果物をお供えする際は、高杯に直接盛るのではなく、懐紙や半紙の上に置きましょう。三角に折りたたんだ懐紙または半紙を用意し、三角の部分を自分側に向けてお供え物を上に置くのが通例です。

日持ちしないものや香りの強いものは避ける

日持ちしないものや香りの強いものは、お供え物に適していません。賞味期限の長い菓子や果物などをお供えするようにしましょう。

<関連記事>
仏壇のお供えの選び方|置き方や作法、贈る際のマナーについて

仏壇の配置にも注意しよう

仏壇は配置場所に決まりがあります。避けておきたい場所を知っておくことで、どの部屋に配置するか検討しやすくなるでしょう。ここでは仏壇配置に適した場所について解説します。

仏壇に手を合わせやすい場所を選ぶ

家族全員が手を合わせやすくなる場所を選びましょう。配置に適しているのは居間やリビング、仏間などです。特に仏間は、仏壇を安置する専用の部屋として設計されているため、置き場所に迷った際には優先的に選ぶとよいでしょう。

湿気が多い場所を避ける

湿度が高い場所に仏壇を配置するのは避けましょう。仏壇は木製の場合が多いため、多湿な環境下では劣化が進行してしまいます。梅雨の時期には全体的に湿度が高くなることも考慮しつつ、適切な配置場所を選びましょう。

直射日光の当たらない場所を選ぶ

直射日光の当たらない場所を選ぶことも重要です。直射日光は仏壇の劣化につながるほか、仏具や装飾品にも影響を及ぼします。特に、金箔や蝶貝といったデリケートな素材が含まれている場合は、日当たりも考慮しながら配置場所を選びましょう。

神棚や床の間との向い合わせは避ける

神棚と向かい合わせになる配置は避けましょう。お参りする際に、どちらかに背を向けることになるためです。また最上座に位置する床の間と向かい合わせにするのも、好ましくありません。下座に仏壇を配置することになるため避けるのが無難です。

仏壇の向きは宗派によって考え方が異なる

宗派によって適切な仏壇の向きは異なります。実際に仏壇を宗派の本山の向きに合わせて配置する「本山中心説」や、本尊がある向きを考慮して配置する「西方浄土説」といった考え方があるためです。

信仰している宗派やお寺の考え方を調べて、どの向きに配置するのが適切なのか確認しておきましょう。

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仏壇配置・方角が気になる!さまざまなパターンでおすすめ配置を紹介

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まとめ

仏壇には一般的な並べ方がある一方、宗派や地域によって適切な配置方法が異なります。信仰する宗派の決まりに則した配置を検討しましょう。また仏壇の配置に適していない場所もあるため、安置した後で悪影響が出ないか事前に考慮すると場所選びにも困りません。

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また仏壇の配置についての疑問以外にも、お亡くなり後の手続き・直近の葬儀にお悩みの方は 0120-215-618 へお電話ください。
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監修
小さなお葬式 コラム編集部
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葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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