死後の世界がどのようになっているのか、一度は考えることがあるかもしれません。とりわけ浄土真宗を信仰している場合、宗派による解釈は確かめておきたいポイントのひとつです。
この記事では、死後の世界の捉え方について解説します。ほかの宗派の解釈が気になる方にも参考になる内容です。
<この記事の要点>
・浄土真宗では亡くなった後すぐに浄土に行くと考えられている
・極楽浄土では七宝や百味の飲食を楽しむことができ、仏法を聞くことができる
・宗派によって死後の世界の捉え方が異なる
こんな人におすすめ
浄土真宗について知りたい人
浄土真宗の死後の解釈について知りたい人
宗派ごとに見る死後の世界の解釈を知りたい人
仏教においては人は亡くなった後に浄土を目指すという考え方があります。浄土とは仏のいる世界のことを指しています。死後の世界があるのかないのか、同じ仏教の中でも、宗派で意見が異なります。ここでは浄土真宗における死後の考え方をみていきましょう。
人は亡くなった後すぐに浄土にいくことがきると考えるのが、浄土真宗の思想です。亡くなった後の世界を案ずる人でも、厚い信仰心で日々を生活していれば、必ず浄土に行けるともいえるでしょう。
釈迦の教えには「浄土は行きやすい一方で、実際に行っている人は少ない」という内容があります。つまり信仰心を持っている人であれば誰しも浄土に行ける可能性がある一方、真の信仰心を持っている人は稀であるため、誰でも極楽へ往けるのではないという意味です。「信仰さえしていれば亡くなっても仏が浄土へ連れて行ってくれる」と慢心せずに、日々精進する気持ちが必要とも考えられるでしょう。
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衣・食・住が揃っていて、苦しみが何ひとつない世界のことを「極楽浄土」と呼びます。しかし桃源郷のような場所でどのように過ごせばよいのか、疑問を感じることがあるかもしれません。浄土真宗における極楽浄土の過ごし方を確認していきましょう。
亡くなった後に浄土へたどり着くと、七宝(しちほう・しっぽう)を備えた極楽浄土が広がっています。七宝とは仏教における7つの宝のことで、それぞれ金や銀、瑠璃などを指しています。
百味の飲食(おんじき)とは、ありとあらゆる美味しい飲食物のことです。極楽浄土では、百味の飲食の香りを楽しむことで空腹を満たします。食事の準備や手間のかかる食事片付けをしなくても、どこからともなく食事が配膳されたり消えてゆくのがポイントです。
極楽浄土では、いつでも仏法を聞くことができます。講堂で説法を聴聞したり、風や鳥の声を聞いたりいつでも説法に触れられるのがポイントです。生前仏の教えを忠実に守っていた人や信仰心が厚かった人にとって、嬉しい施しともいえるでしょう。
苦しんでいる人を救う活動に励みます。極楽浄土の人々にとっては、苦しみや悩みを抱える人々を助けることが喜びとなります。仏の教えを伝え、幸せの輪を広げようとします。
死後の世界は、宗派によって解釈が異なります。同じ仏教の中でも、浄土に至るまでの道のりには違いがあります。それぞれどのような特徴を持つのか確認してみましょう。
念仏を唱えることこそ、浄土へ向かう近道だと説いています。浄土宗では「南無阿弥陀仏」を唱えることが重要とされています。時間や場所を問わず、ひたすら念仏を唱え続けることで、必ず仏様に救われ極楽浄土に往生できるという考え方です。
死後の世界を特定の場所に定めていないのが曹洞宗・臨済宗です。魂の向かう先が明確に決まっておらず、必ずしも浄土とは限らないという考え方です。実際に葬儀や法要後の法話で故人の魂がどこへ行ったか説明する際「浄土へ向かっていった」「仏の弟子になった」などさまざまな解釈で説明されるでしょう。
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死後は四十九日法要を経てから浄土へ旅立つと説くのが真言宗です。真言宗は、修行を積めば誰でも生きているうちに仏になれるという「即身成仏」という教えに基づいています。角度を変えれば、生前の善い行いを重視しているとも捉えられるでしょう。
故人が葬儀で仏の弟子となり、その後引導を渡された後に浄土へ行けるようになると説いているのが天台宗です。生前に積んだ功徳によってその後の行き先が決まります。考え方としては浄土宗や浄土真宗と近いのが特徴です。
日蓮宗はお釈迦様の教えである南無妙法蓮華経を何よりも大切にしています。そのため南無妙法蓮華経法を繰り返し唱え続けることによって、死後に成仏できると説いています。生きている間に功徳を積み上げ、修行を続ける意識が欠かせません。
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死後の世界があるのかないのかは宗派によって分かれるところですが、浄土真宗においては「誰もが死後すぐに浄土に行くことができる」と説かれているのが特徴です。
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