年末年始に神式の正月飾りをする際「毎年いつ頃から飾りはじめるのか」と疑問を感じたことがあるでしょう。神棚の正月飾りは12月の中旬から年末にかけて飾りはじめるのが通例です。
この記事では、神棚の正月飾りについて解説します。そろえておきたいものやお供え物について詳しく知りたい方にも参考となる内容です。
<この記事の要点>
・正月飾りは12月中旬から年末に飾り、外す時期は地域によって異なる
・正月飾りには、しめ縄、門松、鏡餅が必要
・神棚の配置場所は東または南向きが理想的
こんな人におすすめ
神式を信仰している人
神棚の正月飾りに悩んでいる人
神棚の正月飾りの正しい飾り方を知りたい人
正月飾りを飾る際、いつからいつまで飾るとよいのか分からず困った経験があるかもしれません。年に一度しかない行事のため、詳しい作法を知らない方がいるかも知れません。ここでは神棚の正月飾りの時期について解説します。
飾りはじめは、12月中旬以降がひとつの目安となっています。明確な決まりはないため、家庭ごとに適切なタイミングで飾っても問題はありません。最近ではクリスマスを終えてから飾り始めることが多いため、周囲の状況を確認しながら準備を進めるのもひとつの方法でしょう。
神棚の正月飾りは、地域によっては外す時期が異なります。具体的な目安としては次のとおりです。
関西圏 | 1月15日前後 |
関東・九州圏 | 1月7日前後 |
また沖縄の一部の地域では1月20日前後まで飾りを出しておくことがあります。正月が終わる1月4日を目安に外す地域もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
正月飾りでは、事前にそろえておきたいものがいくつか存在します。しめ縄や鏡餅など、いずれも正月飾りの象徴になるものです。大切な意味も込められていますので、忘れずに用意しましょう。
正月飾りのイメージのひとつに、しめ縄があるでしょう。神道において、神棚に使用するしめ縄は神聖な場所として扱われます。不浄なものが入らないようにする役割もあります。ごぼう締めや輪飾りなど、好きな種類のしめ縄を選べるのも特徴のひとつです、
神様を家にお迎えする際の目印として玄関などに置くのが門松です。不浄なものを立ち入らせないために欠かせない飾り物と考えられているため、必需品として認識しておきましょう。家の中でコンパクトに飾れるものはもちろん、玄関に配置するような大きいサイズまで幅広い種類が存在します。
餅の形が神様の宿る鏡と似ていることから鏡餅と言われており、神さまがやってきて幸福を届けてくれると考えられています。生餅を使う場合と個包装になっている餅を使う場合がありますが、家庭の好みに合わせて、使いやすいものを選びましょう。
正月には神棚の飾りに加えて、神前に対するお供えも欠かせません。ここでは神棚の正月飾りで役立つお供え物を紹介します。
未加工の魚を用意しましょう。どの魚でも頭と尾がついたままのものをお供えするのが基本です。理由としては切り身や加工した状態の魚が、お供え上のマナー違反になるためです。一方で魚の種類に制限はないため、好きな魚を選んでお供えしましょう。
鮮度の高い野菜や果物をお供えしましょう。年末年始のシーズンであれば、みかんやクワイ、春菊などがあげられます。ただし暑い季節は傷みにくいものを選びましょう。ニンニクなどにおいが強いものも避けた方がよいでしょう。家庭でよく使う野菜や果物があれば、お供え物として利用可能です。
神様にお供えするための日本酒が御神酒(おみき)です。正式な御神酒には4つの種類があり、それぞれ次のような特徴があります。
白酒(しろき) | 穀類を原料とする蒸留酒 |
黒酒(くろき) | くさぎと呼ばれる焼き灰で黒く着色した甘酒 |
濁酒(だくしゅ) | 白濁した日本酒。どぶろくのこと。 |
清酒(せいしゅ) | 通常の日本酒 |
お供え物の準備が整えたら、神棚の正しい配置や飾り方を押さえておきましょう。神棚は神様を祀るためのものです。年始から幸福を招き入れてもらうためにも、正しい配置を覚えておきましょう。ここでは神棚の正しい配置場所・飾り方を紹介します。
神棚は東向きまたは南向きに配置するのが理想です。東向きにする理由としては、太陽が昇ってくる方角と同じであるためと考えられます。また南向きにする理由は、陽の光が十分にあたる向きであるためとされています。
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しめ縄・鏡餅・御神酒の配置に注意します。それぞれの配置としては、次の例が参考になるでしょう。
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しめ縄 | 正面から見て右側に太い方がくるように飾る。 |
鏡餅 | 中央に配置する。 |
御神酒 | 瓶子と呼ばれる神具に入れて左右に飾る。 |
神棚には写真を飾らないのがマナーです。神棚は神様を祀り、神具をお供えする場所です。故人の写真を飾るのであれば、神棚周辺に配置して神様の領域と明確に区別しておくのがよいでしょう。
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正月飾りは12月中旬から下旬にかけて準備し、1月後半までには片付けてしまうのが一般的です。地域によって差があるため、適切なタイミングを見つけましょう。
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御霊前は「亡くなった方の霊魂の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。