供養方法の多様化によって、海洋散骨や樹木葬、遺骨の加工など選択肢が増えています。故人を散骨などで弔う場合や、遺骨をアクセサリーに加工する際は、粉骨という工程が必要になります。
では、粉骨にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、粉骨にかかる料金について、費用の目安や関係する項目などについて解説します。粉骨を行う際にお役立てください。
<この記事の要点>
・業者に粉骨を依頼した場合の料金は1万円~3万円ほど
・費用が明確で、遺族の気持ちに寄り添ってくれる業者を選ぶ
・料金を抑えたい場合は自分で粉骨することも可能
こんな人におすすめ
粉骨を考えている人
粉骨にかかる費用が知りたい人
散骨や樹木葬で供養する場合はもちろん、省スペースで遺骨を管理する際には粉骨を行います。粉骨作業は、専門業者へ依頼することがほとんどです。
業者に依頼した場合の相場は、1万円~3万円ほどです。しかし、骨壺のサイズや遺骨の状態、作業方法などで相場より高くなる可能性もあります。
粉骨作業を業者へ依頼する場合、作業自体の費用と作業以外の費用で分かれていることがあり、内容によっては費用が変動します。粉骨費用に関連する5つの項目を紹介します。
遺骨を収納する骨壺の大きさによって費用が変わります。骨壺の大きさに比例して高くなる設定が一般的です。3寸ほどの小さなサイズであれば1万円前後ですが、6寸ほどの大きなサイズの場合は2万円ほどになります。
骨壺のサイズが大きくなるほど、収納できる遺骨の量が増えるため、粉骨作業にかかる料金が高くなる仕組みです。
粉骨するには、十分に乾燥させる必要があります。火葬後まもない遺骨は乾いており、そのままの状態で粉骨可能ですが、埋葬していた場合は乾燥する工程が必要です。
埋葬されていた遺骨は、土中の湿気により湿っている可能性があり、汚れやカビが遺骨に付着していることも少なくありません。遺骨の状態によっては、乾燥と洗浄が必要になるため、費用が変わってきます。
粉骨作業の立ち会いによって費用が変わります。大切な故人の遺骨が、どのように扱われているか、直接確認できるため安心です。
立ち会いを断る場合は、作業工程を公にできない理由があるかもしれません。遺骨や粉骨機械を雑に扱っている可能性があるので、依頼前に相談してみましょう。
通常の袋とは別で、遺骨の供養方法や管理方法によって、遺骨の包装方法は異なります。海へ遺骨を撒く海洋散骨を行う場合、水溶性の海水に溶ける袋が必要です。
自宅で保管する場合は、真空パックに包んで長期間保存できるようにします。粉骨後の遺骨の扱い方によって、封入するパッケージが必要になるため、包み方で費用が変わります。
遠方から粉骨サービスを利用する際は、遺骨の送料や引き取り費用がかかります。業者によっては、専用の送付キットを用意している場合もあります。引き取りの出張サービスを利用する場合は、出張料や燃料代がかかります。
あまり費用をかけたくない方や遺骨を荷物として扱いたくない方は、自分で業者へ持ち込む方法がおすすめです。
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粉骨のメリット・デメリットは?遺骨を粉骨する目的や方法を解説
粉骨を依頼できる業者は多くありますが、業者ごとにサービスの内容も異なります。粉骨作業は一度行うとやり直しができないため、業者の選択が重要です。粉骨を業者に依頼する際に気を付けるポイントを紹介します。
信頼性の高い業者を選びましょう。粉骨を専門としている業者は、技術力が高く安心して作業を依頼できます。信頼性の見極めは、ネット上で確認可能です。特定商取引法についての記載や、住所・電話番号など、必要な情報が記載されているかどうかを確認しましょう。
ホームページの情報が信憑性に欠ける場合は、住所を参考に実店舗を地図アプリで確認する方法も有効です。他にも利用者の口コミから信頼できるかどうかを判断します。
作業費用が明確な業者を選びましょう。粉骨にかかる費用は、砕く作業以外にも乾燥や保存容器など、別途料金が発生します。料金表示が曖昧な業者の場合、後から追加料金を請求される可能性があるため注意が必要です。
また、料金設定が安すぎる業者にも気を付けましょう。粉骨作業は手間と時間がかかるため、格安で案内している理由があるはずです。納得できる理由でなければ、他の業者への検討をおすすめします。
粉骨を依頼する遺族には、墓じまいを予定している方や散骨を行いたい方など、さまざまな目的があります。そのため、粉骨を選択した意思や目的を理解し、親身になって相談に乗ってくれる業者を選びましょう。
大切な遺骨を扱う作業のため、価格だけではなく顧客に対して親切丁寧に対応できる業者を選びましょう。態度や印象が良くない業者は避けることをおすすめします。
粉骨を業者に依頼する場合は費用がかかりますが、自分で作業を行えば大した費用はかかりません。しかし、自分で遺骨を砕いて良いのか、どのように行えばよいのか分からない方も多いでしょう。自分で行う粉骨作業について、方法や費用を解説します。
自分で粉骨するには、遺骨を容器から取り出し、乾燥させる必要があります。天日干しで自然乾燥するか、場所がなければドライヤーや乾燥材を用いて乾かしても問題ありません。
乾燥後は、破れにくい袋に遺骨を入れて、ハンマーで叩いて砕いた後、より細かくするために、すり鉢や乳鉢を使って粉末状にするのが一般的です。砕いた遺骨は、真空パックなどに入れて風通しの良い所で保管します。
自分で粉骨する際にかかる費用は、作業や保管に必要となる道具代です。
準備する道具は、作業時に手や顔を保護する手袋やマスク、粉骨するためのハンマーやすり鉢などです。 保管用の袋も忘れず用意しておきましょう。
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散骨などで供養する場合に必要な粉骨は、業者を利用すれば約1万円~3万円で依頼できます。ただし、骨壺代や送料など粉骨作業以外にも費用がかかる場合は注意が必要です。
費用が気になる方は、自分で粉骨する手段もあります。道具を揃えれば低予算で粉骨ができます。
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