お盆には、料理をお供えしたり来客にふるまったりします。その際に、どんな料理を用意するべきか迷う方がいるかもしれません。
この記事では「お盆は精進料理でないといけないのか」「お盆の定番料理がわからない」と悩む方に、お盆にふさわしい料理を紹介します。
精進料理を用意する必要があるのかについても説明しているため、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・お盆には精進料理をお供えする習わしがあり、肉や魚を使わないのが特徴
・お盆の定番料理として、きんぴらごぼう・がんもどきの煮物・五目豆・そうめんなどがある
・信州や東北では天ぷら、鎌倉市ではけんちん汁、東北地方の一部では赤飯などを供える
こんな人におすすめ
お盆の料理に悩んでいる人
お盆にふさわしい料理について知りたい人
精進料理について知りたい人
お盆はご先祖様や故人を迎える大切な仏事です。お供え物としてふさわしい料理を用意するために、一般的な考え方について紹介します。
お盆はご先祖様への感謝を込めて、「精進料理」をお供えする習わしがあります。仏教の教えである「不殺生」にしたがい、肉や魚を使わないのが特徴です。
ただしお盆の料理は、宗派や地域性によっても異なるため、用意する料理に決まりはありません。お供え物のみ精進料理にする家庭や、故人の好みに合わせて料理をお供えする家庭などさまざまなケースがあります。
お盆にお供えする料理は、地域によっても違いがあります。例えば東北の郷土料理であるずんだ餅や、鹿児島県ではかいのこ汁を食べる風習があるようです。
<関連記事>
お盆期間はいつから?いつまでになにを準備するべきか
お盆の時期や由来は?関連行事・マナーなどをそれぞれ解説
ここでは伝統や風習を重んじる方のために、一般的によく選ばれる精進料理・定番料理を紹介します。それぞれの特徴や込められた意味についても、ぜひチェックしてみてください。
栄養価の高い根菜である人参とごぼうを使った「きんぴらごぼう」は、お盆料理の副菜として、よく選ばれています。ただしお盆には精進料理を意識して、五辛(ごしん)・五葷(ごくん)に該当する「唐辛子」は使わないようにしましょう。
がんもどきは、精進料理において肉の代用品として使われます。お供え用の精進料理は、一汁五菜を用意することもあり、メニューに迷うかもしれません。主菜にがんもどきの煮付けを加えるのもおすすめです。
野菜や豆を中心とした精進料理にちなんで、五目豆もお盆によく食べられています。五目豆には、大豆・ごぼう・れんこん・人参などが含まれており、タンパク質も豊富です。
そうめんは、精霊馬の荷物をくくる縄をあらわす食べ物です。昔は高価な食材だったため、特別なごちそうとしてお盆の料理にも取り入れられたといわれています。
お盆にお供えするのは、おかずだけではありません。ご先祖様へのお供えにふさわしい定番のお菓子を紹介します。
ご先祖様をお迎えする「迎え団子」は、餡子(あんこ)やみたらしで味付けするのが一般的です。またご先祖様をお見送りするための「送り団子」は、あの世へのお土産として何もつけない白玉団子を用意すると覚えておきましょう。
小豆の収穫時期と重なるお盆には、地域によって「おはぎ」をお供えする習慣があります。小豆には魔除けの効果があると信じられていた一説もあり、邪気払いの食べ物としても知られています。
加えて小豆で包むもち米には、五穀豊穣(ごこくほうじょう)という意味があります。「穀物が豊かに実りますように」という願いが込められています。
お盆の料理は、地域によっても異なります。ほかの地域ではどのような料理があるのか気になる方は、ぜひ目を通してみてください。
信州や東北の地域では、お盆に天ぷらもよく食べられています。昔は油を使う料理はごちそうとされており、ご先祖様へのお供えに適していました。天ぷらは素材の味が楽しめるうえに、野菜中心なので精進料理と並べても違和感を覚えないでしょう。
精進料理のひとつでもある「けんちん汁」は、精進料理のひとつとしてもよく知られています。鎌倉市の郷土料理で、健長寺のお坊さんが作っていた「すまし汁」になります。基本の材料は、大根・人参・ごぼう・さといも・こんにゃく・豆腐で、体の調子を整える栄養素が豊富です。
赤飯には、「魔除け効果がある」とされる小豆が入っています。そのため東北地方の一部では、お盆やお彼岸に食べる習慣があるようです。また小豆は高級な食材とされていた時代があったため、「ご先祖様のお供え物としてふさわしい」と考えられてきた背景もあります。
おくずかけ(お葛かけ)は、宮城県南部を中心としたお盆の代表的な郷土料理です。人参・ごぼう・里芋といった野菜と豆腐、油揚げ、豆麩を出し汁で煮込んでいます。白石温麺(しろいしうーめん)を加えて煮込むため、トロミのある触感が特徴です。
緑のビジュアルが目を引くずんだもちは、茹でたずんだ豆をすり潰し、砂糖・塩・水を加えてつくった餡子が特徴です。東北の郷土料理のひとつですが、ほかの地域でも「ぬた餅」といった名称で知られています。豆打(ずだ)が訛って、「ずんだもち」になったともいわれています。
<関連記事>
新盆(初盆)のお供えは何を渡すべき?正しい選び方やマナーについて知っておこう
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
喪主を務めるのが初めてという方に役立つ情報が満載です。いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
\こんな内容が丸わかり/
・病院から危篤の連絡がきたときの対応方法
・親族が亡くなったときにやるべきこと
・葬儀でのあいさつ文例など
「小さなお葬式」では、お電話・WEBから資料請求をいただくことで、葬儀を割引価格で行うことができます。お客様に、安価ながらも満足できるお葬式を心を込めてお届けいたします。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上※の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。(※2024年4月 自社調べ)
ご先祖様の供養は、敬意を払って行いましょう。特にお盆はご先祖様の供養に最適な時期です。
「正しい供養の方法が知りたい」という方は、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。小さなお葬式では、葬儀や法要のお手配や仏壇のご提案、遺品整理のサポートまで幅広く対応しています。また24時間365日、ご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
お亡くなり後の手続き・直近の葬儀にお悩みの方は 0120-215-618 へお電話ください。
遺産相続が発生した場合、いかなる場合でも配偶者は相続人になります。ホゥ。