弔辞を依頼されたら?マナーと伝えるべき内容・弔辞例文
葬儀マナー[参列者]

作成日:2014年02月10日  更新日:2021年07月06日

弔辞を依頼されたら?マナーと伝えるべき内容・弔辞例文

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弔辞(ちょうじ)を依頼されたら、何を話せばよいのでしょうか。歳を重ねれば弔辞を依頼される機会があるかもしれませんし、そのときになって慌てたくはないと考える方がほとんどでしょう。この記事では、弔辞のマナー、伝えること、例文、著名人の言葉などについてご紹介します。

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【もくじ】
弔辞のマナー
弔辞で伝えること
弔辞の構成と参考表現
実際の弔辞の例
著名人の言葉
弔辞は誰に依頼する?
まとめ

弔辞のマナー

弔辞のマナーを身に付けておけば、故人はもとより遺族や関係者を不快にすることもありません。まずは、弔辞の読み始めから読み終わりまでのマナーを身に付けましょう。ほかにも、弔辞の書き方を学ぶ必要があります。弔辞に使用するのはマナー違反にあたる言葉やいい換えが必要な言葉は複数存在することを理解しましょう。

参考動画:弔辞・友人代表の挨拶の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

弔辞を読む際の流れ

弔辞を読む際は、まず遺族に続いて故人に一礼してから読みはじめます。弔辞の上包みは、巻紙の下に重ねて持つのがマナーです。弔辞台がある場合はその上に置きます。

目線が下がりすぎない高さでもち、心を込めて読みましょう。読み終えたら、元のように包みます。故人と遺族にそれぞれ一礼してから戻ります

弔辞の書き方

正式な弔辞の場合、大判の奉書紙か巻紙に薄めの墨で書きましょう。原稿は表に「弔辞」や「弔詞」と書いた奉書紙で包みます。このときに、左右どちらが前にくるかを間違えないようにしましょう。慶事は右前弔事は左前と言われているからです。

ですが、最近では便箋に万年筆で書き、白い封筒に入れる略式が増えてきました。略式の場合、二重の封筒ではなく一重のものを使いましょう。二重の封筒は「不幸が繰り返す」と言われていて、縁起が悪いと考えられているからです。

この考え方は忌み言葉(いみことば)にも関係しています。忌み言葉とは、その場では縁起が悪いとされる言葉のことです。弔辞では「重ね言葉」や「死に結びつくような言葉」が当てはまります。

重ね言葉

重ね言葉を弔辞に使用するのは避けましょう。以下のようなものがあります。

・重ね重ね
・たびたび
・またまた
・重々
・いよいよ
・再三
・再四
・ますます
・返す返す
・しばしば
・なお
・再び
・続く
・追って
・次々
など

いい換える必要のある言葉

いい換える必要のある言葉を弔辞に使用するのは避けましょう。以下のようなものが代表的です。

死者との別れ:永別・別離・訣別など
悲しみ:悲哀・悲痛・哀愁・傷心・慟哭・痛恨など
看病:看護・介護・手当・介抱・手を尽くすなど
恩を受ける:大恩・恩義・恩人・恩情など
事故:不慮の出来事・奇禍・災禍・災難・悲運・危難など

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弔辞で伝えること

弔辞は、霊前に向かって二人称で呼びかけるように読みましょう。故人に対しての想いを語るわけですから、向ける相手も当然ながら故人になります。何を語るかはその人の自由ですが、遺族や関係者が聞いていることも考えなければいけません。

一般的には、なぜ悲しいのか、故人との関わり、尊敬していたところ、どんな人物であったか、今はその人を亡くした悲しみにくれている、などといったことを、ご自身の言葉で表現します。抽象的な言葉では伝わりにくいので、それにまつわるエピソードを紹介するとよいでしょう。

また、堅苦しい言葉は使わず、普段通りの言葉で語りかけることが大切です。故人に対しての言葉ですから、いつもどおりのほうが喜ばれます。また、難しいことではありますが、できるだけ感情を抑えて、聞き取りやすい言葉で話すことが大切です。

これらを踏まえた上で、長くなり過ぎないようにまとめましょう。代表は3~5人ほどいるため、落ち着いて読んだ場合に3分程度の長さが適しています。

弔辞の構成と参考表現

これまで弔辞を読んだ経験がない場合、どのような構成で弔辞を考えればよいのか悩む方もいるでしょう。具体的な内容を考える前に弔辞の構成について学ぶ必要があります。そうすれば、遺族やそのほかの方に失礼な弔辞を読んでしまうこともありません。参考表現も一緒にご紹介しますので、弔辞を読む予定がある方は参考にするとよいでしょう。

1.故人との関係性を話す

「◯◯◯でございます。友人と致しまして、謹んで告別の言葉を申し上げたいと思います」

自分の名前と故人との関係性を簡潔に紹介します。

2.故人の人となりを紹介する

「◯◯君、君とは大学の登山部で知り合いましたね。ちょうど、大学4年生の3月。卒業を前に、君と、2人だけで◯◯山に登ったときのことをよく覚えています」

エピソードを交えながら、語りかけるように紹介することが多いようです。2~3個程度のエピソードがあれば丁度よい長さになります。

3.冥福をお祈りする言葉を述べる

「なごりはつきないけど、これからは君の分も君の家族を大切にしていこうと思う。これまで本当にありがとう。君の冥福を祈ります。どうか、安らかに眠ってください」

感謝や敬意を示す言葉のあとに、お別れの言葉を持ってきます。キリスト教や浄土真宗に対しては「冥福を祈る」という言葉を使ってはいけないという意見もあるようです。実際には禁止というわけではないため、それほど気にする必要はありません。

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実際の弔辞の例

○○○○さんのご霊前にお別れの言葉を申し上げます。これが○○さんとの最期のときであると分かっていながらも、これが本当に現実で起きていると信じられないところが本当です。「○○らしいな。」と○○さんはきっと天国で私を笑っていることでしょう。

私は○○さんと新卒入社時の同期でした。初めて会ったときから直感ではありますが「この人は自分のよきライバルになる」予感がしていました。入社してから気付けば30年が経とうとしています。これまで○○さんとは切磋琢磨しながら、さまざまな局面に対して一緒に乗り越えてきました。私にとって○○さんは今でも大きな存在であり、頼れる同期です。

○○さんは部下に恵まれ、仕事に対していつも前向きに取り組んでいました。その姿を見ることで、私の仕事へのモチベーションを高く保つことができていたようです。恥ずかしながら、このことにはつい最近気付きました。

私が思うように仕事の成果が出ないと悩んでいるときも、「いつか努力は報われるぞ」と励ましてくれたことを今でも鮮明に覚えています。

今、○○さんについて考えれば生前の元気な姿ばかりが脳裏によみがえって仕方がありません。長年、○○さんは健康診断でも再検査なしの健康そのものでした。突然倒れて入院することになったと聞いたとき、私は不安な気持ちと驚きの気持ちでいっぱいになり仕事もろくに手に付かなかったのを覚えています。

「入院生活は退屈していないか。」と連絡をしたときも、「順調だぞ。心配するな。すぐに職場復帰するから。」と力強く返答してくれました。お見舞いに伺った際も、あれこれとお話をしながら「この調子だと退院も近いな」と自分で勝手ながら思っていた部分があります。そのため、容体が急変したと知らせを聞いたときは動揺してしまいました。

実は、仕事場の同僚とも○○さんが無事に退院できたらチーム全員で飲みに行こうと話していたところです。チームメンバーの○○が、○○さんが大好きな日本酒を豊富に取り扱うお店をチームメンバーの○○が見つけていました。「2軒目は○○さんが好きないつものラーメン屋にしよう。」と具体的に計画を立てていたほどです。

いきなり容体が急変したこと、本当に残念で私を含め会社のすべてのメンバーにとって受け入れがたいことでもあります。遺族の皆さま、友人の皆さまなど○○さんと親交が深かった方は悲しみも特別に大きいことでしょう。何よりも大切にしていた家族を残して先に旅立ってしまった○○さんも、何かしら思い残すものがあったと察しています。

○○さん、今まで本当にありがとうございました。私を含め仕事場のチームメンバーは、○○さんがいなければここまで成長できていません。会社を代表し、○○が心からお礼を申し上げます。○○さん、天国でゆっくりと過ごされてください。ご冥福をお祈りします。


著名人の言葉

著名人の葬儀などは、テレビや新聞などで大きく報じられます。そのときの弔辞はさすがと思わせる、とても心に響くものが多いといえるでしょう。中でも赤塚不二夫先生の告別式でタモリ(森田一義)さんが行った弔辞はとても印象的なものでした。

タモリさんは赤塚先生の告別式で、約8分に及ぶ弔辞を読み上げています。ご自身が赤塚作品に影響された第一世代であるとし、また交友の深さを語りました。途中では赤塚先生の代名詞でもある「これでいいのだ」というセリフを引用し、最後には自分も赤塚作品のひとつだと締めています。

この弔辞の内容自体もとても素晴らしいものなのですが、タモリさんはこの弔辞を即興で作り上げたというところが驚きです。告別式では紙を持って喋っていたのですが、その紙は白紙でした。タモリさんの言葉では、最初は紙に書いていこうと思っていたが、「赤塚さんならギャグでいこう」と、白紙を読み上げる勧進帳(かんじんちょう)でやることにしたそうです。

勧進帳は歌舞伎の演目のひとつで、源義経が弁慶と共に関所から逃げ延びる場面を演じたものをいいます。義経たちは山伏の格好をしていて、それを本当だと信じさせるために弁慶は白紙の勧進帳を朗々と読み上げました。それが転じて、あたかも原稿を読んでいるかのように見えるが、実は即興であるさまを勧進帳と呼ぶようになったそうです。

なぜこれがギャグで落ちがどこにあるのでしょうか。勧進帳の中で関所の通過を許すのが富樫左衛門(とがしざえもん)という人物で、タモリさんのマネージャーがトガシという名前だったからという背景があります。

弔辞においても芸人の心を忘れず、故人の意思を汲み取っているところはさすがだと言わざるを得ません。

弔辞は誰に依頼する?

弔辞は故人と親交が深かった友人や仕事場の直属の上司・同僚に依頼するのがポピュラーです。遺族が読むものではないことを理解しましょう。

弔辞を依頼する人数は複数人(ただし3人未満)になってもマナー違反にはなりません。個人との関係性を考えながら、できるだけ関係性が重ならない方に依頼するのがよいでしょう。複数人に依頼した場合、弔辞を読む順番に配慮します。故人と親交が深い方から順番に読んでもらうまたは年齢を重ねている方から順番に読んでもらうのが一般的です。

まとめ

弔辞は、故人に対して別れの言葉を告げる最後の機会です。何を伝えたいのか、自分がどう思っているのかを見つめ直した上で想いを伝える必要があります。思い出が深いほど辛く悲しいものではありますが、故人のためにもご自身のためにも、悔いの残らないように言葉にするべきでしょう。

気負ってしまっては意味がありません。あくまでも、自然な言葉を伝えるということが大切ではないでしょうか。葬儀に関して悩んでいる方は、小さなお葬式へご相談ください。

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最後に

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