葬儀で孫が挨拶(弔辞)を行うときのポイント|文章の構成から例文までをご紹介
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2019年06月28日  更新日:2021年10月15日

葬儀で孫が挨拶(弔辞)を行うときのポイント|文章の構成から例文までをご紹介

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祖父・祖母が亡くなり、孫代表として弔辞を読むことになったら「何を言えばいいのだろう」と悩む方は多いのではないでしょうか。かしこまった文章にすべきなのか、どんな構成にすればいいのかというのも気になるところです。

今回は、葬儀で孫が弔辞を行うときのポイントや注意点を解説した上で、例文や当日までに準備しておくべきことをご紹介します。葬儀で祖父・祖母に弔辞を読むことになった方だけでなく、弔辞についてお困りの方もぜひ参考にしてください。

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【もくじ】
挨拶(弔辞)について
挨拶(弔辞)の構成
挨拶(弔辞)を書く際の3つの注意点
孫からの挨拶(弔辞)の例文(孫から祖父母に向けたもの)
弔辞を書く時のポイント
葬儀の当日までに準備しておくべきこと
よくある質問
まとめ

挨拶(弔辞)について

遺族は故人と特に親しかった人に弔辞を依頼します。学生時代の友人や職場関係者といった家族以外の人を選ぶこともありますが、故人との親しさという点では孫も例外ではありません。弔辞は遺族が「ぜひこの人に読んでほしい」と考えて選んでいるので依頼されたらできるだけ引き受けましょう。

ここではまずは、弔辞とはいったいどういうものなのかを解説します。

弔辞は故人への最後のお別れの言葉

弔辞とは、故人に贈る最後の言葉です。遺族に対する慰めと、励ましの言葉でもあります。故人の功績や人柄をたたえ、遺族への思いやりを感じられる言葉を述べます。かしこまったきれいな文章であるよりも、自分の言葉で表現すると気持ちが伝わりやすいでしょう。

孫という立場なら祖父母に手紙を書くつもりで、少しくだけた文章でも構いません。語尾も「です」「ます」で無理にそろえる必要はなく、「ですね」「だよね」といった祖父母に話しかけるような文章を取り入れても良いでしょう。

弔辞は3分前後にまとめよう

葬儀は時間が限られているので、1人当たりの持ち時間は3分前後が目安です。弔辞の長さは400字詰めの原稿用紙2~3枚程度で作成します。書き上げてみると短いと感じる方もいるかもしれません。しかし弔辞は簡潔にわかりやすくまとめることが大切です。

他の方が聞いたときに理解しやすいように、堅苦しい言葉や専門用語を使わないように意識します。孫が幼く代筆で弔辞を作成する場合は、子供が理解しやすい言葉を使って読みやすさも考えましょう。スムーズに読めるように難しい漢字はひらがなで書きます。

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挨拶(弔辞)の構成

弔辞は「挨拶」ですから、ダラダラと長くならないように気をつけます。故人の死を悼む言葉を述べ、故人とのエピソードを話し、結びの言葉で終わります。そのほかにも故人と自分の関係性や、残された者としての決意を述べることもあります。

孫の立場であれば、祖父母との思い出話を中心に構成すると気持ちが伝わりやすいでしょう。ここでは、弔辞の構成において重要な3つの要素について解説します。

故人への呼びかけ

1つ目の要素は訃報を知ったときの驚き、故人の死を悼む言葉を冒頭で伝えることです。孫として弔辞を読むのであれば、祖父母が亡くなったときの悲しい気持ちや、幼い頃から身近にいた人が居なくなったことに対する寂しさを伝えるのも良いでしょう。

「祖父」「祖母」と呼ぶと丁寧な印象ですが、「おばあちゃん」や「じいちゃん」といった普段の呼び方のままでも大丈夫です。

故人との思い出

2つ目に大事なことは、故人との思い出を中心に構成することです。その中に祖父母とどれくらい親しかったかということを盛り込むと、より一層エピソードに深みが増します。例えば、鍵っ子だった僕にいつもご飯を作ってくれたおばあちゃん幼い頃から毎日のように遊びに行ったおじいちゃんの家と故人と自分との関係性も併せて述べます。

祖父母との思い出は大それた話でなくとも、日常のささいな出来事で構いません。ただ1つ注意したいのは、故人のマイナス面を強調する話は避けましょう。「こんなことが嬉しかった」、「こういうところが素敵だと感じた」といった風に故人をたたえる内容にしましょう

故人への別れの言葉(結び)

3つ目は、弔辞の最後を別れの言葉で締めることです。よく使われるのは「ご冥福をお祈りします」、「今まで本当にありがとう」といった言葉です。祖父母との思い出を述べた後、残されたものとしての決意を挟んでから結びの言葉を言うと、文章がうまくまとまります。

結びの言葉は特に決められておらず、定型文はありません。そのためタブーとされている言葉さえ使わなければどんな文言でもよいとされています。最後に孫として自分の気持ちが伝わる一言を添えましょう。

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挨拶(弔辞)を書く際の3つの注意点

弔辞は故人と遺族に気持ちが伝わることが重要ですので、少々くだけた言葉遣いでも許容される傾向があります。しかし葬儀の場では忌み言葉はタブーであり、宗教上決められた表現を使うといったルールが存在します。

祖父母との感動的なエピソードの中で知らずに忌み言葉を使い、周囲の方を不快にさせてしまう事態は避けたいものです。次は弔辞を書く際の3つのルールをご紹介します。

①忌み言葉は使わない

葬儀では、不幸を連想させる「忌み言葉」は使わないように気をつけます。「たびたび」、「くれぐれも」といった重ね言葉や、「死ぬ」、「悲しむ」といった直接的な表現は控えます。弔辞を作成するときは「死ぬ」は「逝去」、「急逝」といった言葉に変え、「悲しむ」は「傷心」、「哀惜」とそれぞれ他の言葉に言い換えます。

そのほかにも「離れる」「苦しむ」といった遺族の悲しみを増長させるような縁起の悪い言葉は使わないようにしましょう。

②宗教上で避けるべき言葉は使用しない

宗教によっては独特の表現があるため注意が必要です。例えば「死」という言葉だと、仏教では、「往生」、「成仏」、「他界」と表現します。神式では「帰幽」、キリスト教では「帰天」「昇天」と言います。よく耳にする「冥福」という言葉は、仏教でのみ使います。神式やキリスト教では使えないので注意してください。

孫のような親しい間柄であれば祖父母の宗教を把握していて、間違えにくいことも多いでしょう。もし宗教がわからなければ葬儀までに両親や親戚に確認しておくと安心です。

③四・九という数字は避ける

「四」は「死」、「九」は「苦」を連想させます。しかし弔辞を構成していく中でこの2つの数字を使いということも考えられます。その場合は、「四」は「よん」、「よっつ」と言い換え、「九」は「きゅう」、「ここのつ」と表現すれば使用できます。

日本では不吉な言葉は「言霊(ことだま)」となって良くないことを呼び寄せるという言い伝えがあります。弔辞を読むときに限らず、葬儀の場では常に言葉遣いに気を付けて不幸を連想させる言葉を使わないようにしましょう

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孫からの挨拶(弔辞)の例文(孫から祖父母に向けたもの)

弔辞の構成と注意点が理解できても、実際に1から文章を作るのは難しい方もいると思います。そこでここでは実際に例文をご紹介します。

故人への呼びかけ、思い出、結びの言葉の3つの要素を盛り込んで簡潔にまとめています。孫の年代別にご紹介しますのでご自身で弔辞を読む方も、代筆で弔辞を書く方もぜひ参考にしてみてください。

挨拶(弔辞)の例文①:孫が小学生の場合

おばあちゃん、いつもかわいがってくれてありがとう。夏休みになると、毎年おばあちゃんの家へ遊びにいきました。いつもわたしの好きな料理をお皿いっぱいに作ってくれてありがとう。

「お母さんにはないしょだよ」とお菓子をたくさん用意してくれてありがとう。「食べているときの顔がかわいいね」と言ってくれたのがすごくうれしかったよ。大好きなおばあちゃんとお話しできなくなるのはさみしいです。これからもずっと見守っていてね。

挨拶(弔辞)の例文②:孫が10代の場合

つい最近まで一緒にいたおじいちゃんともうおしゃべりできないなんて、まだ信じられません。おじいちゃんは学校の行事のときはいつも見に来てくれて、僕を見つけると笑顔で手を振ってくれました。

体育祭では僕がリレーのアンカーをすることになったので、朝早くから並んで最前列で応援してくれましたね。カーブを曲がったときにおじいちゃんの姿が見えて、大きな声で「頑張れ」と言ってくれました。おじいちゃんの応援のおかげで僕は1着になれました。本当にありがとう。

これからは、おじいちゃんからもらったたくさんの優しさや思い出を胸に抱き、頑張っていきます。今まで本当にありがとうございました。どうぞ安らかにお休みください。

挨拶(弔辞)の例文③:孫が成人している場合

祖母の葬儀にあたり、ここに謹んで哀悼の意を捧げます。いつかこんな日が来るとは覚悟していましたが、突然の訃報でまだ実感が湧きません。

おばあちゃんは堅実で節約家でした。一緒に買い物に行った際には上手な買い方や節約術を教えてくれましたね。小学生の時、お金の管理ができずお小遣いをすぐに使ってしまう私を見て「お金を大切に使いなさい」と叱られたことを思い出します。めったなことでは怒らない温厚な人でしたので、とても驚きました。

おばあちゃんのおかげで金銭感覚が身に付き、主婦となった今ではおばあちゃんに教えてもらった節約術がとても役立っています。長い間ご苦労様でした。安らかにお休みください。

弔辞を書く時のポイント

弔辞の内容が決まったら、次は用紙に清書していきます。弔辞は読み終わったら自分で持って帰らず祭壇に置き、葬儀が終わった後は遺族が保管します。そのため誤字脱字がないように気をつけましょう。書き損じた時のために用紙は何枚か用意しておくと安心です。

ここでは弔辞を書く時のポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

弔辞を書くものは白い便箋でも可

正式には奉書紙や巻き紙に書きます。「奉書紙(ほうしょがみ)」とは日本で昔から公用紙として使用されてきた最高級の和紙です。現代では弔辞を書く紙として使うほか、香典を包むときにも使います。文具店や書道用品店で取り扱っていることが多く、最近ではインターネットでも気軽に購入できます。

日常で使用する機会があまりないため、自宅に奉書紙がないという方もいるでしょう。そういった場合は無地の白い便箋で代用しても構いません。

丁寧な字で書くこと

弔辞は遺族に渡すものですから、丁寧な字で書きましょう。自筆が一番良いのですが、字に自信がない方は原稿を作って代筆を頼むか、パソコンで入力して作成する方法もあります。

書くものはボールペンではなく薄墨を使います。本来は墨を磨って筆で書きますが、筆を持っていない方や筆で書くのが苦手な方は、薄墨のペンでも構いません。字がうまいかどうかよりも、読みやすい字を書くことを心がけましょう。

右端に10cm程度の余白を空けて、縦書きで書きます。行間は広めにとってすっきり見えるようにしましょう。

葬儀の当日までに準備しておくべきこと

祖父母との最後のお別れを悔いのないものにするためにも、葬儀までにできる限りの準備をしておきたいものです。まずは書き終えた弔辞を読み返して、3分前後で収まっているか確認しておきましょう。このほかにも葬儀までにしておくことがあります。

ここでは葬儀当日までに準備しておくべきことや、弔辞を読む時の流れについて解説していきます。

葬儀の1日のスケジュールを把握しておく

まずは葬儀の流れを確認し、自分がどのタイミングで弔辞を読むのか理解しておきましょう。葬儀は分刻みで進行していくのでしっかりとスケジュール確認をすることが大切です。

通夜と告別式の両方を行う場合、葬儀は2日かけて行います。前日に通夜、翌日に告別式と火葬を行い、弔辞を読むのは2日目の告別式の時です。告別式は午前中から昼過ぎにかけて行われることが多く、そのあと火葬場に移動して1~2時間程度で葬儀が終了します。

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弔辞を読む時の流れを覚えておく

司会者に名前を呼ばれたら席を立ち、祭壇の前まで進みます。上包みを開く前に、遺族と故人の遺影にお辞儀します。「上包み」とは弔辞を包んだ紙のことです。奉書紙で、弔辞の大きさに合わせて折って作ります。

お辞儀を終えたら上包みを左手で支え、右手で弔辞を取り出します。上包みはたたんでその上に弔辞をのせ、右手で開きながら弔辞を読み上げます。読み終わったら上包みと弔辞を左手で持ち、右手で閉じます。最後に祭壇に弔辞を供えます。両手で持ち、上包みの字が遺影に向くように置きましょう。

弔辞を読む練習をしておく

人前で読むので緊張することも考えられます。葬儀の時にスムーズに読めるよう、声に出して練習をしておきましょう。いつもよりゆっくり話すことを意識し、一言ずつ丁寧に読み上げていきます。練習中に発音しにくい言葉があれば、ほかの言葉に変えておきましょう。

棒読みにならないよう気を付け、はっきりした口調で話し、声は低めに出すようにします。練習の時は誰かに聞いてもらい、早口になっていないか聞いてもらっても良いでしょう。1人で練習するのであれば、録音して後で聞き返してみるのもおすすめです。

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よくある質問

Q:弔辞とはなんのこと?

A:弔辞とは、故人に贈る最後の言葉であると同時に、遺族に対する慰めと励ましの言葉でもあります。故人の功績や人柄をたたえ、遺族への思いやりを感じられる言葉を述べます。


Q:弔辞はどのように構成すればいいの?

A:弔辞は主に3つの要素から構成されています。初めに、訃報を知ったときの驚き、故人の死を悼む言葉を伝えます。その後、故人との思い出を話し、最後に別れの言葉で締めます。
「ご冥福をお祈りします」「今まで本当にありがとう」と言った締めの言葉がよく使われます。
詳しくはこちらをご確認ください。


Q:孫が弔辞を書く際の注意点は?

A:弔辞では、不幸を連想させる「忌み言葉」や遺族の悲しみを増長させるような縁起の悪い言葉は使わないように気をつけます。
孫からの挨拶(弔辞)の例文はこちらを参考にしてください。


Q:弔辞を書くときのポイントは?

A:弔辞は葬儀が終わった後、遺族が保管します。そのため、丁寧な字で誤字脱字がないように気をつけましょう。
正式には奉書紙や巻き紙にしたためますが、無地の白い便箋で代用しても構いません。右端に10cm程度の余白を空けて、縦書きで薄墨を使って書きましょう。


Q:どれくらいの長さに収めればいいの?

A:葬儀は時間が限られているので、1人あたりの挨拶の持ち時間は3分前後が目安です。文章量としては、400字詰めの原稿用紙2~3枚程度が目安となります。


Q:葬儀当日までに準備しておくべきことは何がある?

A:葬儀のスケジュールを把握しておき、自分がどのタイミングで弔辞を読むのかを確認しておきましょう。弔辞を読む練習も忘れずにしておき、3分以内に収めることを意識しましょう。
また、司会者に名前を呼ばれた後の流れを覚えておくことも大切です。
詳しくはこちらをご参照ください。

まとめ

この記事では葬儀で孫が弔辞を読む時のポイントや例文をお伝えしました。弔辞には構成・書き方・読み方までルールがありますが、大切なことは孫として祖父母に気持ちを伝えることです。また、葬儀で落ち着いて弔辞を読めるようにスケジュールを把握し、弔辞を読む時の流れも確認しておきましょう。

弔辞のことはもちろん、そのほかにも葬儀について何かご不明な点がございましたら「小さなお葬式」へお気軽にご相談ください。専門スタッフが24時間365日いつでも常駐し、お問い合わせを受け付けております。

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