葬儀の受付のやり方とマナーを解説|挨拶から服装まで完全ガイド
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2014年03月03日  更新日:2022年04月21日

葬儀の受付のやり方とマナーを解説|挨拶から服装まで完全ガイド

  • LINE
  • hatena
  • copyicon
  • URLをコピーしました!

葬儀の受付の手伝いを任された時、多くの方は慌ててしまうのではないでしょうか。この記事では、葬儀の受付では何をするかということや、挨拶や服装のマナーについてご紹介します。

葬儀の受付マナーを分かりやすくまとめた動画もございますので、参考にご覧ください。葬儀全体の流れについては別のページで詳しくまとめています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

小さなお葬式LINE公式アカウント

【もくじ】
葬儀の受付の流れとやり方
葬儀の受付マナー
受付での服装
葬儀の受付をスムーズに行うために必要な準備
葬儀で受付を担当する人は誰を選ぶべきか
葬儀の受付代行業者を利用する際のポイント
まとめ

葬儀の受付の流れとやり方

葬儀の受付係は単なる受付作業員ではありません。参列者と最初に面会する遺族側の代表です。そのため、マナーや手順をしっかりと理解し、失礼のない形で弔問客をお迎えしなければなりません。

受付では香典や返礼品も扱います。その受付係を頼まれたということは、喪主から信頼されていることの証です。もちろん、金銭や物品の取り扱いは十分注意して行わなければなりません。

まずは受付の流れを順番に見ていきましょう。

1.準備

受け付けは、弔問客から何かを尋ねられることも多くあります。トイレの場所や終了時間、タクシーの利用など、さまざまな質問に対応できるよう、準備しておかなければなりません。そのため、時間に十分余裕をもって会場に到着し、式の流れや会場のレイアウトなどは頭に入れておきます。トイレや親族待合室などは実際に足を運び、確認しましょう。

弔問客をお迎えする前に焼香は済ませておきます。その後、受付周辺のセッティング、返礼品や記帳用具などを整え、弔問客を待ちます。

2.芳名カードを受け取る

「誰が弔問に訪れたのか」ということは喪主にとって大切な情報です。漏れのないようにしなければなりません。そのため、受付では芳名帳への記帳か芳名カードの受け取りが行われます。

芳名カードを受け取る際には、内容に漏れがないか確認しましょう。ごく親しい方だとしても、名前だけでなく住所まできちんと記入されているかチェックします。

芳名帳を使用する場合には、ボールペンや筆ペンなど、種類の違う筆記用具を用意しておきましょう。芳名帳は参列者が予想を超えることも想定し、少し多めに用意しておきます。

3.挨拶をする

受付係は遺族側の代表となりますので、弔問客にはきちんと挨拶をします。「本日はお忙しい中をお越しいただきまして、誠にありがとうございます」というフレーズが使えます。厳かなシーンですから、穏やかな落ち着いたトーンで話しましょう。弔問客が喪主の親族である場合には、「このたびはお悔やみ申し上げます」と言い添えます。

弔問客が自分の知り合いや親族の場合には、もちろん軽く会話を交わすこともできます。とはいえ、受付作業が滞ることのないよう、短めに切り上げたほうが良いでしょう。

4.香典を受け取る

弔問客が香典を出された場合には、「お預かりいたします」と言って受け取ります。その際には必ず両手で受け取るようにしましょう。そして、ゆっくりと一礼します。

遺族側が香典辞退の旨を知らせていたにもかかわらず、香典を持参する方がおられるかもしれません。その際には決して受け取らないようにします。そして、「申し訳ございません。ご遺族(あるいは故人)の意志(故人の場合は遺志)により、香典は辞退申し上げております」とていねいに説明します。

5.返礼品を渡す

返礼品は記帳(または芳名カード)と香典の受け取りが済んだタイミングで渡します。記帳と香典は前後することもあります。大規模な葬儀の場合には、返礼品を渡す係を別に決めておくと良いでしょう。

香典を連名で行なったり、出席できなかった方の分も持参したりする弔問客もおられます。間違いのないよう、お渡しする返礼品の数を確認するようにしましょう。なお、香典が連名の場合には人数分、団体名の場合にはひとつの返礼品をお渡しするのが基本です。

6.会場への案内

返礼品を渡し終えたら、「会場入り口はあちらです」と声をかけ、弔問客を案内します。年配の方など、助けの必要な方には入り口まで付き添いましょう。クロークがある場合にはコートなどを預かり、引換券を渡します。

葬儀の開始時間よりも早く到着した弔問客の場合には、まず受付を済ませ、その後に待合室などへ誘導します。会場に入れる時間になれば、「どうぞ会場にお入りください」と案内します。

7.香典を会計係に渡す

弔問客が受付を離れたら、香典を会計係に渡します。会計係はたいてい受付係のすぐ後ろにいます。お金を扱いますので、会計係と受付係は事前にしっかりと顔合わせをしておかなければなりません。

弔問客が連なっている場合には、受付係の手元に香典袋がたまってしまうということもあるでしょう。しかし、香典の盗難を防止するためにも、たくさんの香典袋をためたままにはせず、できるだけ早めに会計係に渡すようにしましょう。

参考動画:葬儀の受付係の作法(やり方)・マナー【小さなお葬式 公式】 動画が見られない場合はこちら

葬儀の受付マナー

葬儀の受付を行うに際して、弔事のマナーをしっかりと理解しておくことが必要です。弔事は嬉しい出来事ではありません。そこで受付が失礼な態度やマナーに反した言動をしてしまえば、喪主の評判を落とす事態になります。

トラブルを避けるだけでなく、遺族や弔問客が気持ちよく故人を送り出せるよう、マナーを守って受付を行いましょう。

挨拶

弔問客に挨拶をする際には言葉使いに気をつけましょう。最初は「本日はお忙しい中をお越しいただきまして、誠にありがとうございます」とあいさつします。天気が悪い日であれば、「お足元の悪い中お越しいただきまして、誠にありがとうございます」と言って気遣いを示せます。

声のトーンも大切です。穏やかなトーンでゆっくりと挨拶します。お辞儀をする際にも急がず、ていねいに頭を下げます。

言葉遣い

話す際には、品位のあるきれいな言葉を選びましょう。芳名帳への記帳を促す際には「こちらにご記帳いただけますでしょうか」と言い添えます。

芳名カードの記入方法に手間取る弔問客がいるかもしれません。「あちらでご記入ください」と早口に言うのではなく、「恐れ入りますが、あちらに芳名カードをお持ちいただき、お名前とご住所をご記入いただけますでしょうか」とていねいに説明し、必要であれば記入場所まで案内します。

香典を受け取るときのマナー

香典を受け取る際には、必ず両手で受け取るようにしましょう。その際には「お預かりします」と言います。

弔問客がまだ受付にいるのに、さっさと香典袋を手に取って会計係に渡すのは失礼です。また、名前を書き忘れた香典袋を見ても、本人の目の前で記入したりはしないようにしましょう。どちらの場合も、弔問客がその場を離れてから行います。

返礼品をお渡しする際には、仰々しい言い方はしません。「こちらをどうぞ」や「こちらお礼の品でございます」と控えめに言い、手渡します。

香典を辞退する場合のマナー

最近では香典を望まない遺族も増えています。その場合には、事前に香典を辞退する旨が知らされていることでしょう。葬儀場によっては、受付の近くに「香典は辞退申し上げます」といった文言を張り出してくれるところもあります。

それにもかかわらず香典を持参する方がおられます。受付では決して受け取らないようにしましょう。とはいえ、そのお気持ちには感謝を述べ、遺族の意志をていねいに伝えます。

そこで押し切られ香典を受け取ってしまえば、あとあとトラブルが起きてしまいます。敬意を示しつつも、はっきりとお断りすることが重要です。

あわせて読みたい 葬儀・葬式の流れとマナーについて詳しく解説 葬儀はどのような流れで進み、何をしなければならないのでしょうか。一般的に、葬儀は下記のような流れで進行していきます。実際にその時に... 続きを見る

受付での服装

受付をする際の、男女別と学生の場合の正しい服装をご紹介します。

男性

・上下黒のブラックスーツでワイシャツは白
・ネクタイや靴下、靴は黒。靴はエナメルや光る飾りの付いたものは不可
・慎みのある髪型にする

女性

・黒のワンピースあるいは黒のスーツで、露出が多いものは避ける
・ストッキングは肌色または黒で、靴やバッグも黒にする
・靴はエナメルや光る飾りの付いたものは不可
・動き回る事が多いためハイヒールのかかとは低いものがよい
・ノーメイクである必要はないが、派手な化粧は好ましくない
・髪型も含め、慎みをもったものにする

学生

・中学生や高校生が手伝う場合、制服を着用すれば問題はない
・制服がなければ、紺、黒、グレーのブレザーと白いシャツ
・下も同じく紺、黒、グレーのズボンかスカートを着用

あわせて読みたい 葬儀前にまとめてチェック!葬儀の際に必要なものリストについて詳しく解説 葬儀は突然決まるものですが、忘れてはいけない必要なものがたくさんあります。遠方から参列する場合は特にバタバタと準備をしなくて... 続きを見る

遺族の一員という意識を持ちましょう

受付の仕事は広範囲にわたるもので、責任のある役割です。信頼されているからこそ任されるものなので、しっかりやり遂げることが信頼に報いることになります。不安に思うこともあるかもしれませんが、この記事を参考にして対応すれば大丈夫です。

葬儀の受付をスムーズに行うために必要な準備

受付は何事もテキパキとこなし、ミスのないようにしなければなりません。特に冠婚葬祭の場合は、厳粛な雰囲気の中なので、なおさら完璧さを求められます。故人にお別れを言う最期のセレモニーを台無しにすることがないよう、しっかり準備を進めましょう。

葬儀の時間を把握しておく

受付の仕事は、当日受付に立って香典を管理したり、参列者の名簿をチェックしたりすれば良いだけと思われがちですがそれだけではありません。葬儀に関する諸々の質問を受けるのも受付係の仕事です。また葬儀当日は忙しい遺族に代わって、葬儀社と連携を取るのも受付係の仕事です。

このように、受付係は様々な仕事をこなさなくてはいけなくなることが予想されるので、予め葬儀の進行、時間をしっかり把握しておく必要があります。

あわせて読みたい 告別式の時間は? 式の流れと親族や受付係・参列者が行くべき時間について詳しく解説 告別式の開始時間は、午前10時か11時となるのが一般的です。告別式自体の所要時間は30分程度ですので、一般参列者の場合には、到着してから出棺を見送るまでの所要時間は… 続きを見る

葬儀の受付係が会計をするかどうかを事前に決めておく

葬儀の受付では香典を受け取るのが常例になっていますが、香典の中身を受付係がチェックするか否かは事前に遺族と相談しておく必要があります。香典管理をどうするかよく話し合っておくのが望ましいでしょう。

また、香典を確認した上で袋と中身を別々に管理する場合は、遺族の方で現金を入れるための箱や袋を用意し、受付係が現金管理を苦としない工夫をしておきましょう。

葬儀の受付を誰に頼むか明確にしておく

遺族の方は葬儀の受付を誰に頼むかよく考えて決めるようにし、決めた際には速やかに受付をお願いする人に連絡を取りましょう。葬儀の受付担当に選ばれた人は、葬儀のセレモニーが始まる1時間前には会場に行き、葬儀社との打ち合わせや、会場準備をする必要があります。

遺族の方はその点も十分に考え、時間に余裕のある人に受付を頼むようにしましょう。

また、受付係を一人にするか複数人に頼むか決めるのも遺族の仕事です。葬儀に参列する人の人数や、受付仕事の多さなどをよく考えた上で人数調整するのが良いでしょう。受付で香典の管理をする場合は、故人の同僚にのみ頼むのではなく、親族からも受付担当者を出すようにし、後々金銭トラブルに発展しないようにするのも大切です。

葬儀の受付がいなくなってしまう状況を想定しておく

受付を頼む方が葬儀にも参列する方の場合、葬儀中に受付が無人になってしまうことも考慮しなければなりません。万が一遅れてきた方がいると、受付に誰もいないことで混乱を招いてしまいます。

そのような場合はどうすれば良いのか、前もって葬儀をお願いする業者と相談しておきましょう。

あわせて読みたい 葬儀業者にはどんな種類がある?葬儀業者の選び方を詳しくご紹介 年を重ねるにつれて、葬儀に参列するだけの立場から葬儀業者を選ぶ立場になる確率が増えてきます。葬儀は限られた時間の中で準備を進める必要があります。そのため… 続きを見る

葬儀で受付を担当する人は誰を選ぶべきか

葬儀の受付は基本的にその場を動かず、遅れてきた参列者の受付及び誘導をする必要があります。そのため葬儀にしっかり参列し、お別れを述べたいと思っている参列者や親族に葬儀での受付をお願いするのは難しいでしょう。

少し遠い親戚

遺族や近い親族の中から受付の人を選ぶのは、あまり良い案とは言えません。故人との関係が近ければ近いほど、しっかりと最後の挨拶をしたいと思う人が多いでしょう。遺族や近しい親族から受付してくれる人も出てくるかもしれませんが、後々トラブルになりかねないので、同じ親族でも少し遠い親族から受付係をお願いした方が安心です。

関係性の深い知人、同僚

親族の中から受付してくれる人を見つけられない場合は、故人に近しい友人、会社の同僚に頼むのが望ましいとされています。会社の同僚や友人であれば、事務的に対応してくれることが予想されますので、よりスムーズな受付が期待できます。ただし、受付はお金を扱う場でもあるので、信頼できる人物を選ぶ必要があります。

故人と面識があることはもちろんですが、遺族の代表である自分とも面識のある、故人の同僚を選ぶのが本来は望ましいでしょう。

葬儀の受付を行ってくれる代行業者

葬儀は結婚式とは異なり、半年前、一年前から「この日に葬儀がある」と予定を立てられるものではありません。急な葬儀で受付係をお願いしたところで、相手も予定が立て込んでいて引き受けることができないという可能性も十分に考えられます。

そのような時は、思い切って葬儀の受付を代行してくれる業者を頼りましょう。中にはお葬式プランの中に葬儀受付代行のオプションがある場合もあるので確認してみて下さい。葬儀受付代行のオプションが提示されていないという時には、お願いしている葬儀社に直接問い合わせ、葬儀の受付をお願いできるか聞いてみるのも得策です。

葬儀の受付代行業者を利用する際のポイント

お通夜やお葬式の受付を近親者に頼まないという場合、予め葬儀の受付は代行業者にお願いすると決めている場合は、受付の代行を担ってくれる業者をどこにするか早急に決める必要があります。ここでは、お葬式やお通夜の受付代行業者の選び方についてのポイントについてご紹介します。

葬儀に関する実績

葬儀の受付代行業者を選ぶ際に基準となってくるのが、その代行業者の葬儀に関する実績です。「冠婚葬祭全ての受付を担っています」と謳っていても、これまでの実績が結婚式の受付しかありませんというのであれば、葬儀の受付を初めて任せるのに不安を覚えることでしょう。

また葬儀と一言で言ってもその形式は様々です。そのいずれの形式にも対応した実績のある業者を選ぶことで、葬儀に関する不安を払拭することができます。葬儀当日、遺族はバタバタと慌ただしくなることが多いので、できる限り安心して業務を任せることができる代行業者を選ぶようにし、精神的なストレスを増やさないようにすることが大切です。

葬儀の受付代行にかかる費用

受付代行に掛かる費用は、受付1人(1夜)に付き「10,000円前後」が相場です。参列者が少ない場合は受付代行業者を1名お願いするので十分かもしれませんが、大きなお葬式の場合は、受付をスムーズにするために3、4名の受付代行業者を頼む可能性も考えられます。

予算と照らし合わせながら、受付係を何人業者に依頼するか考えましょう。

葬儀の受付代行を行う業者を利用したお客様の声

葬儀の受付の代行を受付代行業者にお願いした経験のある方は、「利用して良かった」と評価している方が多いです。

「全く予想をしていなかった葬儀だけに、受付のことまで頭が回りませんでした。その点をプロの受付係の方がしっかりサポートして下さったので、葬儀そのものもスムーズに回すことができとても良かったです。」



「人手不足で受付をする人が居らず、思い切って受付代行業者にお願いしました。不安もありましたが、事務的にテキパキと受付業務をこなして頂けたので、とても心強かったです。」


逆に「利用してあまり良くなかった」と評価している方は、「無言で受付をされて雰囲気が悪かった」や「やはり故人と全く接点のない人物だっただけに受付の雰囲気が喪に服しているというものではなく違和感が残った」といった感想を持ったようです。

ただいずれの評価の場合も、受付代行業者の方はプロとして事務的に受付業務を担当してくれるので、受付は非常にスムーズであり、その点は評価に値するということだったようです。

まとめ

葬儀の受付は、「たかが受付」と思わないようにしましょう。自分が遺族として誰かに受付を頼む立場にあるという場合は、誰に受付を頼むか早めに決め、その人に受付係の依頼をします。できれば受付候補者を3名ほど選定してから、それぞれに受付が頼めるか否か聞いてみるのが望ましいでしょう。

受付を担当してくれる人が誰もいないという場合は、お葬式やお通夜の受付代行業者に頼むという選択肢も検討し、依頼してみて下さい。「受付係」決めでストレスを溜めこまないようにするためにも、思い切って業者を頼るのは良い方法といえます。

葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

小さなお葬式LINE公式アカウント
4.6/5
評価数(39)
  • LINE
  • hatena
  • copyicon
  • URLをコピーしました!

関連する記事