法事・法要

作成日:2019年11月18日  更新日:2019年11月18日

御霊写しとは何か?儀式の流れもあわせて解説

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御霊写しとは何か?儀式の流れもあわせて解説

この記事は小さなお葬式が書いています

御霊写しという言葉を耳にしたことはあるでしょうか。日本では古くから広く執り行われてきた儀式です。しかし、仏教徒の方の中には初めて聞くという方もいるのではないでしょうか。しかし、御霊写しに招かれたときに何も知らずにいると恥をかいてしまうかもしれません。

そこでこの記事では、御霊写しとは何かについてご紹介します。儀式の意味だけでなく一連の流れやマナーについても解説しますので、御霊写しについて詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

小さなお葬式

【もくじ】
御霊写しとは?
御霊写しの儀が執り行われる宗教
御霊写しの儀が執り行われる時間と場所
御霊写しにおける玉串料について
御霊写しの儀の流れ
御霊写しの儀の際に注意すべきこととは?
御霊写しの儀に参列する際に適した服装とは?
まとめ

御霊写しとは?

御霊写しとは、死者の魂を依り代となる物品に移すための儀式です。「御霊移し」「みたまうつし」と表記することもあります。故人の魂をほかの物品に移すことで、現世に留まり続けていただくために行う儀式となっています。

体を失った魂の新たな依り代を用意して、以後は家族を見守ってもらうためにお祀りします。故人の魂の宿り先を用意するという意味では、仏教での位牌に相当するといえるかもしれません。

魂の新たな依り代となるものを御霊代と呼びます。古くは鏡を用いることが多かったのですが、近年では故人の生前の愛用品や霊璽(れいじ)という白木の品を用意するケースが増えています。

御霊写しの儀が執り行われる宗教

御霊写しの儀を行う代表的な宗教は、神道天理教です。どちらの宗教にとっても御霊写しの儀は故人の魂をお祀りするための重要な儀式です。しかし、教義や魂の考え方の違いから儀式の意味はそれぞれ異なります。

神道では故人の魂は神様になるとされており、祖霊となって一族の守り神となってもらうために現世の器を用意すると考えます。

天理教では、人の体は親神天理王命(テンリオウノミコト)より貸し与えられたものと考えます。御霊写しは命を終えた体を天理王命のもとへ返し、新たな体を再び貸し与えてもらうまで依り代に魂を宿しておくととらえています。

魂を別のものに移すという考えは共通していますが、儀式を行う理由はそれぞれの思想にのっとっています。

御霊写しの儀が執り行われる時間と場所

御霊は夜に活発化するとされているため、御霊写しは真夜中に行うのが正式な作法です。やむなく日が出ているうちに執り行う場合は、灯りを消してカーテンも完全に閉めきり、できるかぎり室内を暗くして夜の環境に近づけてから実施します。

仏教の法要はお寺で行われることもありますが、御霊写しは神社の境内では行いません。神道では死はケガレと考えており、神域である境内に不浄を持ち込むことを防ぐためです。そのため、御霊写しは斎場や自宅に祭壇を設けて行います

御霊写しにおける玉串料について

御霊写しに参列する際は、玉串料を持参するのがマナーです。玉串料は仏教での香典にあたり、参列者の年齢や故人との関係性によって相場があります。玉串料の相場額はいくらくらいなのでしょうか。用意するときのマナーも含めて解説します。

玉串料の相場について

玉串は神事の場で用いる祭具の一種です。参列者はこの玉串の代わりとして金銭をお供えします。

玉串料の相場額は5千円~10万円ほどとなっています。参列者が高齢で親等が近いほど多く包むのが慣例です。自分の両親の御霊写しに参列する場合は3万円~10万円、兄弟姉妹の場合は3万円~5万円、祖父母では1万円~5万円前後、知人友人は5千円~1万円が相場とされています。

仏教の香典と比較しても、相場額に大差は見られません。玉串料を包む金額に迷ったときは香典の金額を参考にするのもひとつの手段となるでしょう。

表書きの書き方について

玉串料を包む袋の表書きは、御玉串料御榊料と書くのが一般的です。ほかに御霊前や御神前も広く使われています。表書きは、水引上部の袋中央に書きます。水引を挟んだ下には送り主の名前をフルネームで記名しましょう。

連名で出す場合、出す人数が3名以下であるなら全員の名前を書き連ねても問題ありません。大勢で持ち寄って包んだ場合は代表者1名の名前を書き、左下に一同と付け加えます。一同で出した際はお金を出した人全員の名前と住所書いたリストを作成し、中袋に入れましょう。

水引について

水引にはいくつか種類がありますが、玉串料で用いる水引は結び切りのものを使用するのがマナーです。結び切りは一度結ぶと簡単にほどけないことから、「不幸が一度きりで済むように」という意味合いが含まれています。

水引の色は、白黒または双銀を選びます。仏教では白黄の水引を用いることもありますが、神式では適さないのでご注意ください。

不祝儀袋について

玉串料は不祝儀袋に包むのがマナーです。白の封筒を用いることもありますが、この場合は郵便番号を記入する枠がプリントされていない無地のものを選ぶようにしてください。

不祝儀袋にはハスの花やユリの花がプリントされているものも販売されています。これらは仏教用やキリスト教用の不祝儀袋です。神式の作法には適していないので避けましょう。

玉串料を包む不祝儀袋にはランクがあり、包む金額に見合った袋を選びます。水引が直接描かれている簡易的なものから袋の口が2重になっていて水引を別につける本式の袋があるので、包んだ金額に合わせて選びましょう。

御霊写しの儀の流れ

御霊写しの儀の一連の流れについて解説します。儀式の進行や作法にはそれぞれ意味があるため、同じ御霊写しの儀でも教義が異なる天理教と神道では内容に差があります。こちらでは、天理教と神道の場合に分けてそれぞれの御霊写しの儀の進行をご紹介します。

天理教の場合について

天理教の場合は、斎主の消灯の合図で部屋の明かりを消して、祓詞(はらえことば)奏上から儀式が始まります。続いて神様にお供え物を捧げる献饌(けんせん)を行い、玉串奉献の儀に移ります。

玉串奉献は参列者がそれぞれ玉串を持ち、ひとりずつ二礼四拍手一拝四拍手一礼して玉串を奉納します。拍を打つときはしっかりと音を立てても問題ありません。その後、全員でしずめの詞を唱えます。斎主の点灯の合図で部屋の明かりを戻して礼で締めくくります。

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神道の場合について

神道では、御霊写しを始める前に会場の明かりをあらかじめ消しておきます。まず参列者が入場し、斎主によって祓詞が奏上されます。天理教の場合と同様に献饌しずめの詞の斉唱を行い、斎主による玉串奉献を行います。その後、御霊遷しの儀を行って魂を依り代に移すことで、以後故人は神様として扱われます。

続いて斎主と参列者全員が列拝し、故人と関係性が近い順に玉串奉献をしていきます。全員の玉串奉献終わったら礼をして部屋の明かりを点けます。一同が祭壇の前に集まったら、斎主の祭詞奏上に続いて参列者は玉串を捧げるのが一連の流れです。

最後に玉串を捧げるときに二礼二拍手一礼を行います。拍の際には音を立てず忍び手で行うのがポイントです。

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御霊写しの儀の際に注意すべきこととは?

御霊写しの儀は神様と故人の魂を前にした厳粛な場です。マナー違反をして周りからひんしゅくを買わないためにも作法には注意を払いましょう。こちらでは御霊写しの儀に参列する前に押さえておきたい注意点をご紹介しますので、実際に参列する前にご一読ください。

儀式中に話をしない

御霊写しの儀は神前で行われる粛然とした儀式です。儀式の最中に声を出すことは場の雰囲気を損ね、マナー違反となります。儀式の最中は余計な会話は慎みましょう。わからないことがあれば、人に尋ねるのではなく周りを観察して動きを合わせることを意識するのが重要です。

数珠を使用しない

数珠はもともと仏教の僧侶が唱えた念仏の回数を数えるために使われていました。数珠の珠の数も108の煩悩に由来しており、仏教思想にもとづく法具です。御霊写しの儀は神式の儀式であり、仏教思想とは無関係なので数珠は必要ありません。

たとえ参列者が仏教徒であっても、弔事ではその場の作法に合わせるのがマナーです。神事に参列するときは、数珠は持ち込まないようにしましょう。

礼拝時に音を立てない

儀式の最中は静寂が尊ばれます。礼拝のときもなるべく音を立てないように心がけましょう。神道の御霊写しの儀では拍を打つときにも掌は合わせずに両手の指を軽く合わせるのが作法となっています。しかし、天理教では拍のときには音を立ててもマナー違反とはならないので覚えておきましょう。

成仏という言葉を使わない

神式の儀式では成仏という言葉は使わないように気をつけましょう。御霊写しの儀は「魂の成仏を祈る儀式」ではなく、故人の魂を現世に留めて神様に昇華させるために行います。成仏は仏教的な考えですので場に相応しい表現ではありません。

同様に、ご冥福やご供養といった言葉も神式の場ではふさわしくないので使用は避けましょう。

玉串奉奠や手水の行い方を確認しておく

神式の儀式では、玉串奉奠手水といった仏教の葬儀では用いないものも扱います。神式になれていない方はこれらの作法を事前に確認しておくとよいでしょう。

玉串を斎主から受け取るときは、左手を下から添えて右手で上から押さえるように持ちます。玉串台の前まで進んだら、右手の根元を中心に時計回りに回して先側が祭壇を向くように持ち直します。そして忍び手で二礼二拍手一礼を行うのが作法です。

手水は神社に設置されている手と口を清めるための場です。最初に右手でひしゃくを持って左手に水をかけます。ひしゃくを左手に持ち換えて同様に右手も清め、再び右手に持ち直して左手でひしゃくから水をすくって口をすすぎます。

最後にもう一度左手に水をかけて、ひしゃくをもとに戻すのが一連の動作となります。ひしゃくに直接口を付けないようにお気をつけください。

御霊写しの儀に参列する際に適した服装とは?

御霊写しの儀は神道における葬儀の場ですので、服装にもマナーが求められます。こちらではどのような服装が適しているのかを解説します。男女別に紹介するほか、注意点にも目を向けていきます。直前になり慌てることがないように、あらかじめ確認しておきましょう。

男性の場合について

男性が御霊写しに参列するときは、上下黒の喪服を着用します。ネクタイや靴下といった小物も黒で統一し、ネクタイピンは外すのが基本です。

男性は基本的にはバックを持たず、結婚指輪を除いたアクセサリーは身に着けないのがマナーです。香典やハンカチなどは喪服のポケットに入れて持ち運びましょう。荷物が多い場合は、黒のシンプルなデザインのハンドバックを選びます。

女性の場合について

女性は黒のワンピースやアンサンブルが適しています。襟元が開いたデザインは避け、袖の長さは長そでか七分丈のものを選びましょう。スカート丈は膝を出さないように意識して、膝下5センチメートル以上になるように心がけてください。

ストッキングやパンプス、バックはすべて黒で統一します。アクセサリーはパールのネックレスであればつけられます。

男女共通で気をつけることについて

男女ともに服装で気をつける点は、華美な服装は避けることです。服装の色だけでなく素材にも気を配って、光沢のある素材や擦れると音のする素材は避けるようにしましょう。

冬場でコートを着る場合はフードやファーが付いたものは着ないようにして、金属のボタンにはボタンカバーを被せるといった気遣いが求められます。

まとめ

御霊写しは神道の儀式ですので、仏教の葬儀になれている方は勝手がわからず困惑するケースもあるかもしれません。なじみが薄い文化の儀式に参加するときには事前の情報収集は不可欠です。ぜひこの記事を参考にして知識の準備を整えてから望むようにしてください。

小さなお葬式は神式の葬儀にも対応しています。御霊写しの儀を執り行う際は小さなお葬式にお任せください。お電話やお問い合わせフォームでのサポートも行っておりますので、御霊写しで疑問に思うことがあればぜひこちらもご利用ください。


葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。


最後に

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