種類豊富な位牌の中から故人にぴったりのものを選ぶ方法

種類豊富な位牌の中から故人にぴったりのものを選ぶ方法

身近な方が亡くなったときは位牌を用意することになりますが、位牌について詳しい知識をお持ちの方は多くはないでしょう。位牌を見慣れていない方も珍しくはなく、どのような手順で用意すればよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、故人に合わせた位牌の選び方についてご紹介します。位牌についての基本的な知識や種類、環境に合わせた決め方についても解説していきます。位牌選びでお悩みの方はぜひご一読ください。

こんな人におすすめ

故人らしさを重視した位牌選びのポイントを知りたい方

位牌の台座にはどのような種類があるかを知りたい方

位牌を作る時に知っておきたい基礎知識を知りたい方

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新しい種類の位牌も紹介!故人らしさを重視した位牌選びのポイントとは?

位牌選びにも作法があるため、ふさわしい位牌を選ぶにはまず位牌について知ることが大切です。位牌にはさまざまな種類があり、サイズや形状も多岐にわたります。どのような位牌があるのかご確認ください。

位牌のサイズを選ぶ

位牌の大きさは、好みで好きに決めていいものではありません。仏壇やほかの位牌に合わせたサイズ選びが必要になります。まず、新たに迎える位牌は、仏壇のご本尊よりも背の高いものを選ばないようにしましょう。ご本尊が仏像なら、光背の高さ未満のサイズを選ぶようにして、掛け軸なら縦の長さを超えないサイズを選びましょう。

すでにお祀りしている位牌もサイズの指標になります。ご先祖の位牌よりも大きなサイズは避けて、同じか少し小さいサイズを選びましょう。配偶者が亡くなっていてすでに位牌がある場合は、サイズを揃えるのが主流です。

位牌の種類・スタイルを選ぶ

位牌は使用している木材・色・台座の形などの違いで、さまざまな種類が出てきています。ひとくちに位牌といっても多様な形状や形態があるので、カタログを参考にしてマッチした位牌を探します。きっと位牌を見れば故人を思い出すような、特別なものが見つかるでしょう。

また、家族で種類を揃えると一体感が出て、見た目にも統一感が出ます。位牌はひとつずつではなく、並べたときの雰囲気を意識して選ぶのも重要です。
小さなお仏壇

位牌の台座にはどのような種類があるか

位牌は素材や塗りだけではなく、台座にもさまざまな仕様があります。台座の種類はデザインだけではなく、値段にも影響する重要な要素です。こちらでは、代表的な台座の型である、春日型・勝美型・呂門型・葵角切型・猫丸型をご紹介していきます。

四角い台座の春日型

春日型は最も数が多いスタンダードなタイプです。シンプルな四角い形状が特徴的で、装飾性が薄いことから、さまざまな部屋や仏壇にも馴染みやすいのが魅力となっています。台座に蓮華の装飾を施した蓮華春日型もあります。

春日型は値段が抑えられたものが多く、位牌にあまり費用をかけられない方にもおすすめです。蓮華春日型は値段が上がりますが装飾性がよく、通常の春日型では寂しいと感じる方に適しています。

札板頭頂部と框座部分が独特な勝美型

勝美型は、札板の頭頂部が木瓜型をしているのが特徴的です。春日型のシンプルな台座に前掛け状の装飾が追加されていて、デザインにも配慮されています。前掛けと台座の足でハートに近い形を作る「金虫喰い」も目を惹くポイントです。

勝美型の値段はミドルクラスとなっており、標準的な価格で販売されています。値段とデザイン性のバランスがよいため多くの方に受け入れられる人気のタイプです。

框座が門のようになっている呂門(ろもん)型の位牌

呂門型は台座の足がコの字型になっていて、シンプルながらもどっしりとした安心感がある形状をしています。札板の頭頂部は春日型のような半円形です。全体的にすっきりとしながらも、金箔を使用した華美な意匠が目を惹くデザインが印象的となっています。楼門型の名前で販売されていることもあります。

金箔を用いた蒔絵があしらわれているものが多く、春日型よりも値段が高く設定されていることがほとんどです。素朴さと力強さを両立したデザインは和室によく馴染むため、多くのアレンジ型が作り出されています。

台座の角がなく蓮の装飾がついた葵角切型

札板は勝美型と同じく木瓜型で、台座は角が落とされていることや前掛けが付いているのが特徴です。台座には瀟洒な蓮の飾りがあしらわれていて、華やかな印象を与えるデザイン性の高いタイプとなっています。角切型や角切門とも呼ばれるケースもあるようです。

デザイン志向が強いタイプのため、値段は高めです。ほかのタイプよりも巾が広めなことからの字数を多く刻みやすいため、夫婦位牌に良く用いられている型としても知られています。

框座が猫の足のようになっている猫丸型

猫丸型は全体的に流線型のデザインをしているのが印象的です。台座の装飾も趣向が凝らされていて、デザイン性も優れています。金箔や金粉をあしらった豪華な仕様となっており、高級感のある佇まいが人気です。

一方で、形状が複雑で凝ったデザインをしているのに加え、金箔や金粉を用いていることから値段は高く設定されています。シンプルな春日型と比較すると3倍以上の値段がついていることも珍しくありません。潤沢な費用をかけても華やかな位牌を用意したい方に向けた位牌といえるでしょう。

位牌の色について

位牌の色は全体の仕上がりに大きな影響を与えます。同じデザインでも配色を変えただけでまったく異なる印象を受けることも多く、色は位牌を選ぶ際の大きな判断基準です。こちらでは、素材の持ち味を活かした天然色と、塗装を施した塗り位牌をご紹介します。

ベースの木に塗り物をしている「塗り位牌」

塗り位牌は、位牌の素材となる木材に漆塗りや黒塗りを施した位牌の総称です。重厚感と艶のある独特な色味が魅力となっており、昔から位牌の定番色として親しまれてきました。

漆塗りは職人の手による伝統工芸のため、コストが多くかかる問題がありました。ですが、現在は漆に近い色感を出せるカシュー塗料や、耐久性に優れるウレタン塗装なども開発され、塗装の幅に広がりを見せています。これらの塗装技術の発展によって、安価で入手できる輸入製品も多く見られるようになりました。

木の色を生かした位牌は2種類に分けられる

木材の天然の色味を活かした位牌は、古くからある「唐木位牌」と昨今数を伸ばしている新しいスタイルの「天然木位牌」の2種に分けられます。

唐木位牌は、黒檀や紫檀といった唐木系統の素材で作成した位牌です。黒檀や紫檀は古来より質のよい至便な高級素材として重宝されてきました。黒檀はあらためて塗色しなくても美しい黒色をしているのが特徴で、塗りとはまた違った味わい深い色味から人気を博しています。

紫檀も黒檀とともに唐木三大銘木に数えられる高級木材となっており、ローズウッドとも呼ばれています。美しい発色とまだら模様は家具の素材としても人気です。

天然木位牌は、天然木材を活かしたナチュラルな雰囲気が魅力となっています。よい意味で飾り気のない朴訥なデザインは、インテリアとしても自然に周囲に溶け込むでしょう。洋室との親和性も高いため、現代の日本人の住宅事情ともマッチして好評を得ています。

位牌を作る時に知っておきたい基礎知識

こちらでは、位牌を作成するときに役立つ基本的な知識をご紹介していきます。位牌の注文の仕方や注文するときに控えておいたほうがよい情報など、実際に作成する際に役立つ知識をお届けします。特殊な位牌や宗派による位牌の扱いもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

位牌をどこで注文するか

位牌は従来の仏具店で購入したりお寺にお願いしたりするほかに、オンラインショップや葬儀社でも購入できます。仏具店やお寺で注文するのは安心感がありますが、料金の値引きがされにくい面があるので高くついてしまう場合もあるでしょう。

オンラインショップは、実店舗とオンライン販売をどちらも扱っている店と、オンラインショップ専門の業者があります。オンラインショップ専門店は、人件費や土地代がかからないぶん販売価格を抑えることが可能なので、価格面を重視するならオンラインショップ専門店での購入がおすすめです。

実店舗には、実際に位牌を自分の目で確かめることができるメリットがあります。自分が価格と品質の安心のどちらを重視するかによって、注文する相手を決めましょう。
小さなお仏壇

位牌を作るのに必要な情報

位牌を作成する際は、注文先に故人の情報を伝える必要があります。位牌には故人の戒名や没年月日・俗名・行年(享年)を彫り書きするので、白木の仮位牌に記載されているこれらの情報を控えておいてください。

特に戒名は普段見慣れない旧字が使われていることも多く、正確に伝達できるように意識したほうがよいでしょう。不安ならメモだけでなく写真を撮影して手もとに残しておくと安心です。

位牌はただ作っただけでは意味がない

位牌は作成して手もとに届いた時点ではただの物品です。位牌に故人の霊魂を宿らせる「魂入れ(たましいいれ)」の儀式を行うことで神聖な仏具となります。この儀式は地方やお寺によっては、「お性根入れ(おしょうねいれ)」や「開眼供養(かいげんくよう)」などとも呼ばれています。

位牌を作り換える際には、故人の霊魂に新たな位牌に移ってもらうために「魂抜き(たましいぬき)」を行います。位牌は霊魂が宿ったまま処分するのは厳禁とされていますので、一度霊魂を抜く過程が必要になります。魂抜きは「お性根抜き(おしょうねぬき)」や「閉眼供養(へいがんくよう)」と呼ばれることもあります。

生きている人でも位牌を作ることができる

故人が亡くなった後に遺族が作成する位牌を順修牌といいます。これに対して、生きているうちに作成する位牌が予修牌(よしゅはい)です。予修牌は生前供養の一種であり、終活の一環として作成されることがあります。

予修牌は、作られたときは文字が朱色で書かれているのが特徴です。朱色の文字は名前が書かれている方が存命であることを示していますので、亡くなったあとに金字に戻す必要があります。

夫婦は1つの位牌に連名にすることもできる

1つの位牌に夫婦2人の名前を連ねる位牌は、夫婦位牌と呼ばれています。夫婦2人が同時に亡くなることは稀です。そのため、夫婦位牌は最初から連名にする予定で空き部分を作るケースと、1人用の位牌を配偶者が亡くなった際に連名の位牌に作り替えるケースが主流になります。

最初から夫婦位牌にする予定で準備する場合は、札板が細長いタイプの位牌は戒名を入れるスペースが限られてしまうため避けたほうがよいでしょう。横幅があり、4.0寸以上のサイズの札板がある位牌が夫婦位牌に適しているとされています。

位牌の数が増えてきたら「繰り出し位牌」も検討する

仏壇に並べる位牌の数が増えてきたら、「繰り出し位牌」への移行を検討してもいいかもしれません。繰り出し位牌は、お墓でいうところの先祖墓に相当する位牌です。ひとりひとりに用意していた位牌をひとつにまとめることができます。

繰り出し位牌にするタイミングは弔い上げの後です。弔い上げは個人としてのご供養の節目を指し、以降は年忌法要が行われなくなります。弔い上げは地方や菩提寺にもよりますが、三十三回忌や五十回忌を目処に行われるのが主流です。

浄土真宗は位牌を作らない

浄土真宗には、故人の霊魂は死後すぐに成仏して現世に留まらないという教えがあるため、原則として位牌は作成しません。ですが、居住地がお墓から遠くあまりお墓参りにいけない場合や、どうしても位牌が欲しい場合は作成するケースもあります。

浄土真宗の檀家で位牌を用意したい場合は、まずはお寺に相談しましょう。故人にお参りをしたいのであれば、「過去帳」や「法名軸」を用意するのも方法のひとつです。

戒名なしでも位牌は作れる

位牌には戒名を記すのが一般的ですが、本名で位牌を作るケースもあります。近年では価値観の多様化に伴って無宗教とされる方も珍しくなくなりました。「戒名は授かっていないが、形式上の位牌を用意したい」という方は、生前の名前でも位牌を作成できます。

戒名がない場合は、札板には本名をそのまま記すか、「(故人の氏名)之霊位」とするのが一般的です。

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まとめ

位牌を選ぶときは、外観以外にサイズも大事な基準になります。ご本尊やご先祖に失礼にならないように、適切な位牌を選ぶことを心がけてください。

位牌は昔ながらのものから、現在の人々の暮らしに合った新しいスタイルに適応したものまでさまざまなバリエーションのものが出ています。デザイン賞を受賞した洗練されたデザインの位牌もありますので、故人にぴったりな位牌を探してみてください。

また、初めての位牌づくりでは仏壇もあわせて購入しなければならないケースもあります。小さなお葬式では、仏壇のセットを注文する際に位牌も一緒に注文できるようになっていますので、非常に便利です。位牌や仏壇をお求めの際は、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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