お位牌の種類と大きさの選び方

お位牌の種類と大きさの選び方

自分にとって身近な方の死はとても悲しく、喪失感も大きいでしょう。しかし大切な方であるからこそ、最期に眠る際の環境はきちんと整えてあげたいものです。

日本では、亡くなられた方のためにお位牌を用意します。このお位牌には、個人の霊魂が宿る場所・依代となるとされており、故人の象徴とも言うことができます。

お位牌は、本来宗教や性別により差がないとされています。そのため大切な方を亡くした際には、どのようなお位牌を選ぶべきなのか悩まれる方も多いでしょう。お位牌の種類や大きさなど、選ぶ基準について解説をしていきます。

こんな人におすすめ

どのくらいの大きさの位牌を選んだらよいかを知りたい方

位牌の並べ方を知りたい方

どのような種類の位牌を選んだらよいかを知りたい方

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どのくらい大きさのお位牌を選んだらよいか

では、実際にお位牌を手配する際にはどのくらいの大きさのものを選択するのがベストなのでしょうか。

お位牌の大きさを確認するには、「札寸」と「全長」があります。「全長の長さだと思っていたら実は札寸だった」という場合、思っていたよりも大きいお位牌になってしまいますので、大きさを選ぶ際には「札寸」と「全長」のどちらで記載されているのかチェックする必要があります。

それでは、実際にお位牌を手配する時にどのような基準で選択するべきなのか解説していきます。

【基本】ご本尊の高さを超えずご先祖のお位牌よりも小さいものを選ぶ

まず1つ目の目安として、御本尊の高さを超えないという基準があります。御本尊とは宗教の信仰対象となるもので、それらを模した仏像や彫刻掛け軸のことをさします。一般的な家庭の御本尊は掛け軸タイプが多く、仏壇の中心部に添えられています。この御本尊の高さを超えないように、お位牌の大きさを選びます。

またご先祖様がいらっしゃる仏壇の場合は、そのご先祖様のお位牌と同じ大きさか、少し小さめのものを選ぶと良いでしょう。
小さなお仏壇

お位牌の並べ方

またご先祖様がいらっしゃる場合は、お位牌の置く位置にも決まりがあります。ご先祖様のお位牌が1つある場合は、向かって右側にご先祖様のお位牌を、新しく並べるお位牌を向かって左側へおきます。ご先祖様のお位牌が複数ある場合は、外側が一番長いご先祖様になるように、右・左・右・左と内側へと置くように配置します。

偉大な功績を遺した故人には大きめのお位牌

お位牌の大きさは「寸」を用いて表示されます。大きさは2~8寸と幅広くあり、一般的に選ばれやすいものは3寸~4寸の大きさでしょう。

そんな中でも、偉大な功績を残した故人には大きめのお位牌を用意します。一般的にはご先祖様がいらっしゃる場合には、ご先祖様のお位牌と同じ大きさか少し小さめのお位牌を手配します。しかし、故人が偉大な功績を残した場合には、先祖を超える大きさのお位牌を用意することも可能です。

夫婦のお位牌は大きさを揃えるのが一般的

以前は夫婦のお位牌といえば一家の主人である夫のお位牌を、妻のお位牌より大きく作る傾向にありました。

しかし、現在では同じ大きさを選ぶことが一般的となってきました。本来お位牌とは1人につき1つですが、夫婦の場合は1つのお位牌に連名で記載することも可能です。

夫婦連名でのお位牌の作り方

夫婦連名でのお位牌を夫婦位牌(めおといはい)と言います。作るタイミングとしては、どちらかが亡くなったタイミングで作成します。この時、先に亡くなった方の名前を片側に入れ、もう片方は空欄にして空けておきます。または、お二人が亡くなられた段階で作成し連名を綴るという方法の2通りがあります。

ただ、現在では夫婦のどちらかが亡くなったタイミングでお位牌を作成するパターンはあまり多くありません。理由としては、空欄に残された方のお名前が入ることを待っているようで縁起が悪い、というものや、魂抜きを行わず位牌を業者に預けることが気になるという点です。

魂抜きとはお墓やお位牌を別の場所に移す際に、一度魂の宿っているお位牌から魂を抜き、単なる石・札に戻してから移動をするというものです。その後移動した先で再度魂入れを行います。しかしあらかじめ作成していた夫婦位牌に後から亡くなられた故人のお名前を記載する際には、その過程がないので気になる方も多いようです。

子供が先に亡くなった場合は少し小さめを選ぶ

お子様が亡くなった場合のお位牌は、小さめのものを選択することが一般的です。お子様の年齢により大きさに違いはあります。小さめのものを選択する理由としては、この先亡くなったお子様の「親」にあたる方が亡くなった時に、親のお位牌よりも子供のお位牌の方が、小さくなるように配慮してのことだと考えられています。

決まった大きさというものは特にありませんが、一般的には先祖代々のお位牌よりもひとまわり小さい程度を選択する方が多いです。

幼児や水子の場合は通常よりも一回り程小さいものを選ぶ

6歳ごろまでの幼児や水子が亡くなられた場合のお位牌は、通常よりも一回り小さいものを選択します。お位牌というと、荘厳で威厳を感じさせるような堅い印象のあるものだとイメージする方も多いでしょう。しかし、現在では赤ちゃんをイメージした小さく、可愛らしくデザインされたお位牌も販売されています。

大切なお子様に合ったデザインや、ご先祖様がいらっしゃる場合にはご先祖様のお位牌に近いデザインで小さめのものを選択することも良いでしょう。

葬儀店では3.5~5寸のサイズから選べる

お位牌の大きさは先述したように「寸」で表示され、1寸あたりは3.03cm程度です。一般的に選択される大きさは、3寸~4寸(9.09~12.12cm程度)が多いとされています。一般的な葬儀店では、3.5寸~のものの中から選択ができるようになっています。

お位牌のサイズを選択する際には、故人のご年齢や仏壇の大きさ、またご先祖様のお位牌の大きさなど総合的なバランスを見て選ぶと良いでしょう。それでも不明点がある場合は、大きさを業者に相談してみると良いでしょう。

どのような種類のお位牌を選んだらよいか

お位牌には大きさだけでなく、種類やデザインなど様々なものがあります。お位牌は「魂の宿る場所」とも言われていますし、作り変えることはあまりありません。故人のイメージや好みなどに合わせて、故人も家族も満足のいく素敵なお位牌を作成・設置したいものです。ここではお位牌の種類と特徴を解説していきます。

お位牌の種類に決まりはない 故人らしいお位牌のスタイルを選ぶ

お位牌の種類に関しては、宗教や仏壇などによる細かな決まりはありません。そのため、選ぶ方が故人・仏壇に合ったものを選択することになります。いくつか種類がある中で細かな基準や決まりがないと、悩んでしまいがちですがお位牌を選ぶ基準はとにかく故人のイメージや好みといった部分でしょう。そのため故人の好みや人柄をよく知る家族間で、相談して決めるのが良いでしょう。

またご先祖様がいらっしゃる場合には、ご先祖様のお位牌に合わせたデザインにするのも良いでしょう。

【お位牌の種類1】黒壇のお位牌

黒壇のお位牌は高級感のある質感で、長年にわたり故人の霊位の形を表すのにふさわしいとされ、人気のデザインです。特に唐木を使ったデザインは美しい木目が出やすく、「木のダイアモンド」と呼ばれる美しさを持っているとされています。

料金はお位牌のサイズ感、彫刻やデザイン等によって変わるため幅がありますが、通常サイズ(4寸前後)で特別な彫刻・デザインがなければ20,000円〜50,000円位が相場と考えられます。全体が黒く落ち着いた雰囲気で、仏壇を問わず選びやすいデザインとなっています。

【お位牌の種類2】漆塗りのお位牌

漆塗りのデザインは光沢がしっかりと出るので、鏡のように美しい状態で落ち着いた雰囲気の中にも華やかさがプラスされます。金粉で飾られているデザインも多く、より漆黒が綺麗に映え、とても人気のデザインとなっています。

現在はこちらのデザインが定番として人気になっています。また紫外線に強い一面もあり、高級感を重視してお位牌を選択したい場合にはこの漆塗りのデザインはオススメです。

金額の相場は通常のサイズ(4寸程度)で、特別な装飾等がなければ10,000円~30,000円前後となっています。合成漆か、本漆かによっても価格が変わります。

【お位牌の種類3】木目を生かしたお位牌

こちらのデザインは、伝統的なお位牌のイメージを変えようとして作られた現代的なお位牌のデザインとなります。「モダン位牌」と呼ばれ、形状も斬新なものから一般的なものまで様々なデザインがあります。特徴としてはリビングになじむようなデザインに作られているものが多く、木目を生かしたデザインとなっています。

おしゃれで個性的な感性を大切にするような故人の場合には、オススメのお位牌となります。価格はデザインにより大きく異なりますが30,000円前後となります。

字の色はお位牌の色によって決まっている

基本的には黒壇や漆塗りお位牌の場合は、金色の文字が多いでしょう。モダン位牌の場合はベースの木材の色合いによっても使用する文字色が変わってきますが、黒壇や漆塗りのお位牌と比較すると比較的様々な色が選択しやすいです。

業者により、いくつかの色合いから選択できるものもあるでしょう。基本的に文字が見えにくいものや、バランスが良くないものは除外されていると思いますが、オーダーをする際文字色に迷う場合は一度相談をしてみると良いでしょう。

お位牌を発注するのに役立つ事前準備

大切な方が亡くなられると、大きな悲しみが訪れます。しかし、悲しみにくれる時間もさることながら、葬儀やお位牌の準備などやることもたくさんあります。ここでは、いざお位牌を発注するとなった際にどのようなことが重要で、どこに注意しなければならないのか、スムーズに手配を進めるために意識するべきポイントをまとめました。

戒名をメモしておく

葬儀の段階では白木位牌といって、祭壇の上に置く仮のお位牌を設置します。本位牌の際に重要なこととして、戒名を間違えないようにするということです。大切な名前を間違ってしまっては大問題です。そのようなことがないように、メモをしておく、または葬儀で使用した白木位牌(仮位牌)の写真を収めておくようにしましょう。

メモをする場合には書き間違いをしては大変なので、落ち着いて間違いがないことを複数人で確認することをお勧めします。

仏壇の大きさ、既にあるお位牌の大きさをチェックする

お位牌の大きさを選ぶ際には、先述した通りお位牌を安置する仏壇の大きさや、仏壇にあるご本尊の大きさ、ご先祖様のお位牌の大きさとのバランスが大切になります。そのため、いざオーダーする際にはこの点を押さえておくと、よりスムーズにお位牌のオーダーができるでしょう。

あらかじめ仏壇の大きさ、ご本尊の高さ、ご先祖様のお位牌の大きさは最低限、確認をしてからオーダーをするようにしておきましょう。

お位牌の大きさや種類については仏壇と合わせて違和感のないものを選ぶ

お位牌の大きさや種類は仏壇との調和が大切であるため、別々での注文だとそれぞれのサイズ感で悩んでしまうことがあるでしょう。

小さなお葬式では、仏壇とお位牌のセットでの販売も行っております。セット購入ができればすでにバランスが取れた状態となりますので、迷うことなくオーダーすることが可能です。サイズ感でお悩みの方や、仏壇の購入も考えている方はぜひ検討すると良いでしょう。
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まとめ

大切な方の死はとても悲しく、なかなか心の整理もつかないでしょう。しかしながら、亡くなった後もできるだけ安らかに、好きなものに囲まれた綺麗な状態で眠ってほしいと思うのも事実です。そのため、悲しみの中でも故人の想いに寄り添って、お位牌の手配や仏壇の手配などをしてあげたいものです。

小さなお葬式ではお客様のご要望に寄り添い、スムーズに故人が落ち着ける場所を手配できるように丁寧な説明と対応で最善を尽くさせていただきます。ご不明点やご相談がございましたら、ぜひお気軽にご来店・ご連絡をくださいませ。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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