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作成日:2020年02月07日  更新日:2020年02月07日

「戒名」と「法名」の違いを解説!戒名には階級があるって本当?

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「戒名」と「法名」の違いを解説!戒名には階級があるって本当?

この記事は小さなお葬式が書いています

身近な親族が亡くなったときに、戒名や法名の違いが分からずどのようにしたらよいかと悩む方もいるのではないでしょうか。万が一のためにも、なるべく早いうちに知っておきたいものでしょう。

そこでこの記事では、戒名と法名の違いについてご紹介します。記事を参考にすれば、突然の事態になったときでも冷静に対処できるでしょう。加えて、戒名や法名にまつわるお金についてなども解説します。

【もくじ】
「戒名」と「法名」の違いを解説!
位階や性別を表わす戒名・法名の構成
【戒名】位号を見れば仏教徒の階級が分かる
【戒名】戒名料の相場と階級別の金額目安
よくある質問
まとめ

「戒名」と「法名」の違いを解説!

仏教に関して詳しく知らない人にとっては戒名と法名の異なる点だけでなく、それぞれの本来の意味を理解するのは難しいこともあるでしょう。ここでは、それぞれの違いや言葉の意味をわかりやすく解説します。宗派によって違ってくることをポイントのひとつとしておさえていきましょう。

戒名と法名の違いは宗派だけではない?

戒名や法名は、どちらも仏弟子になる際に授けられる名前です。授けられるときは戒名も法名も同じですが、授けてもらう目的が異なります。

多くの宗派で使われているのは戒名です。しかし、浄土真宗に関しては法名、日蓮宗では法号を使います。単純に宗派による呼び方の違いではないことを覚えておきましょう。現在では、亡くなったときに授けられることが多くなっていますが、仏教が日本に伝わったころは生前に与えていたといわれています。

戒名と法名の大きな違いは、教えの違いによるものです。仏教では、単に教えを学ぶだけではなく、教えのとおりの実践が求められます。仏教徒のなかには、修行を行って悟りを開く努力をすることを求めている宗派もあります。こうした教えや修行に関しての考え方の違いが戒名、法名の違いにも表れているといえるでしょう。

戒名の本来の意味

戒名は、仏教の厳格な戒律を守って修行を行うための証として受ける名前です。大乗仏教や上座部仏教の両方で行われているもので、通常は師僧が出家した人に対して与えます。

仏教には、「戒律」と呼ぶ修行者の生活規律があり、すべての修行者は常に戒律を守らなければなりません。戒律とは、自発的に規律を守りたい心の表れを意味する「戒」と、信条や規則を指す「律」を組み合わせています。

仏教の戒律は、人々から非難を受ける行いや悪事を働く行いを禁じており、戒律を守らなければ地獄に落ちると教えている厳しい規範です。戒名を受けるのはとても重要であるとみなしています。

法名の本来の意味

法名は、修行ではなく生活のなかで阿弥陀仏の教えを聞いて守る人に授けられます。法名を授ける浄土真宗の元来の教えは、厳しい戒律を守って修行できない人が阿弥陀如来の働きによって救われて仏となるものです。

浄土真宗には、戒律がないので受戒が存在しません。受戒の代わりとして、仏法をよりどころとして生活する証として法名を授けられます。門徒となるために髪を剃り、仏教徒として生きる誓いを立てるものです。

法名は亡くなってから授かるものではなく、生きているあいだに授かります。阿弥陀仏の教えを守りながら生きていくことを誓うものであるためです。

位階や性別を表わす戒名・法名の構成

戒名や法名を付けるときには、一定のルールがあります。ランクや宗派によってもルールは変わるので注意しましょう。

基本的な構成は、「院号」、「道号」、「戒名」、「位号」の順番です。すべて漢字のみで構成しています。また、社会に対してどれほどよい行いをしたのかによっても、付ける名称が変わるので注意が必要です。

院号

院号は、最初の部分に付ける号です。元来は邸宅や寺院に関係しており、天皇が退位したときに住んでいた邸宅を「○○院」と呼んでいました。戒名を付けはじめた頃は、天皇のみが使っていましたが、時代の変化とともに公家や将軍なども使用していた歴史があります。

現在では、社会に貢献した人や社会的地位の高い人、信仰心の厚い人や寺院への多額の寄付を行った人に与えているものです。

道号

道号は院号の下に付けます。もともと道号とは、禅宗の僧侶が人里離れたところで修行した場所に由来する名前です。中国で誕生した名称で、それが禅宗をとおして日本に伝わりました。

道号は、僧侶のほかにも書道や茶道、華道や俳人に対しても使えます。家名や雅号、亡くなった人の趣味や性格、生前使っていたペンネームなども、道号として使用することが可能です。道号には、「天」や「地」、「山」や「川」などの実字を用いるのが決まりです。

戒名(法号)

亡くなった人に授ける名前を戒名と呼ぶのが通常です。ただし、元来は構成の一部であり全体を指しているわけではないので気をつけましょう。なお、日蓮宗では法号、浄土真宗では法名の名称を用いますが、基本的な意味は同じです。

戒名は道号の下に付けます。生前に受けるのも可能で、その際に付ける戒名に関しては「逆修戒名」や「生前戒名」と呼ぶので覚えておきましょう。ほとんどの方は、戒名の2文字のうちの1文字に俗名を付けます。さらに、先祖代々から伝わる漢字や、尊敬する人からもらう漢字などの「通字」も可能です。

位号

位号とは、最後の部分を構成している部分です。手紙を書いたり、メールをしたりするときには、名前の後ろに「様」を使うのではないでしょうか。同様に、戒名に関しても最後の「様」にあたる部分に変わる言葉として、位号を使います。

位号は、「様」のようにすべてが同じではありません。仏教では、寺に対してどれだけの貢献をしたのかを重視します。それによって位号が異なってくるので気をつけましょう。

さらに、性別や年齢によっても位号は変わるので覚えておきましょう。たとえば、1歳未満の子どもの位号は、嬰子や嬰女、3歳未満の子どもの位号は亥子、亥女などです。死産で子どもが亡くなった場合は水子を使います。

【戒名】位号を見れば仏教徒の階級が分かる

仏教では、人類はみな平等の教えを説いています。しかし戒名に関しては、階級付けが行われているので覚えておきましょう。

特に、位号の部分をチェックすると仏教徒の階級がわかります。位号の階級は、大きくわけて5つです。男性と女性によって位号の名称が異なるので注意しましょう。ここでは、男性と女性のそれぞれの位号をご紹介します。

男性の最高階級は大居士

男性の位号は、階級が高い順に以下のとおりです。

・大居士
・居士
・禅定門
・清信士
・信士


居士とは、出家をせずに家庭で修行を続ける仏教徒を指します。家に居る士から名前が付いたのが由来です。大居士に関しては一般の仏教徒とは異なり、仏教に関する高いスキルをもっていることを意味します。

主な大居士の著名人は、徳川家康(東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士)や近藤勇(貫天院殿純義誠忠大居士)、石原裕次郎(陽光院天真寛裕大居士)といった面々です。

女性の最高階級は清大姉

女性の位号は、階級の高い順に以下のとおりです。

・清大姉
・大姉
・禅定尼
・清信女
・信女


大姉は、男性の居士の地位にあたります。居士は、人を導く存在の意味をもつ大士を用いており、大士に対して大姉を用いました。大姉は信女の上にあたる階級で、主に在家信者に付ける名称です。大姉のなかでも、清大姉が最高階級となっています。

主な清大姉と付けられた方は、美空ひばり(茲唱院美空日和清大姉)です。また、大姉として夏目雅子(芳蓮院妙優日雅大姉)がいます。

あわせて読みたい 実は宗派によって違う!知って得する戒名のランクに関する基本的なルールについて詳しく解説。 仏式の葬儀の際は多くの場合、仏弟子となったしるしとして戒名を授かります。戒名について考えていると、「戒名のルールにはどのようなものがあるのだろうか」… 続きを見る

【戒名】戒名料の相場と階級別の金額目安

戒名は故人のお葬式を行ったあと、お墓に入る際に必要です。戒名を授けてもらうときに支払う戒名料は、宗派や地域によって大きく異なります。戒名の階級によっても異なるので注意が必要です。

ここでは、戒名料の目安をご紹介します。戒名料に関する揉めごとを避けるためにも、戒名料の目安を把握しておきましょう。

戒名料の相場は20万円~30万円ほど

戒名料に関しては、相場を決めるのが難しいといわれています。基本的には授けられる戒名の位が高いほど納める戒名料は高くなりますが、一般的には20万円~30万円が多いようです。

また、菩提寺がなく葬儀会社で手配するケースでは、あらかじめ戒名料を確認できます。戒名料に不安があるときには、事前に聞いておきましょう。

院居士・院大姉の金額目安:100万円~

院居士や院大姉は最高ランクの戒名です。これよりも上の階級はありません。戒名料もほかの階級よりも高くなるので、覚えておきましょう。

一般的に院居士や院大姉のケースでは、100万円以上が必要です。親族と葬儀に関して話し合いをするときには、院居士や院大姉をお願いしても総合的な予算内に収まるのかチェックしておきましょう。

院信士・院信女の金額目安:50万円~100万円

上から二番目の階級である院信士・院信女の金額目安は、50万円~100万円です。地域によっては故人となったときに、院の称号を授けられるのは名誉であると考えている人もいるでしょう。できるだけ早く家族や親族と時間を作って話し合い、予算の範囲で収まるかを慎重に検討しておくことが大切です。

居士・大姉の金額目安:50万円~80万円

居士や大姉は、院信士や院信女よりも下の階級です。コストに関してもやや安く、50万円~80万円で授けられるでしょう。

住む地域によって居士や大姉の戒名料の目安は異なります。どのくらい納めるかをチェックしたいときには、あらかじめ寺に聞いておきましょう。宗派によっても異なることがあります。

信士・信女の金額目安:10万円~50万円

信士は男性に、信女は女性に授けられる名前です。語源は、サンスクリット語のuvayiを音写した優婆夷から取られたといわれています。

10万~50万円で授けられることが可能です。階級は高くはないものの、葬儀の際に授かる戒名ではもっとも一般的なものだといえるでしょう。

よくある質問

Q:法名にも階級があるの?

A:法名には階級が存在しません。浄土真宗の教えは、阿弥陀如来の本願を行い極楽浄土へ往生できるものです。生前における社会的地位や修行の度合いによって、死後が決まるというわけではありません。信心を大切な要素としており、すべてのものが平等に浄土へ生まれるという考え方です。


Q:法名料の相場は?

A:法名料の費用は地域によっても異なります。一般的には1万円です。文字を指定するケースでは、状況によっても異なりますが2万円が相場だといえるでしょう。

法名に納めるお布施は、戒名と比較をすると安くすむ場合があります。ただし釋や釋尼を授かる場合には、高額になるケースもあるためきちんと確認しましょう。


Q:戒名の金額は文字数によっても違う?

A:戒名は一般的に6文字、9文字、11文字の3種類があります。文字数によって金額は異なり、基本的に文字数が多くなると戒名料も高くなるでしょう。

戒名に関しては、トラブルを避けるためにもあらかじめ親族と話し合っておくことが大切です。また、費用についての事前にチェックをしておいてもよいでしょう。


Q:一般的な戒名とは?

A:戒名の文字数は宗派によっても異なります。道号、戒名、位号で構成する6文字が基本です。故人によるリクエストがない場合には、6文字がよいでしょう。

もともと戒名は、2文字だけで構成していました。その後、時代が変化するにしたがって文字数も6文字まで増えています。性別によっても分けるようになりました。


Q:戒名はいつまでに貰うの?

A:菩提寺の僧侶が枕経を読みあげ、僧侶が戒名を授ける流れです。ただし最近では枕経を省略するところもあり、その場合にはお通夜の読経のあとに戒名を授かることになります。

菩提寺がないときは、葬儀会社に寺院と僧侶の紹介を受けられるサービスがあるので利用するとよいでしょう。戒名についても、その僧侶が授ける仕組みです。


Q:生前に戒名を貰うこともできる?

A:生前に戒名を授かることは可能です。戒名は本来仏門に入った人が生前に授かるものなので、菩提寺と相談して戒名を授かることはできます。

生前に付けてもらった場合は、故人となったときよりも費用が安くなる可能性がある点がメリットでしょう。ただし生前の戒名については、あらかじめ親族や家族の同意を得てから相談することをおすすめします。


まとめ

戒名と法名は、宗派の呼び名としてだけではなく意味も大きく異なります。そのため、同じものだととらえないようにしましょう。戒名とは、仏門に帰依した人が仏教の修行の基礎である、戒律を守ることを誓うときに授かる名前です。

一方法名とは、戒律を守って仏教の修行を積むのが難しい人が、阿弥陀仏によって救われて仏となる意味があります。戒名には階級がありますが、法名は階級がありません。

小さなお葬式では、あらゆる宗派の葬儀に対応しています。また、一般葬や家族葬、一日葬など、お客様のニーズに合わせた葬儀を用意しているのも強みです。お葬式に関しての疑問や悩みがあれば、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。


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最後に

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