小さい頃からお世話になった祖父や祖母の葬儀に参列するということは、多くの方が経験するものです。
ご両親が通夜や葬儀の手配で忙しくしている姿を目の当たりにしながらも、孫としてどのようなことをしたらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは孫としてお通夜、葬儀に参列する際にできること、覚えておきたいマナーについてご紹介します。大切な祖父や祖母のお通夜、葬儀がスムーズに行われ、きちんとお別れができるように確認をしておきましょう。
<この記事の要点>
・孫は葬儀で弔辞や手紙を読んだり、受付や弔問客の対応を担当できる
・葬儀に必要な喪服や数珠、バッグ、袱紗、香典、ハンカチ、数珠などを準備しておく
・成人している孫が葬儀に参列する場合は香典を包む
こんな人におすすめ
葬儀で孫ができることを知りたい方
葬儀で孫が事前にどのような準備をしたらよいか知りたい方
葬儀で孫が気をつけるべきマナーを知りたい方
実際に葬儀の場では、遺族や親族は忙しく動き回っていることが多いでしょう。やるべきことがわからずにモタモタしていると、かえって邪魔をすることになってしまう可能性があります。
孫としてはどのようなお手伝いができるとよいのでしょうか。ここでは孫として葬儀の場でやっておくとよいとされる内容について解説していきます。
お世話になった祖父母へ手紙、弔辞を読むことは孫としてできることのひとつといえるでしょう。弔辞とは故人に対して送るお別れの言葉です。これまでのエピソードを含めてお世話になった感謝の気持ちや、お別れの言葉を伝えます。
弔辞を読む人は、遺族からの推薦により決定するので立候補してもよいでしょう。職場関係や友人といった遺族以外から選ばれることもありますが、もちろん孫が弔辞を読むというケースも多くあります。孫として弔辞を頼まれた場合はできる限り引き受けるようにしましょう。
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一定以上の年齢で参列する孫の場合は、お通夜、葬儀会場の受付としてお手伝いをすることもあるでしょう。
受付では弔問客に対して芳名帳へのご記入を案内、香典をお預かりする役割を担います。受付に入る前には一連の流れを把握しておく必要があるでしょう。
また、受付として対応する際には孫とはいえ遺族の代表となります。「本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます」といった労いの言葉を伝え、来てくださった弔問客に失礼がないように対応しましょう。
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受付を済ませた弔問客はそのまま故人への挨拶をするため葬儀場に向かいます。この際、会場の入り口にてお焼香や入場を案内する役割を、孫が担うこともできるでしょう。
会場入り口で案内をすることで訪れた弔問客も入場がしやすく、お通夜や葬儀の進行をスムーズに行えます。
こちらも遺族の代表として案内をする役割となりますので、失礼のないように対応することが大切です。
弔問客や僧侶へのお茶出しも積極的に行うとよいでしょう。現在では葬儀スタッフがお茶出しをしてくれるケースも多く見られます。その場合は任せてしまっても問題はありませんが、顔なじみの方には、ご挨拶を兼ねてお茶出しをすると喜ばれるでしょう。お茶を飲みながら故人との思い出話などを行う中で、心が和む方も多いかもしれません。
小さな子どもにはまだ死の悲しみが理解できず、神妙な雰囲気に飽きてしまい、騒いでしまうケースもあります。
子どもたちのお母さんが葬儀の手伝いなどで忙しく、子どもたちの相手をできないときは、代わりに子どもたちの相手をしてあげるとよいでしょう。
ただしあくまでも葬儀場ですので走り回ったり、大声を出したりといったことがないように世話をする必要があります。
実際に孫として、葬儀に参列する場合には事前にどのような準備をしておくとよいのでしょうか。葬儀場では両親や親族は忙しく動き回っており、疑問に思うことがあってもゆっくりと質問に対応ができない場合も多くあります。直前になって慌てないようにするために、葬儀の日程が決まった段階であらかじめ準備ができることを見ていきましょう。
弔辞や手紙を読むことを依頼された場合にはその内容を考えておきましょう。一般的な弔事の内容は、哀悼の意、故人との思い出やエピソード、感謝の気持ち、お別れの言葉です。だいたい3分前後、文字数でいえば800~1500字程度でまとめるとちょうどよい時間で収まるでしょう。
弔辞は主に故人へ向けたメッセージですので、あえて堅苦しい文章にする必要はありません。マナー違反になるような文言さえ控えていれば、普段の呼び方で語りかけるような書き方でも問題はないでしょう。
また弔辞を記載する用紙、包み方にもマナーが存在するため、準備が必要となります。通夜や葬儀の日程が決まり弔辞を依頼された場合には、当日はスムーズに対応ができるようにできる限り早めに準備をしておきましょう。
孫として葬儀に参列する場合、親族としての参加となりますので、弔問客に対応する際に失礼のないようマナーや言葉遣いを把握しておく必要があるでしょう。
受付で「このたびは御愁傷様です」とお声がけされた場合には「お忙しい中ありがとうございます」と遺族の代表として、きちんとお礼を伝えられるようにしましょう。
またお茶出しの際には弔問客には来ていただいたお礼を、僧侶には故人のためにお経をあげていただくお礼を伝えます。
親族には堅苦しい挨拶をする必要はありませんが、来てくださった弔問客や僧侶には挨拶と感謝の気持ちをしっかり伝えられるようにしておきましょう。
葬儀に行く際に用意しておくものは、喪服、数珠、バッグ、ふくさ、香典、香典袋、ハンカチ、数珠などが挙げられます。
基本的にもち合わせるものはすべて、派手な色のものは避け、ブラックを基調とした暗めの色で統一するようにしましょう。
また数珠は、一部宗教で使用しないこともあります。葬儀が行われる宗派によって違いはありますが、基本的にはお経が読まれている間に使用するので、宗派を確認した上で準備をしておきます。そのほか、エプロンなど手伝いをする上で必要とされるものはあらかじめ確認をしておきましょう。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
孫として葬儀に参列する場合、お世話になった祖父または祖母に失礼がないようにするためにも、また準備を進める親族に迷惑をかけないためにも、マナーをわきまえておきたいものです。
ここでは孫として葬儀に参列する際に覚えておきたいマナーについてご紹介します。大切な祖父または祖母とお別れをして、きちんと送り出せるように心得ておきましょう。
葬儀に参列する場合には喪服を着用します。男性女性ともに和装またはブラックフォーマルでの参列が一般的です。
男性の場合はネクタイや靴下もブラックに統一し、ネクタイピンは装飾にあたるため着用しません。女性の場合はストッキングも黒に統一し、化粧はナチュラルに済ませておきましょう。
子どもが参列する場合、学生の場合は制服での参列が一般的です。子どもがまだ乳幼児のような小さい年齢の場合は、本来ブラックを基調とした服が望ましいものの必須ではありません。
グレーやネイビーといった暗い色味のもので派手にならない服装であれば失礼にはあたらないでしょう。
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孫が葬儀に参列する際、香典はもって行くべきなのでしょうか。結論からいうと成人している孫の場合は、香典を包むようにしましょう。未成年の場合は香典を包む必要はありません。ただし未成年でも結婚している場合に限り、親から独立しているとみなされるため、香典を包む必要があるでしょう。
香典の相場は、年齢により変わります。一般的には20代は1万円、30代は1~3万円、40代以上は3万円~5万円が相場です。また、食事をいただく場合などは香典に5,000円ほど上乗せして渡しましょう。
香典袋の書き方は親族内での葬儀の場合でも、一般的な葬儀参列時と変わりはありません。同世代の孫がいる場合には金額の相場を話し合い、違いが出ないようにしておくこともおすすめです。
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親族として葬儀のお手伝いをする場合には開式の1時間前に到着するようにしましょう。それぞれもち場に着いて作業の確認を行い、スムーズに執り行えるように確認をするため、開式までの時間に余裕をもって到着する必要があります。
万が一遅刻してしまいそうな場合には、間に合わない可能性が出てきた段階で早めに運営する葬儀スタッフに連絡を入れるとよいでしょう。ご両親が喪主の場合は忙しくてすぐに連絡がつかないかもしれないため、ほかの親族に伝えるのでもかまいません。遅れて葬儀場に到着したときには、葬儀スタッフの案内にしたがうとよいでしょう。
お世話になった、大切な祖父または祖母だからこそしっかりとマナーに沿って、感謝の気持ちとともに送り出してあげたいものです。
しかし、その気持ちがゆえに孫として気になってしまう点もいくつか存在するでしょう。ここでは孫が葬儀に参列する上で気になるポイントでもある、赤ちゃんの参列や、供花について見ていきましょう。
赤ちゃんを連れての参列は、弔問客の場合は控えることが一般的です。しかし、孫の場合は親族にもあたります。大切な祖父または祖母にお別れをしておきたいものです。
まずは、親族などに赤ちゃんを連れて行ってよいかどうかを確認しておきましょう。来てよいとのことであれば、赤ちゃんを連れて参列することは可能です。
ただし、赤ちゃんは状況がわからないので、葬儀中に泣き出してしまう可能性があります。万が一泣き出してしまった場合を想定して、あらかじめ葬儀場のスタッフに控え室や、泣いてしまった場合に利用できる部屋などがあるのか確認しておくと安心です。
部屋がない場合には外に出ることも考慮して、できるだけ出入りのしやすい場所で参列させてもらうとよいでしょう。
孫が供花を手配する場合には、喪主に花の手配について確認をする必要があります。葬儀の手配をする中で、喪主は葬儀業者に一括して祭壇や葬儀場に飾る花を手配することとなります。そのため、喪主側で「孫一同」として花を手配している可能性があります。同じ立場である孫どうして足並みをそろえるため、花について相談しておくとよいでしょう。
また、葬儀場によっては外部からの花のもち込みを禁止しているところもあります。そうした場合は用意しても会場に入れることができないため、事前にしっかり確認しましょう。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
大切な祖父や祖母の葬儀には参列したいものですが、突然の不幸では参列が難しいケースもあるでしょう。
ここではケース別に葬儀に参列するべきかどうか、また参列が難しい場合にどのような対応を取るべきかについて解説をしていきます。参列ができない場合でも、失礼がなく、故人への想いをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。
突然の不幸の場合、遠方であるとすぐに飛んでいくことができない可能性があります。お通夜に関しては遠方からくる場合、夜遅くになってしまうと喪主側にも負担をかけてしまうため、参列できないとなってしまうケースも見られます。
しかし葬儀に関しては、日程が決められているので基本的には参列することが一般的です。また、二親等までは学校や会社でも忌引き扱いとなります。孫という近い関係性で、遠方という事情だけであれば基本的に参列をするようにしましょう。
受験のシーズンと葬儀が重なった場合、孫を連れて行くべきか悩む親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。近場で行われる葬儀などの場合はできる限り参列することが望ましいですが、遠方の場合には宿泊する可能性もあり、拘束時間も長期間になります。このような場合は、本人と親の間で相談して決めるようにしましょう。
万が一葬儀当日に参列できない場合にも、後日弔問をする、また香典やお花を贈るといったことで、故人への感謝の気持ちを伝えておくとよいでしょう。
出産直後に葬儀があった場合、赤ちゃんの状況や母体の状況によって判断をするようにしましょう。出産は母子ともにとても体に負担がかかっており、また生まれたばかりの赤ちゃんには感染症のリスクもありますので、無理はできません。体調がすぐれない場合は参列ができなくてもやむを得ないでしょう。
体調がよく赤ちゃんの状態も良好で、赤ちゃんを連れて行く場合にはあらかじめ親族に赤ちゃんを連れて行ってよいか確認を取っておきましょう。また、生まれたばかりの赤ちゃんに負担がかかりすぎないように、休める場所をあらかじめ葬儀場に確認を取っておくと安心です。
やむを得ない事情があり、葬儀に参列できないときはまずは喪主に連絡を入れましょう。基本的には電話で欠席する事情を説明します。
喪主は葬儀の手配などで忙しい時期でもあるので、やむを得ない事情であること、欠席する旨を簡潔に伝えられるようにしておきましょう。
その際、葬儀に参列できなくても故人をお見送りする気持ちはしっかりと伝える必要があります。葬儀当日に行う内容として香典を代理人にもって行ってもらう、弔電を打つ、供花を贈る、などが挙げられます。
当日までに対応が難しい場合は後日弔問し、その際には香典も持参するようにしましょう。また、近いうちに弔問することが難しい場合には香典を郵送するという方法もあります。
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小さいころに可愛がってもらった祖父または祖母とは年齢差があるため、孫として葬儀に参列するということは多くの方が経験することです。
大切な方だからこそきちんとマナーを守り、しっかり送り出したいと考えているでしょう。孫という立場でなにができるかを遺族や親族としっかり話し合うことが重要です。
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