永代供養費用の相場は?メリット・デメリットや選び方も解説

永代供養費用の相場は?メリット・デメリットや選び方も解説

自分の最期を考える「終活」において決めておくべきことの中には、自分のお墓のことも含まれます。子どもや孫に、自分のお墓をどうするか心配をかけたくない方、あるいは子どもや孫がお墓を受け継ぐことが困難な状況にある方の中には、永代供養という選択肢を考えている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、そもそも永代供養とはどんなものなのか、費用の相場やメリット・デメリットについてなどを詳しくご紹介します。

この記事を読めば、金銭的な部分やメリットやデメリットなどから、永代供養を選ぶべきかがわかるでしょう。

こんな人におすすめ

永代供養を検討している人

永代供養の相場が知りたい人

永代供養のメリット・デメリットを押さえたい人

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永代供養は時代のニーズに合わせた供養のスタイル

高齢社会・終活ブームの中で、永代供養は注目を集めている供養のスタイルのひとつです。永代供養は、時代のニーズを反映したスタイルでもあり、「子どもや孫にお墓の心配をさせたくない」「お墓を受け継ぐことが難しい」などの方々の間で、現実的な選択肢としてとらえられています。

ここでは、永代供養とはどんなものかについてあらためておさらいします。

お墓を継承しない家が増えた

近年は経済的な問題や少子化によって、子どもなどの跡取りがいない問題などから、子どもや孫にお墓を継承しない選択肢を取る、あるいは継承できないという高齢者の方が増えてきています。

近年のそういった社会情勢の変化もあって、お墓の管理をする必要がない永代供養は、大きな注目を集めています。葬儀会社なども永代供養の注目の高まりに合わせて、対応したサービスなどを取り扱うようになってきています。

寺院や霊園に遺骨を管理してもらうこと

永代供養とは、寺院や霊園などに一定のお金を納めた上で、遺骨を預かってもらう供養のスタイルです。供養や遺骨の管理などを一任でき、子どもや孫などが管理する必要がないのが大きな特徴となっています。

昨今は多くの寺院で永代供養を受け付けており、浄土真宗など一部の宗派を除いては、さまざまな宗派で行われています。時代のニーズをとらえた、新しい形の供養方法だといえるでしょう。

永代供養の種類と費用の相場

永代供養には、利用する人の考え方や希望に応じて、さまざまな方法があります。また、費用についても種類によって大きく変わってくるため、予算とも相談しながらベストな方法を選択しましょう。

ここからは、永代供養の代表的な4つの方法と、それぞれの費用についてご紹介します。永代供養の種類を選ぶ際の参考にしてください。

合祀型

合祀型は、遺骨がほかの方のものと一緒に納骨されるタイプです。遺骨を管理する側が一括で管理できるため、管理するために必要な諸費用が大幅に安く済みます。そのため、支払う費用も安く、10万円~30万円程度が相場となっています。

注意点としては、一度納骨をしてしまうと遺骨を取り出すことができないため、遺骨の移動や改葬などができないことが挙げられます。遺骨の扱いについては、生前に親族とよく話し合っておく必要があるでしょう。

集合墓型

集合墓型は、納骨堂や納骨壇に納骨するタイプの永代供養です。複数の骨壺を準備し、一人ずつ別々に納骨がなされ、個別に管理されています。個別にお墓参りをすることも可能です。普段の管理は寺院などが行うため、親族が管理をする必要はありません。

集合墓型は、30万円~70万円程度の費用がかかってきます。個別に納骨を行うことから、合祀型よりも費用としてはワンランク上の方法です。ほかの方と一緒に納骨されることに抵抗があるという場合は、こちらの方法がよいでしょう。

単独墓型

単独墓型は、一般的なお墓と同様に、個人で個別の墓石を建てて、埋葬を行うタイプの永代供養です。墓石があるためお参りをすることも可能でありながら、普段の管理は寺院などが行ってくれる便利なスタイルといえるでしょう。

単独墓型の場合、50万円~100万円ほどの費用がかかってきます。墓の種類や大きさなどによっても費用が変わってくるため、事前に相談しておきましょう。

納骨堂型

納骨堂型は、ひとつの建物の中にたくさんの納骨スペースがある、近年注目されているタイプの永代供養です。ロッカー型や可動収納型などさまざまなタイプのものがあり、街中などのお墓参りしやすいような場所にあるなど、新しい形の納骨堂も増えてきています。

費用は納骨スペースの大小や納骨する方法などによって、10万円~100万円と大きく変わります。こちらもご自分の希望に合うか、利用する際には事前に相談しておきましょう。

永代供養にかかる追加費用

永代供養は、子どもや孫など子孫にお墓の心配をさせることがないまったく新しいタイプの供養方法です。しかし、「お墓の管理は普段は寺院に任せておきたいけれど、法要自体は行いたい」と考えている方もいるかもしれません。

そういった場合、永代供養を行うための費用とはまた別に、追加費用がかかってきます。どのような費用が必要かを見ていきましょう。

お布施

お布施は個別の法要を行う場合に、僧侶に支払いをする必要があります。永代供養の場合は1回忌や3回忌といった周期ごとの法要については、必ずしも行わなくて構わないとされています。そのため、永代供養の費用の中には、法要にかかる費用が一切含まれていません。個別の法要に必要な費用は、追加で用意する必要があるのです。

お布施の相場は法要の周期によっても変わってきますが、1回忌・3回忌の場合には、1万円~5万円程度が相場となっています。

会場の使用料

永代供養で個別の法要を行う場合は、寺院などの会場を借りることが一般的です。その際、会場の使用料も発生します。場所によっても異なってきますが、2万円~5万円程度を想定しておくとよいでしょう。

管理費など

そのほか、法要以外にも追加で費用がかかってくる場合があります。寺院や霊園によっては、墓石などに刻印を行う「墓碑銘」「墓誌刻字料」、また「管理費」がかかってくることもあります。

永代供養のメリット・デメリット

永代供養はお墓の管理を子孫が行う必要がないため、法要など周期ごとの行事に集中すればよいという供養方法です。永代供養には、よい点も注意したい点も存在します。利用を検討している方は、それぞれを理解した上で考えてみましょう。

ここからは、永代供養のメリット・デメリットについて詳しく見ていきます。

メリット

永代供養の最大のメリットは、お墓の管理を寺院側に一任できるということです。これによって、子どもや孫などがお墓の管理に縛られることなく生活できるため、通常の供養形態に比べて、非常に負担が少ないといえるでしょう。

また、単独墓でなければお墓を建てるための費用も必要ありません。合祀型など、より費用を抑えることのできる方法もあるため、金銭的な負担に関しても通常に比べると非常に少ないのが特徴といえます。

さらに、生前に自分の永代供養を申し込むこともできます。あらかじめ供養にかかる費用を納めておくことで、子どもや孫などに迷惑がかかることもありません。「終活」の一環として、生前に済ませてしまえるのもメリットのひとつです。

デメリット

一方、デメリットとしては「永代」と書いているものの、実際には永遠に供養を続けてくれるわけではないということが挙げられます。寺院などによっても違ってきますが、おおむね33回忌を区切りとし、お墓の管理をしてもらうことは難しくなってしまいます。

また、宗派によって利用できる寺院や霊園などに限りがあり、選択肢が狭まってしまうこともデメリットのひとつだといえるでしょう。希望する地域に対応している寺院などがないこともあるため、生前によく確認しておくことが大切です。

永代供養の納骨先の選び方

永代供養は納骨先が宗派によって決まっていることが多く、あまり多くの選択肢はありません。しかしながら、できるなら自分の希望する場所、さらには希望する供養の内容を行っている寺院などを選んでおきたいところです。

ここからは、永代供養をしてもらう際の納骨先の選び方について詳しく見ていきます。

供養の内容を確認する

永代供養にもさまざまなタイプがあり、毎日読経をしてもらえるところ、お彼岸やお盆のみ合同供養を行うところなど、供養の手厚さは変わってきます。

子どもや孫に迷惑をかけたくない、あるいは後継者がいない場合、永代供養でどのくらい手厚く供養をしてもらえるかは重要なポイントになるでしょう。

自分の希望する形で供養してもらうことで、「終活」の充実度も大きく変わってきます。事前にしっかりと確かめておくことが大切です。

永代供養を利用する人数を考慮する

永代供養は、埋葬する人数分の費用がかかってきます。たとえば、夫婦で同じお墓に入る場合は、夫婦2人分の費用がかかってくるということです。子どもも同じお墓に入る場合は、さらに費用がかかってきます。

また、永代供養のお墓は納骨スペースが限られていることがあり、同じお墓に入りたくても納骨するスペースに余裕がない場合も考えられます。生前に何人が同じお墓に入るのかを考えて、費用とも相談しながら適切なスペースがあるところを選びましょう。

無宗教でも永代供養は可能?

永代供養では、宗派などによって利用できる寺院が決まっているため、基本的には対応している宗派の寺院や霊園を利用することになります。

では、特定の宗教を信仰していない無宗教者の方が永代供養をしてもらうことはできないのでしょうか。ここからは、無宗教者の方が永代供養をしてもらうための方法について、詳しく見ていきます。

公営墓地を利用する

公営墓地は、都道府県や市町村などの地方自治体が管理している墓地です。公営墓地には宗派や利用する石材店などの制約がなく、だれでも平等に利用することができます。公営墓地であれば、無宗教者の方であっても問題なくお墓を建てることができるでしょう。

公営墓地には、合祀墓というお墓があります。合祀墓は複数の人が同じお墓の中に入っているものであり、宗教党の制約なども基本的にはありません。また、合祀墓は永代供養墓と同じ扱いとなります。無宗教者の方は合祀墓を選んで、公営墓地のお墓に入ることで永代供養をしてもらうことが可能になるでしょう。

合祀墓の場合、納骨に要する費用は納骨料も含めて、5万円~30万円程度が相場となっています。

宗派を問わず永代供養してもらえることも

近年は信仰の多様化もあり、寺院や霊園によっては、宗派を問わずに永代供養を行ってもらえるところも増えています。

仏教以外の宗教であっても受け入れていることもあるため、そういったところであれば、無宗教者の方であっても問題なく入ることができるでしょう。

無宗教者であっても、永代供養を行ってもらえることは変わりませんので、安心して選ぶようにしましょう。

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まとめ

永代供養は、子どもや孫などにお墓の心配をかけることのない、時代に合った供養方法です。お墓の管理に縛られることなく子孫が生活できること、後継者がいない場合でも供養の心配がなくなるといったことが大きな魅力となっています。

小さなお葬式」では、永代供養に関する相談事も随時承っています。お墓のことはもちろん、葬儀についての疑問も解決できます。気になることや知っておきたいことがある方は、ぜひお気軽に「小さなお葬式」までご相談ください。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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