自宅で遺体安置を行う際のポイントは?安置期間と末期の水をとる方法も解説
葬儀の準備

作成日:2020年12月16日  更新日:2022年04月21日

自宅で遺体安置を行う際のポイントは?安置期間と末期の水をとる方法も解説

  • LINE
  • hatena
  • copyicon
  • URLをコピーしました!

一昔前までは、遺体の安置は自宅で行われることが一般的でした。昨今は遺体安置を斎場や民間業者の霊安室で行うことも増加傾向です。それでも、故人や遺族の意向で「遺体を自宅に帰らせたい」と考える人もいます。

そこでこの記事では、自宅で遺体安置を行う際のポイントやメリット・デメリットの他、「自宅で末期の水を取る方法」についても解説します。安心して故人を自宅に迎え入れいるためにも、ぜひとも最後までご覧ください。葬儀全体の流れについてあわせてご確認することもおすすめです。

小さなお葬式LINE公式アカウント

【もくじ】
自宅で遺体安置を行う際の9つのポイント
自宅で遺体安置を行う期間
自宅で末期の水をとる方法
自宅で遺体安置を行うメリット
自宅で遺体安置を行うデメリット
まとめ

自宅で遺体安置を行う際の9つのポイント

斎場や葬儀社の霊安室であれば、搬入の手配から遺体の保存まで専門のスタッフの業務範囲です。一方で自宅にて安置する場合は、遺族が対応することになります。

ここでは「遺体の搬入方法」から「枕飾りの準備」「遺体の保存方法」など、自宅で遺体安置を行う際のポイントを紹介します。ご自身で対応する際の参考になれば幸いです。

1. 安置するスペースを確保する

遺体の安置を自宅で行う際に、まず確認すべきことは安置する場所の確保です。原則として遺体は仏間に安置します。仏間がない家の場合は座敷など畳のある部屋が望ましいです。

とはいえ、今どきのマンションだと洋室しかない家もめずらしくありません。その場合は生前に暮らしていた部屋に寝かせましょう。施設に入っていたケースであれば、リビングでも問題ありません。生前使用していたベッドなどあれば、そちらを使いましょう。

2. 搬入経路を確認する

戸建て住宅であれば、あまり気にする必要はありません。マンションの高層階まで運ぶケースではエレベーターの確認が必須です。奥にストレッチャーなどを入れるためのスペースを設けているエレベーターがあります。管理会社などに問い合わせましょう。

3. 室温を調節する

遺体を適切に安置するには温度管理が重要です。特に夏場など気温が高い時期はエアコンで室温を18℃以下にキープしてください。冬場は暖房を効かせすぎて室温が上がらないよう注意しましょう。加湿器も遺体の腐食が進む原因となりうるので、使用しないほうが無難です。

4. 布団を準備する

遺体を寝かせるシーツや枕カバーなどの寝具は白で統一しましょう。普段使っているものでも問題ないですが、可能であれば新しく購入したものを使用してください。

布団を敷く際の向きにも、仏教における風習があります。遺体の頭が北や西に向くよう枕を配置しましょう。とはいえ、なかなか向きを整えるためのスペースが確保できないケースもあると思います。難しい場合は自然な向きで問題ありません。

掛け布団は頭側と足側の向きが逆になるようにかけてください。遺体が温まってしまうと良くないので、薄い布団が望ましいです。

5. 数珠を用意する

遺体を寝かせたら、手を胸元で合掌させて数珠をかけます。数珠は故人が使っていたものがあれば、そちらを持たせてください。なければ、別途用意したもので問題ありません。別途用意するのであれば、遺体と一緒に火葬することを考えて木製の数珠を手配してください。

数珠には「人間の煩悩を消す」願いが込められていると言われています。玉の数が108の約数になっているのも、仏教でいわれる煩悩の数を表現しているからです。

6. 守り刀を用意する

布団の上には魔除けの守り刀を置きます。守り刀の由来は諸説ありますが、大切な故人を魔物やけがれた魂から守るために用いられているという説が一般的です。

守り刀は、刃先が故人の顔側に向かないよう注意してください。掛け布団の上から刃先が足側を向くよう、胸元に置きましょう。

ちなみに守り刀は模造刀が使われることが多いです。守り刀は遺体と一緒に火葬されるため、特にこだわりがなければ燃やすことができる木製を使用しましょう。

7. 枕飾りを供える

遺体の枕元に置かれるお供え物を枕飾りと言います。「仮祭壇」とも呼ばれることがあります。

通夜の場面では「本祭壇」が設けられますが、自宅に本格的な祭壇を準備することは容易ではありません。通夜が始まる前にも故人を弔いたいという人のために枕飾りが置かれているという考えもあります。更には、故人の食欲・物欲が浄化されるといった考えもあります。

枕飾りに必要なものは以下のとおりです。

白木台または白色の布を掛けた台
一膳飯
枕団子

香炉
線香
燭台
花瓶
植物(しきみや菊)

あわせて読みたい 宗教ごとに違う「枕飾り」の意味と準備方法 亡くなった方をひつぎに納めて安置するとき、「枕飾り」が用意されます。お通夜が執り行われるまで必要な物として知られていますが、具体的な目的やルールについて理解できていない方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、枕飾りに関して押さえて… 続きを見る

8. 神棚封じを行う

新しい家にはあまりないと思いますが、自宅に神棚があるケース行うのが「神棚封じ」です。神棚に死の穢れ(けがれ)が及ばないよう、戸を閉じて白い布や半紙で封印します。

神道のしきたりですが、仏教徒でも神棚があれば行うことが一般的です。忌明けになったら封印を解きます

神棚封じは家族以外の方が行う必要があります。親族などに行っていただければ問題ありません。葬儀社のスタッフでも対応してもらえますので、頼める人がいなければ相談してみましょう。

あわせて読みたい 喪中期間に神棚はどうするの?神棚封じや祀り方を紹介! 我が家は神道だが、喪中期間にどのように神棚を取り扱えば良いのか分からない、もしくは、急に家族が亡くなって神棚の扱い方に戸惑った経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、神道の世界では喪中期間の神棚へ取り扱い方… 続きを見る

9. ドライアイスを当てる

遺体の腐食を防ぐためには温度管理が重要ですが、室温の調整だけでは十分ではありません。ドライアイスなどの保冷剤を使って遺体を冷やすことが重要です。

ドライアイスの使い方ですが、腐敗は内臓から広がるので主に下腹部を冷やします。そして首の下にも当てて冷やすようにしましょう。顔の周りが変色する可能性があるからです。

室温を低く保った状態で、ドライアイスも使って遺体の温度を下げ続ければ、きれいな状態で葬儀を迎えられます。

自宅で遺体安置を行う期間

日本の法律では「故人が亡くなってから24時間は火葬してはいけない」と定められています。よって自宅で遺体安置を行う期間は最短で1日ということになります。

しかし、逝去後の翌日に必ずしも通夜ができるわけではないので、2日~3日程度は自宅に安置するのが一般的です。

最長では何日まで自宅で安置することができるかというと、適切に温度管理をした状態で7日間は持つといわれています。

適切な温度管理とは、エアコンを効かせて温度が十分に下がった状態であり、ドライアイスも下腹部と首の下に当てられた状態です。さらには、早期に納棺されていることも重要となります。棺に入っている方が保冷効果は高いと言われているためです。

それでも遺体の腐食は徐々に進行します。葬儀の日が先になってしまったケースでも、4日目には霊安室に移動することが望ましいと考えられています。

あわせて読みたい 遺体安置の期間は?ご逝去からの流れと安置する場所や費用について解説 親しい方との別れというのは予期せぬタイミングで訪れるものです。亡くなられた遺体は、そのままにしておくと腐敗が進んでしまいます。遺体安置とは、故人がご逝去された時… 続きを見る

自宅で末期の水をとる方法

故人が臨終された際に行われてきた様々なしきたりがあります。その中のひとつが「末期の水」という慣習です。故人の喉の渇きを潤すため、労いや感謝の気持ちも込めて行われます。

ここでは末期の水を取る方法を解説します。必要な際に迷わないよう参考にしてください。

1. 末期の水をとるタイミング

末期の水の由来は、お釈迦様が亡くなる直前に弟子に水を求めたという話が由来となっています。

そのため、末期の水は正式には死亡する直前に行われるものです。しかしながら、現代の価値観ではなかなか難しいと思います。昨今では自宅に安置された際に行うことが一般的です。

臨終後に病室で看護師が準備をしてくれて、その場で行うこともあります。そのようなタイミングになっても特に問題ありません。

2. 末期の水をとる順番

末期の水をとるのは、その場に立ち会っている家族と親族です。故人との血縁が濃い順番に行われます

まずは配偶者です。次は子供ですが、長男の次は「次男」という見解と「長男の妻」という見解の両方があります。その後は故人の両親、故人の兄弟姉妹、孫と続くのが一般的です。

あくまでその場に立ち会っている方の中での順番であり、遅れて到着する血縁の濃い家族を待つ必要はありません。

3. 末期の水のとりかた

まずは小皿などを用意して水を入れておきます。そして、割り箸の先に脱脂綿を輪ゴムなどでくくりつけます。脱脂綿の代わりにガーゼやしきみ、菊の葉や鳥の羽などをつけることも可能です。

次に脱脂綿を水で湿らせて、故人の唇に優しく当てます。喉の渇きを潤すためといっても、多量の水を口の中に入れるのは不作法なので注意しましょう。

最後に故人の顔をきれいに拭いて整えて完了です。地域や宗教によって末期の水のとり方が異なるケースもあります。葬儀社がサポートしてくれるので、迷われるようなら相談しておきましょう。

自宅で遺体安置を行うメリット

自宅で遺体を安置するメリットは、故人との時間をゆっくりと過ごせることです。斎場や葬儀社の安置施設であれば、面会の時間に制限があります。面会時間に制限のない民間の安置施設もありますが、ゆっくりと最期の時間を過ごすには自宅のほうが適しているはずです。

故人が臨終するのは、ほとんどのケースで病院となっています。自宅で最期の時を迎えたいという方が多いと思いますが、治療や延命措置を行うためになかなか叶わないのが現状です。

そのため、火葬前に自宅に戻らせてあげたいと考える方も多いでしょう。

弔問に訪れた方も、自宅安置であれば故人に寄り添って時間を過ごすことが可能です。遺族はご自身の手で、線香やろうそくの火をたやさないように故人を見守ります。

また自宅での安置であれば、霊安室などの使用料は不要です。斎場や民間の安置施設を利用するケースでは付き添いにも費用がかかりますが、自宅なら親族が付き添っているので費用がかかりません。

自宅で遺体安置を行うデメリット

自宅で遺体の安置を行う際には、親族の負担となることも多く、デメリットもあるでしょう。

まずは、自宅に故人を迎え入れる準備をしなければなりません。部屋の準備をして搬入経路も確認が必要です。枕飾りなどの装飾も慣れないので大変だと思います。遺体の安置には作法がありますので、慌ただしい中で色々と調べなければならないことも多いです。

そして何より、遺体を適切に保存して葬儀の時まできれいに保ち続けなければなりません。専門的な知識も求められますし、常に遺体の状態に気を配っておく必要があります。ドライアイスの準備や交換などの作業を適切なタイミングで行うのも重要です。

また、遺体の搬入搬出の際はどうしても人目に触れてしまいます。あまり知られたくない人にとっては不向きです。

まとめ

遺体を自宅で安置することが、故人の意向に沿う場合は多いでしょう。遺族にとっても故人とゆっくり過ごすことができる大切な時間です。

とはいえ、自宅での安置はやるべきことが多いため、遺族にとっての負担が大きくなります。そのような場合は、ぜひとも「小さなお葬式」にご相談ください。自宅で安置するケースにおいても、様々なサポートをすることが可能です。

総勢60名のコールスタッフがお客様からの相談に日々対応しています。気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。

葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ

葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。

小さなお葬式LINE公式アカウント
5/5
評価数(1)
  • LINE
  • hatena
  • copyicon
  • URLをコピーしました!

関連する記事