遺体安置の期間は?ご逝去からの流れと安置する場所や費用について解説
葬儀の準備

作成日:2020年12月15日  更新日:2022年04月21日

遺体安置の期間は?ご逝去からの流れと安置する場所や費用について解説

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親しい方との別れというのは予期せぬタイミングで訪れるものです。亡くなられた遺体は、そのままにしておくと腐敗が進んでしまいます。

遺体安置とは、故人がご逝去された時から通夜・告別式を経て火葬を迎えるその時まで、きれいな状態に保つために適切な環境で保存することです。

非常に大切なことですが、わからないことも多いと思います。そこでこの記事では「遺体安置の期間や手順」「安置場所の特徴や費用」などについて解説します。

故人をきれいな状態で死後の世界に旅立ってもらうために、最期までしっかりと内容を確認していただければ幸いです。葬儀全体の流れについても、あわせて理解を深めておきましょう。

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【もくじ】
遺体安置の期間はご逝去から2日~3日程度
故人のご逝去から遺体安置までの流れ
遺体の主な安置場所やメリット・デメリットを解説
遺体安置・搬送にかかる費用
遺体安置の期間における弔問(面会)のマナー
まとめ

遺体安置の期間はご逝去から2日~3日程度

日本では「ご逝去から24時間経過するまでは火葬してはいけない」と法律で決まっています。これは、仮死状態であった時に見落としを防ぐための基準です。そのため「遺体安置の期間はご逝去から1日以上」というのが正確な答えとなります。

とはいえ、火葬の前に通夜や葬儀を行うため、結果的に遺体安置の期間は2日~3日程度となることが一般的です。数日間ではありますが、この期間にするべきことがたくさんあります。

故人のご逝去から遺体安置までの流れ

故人がご逝去されてから遺体が安置されるまでには、どのような手続きが必要なのでしょうか。

ここでは故人がご逝去されてから、遺体が安置されるまでの流れを5つの手順に分けて解説します。実際には病院でサポートを受けたり葬儀社に相談したりすることも多いです。しかしながら自身で理解していると、故人を看取る際にしっかりと対応できます。是非ともご確認ください。

1. 末期の水をとる

末期の水」とは人がなくなった際に、最初に行われる儀式です。「死に水(しにみず)」とも言われていますが、「末期の水をとる」という言い回しをされることが一般的です。

「末期の水」は故人が臨終される場に立ち会った人たちで行われます。水で湿らせた脱脂綿や樒(しきみ)などの常緑樹を死亡間際や直後の方の口の部分に水を含ませて、口元を湿らせる儀式です。

仏教の開祖であるお釈迦様が亡くなる間際に水を求めた故事に由来すると言われています。

2. 遺体の清拭・湯灌

末期の水をとり終えたあとは「遺体の清拭・湯灌」が行われます。「清拭・湯灌」とは故人の遺体をきれいにして、死後の世界に旅立つ準備をする儀式です。

清拭は最初に、アルコールを含ませたガーゼやきれいな布で肌の出ている箇所を拭き清めます。故人が病院で亡くなったケースには、看護師がエンゼルケアとして行うことが一般的です。

湯灌は自宅の浴槽などを用いて、故人の身体を洗い清めます。葬儀社などに湯灌師の派遣依頼をして行うことが一般的です。近年では湯灌は省略されて、清拭のみを行う傾向があります。

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3. 死装束に着替える

「清拭・湯灌」が終わったら、遺体に死装束(しにしょうぞく)を着せます。死装束とは故人に着せる装束で、一般的な着物とは着せ方も異なります。死装束の着せ方の特徴は、衿の左側を前にすることです。一般的な着物は右前なので注意してください。

日本における死装束は、仏教における巡礼者や修行僧の服です。日本の葬儀は仏教の形式で行われることが一般的なので、故人に死装束を着せる慣習があります。

死装束の伝統的な色は「白」です。とはいえ絶対に白装束でなければ行けないというわけではなく、故人に着せる服装も多様化しています。女性のケースは「最期をきれいな姿で旅立ちたいと」の思いから、エンディングドレスを選択されるケースも増えてきました。

4. 死化粧をする

死装束を着せた後は「死化粧(しにげしょう)」を行います。死化粧とは故人が安らかに自然な表情で死後の世界に旅立てるように施す化粧のことです。ご遺体は傷つきやすい状態になっています。できる限り刺激を与えないように丁寧に施すことが大切です。

具体的な手順としては髪をくしやブラシでとかしたり、男性であればひげを剃ったりします。顔色に応じて化粧を施しますが、肌の状態によっては乳液をつけて皮膚の表面を柔らかくすることもあります。

5. 搬送の準備

死化粧が完了したら、安置場所まで搬送する準備を行います。病院でなくなったケースには、医師の死亡診断書を取得しなければ、病院の外に運び出すことができません。そして遺体の搬送には専用車両である寝台車の手配が必要です。

まずは遺体の搬送だけでも葬儀社に相談するのもおすすめです。遺体を寝台車に乗せて病院を出発する際は「同乗者に死亡診断書を持たせているか」を確認するようにしてください。

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遺体の主な安置場所やメリット・デメリットを解説

遺体は自宅で安置されることが一般的ですが、近年は「仏壇がない」「マンションなどで安置する場所が確保できない」などの理由で他の選択肢も選ばれています。

ここでは遺体の安置の際に候補となる3つの場所について、メリット・デメリットをそれぞれ解説します。安置場所を検討する際の比較材料としてください。

1. 自宅

安置を自宅で行うケースでは、仏間などに布団を敷いて、その上に遺体を寝かせます。

自宅で遺体を安置するメリットは「親族や弔問に訪れた方が故人に寄り添う時間を十分に確保できる」ことです。また生前暮らしていた自宅に戻ってくることは、故人にとっても希望に叶う選択肢でしょう。特に近年は病院や介護施設などで最期を迎える方が増えてきています。遺族にとっても「自宅に戻してあげたい」という要望が高まっている傾向です。

デメリットは以下のとおりです。

遺体を安置するための部屋を確保することが難しい
マンションなどでエレベーターを使う際にサイズを確認する必要がある
遺体安置の知識がないため手順がわからない
搬送回数が増えるため費用負担が大きくなる

自宅安置のケースでも葬儀社のサポートが受けられます。一度相談してみることがおすすめです。

2. 斎場・葬儀社の安置室

近年では遺体の安置に、斎場・葬儀社の安置室を利用する方が多くいます。

斎場・葬儀社の安置室のメリットは以下のとおりです。

自宅に安置のための部屋を確保する必要がない
デリケートな遺体の管理を葬儀社が対応してくれる
安置室で面会ができるため遺族が弔問客の対応に気を使う必要がない

一方デメリットは以下のとおりです。

面会や弔問時間が限られている
付き添いを依頼したケースは費用がかかる
宿泊施設が整っていないケースが多く遺族の付き添いが難しい

遺体を火葬の時まできれいに保つには必要な手順があります。慣れていないと対応が難しいので、専門の葬儀社にお任せすれば安心です。一方自宅で安置する良さもあるので、比較検討して遺族と故人の希望に叶う選択をされるのが良いと思います。

3. 民間業者の遺体保管所

遺体の安置と面会のみの機能を備えた民間業者の保管所という選択肢もあります。「自宅安置」と「斎場・葬儀社の安置室」の欠点をカバーしているのが特徴です。

民間業者の遺体保管所のメリットは以下のとおりです。

自宅に安置のための部屋を確保する必要がない
面会時間に制限がないため故人との時間をゆっくり過ごせる
葬儀会場に縛られないので「一時利用」なども可能

一方デメリットは以下のとおりです。

住宅地から遠方であることが多い
搬送のための費用が高額になる
別途で葬儀社の手配が必要なケースが多い

遺体安置に特化した施設のため、メリットが数多くあります。一方で近場に施設がないことから派生するデメリットもあります。それぞれをよく確認して必要な際の選択肢として検討してください。

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遺体安置・搬送にかかる費用

遺体の安置・搬送には費用がかかりますが、なかなかイメージするのが難しいのではないでしょうか。ここでは、4つの費用項目に分けて「自宅」「斎場・葬儀社の安置室」「民間業者の遺体保管所」の3つのケースで必要な費用を紹介します。

「予想以上に出費が増えてしまった」とならないためにも、遺体安置をどこで行うか検討する際に、ぜひとも参考にしてください。

1. 遺体搬送費用【2万円】

故人がご逝去された場所から安置場所に搬送するには、以下のとおり寝台車の手配などの費用がかかります。

安置場所 遺体搬送費用(10kmのケース)
自宅のケース 2万円程度
斎場・葬儀社の安置室のケース 2万円程度
民間業者の遺体保管所のケース 2万円程度

搬送費用の移動距離あたりの金額は変わりませんが「民間業者の遺体保管所」は遠方にあることが多いため、移動距離が長くなる傾向があります。

2. 安置施設利用料【0円~3万円】

遺体を安置する際に施設を利用したケースは利用料がかかります。費用相場は以下のとおりです。

安置場所 安置施設利用料
自宅のケース 0円
斎場・葬儀社の安置室のケース 5,000円~3万円
民間業者の遺体保管所のケース 1万円程度

自宅で安置するケースは施設を使わないので、結果的に全体の費用が抑えられます

3. 遺体の保存にかかる費用【5,000円~3万円】

遺体は何もしなければ腐敗が進んでしまいます。葬儀や火葬の時まできれいな状態に保つためには保冷剤などが必要です。費用相場は以下のとおりです。

安置場所 遺体の保存にかかる費用
自宅のケース 5,000円~3万円
斎場・葬儀社の安置室のケース 5,000円~3万円
民間業者の遺体保管所のケース 7,000円程度

斎場への依頼と比較すると、民間業者の方が費用を抑えられる傾向があります。

4. 付き添いにかかる費用【0円~5万円】

ご遺体の状態に問題がないか確認するため付き添いが必要です。専門のスタッフに依頼するケースは費用がかかります。

安置場所 遺体の保存にかかる費用
自宅のケース 0円
斎場・葬儀社の安置室のケース 5万円程度
民間業者の遺体保管所のケース 5,000円~3万円

自宅で安置するケースは、遺族が付き添うため費用はかかりません。そして斎場・葬儀社に依頼するよりは民間業者に頼んだケースのほうが、費用が抑えられる傾向があります。

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遺体安置の期間における弔問(面会)のマナー

原則として通夜・告別式に参列して故人と最期のお別れをするべきですが、どうしても参列ができないケースもあると思います。このようなケースには、遺体安置の期間に安置されている場所に訪問して、ご遺体と対面することが可能です。

誰でも弔問ができるというわけではなく、事前に遺族に連絡して了承を得てから訪問するのがマナーです。面会時間も長くなりすぎないよう注意してください。

弔問時の服装は平服が作法であり、喪服ではありません。平服といっても派手な服装は避け、紺色やグレーなど地味な色の服を着ましょう。ビジネススーツであれば問題ありません。アクセサリーも外すのがマナーです。

訪問した際は、最初に遺族にお悔やみの言葉を述べます。遺族に勧められたケースでは、焼香をあげるようにしてください。

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まとめ

遺体を適切に安置してきれいな状態のまま見送ることは、故人の尊厳を守るためにも大事なことです。とはいえ慣れないことばかりで、不安に思うことも多いと思います。

加えて葬儀の時期には決めるべきことがたくさんあります。気になることがあれば、早期のご相談が大切です。

小さなお葬式では総勢60名のコールスタッフが、皆様のご相談に対応しております。是非ともお気軽にご相談ください。

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